お元気でいらっしゃいますか。世の光の榊原 寛(ひろし)です。
今日は、読売文芸欄に寄せられました埼玉県さいたま市にお住まいの高橋きょじんさんの川柳、ご紹介します。
終章へ 笑顔一つ 残したい
この終章ってのは終わりの章っていう訳ですけれども、これは小説や論文の終わりの章のことを指す訳ですが、それは同時に私たちの人生の終わりの部分を意味しているのではないかと思うんですね。その終わりの部分というのは病の床での苦しみかもしれませんし、悲しみの涙かもしれません。でも高橋さんは自分の死をどのように迎えるか分らないが笑顔を一つ残して去りたい、そうおっしゃるんですね。これはもう互いの願いでもあると思います。この川柳にこんなコメントがつけられていました。
最終章の顔、それが生きてきた証し、それが人生の集大成なのだ。すべての仮面を取り外し、素顔の笑顔を残したい。それでこそ人生。
こんなふうにありましたねえ。すべての仮面を取り外し、素顔の笑顔を残したい。本当につくづくそう思いました。耐えて我慢した時もありました。気を遣い疲れ切った時もありました。おかしくもないのに笑顔を作らなければならない時もありました。眉間にしわを寄せてがんばった時もありました。でも素顔の笑顔、いい顔で神様のもとに召されていきたいなあと本当に思うんです。
もと国立がんセンターの名誉総長でいらっしゃった石川七郎先生、ご自分が肝臓がんで倒れた時、家族の方々や医師たちにこう言ったそうです。「本当にありがとう。皆さんがやってくれたことは本当の末期医療だよ。必要なのは愛なんだよなあ。」クリスチャンだった先生の墓碑には「愛は寛容にして慈悲あり」という新約聖書のコリント第一の手紙の13章のことばが刻まれているんだそうです。がん細胞は名医とも言われるお医者さんの体も容赦なく蝕んできますよね。ここに本当に厳しい現実があると思います。しかし心まで蝕むことはない。
神様がキリストによって私たちに与えてくれているもう一つの現実があります。それは神の国で永遠のいのちに与って生きるということです。最後の最後に残せる平安・笑顔、ここにあるんだなと確信しています。この永遠のいのちはあなたにも私にも与えられているものです。それは新しく迎える年への素晴らしいエネルギーにもなるのではないでしょうか。この一年、本当にありがとうございました。元気で祝福の中で新しい年をお迎えください。
(PBA制作「世の光」2005.12.29放送でのお話しより )
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