その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

けんもほろろ

2019-04-10 07:12:48 | 新規就農

彼女が訪問してくれました(^O^)

「ケン、ケーン!」甲高いキジ♂の鳴き声に目が覚める。彼は勝手に『夢屋農園』を我が領土であるかのように縄張りを主張しておりますが、『夢屋農場長』だって負けてはいられません。確かに荒れてはおりますが、今年は立派な農地として活用するつもりですから、枯れ草を少しずつ焼いて足場を固めております。キジ♂と人♂との意地の張り合い…強風で人♂は農作業が進まず苦労しておりますが、キジ♂は3月中旬から縄張りを主張し、彼女をお誘いしていた努力が実って、昨日ようやく彼女の訪問を受けたようであります。(目出度しめでたし…農場長にとっては目出度くはない!)
さて、「けんもほろろ」とは、お願いしても取り付く島もないさまを指す言葉でありますが、キジ♂が婚姻行動(♀の呼び込み)で見せる「ケン、ケーン!」という鳴き声とその後に続く「母衣打ち(ほろうち)」という翼をバタつかせる音(ドラミング)から成り立っていると言われております。
一昨日の朝、彼は我が家の裏の畑を横切って、見事な『けんもほろろダンス』を披露しながら『第2サティアン』を覗き込んでおりました。(廃屋と勘違いしているのだろうか?失礼な!)しかし、昨日は彼の姿が見えません。そんな折に彼女の訪問であります。ふっふっふ、モテない♂というものは、こんなものである。モテ期などという『春の季節』など遠い昔に失ってしまった『オジSUN』は、同類の失態にほくそ笑んでおります。キジ♂と競ってどうするの?「沢雉は十歩に一啄し、百歩一飲するも樊中に畜わるるを求めず。」…女人など必要としません!(相手にされないだけだけど^^;)自由だぁ~!

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花冠

2019-04-09 07:07:20 | 転職

ハクサイだって花が咲く(^O^)

植物分類の世界で「花冠(かかん)」とは、花弁の集まりということになりますが、「花冠(はなかんむり)」ならば、花のティアラ、ハワイならばハクレイとなりますか?古くは、ローマ帝国時代にリースは女性の冠としても使われていたようであります。
子どもの頃に、野に咲くシロツメ草で花の冠を作った記憶がある。男の子としては弱っちい『夢屋農場長』は、姉やその友だちと遊ぶことも多かったものですから^^; 黄色い菜の花が道端に咲き、春を感じさせてくれますが、花径が太く畑に咲くアブラナ科のハクサイもまた花を咲かせております。目では黄色い花としての認識ですから、ハクサイの花を見て、はて、アブラナの花はどんな形だったろうかと考える。アブラナの場合は、花柄が伸びるのでもう少しバラけた感じの花になりますけれどね。まぁ、ほとんどがアブラナの花であって、ハクサイの花は、秋に収穫されなかった株の葉の間から花径を伸ばして咲いている程度ですけれどね。ハクサイは、花蕾(からい)が密な状態で咲いているものですから、黄色い花冠を付けたような趣きであります。
今朝は、みぞれ混じりの天気…天候が落ち着かなくて、こうして花を愛でておりますよ。ん~少女や若き女性が着けた花冠は、どちらが花かと見まごうほどでありますが、『オジSUN』がテッペンから眺めておりますと『ザビエル冠』を思い出してしまう…私、まだテッペン残ってますから^^;


