その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

新旧交替

2019-04-20 06:22:48 | 転職

『発掘調査』をしている訳ではありません^^;

2年前に所在の分からなくなった丸スコップが、雪で一部倒壊した雨除けハウスの下から出て来ました。50年以上も使い込み、愛着のあった品物です。(子どもの頃は、雪遊びで「かまくら」を作ったり、落とし穴を掘ったものであります。)仕事の忙しさや雨除けハウスの倒壊で、農作業への意欲が減退した2年間でありましたが、今年、退職して一念発起…梅雨時の農作業を考えると、雨除けハウスの再興は欠かせないなと考えたところであります。
しかし、今日は朝から雨…手持ち無沙汰の解消に、『ムラの鍛冶屋』に挑戦であります。量販店にもスコップの柄は売っておりますが(凡そ1,000円)雪かき用のアルミスコップが壊れていたのを思い出し、グラインダーで留め金の頭を削り落として、交換してみました。


深いサビもグラインダーで削りました。

この程度のことは、然して難しい細工でもありませんが…むしろ2年間、土の中に埋もれていたスコップの鋼が腐らずに残っていたこと、持ち手は朽ちていますが、柄の部分が腐っていないことに驚いております。何せ50年以上の代物ですからねぇ。良質の鋼が使われていたに違いない。柄は樫か胡桃ではなかろうかなんて考えるのであります。U字溝の蓋を上げたりして、刃先が割れているのですが、使い込んだ結果、絶妙に刃先が削れていて軽いんです。(子どもの頃使ったのは、新品と比べても軽いという点が大きな理由でしたから^^;)
これで、田んぼの水見程度にはまた使える…「新旧交代」ではなくて「新旧交替」というタイトルにしてみましたけれど。(まだまだ、『オジSUN』も使えます^^;)

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働き者

2019-04-19 05:07:05 | 転職

『カブラハバチ』の類でしょう。

ようやく温床の中でほうれん草が発芽したものの、ポット植えのスナップエンドウやインゲンは何の音沙汰もありません。雪の重みで潰れてしまったアスパラ畑の畝間に管理機を入れて耕耘し、畝立てをしてみました。いつもの年なら萌芽したての太いアスパラの芽も一緒に巻き込んで、「あ"あ"もったいない。」と悲鳴を上げるところですが、今年は一本も引っ掛からない。真直ぐ耕耘できるようになったと評価すべきなのか、二年間放置した結果、アスパラの株が衰退してしまったのか悩むところであります。
雪が少なかった年であったにも関わらず、天候が安定せず、全ての生育が遅れ気味に思えるのですが、タラの芽は意外に早く芽吹きそうであります。『村一番の働き者』であるコツノツツハナバチ(マルコバチ)が古い材木で翅を休め、目の前を横切る物体に焦点を合わせると、カブラハバチが飛んでおりました。それぞれ繭(蛹)で冬を越し、早春から活動を始める昆虫たちでありますが、こうして虫の発生を目にすると確かに季節は進んでいると感じるのであります。
さて、今日は雨…一気に畑仕事はペースダウンしてしまうのでありますが、2年前に雪で押しつぶされた「雨よけハウス」を復活すべきだなぁなんて考える。ハウスひとつあれば、雨の日でも果菜類の世話は出来る。やるべきことは沢山あるんですけれどね。『村の働き者たち』に倣って、コツコツ作業を進めることにいたしますか。(腰が痛い^^;)

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帰化

2019-04-18 06:17:16 | 転職

ほとんど西洋タンポポですなぁ^^;

環境省指定「生態系被害防止外来種」などと書くと、何かおどろおどろしいような分類でありますが、既に100年以上も共に生活しております。在来種か西洋タンポポかは、総苞(花の基部)の反り返りで判断しますが、目にするものは田舎でもほとんど西洋タンポポであります。ある意味、しっかりと日本における市民権を勝手に得ておりますよ^^;
外来種が根付くには旺盛な繁殖力も必要ですが、その侵入を許す環境的な空隙が必ずあって居座れるようであります。一説では、食料として北アメリカから導入されたということですが、乞われて、今その場に我が物顔で鎮座し、根を張る姿は『オッカー』という人種にも共通するものがある。(Oh!恐!内緒です。)
日本は『島国根性』と言いますか、外来種に対する恐怖に過敏でありますが、一方では、古くは中国大陸からの文化や明治以降には西洋文明を受け入れ、熟し、独自の文化を築いてきたような気もするのですがねぇ。生産年齢人口の減少とともに(低賃金、重労働の)人手不足が顕在化し、外国人を受け入れよう…都合の良いところだけは取り入れようというのは如何なものかとも思いますが、労働力不足という空隙が生じていることだけは確かなようであります。
幾ばくかの農地を回りながら、人力による作業の限界を感じつつ、機械化するほどの資本力もない。当面、栽培作目を選びながら、作業の波を平準化しようと考えている最中でありますけれどね、道端に咲いた「西洋タンポポ」を見ながら「帰化」という言葉がふと思い浮かんだ水曜日でありましたとさ。

