山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

演劇大学in福岡

2014-07-27 11:02:13 | 演劇大学
7月26日(土)、朝からサキと二人で福岡へ走る。今年で4回目となる演劇大学in福岡へ!
オッぺケペー節で有名な川上音二郎がテーマになっている。
7講座ある中で午後から「子ども一座でおとぎ芝居をつくろう」(演出/流山児祥)を見学させて頂く。
朝から午後6時まで、小学生たちの集中力は大丈夫だろうか。二日間のワークショップで3日目は発表。大丈夫だろうか。それ以上に心配だったのは流山児さんを怖がって、子どもたちは演劇をトラウマにしてしまうのではないだろうか。
そんなことはなかった。
子どもたちは積極的に流山児さんに質問していた。この関係を見ているだけで「大丈夫!」を確信できた。
男の子(小3)が股間に手を当てる癖があった。「おい、ちんちんを触っている場合じゃないぞ!」と激が飛ぶ。
「早く自立しろよな。大人になれよ!」
私たち夢桟敷もキッズミュージカルで子どもたちとの関わりがあり、心の中で「大人になったら!」と希望に満ちて思うことがある。
午後6時終了と同時に福岡市民会館からもう一つの会場である春日市クローバープラザに走る。
そこでは演出協会理事長の和田さん、事務局の斎藤さんにも会えた。何年ぶりだろう?
近くの焼き鳥屋にて流山児さんとは今年の12月東京公演について気合が入る話を聞く。
背筋を正さなければならない。東京では無名の夢桟敷。旅公演のアドバイスを頂いた。
午後10時頃から瓜生正美さん(青年劇場顧問、演劇大学in福岡校長)とフィリピンスナックで肩を並べてじっくりお話することができた。
90歳を過ぎたとは思えない強健な肝臓と心臓の持ち主です。
先輩諸氏と会うたびに演劇の場に身を置くことができて悔いはない!と思うのだ。
演劇大学in福岡の発表会は街頭(天神中央公園)で行われます。午後2時半~4時半まで。
熊本からも見に行く人があると連絡が入った。

中津川より

2012-10-21 11:23:26 | 演劇大学
演劇CAMP in 中津川

10月18日(木)~21日(日)まで岐阜県中津川市で行われた「演劇キャンプ」(日本演出者協会 主催)に参加してきました。私は(土)に劇団の公演間近の稽古があるために途中退席。後ろ髪を引かれる思いだった。
中津川の実行スタッフと協会事務局の皆さまには大変お世話になり、とても楽しい日を過ごすことができました。
相変わらず元気な和田さん、流山児さん、斎藤さん、外波山さん、そして今回は初対面の全国から来られた演出家さんや劇団関係者との交流(吞み会)や分科会でのお話を覗えて有意義な時間を過ごすことができました。
中津川、岐阜、名古屋、東京、静岡、金沢、岩手、仙台、福島、新潟、島根、京都、札幌、全国各地、中国北京の演劇事情も垣間見られた。
恥ずかしながら、斎藤さんから私のことを「この人は熊本のアングラですよ。」と紹介されてゲラヘラ笑われたり、和田さんからは「ブラジルで公演した国際的な演劇人」と持ち上げられ過ぎたり、流山児さんからは「老いぼれ爺」と貶されたりした。





私が参加した分科会は「朗読 夜明け前」「中津川フォークジャンボリーが残したもの」「伝統演劇と現代演劇」「国際演劇は何を目指すか」「子どもたちと演劇」「酒蔵体験ツアー」、二日間で濃密なプログラムだった。
更に濃密な吞み席での夜の交流会。廃校となった小学校での宿泊所がキャンプの拠点となっていた。木造桧の匂いで癒される。・・・何?熊危険!ここは熊が出るらしい。熊絶滅の九州からすると熊本人もびっくりである。