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退職一週間

2019-04-08 07:08:27 | 転職

ほうれん草の種まき…腰が

月曜日にサティアン掃除、火曜日に通帳記帳、水曜日はバイトを探す~♪チュラちゅらチュラちゅらら~♪
木曜日にハウスを仕立て、金曜日は野焼きを開始、土曜日に植え床作る~♪チュラちゅらチュラちゅらら~♪
日曜日は種まきをして~腰痛めて温泉行った~チュラちゅらチュラちゅらちゅらチュララ~ちゅらチュラちゅらチュララ~♪と一週間を振り返る^^;
仕事を辞めて変わったこと…ビールが第三のビールに替わった。煙草を半分に減らした。(さらに、減らす予定)つまり、節約生活に務めることにした。お食事の後は、皿洗いを実践し家事分担を心掛けるようにした。そして、ストレスから解放され食欲が増加した。が、お通じが悪くなった。(これは因果関係が不明であります。)農作業も初めから飛ばしたのでは一年を通じて続かない。そう考えて控え気味、ようやくほうれん草の種まきを終えましたが、身体の節々が痛い。かなり老化が進んでいるようであります。
さて、ほうれん草を条播き(筋条に播くこと)して考えます。必ず間引き作業は必要なのですが、これを省こうと粗く播くと極端に発芽しない場所があったり、密に播くと、まぁ、とんでもない量が発芽したり…種子って、『寂しがり屋』なのかも知れないなんてね^^;
ほうれん草の種子が緑色なのは、「チウラム剤」という殺菌剤に浸漬処理されているという色付けであり、べと病対策の「キャプタン」という殺菌剤にも浸漬されております。この段階で、完全無農薬という理想からは外れる訳でありまして、『省農薬農業』にあっさり切り替える。アメリカ生まれのほうれん草の品種は「アクティブ」…その名前に負けないように、次の一週間に挑むのであります。

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一粒万倍

2019-04-07 07:26:22 | 転職

何も無いので「ヒメオドリコソウ」を

雪の次は強風に見舞われております。『お百姓さん』稼業も前途多難の相、小さな育苗ハウスの中で、ちまちまと「ほうれん草」の植え床を作っております。2年間も畑を放置した結果、育苗ハウスも雑草の根ばりがすごい状態であり、もみ殻の燻炭を入れながら土壌改良、まるで花壇を造っているような作業でありまして、本格的な農家が見たら遊んでいるようにしか見えないのでは?(これで飯の種にすると真顔で答えたら、頭がイカれてる。雪、雨、風では露地作業は何も出来ませんのでね^^;)
結局、週休二日制のはずが、土曜日も稼いでおりますが、少々理由がありまして、本日「大安吉日」そして4月9日(火)は「一粒万倍日」…農業の始まりは験を担いでスタートを切ろうかなどと、全く根拠のないこだわりで作業をしている訳であります。4月7日は大安…「ほうれん草」の種まきは、この日に決定。条間と株間を計算し、「しめしめ、この空間からは、概ね〇×円の売上が期待できる。」などと、取らぬタヌキの皮算用をして、ひとりほくそ笑んでおります。
結果、土曜日、日曜日のお休みは無し…これだけ働いて、果たしてどれだけの売上につながることやら?「労働生産性」などという尺度で測ったら、バカバカしくてやっていられませんよ。(だから皆さん辞めて行くんでしょうねぇ。)むしろ、土の中からミミズが出て来た、ゴミムシが出て来た。フムフム、これはスズメガの蛹じゃないかい?などと、土の中の宝物を楽しんでいる状態であります。
畑の雑草、ヒメオドリコソウも花の少ない今は美しく感じますが、さて、呑気な気分はいつまで続くことやら…花言葉は「陽気な娘」…当分、『陽気なオジSUN』でいられそうな予感であります。

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農家の週休

2019-04-06 05:34:06 | 転職

梅は鏡前の粉を披く

「四月の雪」は、ヨン様出演の韓国映画タイトルであります。奇しくも、四月の雪から始まったお百姓さん稼業でありますが、天候不順で先の見えないスタートでありました。「初春の月にして、気淑く風らぎ」…新元号の発表で、安倍首相は「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」との談話でありましたが、「梅は鏡前で粉を披き(梅は鏡の前の美人が白粉でお化粧するように花咲き)」なんて艶っぽい原文が続くのであります。(少々、気に入った^^;)がしかし、「万葉集は日本最古の歌集であり、天皇や貴族だけでなく、防人や農民まで幅広い階層の人々が詠んだ歌が収められ…長い伝統を象徴する国書であります。」の下りにいたり、ほほ~天皇がトップで農民は最下層かい?などと、言葉尻が耳に残った一週間でありました。
幅広い最下層の農民のさらに下層の『お百姓さん』を目指す『夢屋農場長』は、風和らぐどころか、季節外れの雪で畑の土は乾かず、荒れ果てた農地の枯れ草を焼く「野焼き」もまた強風で中断せざるを得ない状況であります。(火事騒ぎを起こして、消防署に通報されたら堪りませんから^^;)
それでも、季節は確実に巡り、農園のシンボルツリーである梅の花が一輪咲きました。モンシロチョウも本日初見であります。陽気さえ良ければ、長閑な春の日なんでありますけれどね。
さて、『夢屋農園』は基本、週休2日制。農繁期や農閑期の差を埋める努力をしなければなりませんが、四六時中働いて、貰いが少ないのでは「最下層」を抜け出すことは出来ないのでありますよ。季節の変化も気付けないのでは、何のための脱サラか分かりませんのでね。(とは言え『農場長』は、今日も作業の遅れを取り戻すための出勤ではありますが…最下層を当面抜け出せそうにはありませんなぁ。)