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荊棘

2019-04-17 06:21:33 | 転職

「姫五加木」(うこぎ)の新芽です。

古くは米沢藩の「直江兼続」が栽培を始め、米沢藩中興の祖「上杉鷹山」が生垣を奨励したと言われておりますが、枝の鋭い棘は戦時に防御壁となり、春先の新芽は食せるという優れものであります。(蝦夷ウコギの根皮は漢方薬にもなってますから^^;)
我が在所では『キドイ』という表現をしますが、えぐ味と言いますか苦味と言いますか「アクの強い」味であります。そのままお浸しとして湯掻いたり、それを味噌でたたいたりと春先には『青物』の少ない東北地方でありますから、春の訪れを満喫できる食材ではあります。
4月というのに雪が降り、雨が降り、天気が一向に落ち着きませんが、ようやく畑のアスパラガスが芽吹き、トンネル栽培のほうれん草が発芽し始めました。(今朝は霜で地表が真っ白でありますけれどね。)
今年は、キュウリ栽培の他に、地元の漬物会社向けにナスと京南蛮を作付する予定でありますが、果たしてどれだけ稼げることやら。出荷の規格も時期もまったく分からず、昨日ようやく会社の担当の方と電話であいさつを交わしましたけれど、只々よろしくとのこと。以前であれば、地元のお年寄りたちが小遣い稼ぎに自宅で栽培し、出荷していたのでしょうけれど、今では作付する人もいない。つまりは手間賃にならないということでしょうなぁ…全く世の中の動きと逆行するような生き方を選択しておりますが、これを即ち「茨(荊棘)の道を歩む。」とでも言うのでありましょうか?棘の先には、美味しいものが待っていると期待して、挑戦してみますよ。

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振込詐欺

2019-04-16 04:59:57 | 転職

早咲きのサクラが咲きました…ようやく^^;

旧約聖書の冒頭には、「はじめに神は天と地を創造され…6日目に神と似せた人をつくった後に7日目にお休みになった。」とある。貧乏性の『夢屋農場長』は、お休みにもならず7日目も働き、8日目にして強風と雨で仕事を断念された…退職後の諸手続き(役所)や軽トラの代金送金など平日でないと出来ない諸事もあるので、それでも雑事はこなしているのでありますけれどね。
さて、長年使い込んだキャッシュカードが割れてしまい再発行手続きをしているので手元にカードが無い。ATM送金をしようと通帳を持参したら、カードが無いと振込みが出来ないシステムなんですね。仕方なく現金を引き落とし他行のATMで、〇×万と入力したところではじかれました?これまた仕方なく振込用紙に記入し、窓口の女性に何で?と尋ねましたら「ATMでは10万円以上の送金が出来ません。」とのご回答であります。子どもたちへの学資の送金など不便だろうに…(限度額を変更することも出来るのでしょうけれどね。)まぁ、私とて歳を重ねて振込詐欺に合わないために、限度額は上げなく方が得策かもなんて勝手に納得いたしましたけれど^^;
桜が咲いても(ソメイヨシノは、まだ花芽が色付いた程度です。)まだ気温が低く、温床のほうれん草さえ芽を出しそうにありません。焦っても仕方がないと思いつつ、現金化出来る作物が無いこの時期をどう過ごせば良いのかと考える毎日であります。ご近所のスーパーでは、コゴミ(山菜)が出ておりました。某氏はウルイの促成栽培もしているとか…来年は、育苗ハウスの活用を考えないとなぁなんて、もう既に来年に問題を先送りしておりますが、作物の予約販売なんてありませんかねぇ?(これこそ振込詐欺かねぇ^^;)