(金)の酒蔵体験ツアーでは午前中より試飲。何と!三千桜酒造の社長、山田さんは元「状況劇場」の劇団員だったとのことで盛り上がった。アングラが美味である。もう一杯!止まらなくなった。
馬篭の昼食、栗ご飯セットには山菜料理とヤマメ、蕎麦で満腹となる。お土産で買ったつもりの日本酒をチビチビ呑みながら食事した。「日本酒はおかずの美味しさを更にアップする」と言っていたアングラ社長の説明を証明したのだった。
その後、馬篭が舞台となった島崎藤村の「夜明け前」の集団朗読を聞く。私はほろ酔いであった。
講師は外波山文明さん(椿組 元はみ出し劇場の主宰者)を見学した。合唱による朗読は初体験だった。迫力を感じた。



一コマ1時間半の分科会でも講座は止まらない。中味の濃さに時間は足りないくらいだったが、それは自分たちが持ち帰って課題を掘り下げるしかない。
演劇の現場で形にするしかないのである。技術や知識を稽古場すること、町に飛び出して計画すること、劇場に限らず公民館や寺・神社・河原・小さな店での劇場化計画は「劇場法」なる特権階級のみに限らず、演劇人の枠を超えて民衆のものに取り戻す発想が見えてきたのである。その流れは「私的」ではなく「公的」なうねりとなりつつあることを感じた。身近なところで次回公演でもアピールはつづくのである。





標高600mの夜は寒かった。しかし、演劇に対する思いは熱い。酒が入ると脈拍も血圧もテンションも上がる。演劇の仲間だから話に終わりはない。共有する話題に人として笑いが止まることもない。つまり、同類が集まると未来が見えてくる。演劇は基本、民衆の魂が入り込んでくる。声なき声が発せられる。
分科会講座で興味のあった「子ども劇」と「国際演劇」は同時進行だったため、半分ずつの参加となった。
市民劇場や親子劇場の先細りもある。紛争による政治的な弊害を文化交流でどのようなネットワーク作りが可能だろうか。
中津川キャンプの課題は、私たちが住む熊本での課題に通じる。ここで接した演劇人たちとのネットワーク作りは身近な可能性だと実感した。



三日目の午前中に常盤座に行った。午後から中津川市民演劇、タマゴプリン、楽天プロデュース、糸あやつり人形などの上演があったが、私は午前中がタイムリミットだった。
岩手アートサポートの稲邊さん、演劇評論の村井健さん、七字英輔さんと共に常盤座を後にした。
名古屋駅に着くと市民祭りの最中であった。山奥から降りるとパレードが騒動のように思える。
三泊四日の演劇キャンプはメディア依存から解放されていたのである。
週刊朝日で「ハシシタ」連載が抗議により謝罪と連載中止。情報の洪水の中に戻った気がした。

熊本空港には夜7時着。お土産は栗きんとん。
稽古場に戻ると「極楽少女」稽古で劇団員たちが汗を流していた。これが私の日常。
今日(日)も午後からキッズミュージカルの稽古、夜は劇団の稽古とロングな一日となる。

2012演劇CAMP in中津川

2012-10-17 01:40:22 | 演劇大学
明日より岐阜県の中津川に向かいます。
演劇キャンプ。開催は明後日からですが、明日は岐阜市の兄家族のところへ宿泊します。親も亡くなり、疎遠になっていく家族。
元気な内に会っておかないと、今後はどうなることやら。6人兄弟の末っ子の私は、老いていく兄姉たちを見る度に元気を与えることを考えています。家族では異端だった私も今、役に立つと思っています。
公演も近づいています。一日だけ演劇のことを忘れます。
演劇キャンプでは、3泊4日、どっぷり演劇に漬かります。
http://www.jda.jp/camp.html(日本演出者協会 主催)

日本演出者協会50年

2011-03-30 15:32:45 | 演劇大学
日本演出者協会発足50周年記念
「演出者の集い」
2011 3.30 本多劇場 大集会

この度の3.11東日本大震災、大津波、原発事故など、未曾有のオールニッポンを震撼とさせた事故でイベントは延期されました。
私は3月29日より31日の二泊三日の花のお江戸旅行を楽しみにしていましたが、この状況下致し方ないと思います。
長引く復興、世界中から心配されている原発人災などを思うと「祝」イベントは自粛すべし!・・・そのムードはこの熊本でも定着しています。

