震災復興特別委員会が発足してから、4回目の会議が開催されました。今月は各週において常任委員会の調査があり、議員全員が集まれるのは今週からです。
協議事項は『震災復興に係る対応について』でしたが、集団移転に関する質疑が多かったです。そもそも集団移転地を決める際は被災住民の意見を聞いてから対応するはずなのに、国へ補助申請してから第2回目の移転に関する意向調査を行っている状況です。(本末転倒と思わざるを得ません)
1回目の意向調査は昨年の5月ごろ行われています。そうであれば尚更2回目を早く実施すべきではなかったかと思います。1回目の意向調査では津波被害の無かった高速道路西側に移転を希望した被災者がいました。
しかし、国に申請した岩沼の計画ではそのことが全く反映されておりません。私は前回の特別委員会でもそのことについて質問しましたが、市長不在の会議だったため執行部から良い返事はありませんでした。
今回実施中(5/23~6/3)の意向調査で、新たな移転地のことは明記されていません。同会派の大友健議員と集団移転について市長へ『明確な答弁』を求めたのです。そこでのやり取りを掲載します。
大友健議員の質問:「被災者のために高速道路の西側に新たな(集団)移転地を作るのかはっきりした方が、被災者も判断しやすいのではないか」
井口市長の答弁:「集団移転については岩沼の方向付けがされた。できるだけ早くスピード感を持って対応したい。集団移転先に住まわない方は個別に当たっていただくか、制度上いろいろな支援策があります。また、5世帯以上まとまった場合に理論上は新たな集団移転の場所もあります。・・(省略)・・検討が必要だ。最終的に皆さんが落ち着いていただくために集団移転先を明確にして状況を踏まえながらできるだけ早く対応していきたい」
やはり市長が出てくると決断は違いますね。被災者へ配慮しながらできるだけ早く対応するとのことです。移転地を高速道路の西側へ造る考えも示しました。
造らない場合は、被災者へ対する『人権蹂躙』だね