その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

無核果

2010-06-06 08:23:21 | 夢屋王国

 タイトル「無核果」を「イチジク」と読み間違えた方、ブブー!「イチジク」は、「無花果」と書きます^^; さて、土曜日の夢屋王国は、恵みの雨。疲れた身体を休め、カラカラの畑に丁度良い散水具合。物事が順調に進み始めるとこんなものです。しかし、友人Tと王国内の作物の定植を約束していたこともあり、恵みの雨と作業が出来ないもどかしさが入り混じった朝でありました。
 晴れ間を見ながら、王国の日除けテント回りの草刈をしておりますと、ふと、疑問が解けたのであります。「無核果!」・・・消毒もされずに放置された『ソルガム』に花が咲き、多数の実が着いている。しかし、その形状がどうも違って見える。段々、実は萎れていくし、第一、手で潰すと種が出てこない。枝先に大量になった実は「無核果」・・・受粉出来ずに子房だけが膨らんだものだったのであります。画像のとおり、有核の果実との違いが分っていただけると思います。農村地帯に住んでいても、知識がないとざっとこんなものであります。さて、午前中には雨も上がり、適度な水分を含んだ畑は、耕運しても支障が無い状態となり、午後から、一気に「とうもろこし」と「ドダレ(里芋)」を植えつけました。盆前には稔るであろう早稲種の「幸福豆(枝豆)」を植えようかと思った途端、雲行きがおかしくなってきました。雷雨になりそう・・・。
 道具を片付け、早々と撤退を決め込み、シャワーを浴びていると、案の定、大粒の雨・・・いや、雹(ひょう)が降ってきました。早めに切り上げて良かったという気持ちと植え込んだばかりの作物が流されるのではないかという気持ちが交錯します。

こんな年は、流れに任せるしかないのかもしれません。山形県の発表では、今年は四年ぶりに「サクランボ」の豊作予想でありましたが、雹で果実が傷つけられて品質が落ちないだろうか・・・などとよそ様の心配までしてあげる。誕生祝いの祝杯を上げて、今日は今日、明日は明日の作業を考えるのであります。丁度、50年。妻とは25年。ちょっとした折り返しの気分になって、お隣のグミの葉先を見ますと「テントウムシ」の幼虫が、しっかりしがみついております。誕生日を祝ってくれる子どもたちのメールを眺めながら、我が家の子供たちも、何とか世間にしがみついて、元気で生きてくれろと願う馬鹿親であります。

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