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岩沼の被災者は憐れか

2012年06月22日 | 市政・市制・市勢

 河北新報によると集団移転などに関する住宅関連記事が連日掲載されています。岩沼市のみならず、仙台市や石巻市、気仙沼市、南三陸町、そして近隣の山元町から名取市まで記事になっている。

 昨日は岩沼のことが掲載されており、見出しに「市選定地外移転」「岩沼市議会特別委、請願受け市長表明」市長は5個以上の集団移転に柔軟な対応するとある。また時間がかかるとも書かれている議会は被災者から出された「集団移転に関し新たな候補地」請願を、議場でも不採択にした。

 市は集団移転にどのようなアンケートを取って来たかというと、一番最初は昨年5月頃。このときは避難所から仮設住宅に移動する時期で、「集団移転」の文字も存在しない時期です。

 この時点である町内会は移転に賛成だが、高速道路の西側に移転したいと考えている方が半数にも達していたのです。この希望が昨年11月頃に実施された第一回の個別面談に生かされていなかった。

 第一回の個別面談では、集団移転したいが希望する候補地(高速道路西側)は無かったそうです。そこで「迷っている」に記入し、二回目に期待したそうです。

 しかし、二回目の個別面談にも希望する候補地が見当たらず「個別移転」に変更したそうです。そもそも玉浦西と恵みの西は隣接し、同じような所しか候補地を選定しなかったことが、市当局の間違いだった。

 一般質問で明らかになった被災者への説明会は、主に町内会有力者へ説明していました。世帯別や個別に実施された説明会は少なかったと言います。まして、市外へ避難した方へは町内会ごとの説明会が皆無だったと言われるところもあります。

 二回目の個別面談の結果を踏まえ、市当局は半数を超えると答弁する一方で、七割しかアンケートに答えていないから具体的な数値は示せないと、一般質問でも返答しません。(秘密することではない)

 これには大きな疑問を感じます。集団移転が半数を割り込めば国からの交付金が来なくなり、集団移転事業そのものが出来なくなる。だったら、新たな移転候補地を増やすことが早急に必要なのに時間がかかると言われれば、被災者は岩沼からますます離れていくでしょう。

 岩沼はなんでも進んでいい街だねと、市外へ転出した方が言われたそうです。市民の声を聞かない、独断で行われる市政に実態が分からない市外の皆様へ。

 議会から請願も届かない、被災者は憐れですよ!

コメント (1)
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