山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

健全と猥褻

2012-01-26 08:15:58 | 阿部定2012
次回公演の「サダひとり。」(阿部定事件より)はEVENT参加になっており、コアなテーマを「お子様からお年寄りまで楽しめる」劇にすることになった。幅広い年齢層にアピールする「エロスと暴力」の劇である。・・・これは頭を柔らかく揉みほぐしておかなければならない。
スキャンダラスな舞台に健全な人間の営みを重ねることになる。健全な営みは情交、あるいは愛、性の表現として不可欠だ。この前提を危険か安全と考えることは自由であるが、生きもの、生命の根本的なことにも繋がる。演劇が性教育の道具になるとは思わない。しかし、命の問題としては教育的なものとして繋がってしまうから不思議なことだ。
さて、「健全」とは?
猥褻(わいせつ)と同義、あるいは、表裏一体なものとしてあるのではないかと考える。
極めて個人感情、人の感情的な器の大きさが違うから国家や自治体の力によって押さえつけられるようなものではない。

寒波到来の今日、
などと「つぶやき」ながら「健全と猥褻」の間を彷徨う男が熊本で生きている。
な、なんなんだ!身体が火照る。・・・阿部定を身近に感じているのです。