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2022.10栃木 小田代原・竜頭の滝を歩く

2023年07月08日 | 旅行
 2022.10 栃木 小田代原・竜頭の滝を歩く


 中禅寺湖に面した宿を出て国道120号線=日本ロマンティック街道を西に走り、菖蒲ヶ浜あたりで道なりに北上して、9:45ごろ、赤沼駐車場に車を止める。駐車場は8割ほどの混みようだった。
 国道120号線の反対側=西側が日光国立公園・戦場ヶ原自然研究路の入口になる。戦場ヶ原は2022年5月に歩いたが、途中で木道改修工事のため通行止めになっていた(HP「2022.5奥日光・戦場ヶ原を歩く」参照)。すでに木道改修は終了し、通行止めは解除されているが、今回は先に小田代原を目指す(マップweb転載+加工)。 


 色づいた林のなかの散策路はしっかり踏みしめられているが、昨夜の雨でところどころぬかるみ、水たまりもできている。
 5分ほど歩くと、右=北・戦場ヶ原を経て湯滝、中=西・小田代原、左=南・竜頭の滝に向かう赤沼分岐点に出る(写真)。
 中=西の小田代原を選び、湯川に架かる木造の赤沼橋を渡る。
 赤沼橋から小田代原までおよそ30分(赤沼出発地点から35分)である。黄~赤に染まった林の散策路を歩く(前頁写真)。ときおりハイカーとすれ違ったり、追い抜いたり、追い抜かれたりするだけで、無人に近い。クマザサが生い茂った散策路は坦々と続く。風景を独り占めしながら歩く。


 赤沼出発地点から30分ほど歩くと戦場ヶ原が遠望できる。木々は燃えるような色に染まっている。その先が戦場ヶ原である(写真)。
 山は雲を被っている。晴れていれば左に太郎山(標高2368m)、中ほどに女峰山(標高2483m)、右に男体山(標高2486m)の日光三山が見えるはずである。明日の晴を期待しよう。


 赤沼出発地点から35分ほどで小田代原の西端に着いた。
 小田代原は標高1400mほどに広がる周囲3kmの湿原で、戦場ヶ原とともにラムサール条約の湿地登録区域である。
 近年乾燥化により草原化が進んで鹿の害が出始めたため、湿原保護の柵が巡らされ(上写真)、木道が整備されて(下写真)木道以外は立入禁止になっている。
 小田代原は赤沼出発地点から西に徒歩35分ほどと奥まっているため、赤沼駐車場の赤沼車庫から小田代原展望台行きの低公害バスルートも整備されている。低公害バスルートは、一般車は立入禁止である。
 前述の柵扉を開け閉めし、林のなかの木道を歩く。また柵があり、柵扉を開け閉めして低公害バスルートに出る。右に小田代原を眺めながらバスルートを歩くと、ほどなく小田代原展望台・バス停に着く。もう一度柵扉を開け閉めして(写真)、小田代原展望台に入る。
 小田代原展望台からは広々とした湿原を眺められ、気持ちが大らかになる。本格的なカメラを構える人も少なくない。


 展望台から木道が延びていて、緋色の絨毯を敷き詰めたような草紅葉を眺めながら木道を歩く(写真)。
 遠くにすくっと伸びた1本のシラカバが見える(写真中央)。すくっと伸び上がった形が貴婦人を連想させ、小田代原の貴婦人と呼ばれている。樹齢70年ぐらいのシラカバである。奥日光の観光ポスターに使われ、「貴婦人」と名づけられた地酒もつくられている。人気のスポットで何人もがカメラを構えている。
 木道を20分ほど歩き、草紅葉+貴婦人+カラマツ林+雲を被った山並みの小田代原を堪能し、木道を戻る。
 ちょうど小田代原展望台バス停に低公害バスが着いたところだったので、赤沼車庫までバスに乗った。
 赤沼駐車場から歩き始めたのが9:50ごろ、赤沼駐車場に戻ったのが11:30に近かったので、帰りは低公害バスに乗ったが、のべ100分ほどの散策になった。黄葉~紅葉、草紅葉、貴婦人を楽しみながらの散策なので、さほど疲れを感じない。フィトンチッドのお陰かも知れない。


 国道120号線=日本ロマンティック街道を南に下ると竜頭の滝がある。竜頭の滝上駐車場に車を止める。テレビで竜頭の滝の紅葉が紹介されていたためか、滝上駐車場はほぼ満車だった。
 紅葉に彩られた湯川は白波を立て、勢いよく流れている(写真)。川床は石がゴロゴロしているようだ。
 男体山(標高 2486m)は活火山である。何度もの噴火で湯川が堰き止められ、中禅寺湖や戦場ヶ原が堰止め湖として形成された。戦場ヶ原はその後の土砂や堆積物で湿原化された(HP「2022.5 奥日光・戦場ヶ原を歩く」参照)。
 堰止め湖だった戦場ヶ原から流れてきた大岩が階段状の岩場を造りだし、湯川が階段状の岩場を勢いよく流れ落ちて(上写真)、長さ210m、幅10m、落差50mほどの滝になった(下写真)。
 滝の先端の大岩で滝が二股に流れ落ちていて、大岩が龍の頭、2本の流れが龍のヒゲを連想させ、竜頭の滝と呼ばれた。
 滝の東側には遊歩道が設けられている。大勢が滝+紅葉の絶景を眺めながら行き交う。下りきると竜頭之茶屋があり、人混みをかき分け茶屋を抜けると観瀑台に出る(下写真は観瀑台からの眺め)。
 色づいた紅葉と褐色の龍の頭と轟きながら流れ落ちる龍のヒゲは、絶景である。
 奥日光の絶景を楽しんだあとはランチだが、竜頭之滝茶屋は混み合っている。国道120号線を下り、中禅寺湖に面したレストランに入り栃木牛ハンバーグをいただいた。
 (2023.7)
 
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