山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

スイマセン、たばこ吸います

2009-10-30 23:17:44 | モノローグ【エトセトラ】
政府が財源確保のために「たばこ増税」案を打ち出した。
これで又、禁煙者が増えるのだろうなー。だんだん、仲間が減っていく。税金払いたくない?健康のため?

今や、レストランや喫茶、劇場でも禁煙。会議室でも稽古場でも禁煙である。車内も禁煙。ストリートも禁煙。禁煙、禁煙の大合唱とお念仏!
明らかに私の肩身は小さくなってシマッタシマッタ島倉千代子。

すいません、吸ってもいいですか、すいません、すいません。
えっ、ダメですか。吸いません。・・・いっぱい税金払いたいのに!(これは口から出まかせ。)

何故、禁煙できないの?・・・合法だからです。
「スイマセン、吸います。」

■今日の稽古報告(謎の三銃士)

只今、大日本国防歌劇団のトリオを結成中です。前回の「薔薇色之病室」では登場していない患者たちです。
カスガノ/坂本咲希
フブキノ/肥後丸。
オトワノ/過眞嶋憲法

「戦争と犯罪」をつなぐキーワード的な役割を果たすためには大切な脇役になるだろう。・・・台本あがっていないのに、ここまでネタをばらすと大変なプレッシャーになるだろうが、キンタマケルナ、迷路劇中劇のソウハイカノキンタマである。
11月の稽古ではモヤモヤするだろうが、霧が晴れる大阪公演前夜、12月からは日本晴れ。
私は脳天気予報士となって稽古場ではどっぷり体当たりするつもり。失敗したら私の責任。成功だったら彼らの力。今日の稽古で気持ちが固まる。

稽古の休憩時間の合言葉は「スイマセン、たばこ吸います。」で集中する。



夢現ー優香/幸太ークドシン/卓さんと私/・・・のコンビネーションは現場主義とする。

この頃

2009-10-29 23:12:28 | モノローグ【エトセトラ】
10月17日「薔薇色之病室Ⅱ」制作開始
次回、大阪公演12月26日-27日「Ⅱ」の稽古に入りました。
大阪の皆様、ご期待下さい。

10月26日「渡辺恭士さん追悼」
熊本演劇人協議会会長の渡辺さんが亡くなった。
昭和30年代、劇団市民舞台の創立メンバーだった。
熊本県立劇場建設に尽力された方でもある。
 
お身体の調子が良くないとは聞いていた。
最後に会ったのは5年前にもなる。お互いに腹の傷を見せ合った。
「夢桟敷は熊本ではきつかろう。」とぼそりと言われた。
どういう意味かは考えなかった。
 
地域の演劇や民話などに熱心に活動されていた渡辺さんには、海のものとも山のものともわからない夢桟敷の「アングラ劇」に違和感を持たれていたのだと思う。

熊本の演劇界では先輩と言える人が少なくなった。
ばってん荒川さん(肥後にわか)、片岡長次郎さん(大衆演劇)、荒木さん(もっこす座)、そして、渡辺さんである。

寂しくなりました。
ご冥福を祈ります。
合掌。

10月28日「まる儲け」
机の引き出しの奥からたばこが出てきた。
車のシートの下から五百円玉を拾う。
段ボールの中にピンガ(ブラジルの酒)が一本残っている。
最近、腰痛気味だったが、朝からヘルニアの痛みが消える。

この喜びを分けてあげたい。

「まる儲け」の喜びは何よりも、今日は木曜日だと思っていたのが前日の水曜日。・・・時間を稼いだのだった。時間は投資ゼロ。

10月29日「ゆかちゃん東京より帰る」
写真集(流山児☆事務所の稽古見学後です。)



10月29日「最後の打越公民館稽古」
今日でこの稽古場は最後、七年間使わせてもらいました。おとぅかれさま。そしてありがとぅっす*(by咲希and一同)

稽古終了後21:30-24タクマル冷貨にて「おでん会議」をする。満腹パーティー也。

連休だったの?