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招福

2019-04-05 07:04:26 | 転職

福寿草の花咲く、遅き春かな

「百姓殺すにゃ刃物はいらぬ、雪の三日も降れば良い。」などと悪態をついていたら、三日目の朝も雪が薄らと積もっておりました。(こりゃ~殺人事件だわ^^;)ただ、ジッとして座して死を待つ訳にもいかず、育苗ハウスに天幕を張り、培土の乾燥を試みたり、畑の水抜きに明渠を掘ってみたりと、殺されない程度の抵抗をしてみました。
今年初の生き物との出会いは、コモリグモでありユスリカでありましたが、アタタ…土の中からジムカデ(地百足)が出て来ましたよ。『夢屋生物辞典』に掲載するにはグロ過ぎるので撮影は止めました。(昆虫好きではあっても「多足亜門」は不得意であります。気色悪いもの^^;)ただし、ムカデは絶対に後ろに下がらない。足(客足)が多い。と言った験担ぎで、武将の旗指物になったり、商家の縁起物とされたようであります。(歓迎すべきだったかのう?)
山形の春は遅く、今頃、福寿草の花が咲いておりました。こちらもまた、幸福と長寿を意味する縁起の良い花…決して悪いことばかりではないと信じて、今日もお百姓さんを頑張ります。

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いい夫

2019-04-04 06:00:08 | 転職

雪の下から顔を出すミント

外に出ると吹雪?活動開始と意気込むほど、逆風が吹く。(世の中よくあることです^^;)
自堕落な生活にならないように、定時には『第2サティアン』に出勤するようにはしておりますが、2年間放置したツケは重く、掃除に明け暮れております。3日目の作業は、食器類の洗い物。収納箱に入れてはおりましたが、『第2サティアン』自体が、ネズミのお宿となっていたようで、箱ごと洗って干す…1日掛りであります。(お陰さまで、手はボロボロにふやけておりますけど^^;)
山形県は統一地方選(県議会議員選挙)で、我が在所の選挙区は4名(定数2)が立候補しております。選挙戦も終盤突入。普段なら選挙カーとは無縁な我が集落にも候補者が入って参りまして…「夢屋さ~ん!何で仕事辞めたの?」おいおい、選挙カーから降りて世間話ですか?「頑張ってください。今日の天気と同じように嵐が吹くかも?」(聞きようによっては、貴女はダメと言っているように聞こえるかな^^;)当選したら、こうして足繁く地元を回ってくださいな。などと心の声がするのであります。
さて、今のところ農作業の準備をしているとは言え、無収入状態でありますので、大きな顔をしてご飯を食べている訳にもいきません。「ご飯で~す。」というオッカーの声に反応して昼食を摂りますが、片付け(皿洗い程度はね)くらいはしなければと発起して、洗い物を無言で担当しております。(さらに手はボロボロ^^;)オッカーのハンドクリームをこっそり塗りながら、『良い夫』を演じる私…送別の記念品にと花束や鉢植えの花が増えた我が家…ふっふっふ、貴女の夫は職場の婦女子にどんなにモテていたか分かるでしょう?などと、急にフェミニストに変貌した『夢屋国王』でありましたとさ。

 

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雪見桜

2019-04-03 07:30:24 | 転職

「ほうれん草」は、いつ蒔けるかな?