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鉢の木

2019-04-15 04:20:40 | 転職

「うどの大木」もいざ鎌倉と馳せ参じ…

我が在所、山形県高畠町から山形上山I.C.間の東北中央道が開通(4月13日)し、ようやく山形・福島・宮城3県の県都が高速道で結ばれました。日曜日、久し振りにオッカーにおデートに誘われて、実家である河北町に義父母を見舞うことに…30年前、結婚したての頃は自家用車で片道1時間30分ほどの道のり、山形・東根間が平成14年に開通して、20分程度時間が短縮され、今回の開通でさらに20分ほどの時間短縮となりました。(オッカーの実家まで50分ほどで行けるようになったのであります。)
「高畠!(夢屋農場長の呼び名)俺に何かあった時は一番に駆けつけろ!」とは、義父との約束であります。そう何かあった時までには、この道路の開通はないと思っておりましたので、感慨もひとしおであります。義父母の衰えは、一年を待たずに進み、いつ何があってもおかしくはない状態であります。
さて、『夢屋農場長』は、早朝から用水路の泥上げに参加し、朝仕事に萌芽し始めた「うど」の遮光栽培に取り組んでおります。(日曜日だというのに^^;)段ボール箱ともみ殻を使った簡易な方法でありますが、いわゆる『おばあちゃんの知恵』に少しだけ改良を加えた手法であります。この「うど」も亡くなった祖母が育てていたものが絶えずに残っているものであり、遺産のお陰で活かされているようなものであります。実家からの帰り道、「イモ天(イオンモール天童店)」に立ち寄り、地場産品の価格調査をしながら、山菜の高値に目を着けた『農場長』でありますが、これまた「取らぬ狸の皮算用」となってしまうかはこれからであります。
「鉢の木」は、北条時頼と佐野源左衛門の物語…確か祖母が受けた修身のお話として聞かされた思い出が微かに残っているのでありますが、農業技術も祖母の見よう見まねが基本ベースから抜けていないような気もする。はてさて、世の動きに逆行するような農法で果たして戦いが挑めるものでしょうかねぇ^^;

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助っ人

2019-04-14 04:23:24 | 転職

ランディ・バースは、凄かったよなぁ^^;

結婚したての頃は、お給金の手取りも少なくて、山形での通勤には欠かせない自家用車を2台保有することが無理。(軽自動車は危険だからと、オッカーには普通自動車を使わせるのが実家のオヤジとの約束でした。)結婚を機に『夢屋新郎』は、中古の軽トラックで通勤を始めました。二人目の子どもが生まれて、生活も安定してきた頃、ワゴン車を買いましたが、軽トラックって一度使い始めると便利で手放せなくなるんです。という訳で、中古二代目の軽トラックにもガタが来て、『夢屋農場長』の公用車として、三代目の超大型助っ人がやって来ました^^;(これまた、中古ですが塗装直しと県外登録車のナンバー替えで新車のような趣きであります。)パワステ、フルタイム4WDで、既に5万キロほど走り込んでおりますが、こりゃ快適でありますよ。


猫の手にもならない『柴犬コウ』

超大型助っ人の登場で、『夢屋農園』のチーム力もアップ(長男『ぽん太郎君』の体調不良が気に掛かるところではありますが…。)まぁ、ご覧の通り同居人『柴犬コウ』は、日がな一日寝て暮らしておりますけれどね^^; 山形は低温続きで、まだ種蒔きには時期が早く、畑の残渣を焼いたり、栽培作物の区割りなど頭の中で構想を練っている段階でありますが、意外に畑の場所塞ぎに植えてある山菜類が多いことに改めて気づきました。今はねぇ、煮たり焼いたりというひと手間を掛ける方も少なくなった時代でありますから、売れるのか売れないのか不明ではありますが、早春の換金作物としては有効かも?ウドやウルイの遮光栽培を計画してみました。成果はこれから…こちらも春先の助っ人でありますよ。

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山崩し

2019-04-13 05:52:45 | 転職

これで2t…合計4t てぃ、てぃてぃてぃ^^;