日本の現代演劇はどこに在り、どこに向かうのか?
20代から80代の三世代が集まり、日本の演劇の過去、現在について語り合うトーク・スクランブルの一日。


1960年に演出者の地位向上、相互交流を目的に創立された協会。
私は「演劇大学in熊本」の事務局として「演出家・俳優養成セミナー」熊本での開催で2005年から関わるようになった。実行委員長は流山児祥さん(熊本県荒尾市出身)。
熊本では熊本県立劇場、八千代座などで若い演劇人が中心となり「演劇大学」三日間で発表会を催す強行講座(実践的ワークショップ)となる。2010年までに4回開催された。

今回の「演出者の集い」ではプログラム4「七つの地域からのメッセージ」(北海道・盛岡・仙台・名古屋・大阪・福岡・熊本の予定であった。)で熊本の演劇の現在を語る準備をしていた。

熊本は「馬刺と焼酎よ。」・・・そのようなメッセージを送りたかった。

風評とは恐ろしいもので「熊本から馬一頭持って来て喰わせるバカがいる。」などの噂が流れていた。真相は馬肉燻製と球磨焼酎を少々お土産に持って行くつもりだったのだが・・・。
風評が広がれば劇団員の卓さん(還暦)が経営する乗馬倶楽部の馬に泣きつくつもりだった。

さて、熊本の演劇。このイベントはいつまで延期されるかわからないが、「馬刺と焼酎」熊本演劇事情を温めておこうと思う。
これからの地方は美味しい、願いを込めて。



東日本震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。
苦労されている被災地の皆様にお見舞い申し上げます。
自然災害・事故・戦争から復興してきた歴史を踏まえ、私たちも非力ながら応援致します。

ルポ3

2010-02-07 23:50:09 | 演劇大学
「演劇大学in熊本」3日目~4日目

■2月6日(土)

am10:00より劇場入りする。
「夢十夜」の稽古に入る。4班に分かれているため、他のチームの進行状態が見えない。
わがチームは「一話・二話」のミックスバージョンで40才以上のシニア9名。
演出担当は幸太君だが、実質はドラマドクターである流山児さんがやっている。
歌あり!流山児演出である。
なんと、劇中で指揮者のような、劇を進行させる役どころとして幸太君は役付けされる。演出家養成としては新しい試み。

熊本学園大学のK先生62才が「大学入試」と日程が被っているにも関わらず、時間を工面してこのシニアチームに参加してくれている。明日の発表会の参加は無理だが、常連の受講生としては「演劇大学」の顔。

台詞が入らずいら立つ受講生たちだが、「こら!純平。もっとしっかり喋れ、何を言っているのかわからない。」の激に、みんなは大笑い。
私は頭があがらない。台詞を喋ろうとすると、他の妄想が湧きあがってくる悪い癖がある。・・・あ、カリガリ博士が見える。夏目漱石の文学に現れては困る。コマッタちゃん。

午後6時からのシンポジウムは「地域演劇」をテーマにドラマドクターの4名の講師と市民舞台の五島さん、劇団石の堀田さん。・・・それに瓜生先生が戦後の新劇の流れを語る。
職場演劇の台頭、プロレタリア演劇の流れなど、若い演劇人には耳慣れない話。逆に新鮮である。
古城さんが「芸術文化振興」の話になった時は、自民党から民主党に政権が変わってからの変化に考えさせられる部分もあった。

政府に声が届くだろうか。・・・地方からの文化発信とは何だろう?まだ具体像が見えないのである。
根っこに政府に対する不信感があるからに違いない。

講座が終わって、飲み会の席では古城さんとこの話で延長になった。
おっ、古城先生を追っかけて広島から高校1年生の演劇小僧が参加して来た。

明日は午後3時より「発表会」である。

■2月7日(日)

ドキドキである。1チーム15分程度の短編劇ではあるが、発表会となると緊張する。
受講生の各人が友人知人には「見てね!」と呼びかけたものの自信はない。
今まで通り、本番では感動する場面ができあがるのは分かっているのだが落ち着かない。