2009-10-12 23:04:57 | モノローグ【エトセトラ】
 昼から近くの公園へ散歩する。
 水の科学館に久しぶりに入館。
 子どもが小さい頃は暇つぶしによく連れて行ったものだ。
 家でゲームばかりしないで外で遊べ。・・・幸い、近所には湧水公園があり、春は桜が満開で花見で一杯。夏の暑い時は水遊びもできる。秋冬は散歩コースとして人気スポットである。
 
 「おや?家族連れが多いなぁ。」
 そう思いながら、今日は日曜日かと勘違いしているところで知人と会う。
 「テレビで見ましたよ。」と言われる。・・・「うん?何のこと?」と思っているとCMのことだった。
 この知人さんは、子どもが小学生の頃、PTA活動で知り合ったお母さんである。あれから10年以上も時間が経っているが、広報活動(新聞作り)で日々忙しかったのを思い出し、缶コーヒーを飲みながらの長話となる。
 あの頃の子どもたちは今、成人して大人になっている。
 子どもの顔を見てもわからないだろうなぁ。
 「うちの息子は来春、結婚するよ。」と言うと「まぁ!」と言って大笑いになった。親というのは時間が経っても、会っていなければ時間が止まったままの子どもでしかないのだ。

 自宅に帰ると山程の仕事が残っている。気晴らしに外へ出たことでやる気満々となった。
 「えっ、今日は祭日?」
 そう、体育の日で月曜日である。一日、時間が早送りされた気分になった。
 
 このような勘違いはアメリカの大統領がノーベル賞をとったのと、同じくらいの不思議さである。

 慌てて公園から引き返す。

台本の構成

2009-10-11 23:00:24 | モノローグ【エトセトラ】

 午前中は熊本公演(9月終了)「薔薇色之病室」を読み返す。
 タタキ台があるとイメージが大洪水のように溢れる。今は氾濫の時。枯れるより良い。 
 
 「見世物小屋」の部分と「タマゴ頭」の部分を「歌劇団」新作導入するためにアレコレ考えてみた。
 「劇中劇」を導入することで「沖縄地上戦」と「秋葉原事件」をつなぐことができるか。
 これは第二弾の起爆剤としてドラマを組立直すこととする。
 大阪公演では熊本公演を下敷きに「戦争と犯罪」の関係をもっと強烈に浮かびあがらせたい。

 夜の稽古では、オープニングとエンディングをあたる。
 基本的には熊本公演と同じセットだが、影絵と映像を映し出すスクリーン(障子)を広めることにした。
 ※移動するスクリーンは可能か。
 バックライトを活かすことも考える。
 パネルを二枚追加する。・・・ベッドはオリジナルで作れないか。云々。
 音は熊本公演をベーシックに用いるが編曲の可能性大。

 これらの案も含めて、台本構成は改訂されていく。

 韓国の劇団エイコムさんに影響されたか。俳優たちに貫録が出てきた。
 座長の鶴の一声、オープニングは「ねずみ」から「夢の下張」へ変更。
 
 走りだした。

一週間ぶりのご無沙汰です

2009-10-10 23:56:20 | モノローグ【エトセトラ】
 久々の稽古場集合。

 この一週間は、とにかく忙しかった。
 劇団員も昨日でダウン寸前。・・・しかし、立ち直りも早い。
 私は腰痛と膝関節の痛みが酷くなったものの、稽古場で皆の笑顔を見て和らいだ。

 稽古場では、一週間ぶりのご無沙汰です。

 次回の大阪公演12月に向けて走ります。
 
 今日の稽古は無言劇をする。
 大地から命が生まれる基礎トレーニングである。身体で表現。自分の肉体探しである。
 全編、それの時間に消費する。

 夜、座長、田中幸太、ましまん、と私でピンガで乾杯。
 
 
 【薔薇色之病室Ⅱ:大阪公演】 
 
 明日の稽古はオープニングとエンディングの部分を煮詰める。
 

韓国ミュージカル、終わる

2009-10-09 23:45:49 | ワークショップ
 ■10月8日(木)
 ミュージカル「明成皇后」ハイライト公演

 台風が一番、気になっていた。が、九州直撃は避けられた。
 幸先の良い朝である。空は青色。
 本日、本番の日。 
 
 ステージは素舞台であるため午前中は照明と音響の仕込みが中心となる。
 音響照明の操作、舞台回しは韓国語が話せる学生が手伝う。劇団さんの指示が正確に伝わらなくてはならない。
 夢桟敷メンバーは受付の準備と会場(客席)の整理に臨む。
 約600席のところを混雑した場合のことを考えて、椅子席を詰めて折りたたみ席を追加したり、前と後を区切る広め通路を桟敷席にしたり、指定席・招待席を多めにとり調整して行った。
 700席くらいは確保できただろうか。それでも不安はあった。開場の2時間前からお客さんが並び始めた。6時半開場を30分早める。開演7時。
 超満タン。立ち見のお客様にはご苦労をおかけしました。
 人間の温かい息と体温を感じる。 

