一文字 寅 の 「風菜園(かぜさいえん)」 

「天に星。地に花。人に愛。」 風に乗って、日々の所感を「風菜園」から発信してまいります。

ハネ木搾りの優しさが、夕焼けのようにゆっくり喉の奥に広がった「田中六五」

2013年03月19日 22時25分25秒 | みんな~愛『酒』てるかい

( 白糸酒造「田中六五」生  全量糸島産山田錦 )

 

■2013/3/19(火) 晴

昨晩の大雨と風が奈良県の春一番だったのだそうだ。

今日は、打って変わって穏やかさを感じる快晴。

やっぱり 何か始まりそうな・・・

始めたくなるような・・・

春のことをSPRING(バネ)と言うが

伊達じゃないな 

 

実は、先週 搾りたて篠峯「さくら」雄山錦の後に開封したのが

福岡「住吉酒販」で仕入れた 白糸酒造の

「田中六五」なま

 

住吉酒販のイチオシというだけあって

店の随所に「白糸酒造」を推している様子が垣間見れた。

( 階段の踊り場には「田中六五」オリジナルTシャツ )

 

「田中六五」は、江戸後期・安政時代から続く酒蔵

白糸酒造の当主の息子(克典)さんが、佐賀・嬉野の「東一」の修行を経て

全量蔵の周りの糸島産山田錦で立ち上げた純米酒ブランド

六五とは、65%精米

田中とは、本名だが、蔵が山田錦に囲まれているから名づけけたのだそうだ。

(掲載誌とディスプレイされた専用棚)

 

偶然にも先週土曜放映されたTV番組「青空レストラン」糸島特集だった。

糸島のスミイカを食べて うま~い!! を大声で連発していたが、

海に面し、山を控えた福岡県一番の海水が綺麗な処

夏の糸島は、「夏休みの友」の世界そのものだ。

 

そんな糸島は、寒暖の差が激しく

酒米の王様「山田錦」の九州一の生産地

岡山と常に2位を争うほど。 栽培の歴史は古く、

改良を加えられた質の良い山田錦を作ることで知られている。

 

初年、わずか7石(700本)「田中六五」

今回、3造り目という「田中六五」生を頂いた。

最初は、まっすぐ 喉を過ぎた頃から膨らみを感じて

まろやかな余韻を残す酒 一切雑味を感じない優しい入り方と

夕焼け空のような余韻が気に入った。 イカ刺しにはぴったりの酒だ。

まだ完成形とは言えないが、磨けば、更に人を惹き付ける注目の酒になるだろう。 

 

 

先日は、あと一日の都合がつかず、筑前前原(糸島)へ行けなかった。

造形美と優しさを併せ持つという古典的搾り機「ハネ木」を一度この目で拝みたいものだ。

九州の新星は、期待十分 次に予定されている55%精米「田中五五」も是非手に入れたい。

 

それとつい最近知ってとても驚いたが、先日開催された

第七回目天満天神「梅酒甲子園」

優勝して「天下御免」の称号を

今年受けたのが、何と!

ここ「白糸酒造」の

「しらうめの庭」

出品梅酒308銘柄の頂点に立った。

 

快挙だ~

おめでとう!!

白糸酒造を推していただけに

 自慢したいほど嬉しくてしょうがなかった。

4月13日・14日開催の酒蔵開き「ハネ木まつり」はさぞ盛り上がることだろう。

 

(「白糸酒造」ハネ木まつりの案内パンフ)

 

全量「ハネ木搾り」の純米酒に 日本一の梅酒「しらうめの庭」

「白糸酒造」の酒を関西で最初に取り扱う酒販店はどこだろう。

(寅)