お元気でいらっしゃいますか。世の光の榊原 寛(ひろし)です。
今朝は埼玉県東松山市にお住まいのシゲタ○○○さんという方が新聞にお寄せなさった五行歌、御紹介します。五行歌というのは口語体で自由に書く詩歌を言います。約束事は五行で書くという事と、一行を一息で読める長さにするという事です。さあ紹介してみましょう。
ヨン様を見て泣く人
地震で別れたペットに泣く人
再会して泣く人
テレビ画面に見る
泣く人の人間模様
この歌に、こんな評価がありました。「泣く人を責められないが、ウーンとうなりながら涙を見る事も、本当の悲痛とは何かと問う作品であろうか。」ヨン様を見て泣く人の涙を見たり、地震で別れたペットに泣く人の涙を見たり、何とも言えないウーンとうなりながら、本当の涙ってどんな涙だろうか、本当の悲しみってどういうものだろうかと考えてしまう、そんなような気持ちなんでしょうかね。
もちろん親しい者の離別や自分自身の悲痛な出来事への悲しみに思いっきり泣くがいいと思います。イギリスのダイアナ妃が交通事故で亡くなった時、イギリス国民は大きな悲しみに涙した事が報道されましたよね。その頃神経内科の病院に通う患者さんがですね、めっきり少なくなったと言われています。泣く事は精神的にも効果があるのでしょうか。ヨン様を見て泣いてはいけないと言うんじゃないんです。感激のあまり涙する人、いっぱいいますよね。でも本当の悲しみに出会った時、その悲しみのための涙があるんだろうかと心配してしまいます。
キリストはおっしゃいました。「悲しむ者は幸いです。その人は慰められるからです。 」新約聖書マタイによる福音書5章4節です。
ここでの悲しみというのは一体どういうことでしょうか。戦争や民族闘争、そして災害、そんな事の悲しみ、難民と飢餓に苦しむ人々の事を思うその悲しみ、犯罪の残酷さ、低年令化等々、悲しまなければならない事ってあまりにもたくさんありますよね。しかしながら、自分自身について悲しむ思いはどれほどあるでしょうか。時には自己中心的であったり、自分の偽善性や欺瞞性、罪深さですよね。そして愛の足りない、冷ややかな自分。しかしそれらの悲しみをですね、一人相撲で悲しめ(って)、そんなように思ってはいません。つまり私たちの悲しみを神様に(相)対して悲しむ時、その人は慰められるのです。今日もその慰めの中にあなたが生かされているのです。
(PBA制作「世の光」2005.03.03放送でのお話しより )
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