万両の花が咲いています。珍しいことに、花と赤い実が共存しているのです。庭には他にも何本か万両があるのですが、春先までに野鳥に食べられ実はついておりません。この株は背面の壁が邪魔をして、野鳥の食害から免れたようです。
万両の花言葉は「徳のある人」です。「徳」は、他人を公平に愛することを修養して初めて身に着く品性です。「徳」の要素は、正義、平等、正直であり、その具現化には強い信念、実行力、忍耐力を必要とします。生まれつきの人間は利己主義の塊で、これを平和な社会生活を営めるように利他主義に改めるよう教育が必要なのです。義務教育期間には道徳教育は特に重要で、「他人を愛する心」を育むことが重要です。「いじめ」や「不登校・自殺」は、道徳教育を軽んじ、受験勉強に偏った教育をした弊害ではないでしょうか。
5小学校、2中学校を転々とし、いじめを散々経験し、かえって私は自立心の修養ができました。社会人となり、皆が敬遠する開発途上国への長期派遣に応じました。一時帰国しても、私と仲良くしているところを見られると、開発途上国への派遣に関心があると誤解されると、無視されるのです。しかし私は現地の人達のため尽し、彼らに愛されました。文字通り論語の「徳弧ならず必ず隣あり」です。一生懸命正しいことを遂行していれば、孤立することはなく、必ず仲間が現れるのです。日本でも、職場では敬遠されましたが、学会からは私の業績は高く評価されました。
小学校から英語教育をするのには私は批判的です。英語は、大人になってから3か月も現地に一人で放り出せば、否応なく話せるようになるのです。世間話は苦手でも、国内でもある程度馴染んでいる専門用語は、語数も限られているので、3か月も現地で訓練すれば、レポートを書いたり会議に参加することができるようになります。小中学校で道徳教育に力を入れ、高校大学で専門知識・技術をしっかり身に着ける方がよいと思います。国際社会では、ある程度の語学力は必要ですが、語学以上に専門知識・技術、人格が大切なのです。
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