午後からのリハーサルではじめて他チームの劇を見ることができた。
感動するね。・・・短期間でよくもまぁ。
4日間、正味13時間の稽古である。これが「演劇大学」の成果なのだ。
内心、とんでもない講座だと思っていても、できちゃうから、あらあら不思議。そして夢の話。

発表会の15分前。午後3時からの開演だと言うのに、お客さんはパラパラ。
えッ?と思っていたが、直前になって席は埋まる。あ~、一安心。前列には一般のお客さん、入口近くに講座生。形になった。

一話(坂本咲希演出・ドラマドクターは和田さん)
これまでの講座で二年連続、講師を務めてくれた少年王者舘の夕枕ダンス(天野さん、夕枕さん)を取り入れていた。
ハル君を除けば、女性だけのチーム。ワカナちゃん(高校生)も楽しそうにやっている。・・・ラストに向かって胸が熱くなる。歌と踊りで客席から手拍子が!
口に花を加える咲希と肥後ちゃんを見て、このネタを次回公演で使えると思った。

一話二話(田中幸太演出・ドラマドクターは流山児さん)
大ちゃんの台詞で笑い。初体験のSさんの表情動作で笑い。常連のNさんの死で笑い。みんなの固い表情が笑いの対象になったのだろうか。そこまで計算していた流山児さんは流石だった。
「楽しく遊ぼう」とは、お客さんと劇を遊ぶことができたように思う。・・・ふっと、「もう一度、熊本で演劇大学を楽しみたいわ。」と苦労した女性陣から声が漏れた。

三話(真嶋隆志演出・ドラマドクターは古城さん)
初日は戯曲講座のようになったらしい。演出担当は台本を書き直す。
その成果は、とても丁寧な仕上がりになった。登場人物たちは経験者が集まっており、中でも鈴木メッソッドの歩行では流石、木内さんは身に染みていた。大迫君と二日しか参加していない大分からの受講生(女性)の方との息も合って、目が見えない役のゆかちゃんには惚れたね。工藤君もすっかりキャリア組に見える。落ち着いていた。

七話(田中瞳演出・ドラマドクターは坂口さん)
初心者コースであるが、初心者のギクシャクしているところはなく、特に小学6年生の女の子に目が奪われる。かわいい。口では「大スター」と言って冷やかしていたが、その要素は冗談ではなく、半分本気。
どうみても二人の女性は初心者には見えない。この講座では相当の集中力で臨んだのではないだろうか。若い男子君は女性陣に囲まれて楽しかったのではないだろうか。
この劇のラストの章として、初心者チームで大正解。純粋に「演劇大学」としての成果がここに現れていたように思う。

できるのである。

打ち上げでは、演劇大学のお客さんも含めて30人集まる。
流山児さんは、この夜、東京へ帰るつもりだったが、急遽変更。飛行機をキャンセルして参加して下さった。
7月には流山児事務所の公演が熊本にやって来る。

ドラマドクターの方々に感謝します。演出者協会のこれまでの熊本への温かいご支援ありがとうございました。期間中、事務に追われていた協会の斉藤さん、本当にお疲れさまでした。
音響や記録で協力してくれたスタッフさんたちにも支えられました。
受講生、お客さんには最後の「演劇大学in熊本」で関われたことを、心よりお礼申しあげます。

ルポ2

2010-02-06 07:06:09 | 演劇大学
演劇大学・・・第2日目。

2月5日(金)

今日の講座は18:30ーの為、午前・午後は講師の方々はフリータイムとなる。
昨夜の交流会で南阿蘇温泉ツアーを提案していたが、講師の参加者は流山児さん、瓜生先生、坂口さんの三名となった。
和田さん、古城さん、斉藤さん(演出者協会制作)の三名は書類整理や原稿書きなどのため参加できず。
それぞれ多忙中、熊本に来られている。流山児さんにしろ、自分の劇団は只今公演中。坂口さんは脚本作成中であり、瓜生先生への取材も兼ねているようだ。
実行委員会の私、咲希、工藤、肥後の4名が加わり、いつもの南阿蘇アーデンホテル「どんどこ湯」に行く。・・・課外授業のようなもの。

