その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

三方一両得

2016-09-30 13:09:01 | 新規就農

「ワルナスビ」…悪事には落とし穴が…

笑顔で地元の有力者(政治家)が我が家にやって来た。(夢の中の話です^^;)
「ふるさと納税をすれば、必要な農作業機械が国の補助制度で、ほぼ無償で購入できる。」との説明であります。親父(もう亡くなっているのに…)は、ニコニコと必要な農作業機械を選び、ふるさと納税額は40万円…手持ちで40万円が準備出来なければ、銀行が融資してくれるという。農家戸数が減り、売上が伸びない農機具メーカーも助かり、貸付け資金がダブつく銀行も助かり、市町村は寄付金が増えて助かる。何とバラ色の話…しかし、申込書の裏側に知り合いの名前と金額を見て驚いた。総額1,000万円。
そんなところで目が覚めました^^;(10a当たりの売上げが10万円程度のコメ農家がどうして返済するの?)


秋には「イチモンジセセリ」が飛び交い…

「返済」すると言うより、補助金自体が国民の税金でしょう?農業部門が赤字である我が家にとってみれば、ふるさと納税による寄付金控除もサラリーに対する減税効果であって、農業所得に対する減税にはなりませんよ…大規模農家と小規模零細農家が何とか共存している状況では、零細農家に対する補助金は、環境保全対策費でしかありませんよ。(生業には成りえないのだから^^;)
日本の農業が生き残るためには、先導役の中核的農家が増えなければ守りきれませんが、小さく張り付いている零細農家だって、環境保全の一翼は担っている。あと10年経てば、あと10年すればと考えて来た人生でありますが、農作業従事者にも高齢化の波が押し寄せ、そこにあるべきはずの農村の原風景が失われてしまうかも知れない。次の10年後はどんな風景となっていることやら…。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 合法的ないじめ? | トップ | ちかぽか秋作業 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

新規就農」カテゴリの最新記事