 台風の影響で飛行機が欠航という情報も入った。
 整理券予約が東京、大阪、四国など県外からもあったので大変心配だったが、受付ロビーで「新幹線で来ました。」と挨拶される。飛行機も飛んでいたようだ。
 遠くから来られた方は近くのホテルに予約していた。あくる日は熊本観光をするらしい。旅と観劇。いいもんだ。
  
 韓国からは16社30名の取材陣が来られる。日本側は新聞社5社、テレビ局3社の取材。
  
 残念ながらホールでの上演は見ることができなかった。
 但し、リハーサルでは部分的に見ているので見たような気分になる。更にDVDの映像と重なる部分が見えた。
 それにしても男優女優は美しい。こちらの劇団員たちも接することで美しくなる。・・・この美しさは世界中で百万人の目から見られて美しくなったのだろう。俳優たちは見られて美しくなる。
 
 裏側から舞台を眺めることは関係者しかできない。これも貴重な経験である。
 言葉が通じない分、身振り手振りとアイコンタクトでも話せる。通訳さんに聞いてみると理解していた、というから不思議である。

 公演終了後、夜11時より居酒屋借り切りで「打ち上げ」をする。
 予定よりも参加者が増えている。80名位いたのではないだろうか。
 こちらの劇団員女子はエイコムの社長、メンバーとメール交換などしている様子。韓国語と日本語が混じり合う。酔ってくると自分が何語をはなしているかわからなくなるが、腕を交差して乾杯を続けていると、何語でもどうにでも良くなるのである。
 宴もたけなわ、劇団夢桟敷の歌とダンスをご披露する。
 「ようこそ熊本へ。これがお礼です。」

 深夜、タクシーを分乗して帰宅。
 日本初上陸のハイライト公演は大きな一石を投じた。日本だけでなく、韓国から世界へ配信された。
 熊本ナショナリズムではないが、間違いなく民間の力で熊本から発信した。
 
 「これからどうするか。」・・・いつもの問である。
 机上の空論ではなく、行動。
 私たちの行動はブラジルから韓国へ、国際交流演劇へ動き出した。

 次へ。

アンニョーハッセヨー

2009-10-08 07:36:03 | ワークショップ
 昨日、韓国の劇団エイコムの俳優・女優(8名)、音楽監督、奏者、舞台監督、メイク衣装スタッフ、総勢18名が熊本に来られました。

 夜はミーティング。
 難問だったことが解決していきました。

 一つ、日本の劇場規定での消防法。
 客席後方通路を塞ぐ足場の設置不可は、こちらの照明機材の仕様で可能になる。
 一つ、終演後の記者会見は30分?・・・
 40社を超える取材のため時間が短すぎる問題は、昼間のリハーサルをオープン(2時間)にすることで了承。

 残る課題・・・お客さんが入りきれなかったらどうなるのでしょうか。
 実は、当日鑑賞券のお客さんのご来場は全く未知数なのである。
 暴動が起こったら、一緒になってみんなで暴れましょうか。
 ふんふん、それがいい。敵味方無く、おしくらまんじゅう!!致しましょう。
 もっと、謙虚に!嬉しい悲鳴に代えましょう。

 さて、今日は朝から会場に引きこもります。
 韓国よりマスコミ各社がやって来ます。

 夜は終演搬出後の23時より打ち上げ!・・・
 ふふふ、このために頑張るのだ。

 それでは今から行って参ります。
 アンニョーハッセヨー!(発音悪し。天気晴れ。)

 ■

 追記

 昨日の日記にコメント頂いた方々、
 匿名ちゃんには丁寧な私の演劇論・歴史観を後日発表させて頂きます。
 このブログ更新にご注目下さいね。
 不足があれば、マスメディアでの論争もお受けいたしましょう。
 広い所は晴れ晴れするよ。
 
 hiro君、tamanegiさんには、どうもありがとう。

あいさつ文(仮)

