鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

シャルケ・篤人、一年を振り返る

2011年05月24日 | Weblog
【ドイツ】内田篤人を直撃!「じゃあ、シーズンの振り返りでもしますか?」
了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
木場健蔵●写真 photo by Koba Kenzo



試合後、チームメイトと優勝を喜び合う内田

 長かった内田篤人の1シーズンが終わった。

 最終戦となったのは、ドイツカップ決勝デュイスブルグ戦。だがそのスターティングメンバーに彼の名はなかった。後半36分に交代で出場。今季初タイトルのピッチに一応は立ち、歓喜の瞬間をメンバーと共に味わった。

「有終の美とか、終わりよければすべてよしとか、そういう言葉がオレはキライ。そこまでの過程が悪かったことへの言い訳をしているみたいに聞こえるでしょ。オレは全部勝ちたいし、全部優勝したい」

 試合後にそう話す内田は、シーズンを終えたことへの安堵感を交えた穏やかな表情を見せてはいるが、悔しさをすべては隠しきれない、そんな風に見えた。

 スタメン落ちは、週の早い段階で予想できたことのようだった。

「練習のときに監督に呼ばれて、『俺が就任した当初のインパクトあるプレイはどうした?疲れてるのか? 練習を見てからメンバーを考えさせてくれ』って言われた。その日の練習がダメだった」

“がっくし”と言わんばかりに少し大げさに肩を落として、報道陣から笑いを取って見せる。

「『お前はワールドカップから休みなく試合をやりすぎているから』って心配までしてくれたし、今日のことは納得しているから、シーズン開始当初に試合に出られなかったのとは違うと思っている。でも、たくさん試合をするには、力の抜き方、さぼり方を覚えなきゃいけないのかもしれないとも思った。全部一生懸命やったら、最後の1試合分の力が出なかった感じ。自分でも疲れているなっていう感覚もあったし」

 もちろん監督の言葉を受け入れてはいるし、それなりに状況を理解もしている。だが、言葉のはしばしにはちょっとしたエクスキューズめいたものが浮かんでしまう。

 そもそも、およそ2週間前にチャンピオンズリーグで敗退した頃は、残すリーグ戦を飛び越して、この決勝への強い意気込みを語っていた。「決勝は何かできそうな気がする。大舞台はなんだか力を出せそうな気がする」と、期待に満ちているようでもあった。だからこそ、見た目以上に落胆していることは想像がつかないでもなかった。

 話が進むと「じゃあ、シーズンの振り返りでもしますか?」とおどけながら、自ら切り出した。その割には「いろいろあった一年だったなあ」と話す程度にとどまったが。

 内田にとっての収穫はチームに馴染みきったところだろう。ドイツ語が話せるようになったわけでもないし、英語も「聞いて分かるけど、思っていることを100パーセントは伝えられない」というレベル。それでも、チームメイトから愛されていることはミックスゾーンでの様子から伝わってくる。

 内田の横を通るほぼすべての選手が何かしら片言の日本語で声をかけていく。「最近チームメイトには、リスペクトしているものには『さん』をつけろ、と教えているんだよね」と言う。あのラウルが「ウッシーさん、ウッシーさん」と声をかけてくる。

 優勝セレモニー後には、最も気にかけてくれたノイヤーとメッツェルダーに肩車をされながら優勝カップを掲げた。だが、そのノイヤーも来季はバイエルン・ミュンヘンへの移籍が濃厚と言われている。ミックスゾーンで横に立つノイヤーに、冗談めかしながら「さみしいなー、さみしいなー」と繰り返しささやいていた。本人の性格もあるが、良きチームメイトとスタッフにめぐまれたからこそ、萎縮することなくリラックスした中で力を発揮できたのだなと、あらためて思う。

 このドイツカップ優勝で、シャルケはヨーロッパリーグ出場権を手にした。試合数も増え今季以上のハードスケジュールとなるだろう。さらに日本代表としてはワールドカップ予選も始まる。多忙を極めるであろう来季に向け内田は「監督から、『人より長く夏休みをやる』と言われた」そうだ。

「最初はドクターから提案されて、それではサボるみたいだからといったんは断ったんだけど、結局、監督がそう言ってくれたから、しっかり休もうと思う」

 猛スピードで駆け抜けた1シーズンだった。


独チャレンジ一年間を終えたシャルケの篤人である。
手応え有り、挫折有りの様子である。
ラウルに「ウッシーさん」と呼ばせるあたり、馴れを感じる。
確実に成長した右の翼は、来季はユーロ・リーグにチャレンジすることとなる。
それまでは、つかの間の休息を取って欲しい。
来季も楽しみにしたい。

