「金字塔」~黄金世代の挑戦~ 円熟味増す守護神
2009/02/10(火) 本紙朝刊 スポーツ A版 6頁
■GK 曽ケ端 準
宮崎での強化合宿5日目に、足の付け根に違和感を持った守護神は、大事を取り別メニューで汗を流した。「1日休めば大丈夫。有給休暇、使っちゃいましたね」と茶目っ気たっぷり。翌日は何事もなかったかのように全体練習。プロ13年目のシーズンも、調整は自然体そのものだ。
「公式戦全試合出場」。毎年、必ず掲げる目標を昨季は見事に達成した。リーグ戦34試合に加え、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)、ナビスコ杯、天皇杯とフル出場し、貢献度は計り知れない。「数字として残すのは難しい。年間を通して体のケアをうまくできた」と胸を張る。
リーグ戦フル出場は05年シーズン以来で年々、プレーにも円熟味が増している。守備ラインの入れ替えがあっても後ろから的確なコーチングを飛ばし、判断に迷いはない。昨季の失点数30はリーグ2位。接戦をものにする強さは最後のとりでの安定感があってこそだ。
向上心も尽きない。リーグ2連覇を達成したものの、ACLは決勝トーナメントに入り、初戦で姿を消した。連覇に挑んだ天皇杯も5回戦で敗れ、8強を逃したのは9年ぶり。「あそこで終わると物足りなさ、寂しさを感じる」と、元日にサッカーをできなかった悔しさを隠そうとしない。
今年で30歳。責任の重さは感じているが、「36歳の(大岩)剛さんも頑張っている。年齢なんて言ってられない」と笑い飛ばす。目指すは2年連続の公式戦フル出場。その先にある全タイトル獲得を見据え、ひたすらゴールを守り続ける。187㌢、80㌔。鹿嶋市出身。背番号21。
鹿島は今季、初のリーグ3連覇、ACL優勝など全タイトル獲得に挑戦する。鍵を握るのが98年入団の曽ケ端準、本山雅志、中田浩二、小笠原満男。99年ワールドユースで準優勝を果たし「黄金世代」と呼ばれる。チームの中核を担う4選手の挑戦を紹介する。
ベテランとしてシーズンインした曽ケ端である。
曽ケ端もベテランとなり円熟味を増したが、チーム全体には若さが漂っておる。
最後尾から曽ケ端が怒号を発し、引き締めねばならぬ局面も多かろう。
重要なポジションである。
その曽ケ端が昨季の天皇杯の早期敗退を悔やんでおる。
ACLや三連覇にスポットが当たりがちであるが、日本サッカーの頂点である天皇杯は重要なタイトルである。
今季は元日に勝利して終わりたい。
2009/02/10(火) 本紙朝刊 スポーツ A版 6頁
■GK 曽ケ端 準
宮崎での強化合宿5日目に、足の付け根に違和感を持った守護神は、大事を取り別メニューで汗を流した。「1日休めば大丈夫。有給休暇、使っちゃいましたね」と茶目っ気たっぷり。翌日は何事もなかったかのように全体練習。プロ13年目のシーズンも、調整は自然体そのものだ。
「公式戦全試合出場」。毎年、必ず掲げる目標を昨季は見事に達成した。リーグ戦34試合に加え、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)、ナビスコ杯、天皇杯とフル出場し、貢献度は計り知れない。「数字として残すのは難しい。年間を通して体のケアをうまくできた」と胸を張る。
リーグ戦フル出場は05年シーズン以来で年々、プレーにも円熟味が増している。守備ラインの入れ替えがあっても後ろから的確なコーチングを飛ばし、判断に迷いはない。昨季の失点数30はリーグ2位。接戦をものにする強さは最後のとりでの安定感があってこそだ。
向上心も尽きない。リーグ2連覇を達成したものの、ACLは決勝トーナメントに入り、初戦で姿を消した。連覇に挑んだ天皇杯も5回戦で敗れ、8強を逃したのは9年ぶり。「あそこで終わると物足りなさ、寂しさを感じる」と、元日にサッカーをできなかった悔しさを隠そうとしない。
今年で30歳。責任の重さは感じているが、「36歳の(大岩)剛さんも頑張っている。年齢なんて言ってられない」と笑い飛ばす。目指すは2年連続の公式戦フル出場。その先にある全タイトル獲得を見据え、ひたすらゴールを守り続ける。187㌢、80㌔。鹿嶋市出身。背番号21。
鹿島は今季、初のリーグ3連覇、ACL優勝など全タイトル獲得に挑戦する。鍵を握るのが98年入団の曽ケ端準、本山雅志、中田浩二、小笠原満男。99年ワールドユースで準優勝を果たし「黄金世代」と呼ばれる。チームの中核を担う4選手の挑戦を紹介する。
ベテランとしてシーズンインした曽ケ端である。
曽ケ端もベテランとなり円熟味を増したが、チーム全体には若さが漂っておる。
最後尾から曽ケ端が怒号を発し、引き締めねばならぬ局面も多かろう。
重要なポジションである。
その曽ケ端が昨季の天皇杯の早期敗退を悔やんでおる。
ACLや三連覇にスポットが当たりがちであるが、日本サッカーの頂点である天皇杯は重要なタイトルである。
今季は元日に勝利して終わりたい。