2009-10-07 12:46:21 | ワークショップ
 ミュジカル明成皇后 公演あいさつ文

「アンニョーハッセヨ。(韓国語で!)
本日は、ミュージカル「明成皇后」熊本ハイライト公演にご来場頂きまして、ありがとうございます。

私は実行委員の山南と申します。熊本では劇団夢桟敷を主宰しておりまして、今年より国際演劇交流活動を始めました。

実行委員会を代表しまして、ご来場頂いたお客様と多方面で協力を頂いた方々、そして、今回上演されるエイコムインターナショナル様にお礼申し上げます。
実行委員会の一員として、歴史に残る日本初上陸のミュージカルと関わらせて頂き、感慨無量です。
本日10月8日は明成皇后の命日に当たる日です。
演劇に関わる者として、国家の利害や政治的な力を超えて文化交流ができることに、日本と韓国の新しい息吹を感じます。

このミュージカル上演に向けて、「明成皇后を暗殺したのは日本人ではない。歴史のねつ造である。」という電話を二本だけ受けました。後の千本近くの電話は鑑賞のお申し込みや激励、祝福です。
関心の高さと広さに驚きました。歴史認識の深さにも驚きました。
誰かが歴史に蓋をして閉じ込めようとしても、今日の情報化社会では無理だということに希望が持てます。

演劇やミュージカルなどの舞台は、文化や芸術の活動として事実だけでなく真実のドラマとして描かれます。
学問が事実を分析する力だとすれば、演劇などの文化の力は人間的な心や感動を生みだす力になると思います。

日本と韓国、そして世界の人々と仲良くするためには文化交流の在り方も問われてきます。
人間同士の理解が必要です。

皆様、ミュージカル「明成皇后」ハイライト公演をご存分に堪能して下さい。
どうも、ありがとうございました。

準備

2009-10-04 23:27:17 | 演劇大学
今日10月4日(日)は来年2月の「演劇大学 in 熊本」(日本演出者協会)の会議を我が家でする。酒なし会議である。
集まったのは4名。Aさん、T君、Mさんと私。
次回の会議では実行委員長の流山児さんが東京から駆けつけることになっている。
後、会場時間などは発表するが、これまでにはない会議になるだろう。

未だ、企画準備のための会議である。今年度は実行委員会を拡大したいものだ。
あの人この人のリストアップをする。

日本各地で行われている「演劇大学」は大いに盛り上がっている。
私の知人の四国でも大成功だったようだ。
演劇のみならず、地域から元気を発信する力もある。元気になるのだ。
もう、プレから数えると熊本は4年目になる。

熊本の特色は若い世代の参加者が支えになっている。
つまり、次世代を担う演劇人のための「演劇大学」。この特色を前面に押し出したいものだ。

私の役割は一歩下がって、若者の背中を押すこととする。
前途有望な若者を崖から突き落とすような卑怯なことはしない。

わくわくするようなプログラムを。

内部の開発である。そこからススム。
熊本に限らず、九州の元気な演劇の人!・・・実行委員会にどうぞ!

韓国ミュージカル、間近

2009-10-03 23:23:09 | ワークショップ
この数日、朝の7時くらいから予約電話が殺到している。
こんなことは夢桟敷公演ではあり得ないことだった。
この企画協力では、学ぶ点が大きい。

実行委員会スタッフの団体・組織票もある。それに韓流ブームが後押ししている。インターネットでの発信力とマスコミの協力も得られ、今日の時点で、ほぼ席は埋まった。
但し、招待者百名分については流動的なため、その分の何割かは当日余分に受け入れます。

■韓国ミュージカル「明成皇后」(劇団エイコム)・10月8日(木)pm6:30開場/熊本学園大学。

韓国からは新聞社・TV局も30社来ます。熊本が韓国のメディアに流れていきます。きっと、熊本の良い面ばかりが流れるでしょう。

熊本県は何をしている。県の課、課、何をしている。
気にはなっているようで襖の隙間からこっそり、ドキドキしながら覗いている。

それにしても民と公が、こんなにズレているとは大笑いである。
国や県へ「金を出せ!」の名台詞は次回へ持ち越す。

それにしても、民間の協力には感謝感激です。

異見、募集。・・・