山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

良いお年を!(大晦日)

2013-12-31 15:18:32 | モノローグ【エトセトラ】
今年も年賀状を送れなかった。
昨年(2012年)、高校時代の還暦祝い同窓会(下関市)に出席した際、親しかった友人から「演劇に現を抜かし、ホームレスとなって世を捨てたと思っていたよ。」「もう死んだのかと思っていた。」等、言われて唖然とした。
この5年、身内の不幸が続いていたので「喪中につき」のご挨拶もせず年賀状も出さなかった。結果、私は古い友人知人、お世話になった方々からは記憶の中で殺されていたのである。

日付を忘れることがある。気付けば今日は大晦日。
28日(土)から横浜在住の息子が熊本に帰っていた。
「ぼくは今、国会議事堂のナントカいう機械のメンテナンスをしているよ。」と言われた。
「オレは爆弾の作り方を知っている。知っているだけで作ったことはない。」と言うと、
「国会を爆破すると会社に迷惑がかかる!」と息子は早とちりしていた。
会話が滅茶苦茶ですね。
息子が小さい頃からキャッチボールをするとボール拾いに時間がかかっていた。お互い様である。
それにしても孫は可愛い。「おじいちゃん、怖い!」と言って逃げ惑っている。お婆ちゃん(座長)は好きなようである。基本的に女好き。こんなところは間違いなく血統である。・・・昨日30日(月)、ラッシュを避けるために横浜に戻ってしまった。

大晦日⇒元旦(一泊二日)は熊本在住の娘夫婦、息子夫婦と過ごすことになった。
其々の家族が持ち寄りでテレビを見ながらの食事会になる。私は今年最後のヨイヨイになるつもり。言語不明瞭、自分の中で彷徨える。
劇団員たちとも大晦日オードブルを囲んで集まりたかったのだが、其々、何かと忙しいようである。
我が家は狭すぎる。肩を寄せ合って生きる場所としては最適なのだが、・・・。
個人的に連絡待つ。1月2日(木)~5日(日)までは健軍の自宅で台本を書いているのでお邪魔大歓迎です!
2014年は不吉な予感とおめでたい出来ごともありそうである。
往け!行くのだ、劇団夢桟敷。

皆様、良いお年をお迎え下さい。

「透明人間」考

2013-12-28 17:52:51 | 透明人間三部作-2014-2015
不透明な時代になっている。今、進行している危機は不透明さにある。
沖縄の米軍基地の県内移転を了承した県知事を巡って、私は何やら恐ろしい時代になったと感じる。
県民から反対されることはわかっていながら、この発表(公約違反!)とは何?
中国や韓国から批判を受けることをわかっていながら総理の靖国参拝とは何?
内にも外にも敵を作ることによってナショナリズムの、お・も・て・な・し⇒表なし!裏ばかり。
ヒミツや不透明さに包まれると人間不信に陥り、それをも利用しようとする怪しい時代になった。
確実に言えることは「戦争の準備をしている」事実だけは拭えない。・・・戦争だ!
敵は中国でしょう。米中接近で哀れニッポンの行く末は?・・・孤立と破滅が待っている。

次回公演では不透明な時代の中、「透明人間、現る!」に取り組む。
不透明な未来は地獄絵図を想像するしかない。目に見えない悪魔の物質によって人類が絶滅した未来。
人類の豊かな繁栄=目先の平和は長続きしなかったのだ。
死んでも死にきれない名もなき人が登場する。
汚染された草や花に語りかける人。
幽霊たちである。・・・戦争で死んでしまった母と娘が復活する。
対して、大日本帝国の旧式ロボットも復活する。
邪魔なものを消すだけに働くロボット。武器は「削除」のボタンである。
血も涙もない。大東亜共栄を掲げ、アジアと世界征服を企む旧式ロボットである。
人間らしく生き延びたアンドロイド(人造人間)が旧式ロボットと大戦する劇をセットした。
アンドロイドの人間らしさとは何か。愛と欲望?
しかし、アンドロイドは痛みを感じない。快楽だけが生きる証となっている。
旧式ロボットは世界支配と絶対権力へ従順である。絶対権力を探す旧式ロボット。
絶対権力は見えない。永遠に探すことしかできない。
幽霊である母娘は愛も欲望も支配ー従順も捨てた。
怨念がメラメラと燃えあがる。目に見えないメラメラである。
この力を透明人間=幽霊は持っている。
音楽は寂しいオルゴールを奏でよう。大半は今ある音楽の逆再生でオリジナル化を図る。
戦争の劇は未来を想定しているが、時間の流れをプツリと断ち切らなければ恐ろしいことになる。