さて、夜の講座である。
発表会まで時間がない。これはいつものことだが、短期集中実践セミナーの宿命。
台詞を覚えることにしろ、テキストである「夢十夜」の解釈にしろ、じっくり!という訳にはいかない。ひたすら、疾走する。
受講生の戸惑いは、ある意味、自らの力をパワーアップすることが要求される。集中力だ。

知らず知らず、「夢十夜」へ吸い込まれていく。体験者でないと味わえない「染まる。」感覚である。
夏目漱石の脳、小宇宙を肉声、身体とリズムで泳ぐ感じ。

「ことば」に向かい合いながら、もうひとつのリアル=夢の中を形として見せていく作業である。
平面を立体化する。物質化する。劇は肉体。・・・想像力が要求される。
迷路にハマッタ者でしか味わえない、「不思議の国」へご案内!



6日(土)18:00よりシンポジウム「地域演劇の可能性」

熊本からは劇団石の堀田さん、市民舞台の五島さんが参加。
その後、pm7:30からは、セミナー稽古見学へ流れていくことになる。
現場の熱気をより多くの方々と共有したいものです。

ルポ1

2010-02-05 10:06:20 | 演劇大学
2月4日(木)

演劇大学がいよいよスタートした。・・・第1日目。

今回は講師5名。熊本の実行委員長である「アングラの帝王(笑)」の流山児さん、、新劇の重鎮、瓜生大先生(青年劇場、85才)、世界の原住民文化を追求する和田さん、黒テントの輝ける星、坂口さん、そしてルポルタージュ演劇を展開する古城さん。
いずれも一筋縄ではない方ばかり。

こちら側で準備していたタイムスケジュールは大幅に変更され、講座第一日目からキャスティング、本読みに入る。
私としては講座生の自己紹介や全体の演出プランなどで1時間は掛ると思っていたのだが、全部カット!
時間がない。スピードが問われる。
すぐに4チームに分かれて、実践的な稽古となる。早いチームはいきなりの半立ち稽古。

すごい熱気が漂う。

夏目漱石「夢十夜」は1話・2話・3話・7話で構成される。
脚本は演出希望者が書いてきた。

講座が終わり、20名ほどの講師、受講生で近くの居酒屋で飲む。
講師を含めると40名のメンバーだが、半数は台詞を覚えるために帰宅する。

不思議なもので酒を飲んで講師先生方と飲んでいると、もう劇はできあがってしまったような錯覚に陥る。

これは「落とし穴」だ。

ちなみに、私も第二話で出演することになった。
役は和尚さん。・・・丸坊主になるか。

あれから一年。

2010-02-04 06:26:09 | 演劇大学
今日2月4日から7日までの4日間、いよいよ「演劇大学in熊本」開催です。

丁度、一年前はユニット劇団笠戸丸がブラジルへ飛び立った日。
あの時も、そうだった。
周辺の人たちは半信半疑でブラジル公演の企画を遠くから眺めていた。
本当に心配してくれた人は僅か。・・・そう思っていた。
ユニットのメンバーでさえ、初の海外公演を現実のこととして実感していた者も少なかった。

若い!
チャラチャラした気分で本当に大丈夫だろうか?
自他共に思っていただろう。

ユニット内部では稽古中に泣き出したり、劇作りに於いて、その苦労は外部には言えないし、理解してもらおうなどとも思わなかった。
ユニットの弱さもあった。

しかし、実際にブラジルに着いてからの2週間4会場の公演で、どれだけの多くの方々の支援があり、そして、異国での文化の違いや人間の温かさを感じたことだろう。

若さ故の冒険心が活力となっていた。
ブラジルでは新しい日本の若者たちの演劇を心の底から受け入れてくれたのである。
感動が響き合った。


今回の「演劇大学」が、ブラジルへ飛び立った日から一年ということで、何か因縁のようなものを感じる。

このセミナーを通じて「国際感覚」のようなものを輪郭として掴むことがあったような気がする。
逆に言えば、自分たちも含めて、熊本の演劇の狭さ。ヘタな仲間意識。


日本演出者協会から送りこまれて来る演劇人講師の方々から何を学ぶか。
大きな意義を「演劇大学」で学べたのである。

さて、熊本では最後の「演劇大学」。
次へ、どう、つなげるか。・・・思いはある。

まずは、今日からの4日間を楽しもう!