退職(転職)3日目の朝であります。今日もまた雪…3年前のこの時期には、雪を掘って育苗ハウスにビニールを張り、ご覧のとおり「ほうれん草」が目を出しておりましたが、最低気温がまだマイナスでは、種まきがいつになることやら^^;(現金収入を得るために、少しずつ活動開始と考えてもお天気には叶いません。)百姓殺すにゃ刃物はいらぬ、雪の三日も降れば良い。なんてね…計画は狂いっぱなしでありますよ。
「晴耕雨読」…雪(雨)降る日には、お勉強をすべしと米沢市内の量販店巡りをいたしました。資材や野菜の価格調査ということにしておきましょう。市街地中心部まで車で行くなんて、はて何年振りのことでありましょうか。あるスーパーでは「火曜市」とか…野菜類が105円の均一価格であります。自分の想定価格より50円は安い…これでは商売(百姓の方です)にならないと改めて思ってしまいます。
ましてや中心商店街はシャッター街と化しており、世の中の厳しさをヒシヒシと感じたのでありました。中心点は郊外に移り、郊外のお店も人気店が外へと拡大している。批評をするのは簡単でありますが、物を売ると言うことはとても難しいと考える。自分自身が中心街に行くという目的を失っているのだから…「終雪」とは最後に降る雪のこととある。雪見酒は風流でありますが、雪見桜になるとは思ってもおりませんでしたけれどね。季節はずれの「雪の華」を眺めながら、オヤジは「洟」を垂らしておりますよ^^;

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始動

2019-04-02 06:06:48 | 転職

店先にはビオラが並んでおりますが…

新元号「令和」の発表とともに、新規事業に着手する…申し分のないスタートでありますが、外は薄らと雪景色であります。(何で?)まずは、春蒔きのほうれん草とインゲン、スナップエンドウをと、種子を買い求め農作業開始などと思ったのも束の間…前途多難の相でありますなぁ^^;
まずは、『第2サティアン』の清掃から…2年間、息子とオッカーが立て篭っていた団結小屋は、キュウリ栽培の資材やゴミで溢れかえっておりました。(ついでに、ネズミが巣くっていたようで、床に大きな穴が空いている。)まずは、右の物を左に平行移動し、掃き掃除に拭き掃除…何度拭いても雑巾は真っ黒になるのでありますが、まずは社長と従業員の作戦会議室は出来上がりました。
さて、今日は育苗ハウスにビニールを張って、苗床を乾燥させる準備作業から…などという計画は、雪のため断念せざるを得ないようであります。慌てないあわてない。まずは、埃を被った食器類を洗い、作業エリアを確保して英気を養いましょう。(英気を養っている内に、一年が終わってしまうような気もするが、晴耕雨読を実践することにいたしますよ。)まだ、一年の二日目でありますから^^;

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綿入れ

2019-04-01 07:49:39 | 転職

「四月一日」で『わたぬき』と読むらしい^^;

世の中は、新元号で盛り上がっておりますが、我が家の玄関は、胡蝶蘭にシンビジウム、豪華な花束と花屋さんを覗いているような雰囲気であります。ましてや、メッセージカードが女性の名前だから、オッカーも少々気になるようである…オラって、そんなに女性に人気があったかしら?アホなオジさんは、この辺で痛い勘違いをしてしまうのでありますが、女性にハグをしても、訴えられない冷静な『オジSUN』は、女性の職場問題に真剣に取り組んできたご褒美であると、勝手に解釈しております。
さて、新年度そして新元号発表の日でありますから、社長は意気込みを社員に伝える訓示を用意しなければいけないところですが、社員が体調不良のようであります。事務所の清掃から命じる予定も、権力のない社長は、自ら事務所清掃をしなければならない。四月の陽気に「綿入れ半纏の綿を抜く」…「四月一日」と書いて「わたぬき」と読ませる姓の方もいらっしゃるとか…こちらは、まだ雪マーク。バケツに汲んだ水も冷たいだろうなぁ…ツライことは極力避けて通る社長では、この先が思いやられますなぁ^^;

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