時間をハサミで切る。新しい時間を作り出さなければ繋ぐことはできない。
今、古い時間と繋ぎ合わせようとしているから、次回公演の意味がある。
生きている人間の登場はない。
演ずるは生きている人間=役者。だから、劇は死なない。

プレゼント

2013-12-25 23:42:48 | モノローグ【エトセトラ】
「めり~くりくり!」の声が飛び交う12月25日。
「ぼくのところにはサンタクロースが来なかったよ。」という「ぼく」がいた。
「ぼくにはプレゼントを持って来ない?」
それは「ぼく」がハッピーだからさ!・・・神様仏様はお見通しである。

孫たち2人が我が家にやって来た。
サンタクロースからのプレゼントだった。

2013回顧メモ【下半期】

2013-12-23 17:30:19 | モノローグ【エトセトラ】
昨日に続き、2013年下半期(7月~12月)を回顧した。
もういくつ寝るとお正月♪である。
時間が過ぎ去ってしまうのが早いのか遅いのかわからない。
夏のことがとても遠くに感じるし昨日のようでもある。
10月~12月はブレーキが壊れたように加速した。市街劇⇒キッズミュージカル⇒寺山修司第2弾!
稽古で明け暮れる日々。
不穏な気配=民主国家崩壊か?息苦しさも感じた2013年。
タフでなければ生きていけなくなる。
世代を超えてタフな人たちに囲まれているのが幸いスル。
今日は座長がはりきって家の大掃除をしていた。
まだゴミ扱いされていなかった。
以下、メモ。

7月
■7月2日(火)-8月まで寺山修司研究会【劇団】
■7月7日(日)息子の結婚式【個人】
■7月17日(水)-27(土)白内障入院手術【個人】

8月
■8月11日(日)-15日(木)夏休み【個人】
■8月26日(月)寺山修司研究会ラスト【劇団】

9月
■9月7日(土)-8日(日)演劇キャンプ熊本西原村【劇団】
■9月29日(土)-11月キッズミュージカル清水公民館講座開始【劇団】

10月
■10月19日(土)市街劇「ポータル ゲート プロジェクト 1M四方国家」【劇団】⇒動画

11月

■11月2日(土)キッズミュージカル「とうめい人間」発表会【劇団】
■11月28日(木)「遊戯療法」初日【劇団】
■11月29日(金)「遊戯療法」2日目【劇団】
■11月30日(土)「遊戯療法」3日目【劇団】

12月
■12月1日(日)「遊戯療法」楽日【劇団】
■12月6日(金)忘年会【劇団】
■12月15日(日)合同稽古「サナトリウム」発表会&忘年会【劇団】
■12月20日(金)キッズXマス会【劇団】

2013回顧メモ【上半期】

2013-12-22 23:19:30 | モノローグ【エトセトラ】
師走、2013年上半期(1月~6月)を回顧したり次回公演「透明人間」の台本に取り掛かったり、・・・芋焼酎「黒霧島」を舐めながらぐうたらしている。
この1年は寺山修司没後30年に想いも劇作りにも集中した。
悪政の中、悶々としながら「演劇は治外法権である」ことを確信することもできた!
上半期の日常は稽古とワークショップ、小旅行などをしており、4月公演「レミング」でカスミになりかけたが、まだまだ大丈夫だ~!と鞭打ちながらススム。

1月
■1月6日(日)新年会【劇団】
■1月10日(木)初稽古【劇団】
■1月19日(土)キッズミュージカル説明会【劇団】
■1月28日(月)引っ越【個人】

2月
■2月3日(日)稽古場の拠点・武蔵丘教会/最後の稽古【劇団】
■2月4日(月)パワースポット巡り/高千穂【劇団】
■2月22日(金)-25日(日)札幌旅行【個人】