シンポジウム■2月6日(土)pm6:00-「地域演劇の可能性」
発表会■2月7日(日)pm3:00-夏目漱石「夢十夜」

これは、どなたでもご覧頂けます。
会場は熊本県立劇場 和室。

お気軽にお越し下さい。

「夢十夜」は・じ・ま・る

2010-02-02 23:16:05 | 演劇大学
いよいよ「演劇大学in熊本」が熊本県立劇場で2月4日からスタートします。
今日(2月2日)の講座生募集締め切りで30名となった。
他にシンポジウムや発表会などもある訳で、一般のご来場者も追加される。
会場のキャパは80名入ると身動きがとれなくなる狭いところです。

注)演劇ホール地下の「和室」がメイン会場。畳の部屋にステージがあります。温泉を掘れば劇場運営も潤うであろうに!
  サブに「中会議室」。ここも稽古場に変貌します。

今日2月2日に募集を締め切り。
それでも時間調整に手間どり返事待ちが数名。肥後時間(時間にルーズなのが熊本です!)

劇場にて事務的な最終チェックをしてきました。
「指定された場所以外では暴れないで下さい。」・・・だと。
「へへーっ、お代官さまー。」

えっ、暴れる?

「はい、はい。」
返事は「はい。」の一回がよろしい。

どうやら、歌やオドリのことです。

還暦を超えた方々のチームもあり、この方々が暴れる=歌やおどりは楽しいと思いませんか。
生きる希望や人間の味わい深見があっていいと思います。

そういえば、前回、前々回、と・・・ロビーやら正面玄関でも「発表会」やらかしたのだった。
ご迷惑やらかしたら、私は大好きな熊本から出て行きますよ。

まぁ、そんなことにはならないでしょう。
だって、善良な人ばかりですもん。
迷惑なんて・・・とんでもない強迫観念。

大丈夫ですよ。

さぁ、これから4日間のセミナーはお祭りになる。
4回目、最後の「演劇大学in熊本」・・・歴史に刻まれるであろう。

シンポジウム「地域演劇の可能性」
■2月6日(土)pm6:00-

発表会/夏目漱石「夢十夜」テキスト
■2月7日(日)pm3:00-

ほとんど劇作りのための実践的なセミナーになります。

演劇大学企画について

2009-12-21 23:40:57 | 演劇大学
【演劇大学 in 熊本】

日本各地で開催される演劇大学。
日本の第一線で活躍する演出家(今回は熊本に縁のある講師陣が来られます。)
演劇の魅力を語り合い、そして、交流を深めてみませんか。
熊本での「演劇大学」は今年で4回目になります。そして、今回で終了し、次回は福岡へ移ります。
これは「演劇大学」を九州単位で企画することになります。九州各県を回ることになります。

期日■
2月4日(木) 午後6時半ー9時
2月5日(金) 午後6時半ー9時
2月6日(土) 午前10時ー午後9時(シンポジューム「地域演劇の可能性」あり) 
2月7日(日) 午前10時ー午後6時(発表会ー午後3時より)

会場■
熊本県立劇場 和室他

テーマ■
夏目漱石「夢十夜」の劇を作る集中セミナー
演出家・俳優養成セミナー
尚、「地域演劇の可能性」についてシンポジュームあり
熊本他 九州演劇人のトーク形式でおこなわれます。

ドラマドクター■

流山児祥(流山児事務所/主宰・演出家・演劇大学実行委員長)
瓜生正美(青年劇場/代表・演出家・元日本演出者協会理事長)
古城十忍(熊日新聞社記者を経て、旧劇団一跡二跳/主宰・劇作家・演出家)
坂口瑞穂(劇団黒テント/劇作家・演出家・芸術監督)
和田喜夫(劇団楽天団/主宰・演出家・日本演出家協会理事長)

