アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

土浦衰退

2012年02月28日 | 私の町、土浦
 JR土浦駅西口を降り立つと、正面に地下1階、地上31階のマンション・商業施設・医療施設・公共施設などが入る複合施設、ウララがあります。このビルは県内では、茨城県庁に次ぐ第2の高さを誇る高層ビルで、土浦市のランドマークとなっています。商業施設の中心的存在であるイトーヨーカドーが、業績不振を理由に来年2月に閉店すると発表があり、驚きました。
 土浦中心街のいわばシンボルであるイトーヨーカドーの撤退は、ただでさえシャッター店舗が目立つ中心街にとって止めの一発となります。高層マンションには私の仲間が何人も住んでいますが、駅まで1分の好立地に住んでいるにもかかわらず、買い物弱者になってしまうとため息をついています。
 業績低迷の理由は店の営業努力の不足もあるでしょうが、市民の購買力の低下が大きな原因となっているのではないでしょうか。また、駅から3キロ程に出来、4千台の無料駐車場を備えたイオンモールの出現も見逃せません。ウララには無料駐車場がなく、「駅まで1分」のメリットが「無料駐車場」に相殺されてしまうのです。
 そもそも中心街の道路は車用に整備され、歩く魅力に欠けているのです。拙劣な都市計画も中心街衰退の一因と言えます。かつて水都土浦は運河が張り巡りされ、運河に沿って船着場や店が立ち並ぶ情緒豊かな街並みを誇っていたのです。ところが下水整備の遅れで、運河がどぶ化し、車時代の到来もあって、全て埋め立てられたり暗渠化され、道路にしてしまったのです。何処にでもある平凡な街並みとなって、歩く楽しみが失せてしまったのです。買い物をするのは「歩く人」。「歩く人」を車に乗せてしまったら「無料駐車場」へ向かってしまうのです。歩いて楽しい街並みを復活しない限り、土浦の中心街の盛況は戻らないでしょう。

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