『夢屋農園』への堆肥搬入。商品名は「緑源(みどりのもと)」…もみ殻の牛糞堆肥なんですけれどね。粘土質の畑の土壌改良も含めて、きゅうりエリアに毎年投入しておりますが、今年は農園を全面利活用する意気込みなので、例年の倍量…トラクターのショベルでもあれば一気に散らすことも出来ますが、零細企業の『夢屋農園』では、今のところ人海戦術しか戦う手段を持ちません。(少々、気の重い作業となりますが、コツコツ進めれば何とかなるでしょう^^;)
完熟堆肥なので臭いは気にならないはずですが、外気が低いので搬入された堆肥からは湯気が出ておりまして少々臭う…また、ご近所さんにご迷惑をお掛けしますが、わらびのお裾分けをしてお許しを乞うことにいたしましょう。(ここまでは順調に作業は進んでいるつもり。)
さて、例年であれば乾燥注意報が出る春でありますが、今年は冬の少雪が影響したのか、雨そして雪が続いておりまして、畑の表土が中々乾燥いたしません。ここで焦って耕耘しても、畑の土が団子になるだけなのでね、もうしばらく乾燥を待たなければなりません。(週間予報を見てもあまり天気は良くないようでありますよ。)
子どもの頃に、砂場で遊んだ「山崩し」…『夢屋農場長』は、堆肥の山に棒を立てて、長男『ぽん太郎君』と遊ぶことにいたしましょう。はて、山崩しは、早く棒を倒した方か負けでありますが、この場合、早く倒した方が勝ち…ルール変更が必要でありますなぁ^^;

 

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雪の下

2019-04-12 06:54:36 | 転職

「ヒマラヤユキノシタ」…原産地は?

朝起きたら一面の雪、農作業も一旦中止であります。退職して10日めで、そろそろ曜日の感覚が無くなって来ました。ぼんやり生きているというより、土日もなく仕事をしているせいではないかと考える。ヒラリーマン時代は、あと何日で日曜日と指折り数えていたのでありますが、自営業、特に農業は天候に左右されるので、翌日天気が悪いとなれば、前倒しで作業をしたり、土日なく仕事をしたりと、ある意味メリハリのない生活をしているせいかも知れません。裁量労働制のはずなのに、別な意味で作業に追い立てられている。「晴耕雨読」…雪が降った日は、読書や作業計画などデスクワークをすれば良いという感覚も、最初の現金収入を得るために雑用に追われている日々であります。(何かひとつでも売れるとねぇ、少しは気分も落ち着くのでありましょうが^^;)
さて、雪が融けるまでの午前中は、画像のネタ探し…雪の下のユキノシタをチョイスしてみました。日本海側に自生する山野草「オオイワウチワ」なら販売価値もありそうですが、我が在所では一般的な栽培品種なので、さほど珍しくもありません。しかし、早春の黄色一色の花々の中で、庭にピンク色に咲く花は異色であります。花言葉は「秘めた感情」…その男は、何を心に秘めているのか。とにかく、売れる物探そう^^;

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山菜天国

2019-04-11 07:47:47 | 転職

農業残渣の焼却ですから…ご容赦を^^;

関東地方の季節外れの雪を笑って見ていたら、山形もまた雪であります。他人の不幸は笑ってはいけないという証左でありますなぁ。さくら吹雪と折からの雪、こんな光景は初めての経験かも知れません。山形はと言えば、山形市が独自に開花宣言を行ったようであります。
周囲に燃え広がらないように、下草が湿っている内にバーナーで山菜エリアの野焼きをしてみました。廃棄物処理法では、「農業を営む上でやむを得ない場合」を除き、野焼きは禁止されておりますが、わらびの収穫のために『やむを得ない場合』として捉えていただきたい。これでも、コソコソと少しずつ燃やしているのですから^^;
小雨の降りしきる午後に、枯れ枝を整理し、山菜エリアを初めて施肥してみました。少しは上等なわらびと、タラの芽、クサソテツ(こごみ)、オオバギボウシ(うるい)が収穫できるのではないかと期待しております。すべて、土地の前オーナーが植えたものであり、遺産を活用させていただくつもりであります。昨年は、放置した結果、近所のおばちゃんが勝手に収穫して、ご近所に配ってくれたとか…人はこれを『泥棒』と呼ぶのでありましょうが、「わらびは苛めろ!」と教えられておりますので、収穫していただき、ご利用いただいたと感謝することにいたしましょう。(今年は、ロープを張って侵入禁止策を取りますよ…だってねぇ、雨の中で寒さに震えながら作業していたのですから^^;)
今年は、「うど」と「うるい」の遮光栽培に挑戦してみるつもり…限られた土地から、どれだけの収益を上げられるか、『夢屋農場長』の挑戦と研究の日々が続くのであります。

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