主催■

日本演出者協会
熊本演劇j人協議会
演劇大学in熊本実行委員会
日本演出者協会熊本ブロック

詳細お問い合わせ■
演劇大学in熊本実行委員会
096-343-0334

演劇大学in熊本 会議

2009-11-06 23:58:13 | 演劇大学
昨夜は東京より流山児祥さんが熊本にやって来た。
次回の「演劇大学」企画について会議をおこないました。

■2010年2月4日ー7日まで
■熊本県立劇場

【テーマ】
■夏目漱石「夢十夜」の短編劇を作る。

(各チームに分かれて、演出・俳優が期間中に仕上げる形式です。・・・今年で4回目だから、その異常さは身に染みついています。)
■戦後熊本演劇史を聞く、語る。

(このシンポジュームは先日、亡くなられた渡辺さんの追悼の意を込めます。)
■地域演劇の可能性

など
ドラマドクター、講師の方々は近日中に発表できます。
http://jdak.org/
ある程度の輪郭が見えて来ました。

熊本の演劇人が十数名集まっての会議です。
今年度で熊本開催はラストになります。
来年からは福岡に移ります。
念願叶って、九州レベルへと拡大して行きます。

日本演出者協会の主催で熊本演劇人協議会の共催です。

会議終了後に24時間の禁酒を破って、居酒屋で宴会になりました。
私は夜0時で切り上げましたが、アニマル浜口のそっくりさん=流山児さんは夜中3時まで呑んでいたと聞く。

62歳!のアニキは私とは30年の付き合いです。
彼だけが「おい、純平!」と呼び捨てにします。
師弟の関係です。・・・ヤクザな関係です。
会うと、とても文化人とは程遠い、と感慨深くなります。

注)写真は流山児さん。今日の昼に名古屋へ飛びました。全国を駆け回っています。
【紹介】
流山児 祥(りゅうざんじしょう)
流山児★事務所代表。演出家。劇作家。俳優。
日本演出者協会副理事長。

1947年生まれ。状況劇場、早稲田小劇場を経て、1970年「演劇団」を旗揚げ、1984年小劇場界の横断的活動を目指すプロデュース劇団「流山児★事務所」を設立。
“第二次小劇場世代”のリーダーとして 30余年を疾走し、演出作品は前人未到の250本に迫る。数多くの話題作を国内外で演出し、国際的に高い評価を得る。最近は中高年劇団=楽塾、高齢者劇団=パラダイス一座による「シルバー演劇革命」を実践し話題を集める。
「演劇の持つ自由さを追い求め「世界」を飛び廻る「アングラの帝王」。

準備

2009-10-04 23:27:17 | 演劇大学
今日10月4日(日)は来年2月の「演劇大学 in 熊本」(日本演出者協会)の会議を我が家でする。酒なし会議である。
集まったのは4名。Aさん、T君、Mさんと私。
次回の会議では実行委員長の流山児さんが東京から駆けつけることになっている。
後、会場時間などは発表するが、これまでにはない会議になるだろう。

未だ、企画準備のための会議である。今年度は実行委員会を拡大したいものだ。
あの人この人のリストアップをする。

日本各地で行われている「演劇大学」は大いに盛り上がっている。
私の知人の四国でも大成功だったようだ。
演劇のみならず、地域から元気を発信する力もある。元気になるのだ。
もう、プレから数えると熊本は4年目になる。

熊本の特色は若い世代の参加者が支えになっている。
つまり、次世代を担う演劇人のための「演劇大学」。この特色を前面に押し出したいものだ。

私の役割は一歩下がって、若者の背中を押すこととする。
前途有望な若者を崖から突き落とすような卑怯なことはしない。

わくわくするようなプログラムを。

内部の開発である。そこからススム。
熊本に限らず、九州の元気な演劇の人!・・・実行委員会にどうぞ!