FCソウル戦プレビュー

2011年05月24日 | Weblog
【AFCチャンピオンズリーグ2011 ソウル vs 鹿島】プレビュー:ラウンド16に挑む鹿島の対戦相手は2年前に苦杯をなめたFCソウル。借りを返す時が来た!(11.05.24)
快晴に恵まれたソウル。ワールドカップ競技場で汗を流した選手たちは、最後に念入りにPKの確認を行い公式練習を終えた。鹿島は、2008年から3年連続で決勝トーナメント初戦から勝ち進むことが出来ずに来た。「今年こそ」という思いは年々増し、今季もその大一番が目の前に迫ってきた。特に、今回の対戦相手は、09年に苦杯を舐めさせられたFCソウル。場所は相手のホームスタジアムに変わったが、再び相まみえることになるとはなにかの縁だろう。

「まったく似たようなところが無いので参考にはならないと思います。前回の経験が生かされるということはまったく無いと思います」
オリヴェイラ監督はそう言って報道陣を煙に巻いたが、試合前々日の練習では30分余りにも渡り熱弁をふるって選手を鼓舞。この試合にかける意気込みは相当なものだろう。それは選手も同じだ。

「一昨年、PKでやられたときは自分も試合に出ていた。その借りもあるし、どうしても突破したい。どんな手を使ってでも勝たないといけない」
そう言って強い決意を述べたのは伊野波雅彦。ACLに特別な思いを抱いてきたひとりだ。
09年、FCソウルにPKで敗れると、クラブはその年のオフにイ ジョンス(現アルサドS.C./カタール)を獲得。伊野波は出場機会を失う。さらに今年のACLもセンターバックにコンバートされた中田浩二が担当。伊野波の出場はリーグ戦ばかりだった。しかし、さきのシドニーFC戦で中田が肩を脱臼するアクシデントに見舞われる。重要な一戦を前に伊野波の目の前にチャンスが転がり込んできた。
「3人の外国人を止めるしかない。ここで(筆者注:ラウンド16などの決勝トーナメント初戦の意)ずっと負けている。出られなくて負けるのが一番悔しかった、その悔しさを思い出して、それを晴らさないといけない。この半年で1番大事な試合になる」

FCソウルで鍵を握るのは得点源であるFWのデヤン・ダムヤノビッチとチャンスメイクを担うモリーナ、ジェパロフの3人の外国人選手だ。彼らを鹿島の守備陣が抑えれば、自ずと勝利は近づいてくる。
「守るつもりはない。レッズとやったときのように高い位置をとって中盤に負担をかけないように近い位置でプレーしたい」と伊野波が語るとおり、高い位置でボールを奪い、ショートカウンターからチャンスをつくる回数が多いとき、試合のペースは鹿島が握っているはずだ。

ソウルワールドカップ競技場はピッチに立ったとき、どことなくカシマスタジアムと似たような雰囲気を感じるスタジアムだった。ゴール裏に高い壁があることや、大型スクリーンの位置などはほぼ同じ。そのことを伊野波に問うと「ちょっと似てる。いいっすね」とニヤリ。

先の浦和戦で、やるべきことはハッキリした。あとは勝って鹿島に帰るだけだ。


以上
2011.05.24 Reported by 田中滋


気合いを入れるイノパンである。
昨年まで、敗退以上に、レギュラー剥奪を味わい、モチベーションの高さが違う。
イノパンの活躍で、邪悪なるアウェイで完封し、次のステージへ勝ち上がりたいところ。
トーナメントの戦いは、リーグ戦とは異なる。
ミスを犯さぬよう、細心の注意を払い、戦っていきたい。
期待しておる。

FCソウル戦試合前日コメント

2011年05月24日 | Weblog
【AFCチャンピオンズリーグ2011 ソウル vs 鹿島】オリヴェイラ監督、曽ヶ端準選手(鹿島)前日記者会見でのコメント(11.05.24)
Q:明日の試合に向けて
●オズワルド・オリヴェイラ監督(鹿島):
「グループリーグを突破をしてきたわけですから、次のラウンドに進むための結果を出せればと思っています」

●曽ヶ端準選手(鹿島):
「監督も言いましたけど、次のラウンドに進めるようにしたい。今回はアウェイになりましたけど、しっかり結果を残して帰れるようにがんばりたいと思います」

Q:2年前に同じラウンドで対戦した相手ですが、その点を踏まえて注意すべきことがあれば教えて下さい。
●オズワルド・オリヴェイラ監督(鹿島):
「まったく似たようなところが無いので参考にはならないと思います。大きな違いはホームとアウェイの違いがありますし、2年前に比べたら選手が大幅に変わっています。前回の経験が生かされるということはまったく無いと思います」

●曽ヶ端準選手(鹿島):
「2年前にやって負けてますが、結果を残すために韓国まで来ています。メンバーも変わっていますし、監督も変わっています。しっかり自分たちがやるべきことをグラウンドの上でプレーできるようにしたいと思います」

Q:今日は練習の開始が9:45からでした。日頃のスケジュールと変わっている理由はなんでしょうか?
●オズワルド・オリヴェイラ監督(鹿島):
「移動する時間が必要なので、45分からスタートしたからといって大きな意味はありません」

