中後 後半戦巻き返し期待
2008/06/13(金) 本紙朝刊 スポーツ A版 6頁
正確なパスが持ち味のボランチとして、昨季は開幕からスタメンに名を連ねていたMF中後雅喜は今季、我慢のシーズンを迎えている。「慣れないポジションで先発した試合もあったが、ACLも出られなかった。とにかく出場機会が少なかった」と前半戦を振り返った。
開幕戦は大岩、岩政の両センターバック(CB)が出場停止となったこともあり、CBで先発フル出場。「やったことないポジションで、ぶっつけ本番だった」が無難にこなし、勝利に貢献した。本職のボランチは昨季終盤から小笠原、青木で固定されており、その後もDF登録でのベンチ入りが続いた。
「役割としては、勝ってるときに出ることが多く、途中から出場して引き分けたり、ミスや判断の遅れとかで失点もした」。慣れないポジションでの苦闘が続く中、収穫もあった。「しっかり相手に付く、裏を取られないという意識は高まったし、後ろからボランチの動きを見られたのはプラス。複数のポジションができるようになったことで、試合に出場する機会は増やせると思う」と前向きに話す。
現在は、柏戦で左手の甲を骨折したこともあり、プロテクターを着けながらプレー。「まだ握る力とかは落ちているが、骨は付き始めている」と経過は良好のようだ。「ボランチで出るのが一番いいが、まずは常にメンバー入りを続けること。去年も夏場で変わったので、この合宿で体力を強化し、先発できるようにアピールしたい」。後半戦での巻き返しに期待だ。178?、73?。千葉県出身。
今季、青木+満男の出来が素晴らしく、ここをいじらなければならぬ試合は少ないであろう。
しかしながら、そのポジションを虎視眈々と狙い続ける男がいる。
それがチューヤンである。
昨季の前半は4試合連続ゴールもあり、不調にあえいだチームを浮上させる力となったが、夏以降青木+満男コンビが熟成されると出番が少なくなってしまった。
とはいえ、指揮官の信頼は厚い。
ナビスコ杯も始まる後半は前半戦以上の過密日程となる。
レギュラーポジションだけでなく今は控えに甘んじておる選手の力が必要となるのである。
ここを耐えてポジションを奪ったときにこそ、チューヤンだけでなく我等の戦術が一つ前へ進んだときとなるであろう。
全員で未知なる領域へ進もうではないか。