その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋四十八手(巻き落とし)

2009-11-21 23:15:20 | 四十八手

ああ本日は、冷たい雨。それでも四十八手は続きます^^;『巻き落とし』であります。
画像解説では相手の出足を利用して、巻き込むように捻り倒すとありますが、これもまた分かりづらい技であります。3年5ヶ月ぶりに政府は、物価が長期的に下落するデフレ状態と認定しました。経済の負のスパイラル…思わずこの『巻き落とし』という技が頭に浮かびました。
           
秋口に弱りかけた「ケラ男」が、畑の穴から顔を覗かせていましたが…、こうした虫たちも何処かへ消えてしまいました。今、東北は冬を迎える準備で大忙しであります。つい2日前の新聞記事では、養殖鯉の水揚げ風景が載っておりました。一説では、昔、養蚕が盛んであったものの、絹糸の出荷という原料供給だけでは収入が上がらず、京の都から織物職人を招聘し、今の米沢織物を振興したとか、繭から取れる蚕の蛹は、肥しかゴミにしかなりませんが、この蛹を鯉の餌として、内陸地方で不足する貴重なタンパク源として、養鯉業を発達させたと言われております。一連の殖産振興策は、名君「上杉鷹山」の善政と言われております。
           
不景気とか「デフレ」という言葉を耳にするたびに、今から250年前の殖産振興策に思いを馳せるのであります。歴史は繰り返すなどと申しますが、こうした善政を学ばずしてどうして歴史を学ぶと言えるのか…などと、ひとりブツブツと文句を垂れる毎日で有ります。一度肥大化してしまった組織の規模を縮小することは、大きな抵抗を招きます。明日、最終回を迎える大河ドラマ『天地人』も、直江兼続の所領に謙信公以来の家臣団を総て受け入れたのが不幸の始まり。いつの日か再度、天下に「上杉」の名を轟かせようとしたものかどうかは分かりませんが、150年の時を経て、上杉藩が困窮を極めたことも事実であります。艱難辛苦の後に財政を立て直した善政こそ見習うべきと思うのであります。本日の決まり手は『巻き落とし』…デフレという負のスパイラルから頭に浮かんだ技ではありますが、本当のオチは経済の『巻き返し』という離れ技だったりして。


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