Q:チェ・ヨンス監督は曽ヶ端選手のことを覚えていると言ってました。彼について覚えてることがあれば教えて下さい。また、それが明日の試合にどのように影響しますでしょうか?
●曽ヶ端準選手(鹿島):
「ジェフでプレーしていたイメージが強いです。点をたくさん取っていたイメージもあります。オールスターのときに一緒のチームでもやりました。韓国の偉大なスター選手ですし、そういう偉大な選手とオールスターでやれたことは僕の経験になっています。ただ、彼が監督だからといって僕のプレーに影響することは特にないです」

Q:FCソウルで把握している選手は?また、FCソウルも鹿島もリーグ戦であまり成績がよくないようですが?
●オズワルド・オリヴェイラ監督(鹿島):

「FCソウルの選手で、モリーナ選手はブラジルのサントスでプレーしていたので知っています。10番の選手は09年に対戦しているので知っています。また8番のアジウソン選手も前回対戦しています。当然ながら他の韓国人選手の特徴も把握しています。ただ、相手選手の特徴をわかったとしても、一番大事なのは各チームの選手が試合で見せる姿勢や意欲ではないかなと考えています。
2つめの質問ですが、両大会において高いパフォーマンスを持続するのは、並行して戦っているため難しい部分があるのではないかと思います。JリーグからACLに参加している4チームの成績を見てもらえば安定していないことがわかると思います。移動がありますし、我々の場合は長い移動があり、地震の影響でACLにおいては3戦連続でアウェイで戦わなければなりませんでした。それに加え、我々のホームスタジアムであるカシマスタジアムで試合が出来ないということで、後押しやホームでやる雰囲気がないことが少しは影響したと思います。いろいろな要素があって、安定した成績が残せていないのかもしれませんが、その分、ACLに関しては無敗でラウンド16まで来ています。その状況を継続してできればという自信もあります。特に韓国や中国のアウェイの試合では、主導権を握り、ときには勝てるところまで持っていくことができました。自信をもって挑めると考えております」


以上

[ AFCチャンピオンズリーグ2011 ソウル vs 鹿島 ]

今回の遠征に帯同している中田浩二選手は別メニューでの調整を続けていました。

[ AFCチャンピオンズリーグ2011 ソウル vs 鹿島 ]

先の浦和戦ではアクロバティックなシュートを見せるもゴールが遠かった興梠慎三選手。ACLでは、チームを勝利に導いて欲しいところです。

[ AFCチャンピオンズリーグ2011 ソウル vs 鹿島 ]

このところ攻撃の鋭さが目立つ新井場徹選手。この日の練習では右サイドからクロスを蹴っていました。

[ AFCチャンピオンズリーグ2011 ソウル vs 鹿島 ]

ゴール裏の観客席が高い位置にあるからか、ソウルワールドカップ競技場はどことなくカシマスタジアムと似たような雰囲気です。

[ AFCチャンピオンズリーグ2011 ソウル vs 鹿島 ]

会見に臨むオリヴェイラ監督と曽ヶ端準選手。09年にも同じ相手にラウンド16で敗れただけに韓国メディアからの注目度も高く、質問を受けた監督は「(FCソウルは)2年前のチームとは違う」と述べていました。


2011年05月24日(火)

予定より少し早く行われた公式練習では、海外遠征で恒例となった監督を交えてのミニゲームを行っています。昨日と異なり終始リラックスした雰囲気でのトレーニングとなりました。

帯同した中田コは別メニュー、新井場は右サイドとの報。
中田コは精神的支柱としての役目が重いのでは無かろうか。
彼の実績・経験は、小笠原満男と並んでJリーグ随一である。
彼ら二人がピッチとベンチから存在感を露わにすれば、この困難であるアウェイの戦いも優位に進められるのでは無かろうか。
そして、右の新井場は、ACL出場権を勝ち得た天皇杯優勝の攻撃力を誇る。
こちらも楽しみと言えよう。
バランスを取って、左に移し西を投入する采配も取れる。
明日はまさに天王山である。
強い気持ちで、チェ・ヨンス監督率いるFCソウルに土を付けたい。
楽しみである。

激烈ミーティング

2011年05月24日 | Weblog
2試合勝利なし…鹿島・オリヴェイラ監督がカツ!
ACL決勝トーナメント1回戦 鹿島―FCソウル (5月25日 ソウル)
 25日のACL決勝トーナメント1回戦・FCソウル戦(ソウル)に向けて、ソウル市内で現地入り後の初練習を行った。

 練習前のピッチでは約1時間に及ぶ、青空ミーティングを実施。公式戦で最近2試合勝利のないチームにオリヴェイラ監督が活を入れた。決勝トーナメント1回戦は2年連続で敗退している鬼門だけに、入念な調整を行った。

[ 2011年5月24日 06:00 ]

青空ミーティングは1時間にも及ぶものだったとのこと。
監督のゲキに応え、強い気持ちで戦いたい。
FCソウルのスカウティングは済んでおる。
相手の弱点を突き、攻撃を交わそう。
鬼門のラウンド16を勝利で飾ろうではないか。