その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋工房(きょういく)

2012-07-16 09:46:52 | 夢屋工房

キャンプの疲れと反省会のビールで、『夢屋国王』はブログを書き終えることなく眠ってしまいました。
『教育キャンプ』などと銘打っても、たかだか一日半の日程でありますから、その時間で何かを教えることなど出来る訳もありません。ニンジンやジャガイモの皮を包丁で剥くことができない。(生活科では、ピーラーという便利な皮むき器がありますもの^^;)マッチを擦って火が点くと恐い。(ガスレンジのツマミを回せば自動着火ですから^^;)薪に火を点けたら、燻った煙で涙が出てしまう。(火事場ではないのだから、危険極まりないアブノーマルな世界であります^^;)…田舎の子どもたちですら、こんな状態ですから、都会の子どもたちが震災にあった時、どんな生き残り戦略を見せてくれるのでありましょうか?
子どもたちは非常に素直で、知識の吸収力は大人の比ではありません。理科の実験で、物が燃えるには空気が必要であり、京都の金閣寺は室町幕府三代将軍「足利義満」が造ったことを知っている。「ブブー!!! 金閣寺を建てたのは大工さんだよ!」などと、訳の分からない回答をするオヤジは、彼らにとっては世界遺産級の異物であります。


折り紙で作った飛行機とペットボトルのランタンです^^;

何かを教えるというよりも『夢屋国王』の場合は、子どもたちに教えられることが非常に多いのでありまして、例えば、同級生たちとひとつのホール(男子だけですが)で眠ることなど経験の無い子どもたちは、当然寝てくれません。主催者側は、翌日の日程も考慮して何とか寝かせようとするのでありますが…。今年は、寝付けない子どもをホールの片方に集めて尻取りをさせてみました。「〇×君!だめだよぉ~!寝なくても横にさせて寝させなければ…どうしても眠れない子は、別の部屋に集めるとか…。」校長経験者の村長は、そんな発言をするのでありますが、子どもたちは、ちゃんとその言葉を聞いているのでありまして、「だったら、オレひと晩起きている。」という兵が5人^^;
「良し!残り5人は、ひと晩起きていると約束したのだから、途中眠ろうとしたら頭叩いてでも起しておいてやる!!!」と言い放ち、さらに尻取りを続けさせると、所詮小学6年生であります。20分もすれば言葉に詰まり、オヤジに監視されている尻取りなど楽しいはずが無いのでありまして、2度目に村長が見にやって来たときには、村長に救いを求めたのであります。「お前たち、ひと晩オレと起きてるって約束したじゃないか?」「そんなこと言って無いです。」「だったら、この5人は別々の場所で寝ろ!」これで一件落着であります。
何とか寝かせたということよりも、子どもたちは大人の会話をしっかり聞いているということを改めて感じた一幕であります。どんなに立派なことを言ったとしても、子どもたちは大人の言質をしっかり取っている。気をつけなければならないという教訓であります。

未知のものに挑戦することは、子どもたちだって大人だって楽しいものであります。手がけて3年めの『夢屋農園』のぶどうは、ようやくぶどうらしくなって来ましたが、樹勢がまだ充分ではなく、ジベ処理のタイミングやジベレリン濃度のいい加減さが原因と思われますが、花振るいを起こし房がパラパラ状態でありまして、これでは売り物になりません^^;メロン長者を目指して棚仕立てにしたメロンもようやく実を着けましたが、多くの株がモザイクウイルス病に感染しております^^;
大人だって子どもだって、日々勉強なのでありますよ。最初から上手く行くはずなどないのだから、明日でも行けるから明日行こう…残り少ない人生のオヤジに明日は無いのでありまして、今日(今年)行ける時は、行けるところまで行き着こう…だから「今日行く」なのでありますよ^^;


 


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