3月
■3月10日(日)福岡市出張稽古【劇団】
■3月22日(金)仮面工房交流会【劇団】

4月
■4月27日(土)-28日(日)寺山修司没後30年「レミング」公演ご挨拶【劇団】
■4月27日(土)-28日(日)「レミング」公演終了・感謝【劇団】
■4月27日(土)-28日(日)「レミング」公演日記【劇団】

5月
■5月3日(金)-4日(土)元劇団員の結婚式【個人】
■5月11日(土)合同稽古【劇団】
■5月22日(水)-毎週(水)7月までスタッフWS(音響・照明など)【劇団】
■5月23日(木)-24日(金)家族旅行・天草【個人】
■5月26日(日)-27日(月)劇団の慰安旅行・南阿蘇【劇団】

6月
■6月15日(土)劇団35周年に想う【劇団】
■6月23日(日)合同稽古・熊本大学【劇団】
■6月29日(土)-30日(日)流星群(大阪)交流会【劇団】

Kids2013忘年会

2013-12-21 03:12:11 | キッズ劇2013-2014講座
■12月20日(金)

稽古場にてキッズX'masパーティーだった。
11月2日「とうめい人間」(キッズミュージカル発表会)打ち上げも兼ねた。忘年会も兼ねる。
元気を頂きました!
この子たちの笑顔を見ているだけで救われる。絵になるね。



「来年の発表会は何をしたい?」と尋ねると、
「はだしのゲンがいい!」という女子がいた。
ドキッとした。
いっぱい考えているんだ。
無邪気を侮れない。

下は5才から中学1年生まで。
中心メンバーは小学低学年だ。
一緒になって戯れていると歳を忘れる。童心に戻る。
遊んでもらいました。

持ち寄りによるパーティーだった。
お母さんたちが手作りのサンドやフライドチキン、サラダやパンケーキなどなど、食べきれないくらいだった。
二次会に行こう!と誘うと、子どもたちも「行く行く!」と大乗り気だった。
残念ながら、大人になったらネ。

来年(2014年)も「子ども劇を作る」公民館講座が決定した。
5年目になる。






次回公演の構想(3)

2013-12-17 14:14:28 | 透明人間三部作-2014-2015
「堕落すると良い本が書ける」(太宰治)と言うが、それは本当です。
昨日は黒霧島(芋焼酎)を舐めながら台本を書いていた。
良い本はつまらない。朝目覚めて、大半を消去した。
登場人物をバケモノのように!
人間じゃない。ロボットだ。幽霊だ。
次回公演No.64「透明人間~未来戦争篇」

公演会場を選んでいる最中。
適当な候補地はある。一長一短である。
立地条件、設備が整っているところは「公共」と言えども金銭的に高くつく。
助成金を申請するか?ふむ、・・・。
安い!と言えば公民館がある。ところが有料公演ができない。ふむ、・・・。
時期は5月連休前が良いのではないだろうか。ふむ、・・・。
「ふむ、・・・。」
いずれにしても、このネタで2014年は熊本から旅公演を目指す。
アクティブな劇団であるべし。
戦争?未来がうんと近づいているからである。

12.15合同稽古

2013-12-16 15:58:06 | ワークショップ









■12月15日(日)am10:00~1泊

熊本市西区上代にあるリハビリ生活館(劇団みちくさ稽古場)にて合同稽古をした。
参加したのは仮面工房・soil・DOGANG・みちくさ・夢桟敷とフリーの役者さんたち有志20名。
基礎トレ30分で汗を流した後、3班に分かれて劇団みちくさ3月公演「サナトリウム507」の台本を使って稽古ー発表会をする。
私のチームは賀久さん(仮面工房)をリーダーに台本の前半を担当した。
読み合わせだけで40分かかった。これをバッサリと半分くらいカットして20分にまとめる。
なんと!生後5ヶ月の赤ちゃんまで加わる。笑ったり泣きそうになったり、それが面白かった。
pm6:00からの発表会は半立ちとなる。半立ちとは台本片手に持ってすること。けっして下ネタではない。
3班合計で1時間を超えた。
いや~っ、皆さん、お疲れさまでした!
pm8:00より忘年会。鍋を囲んで一杯。酒を飲んだ者は会場で一泊した。
熟睡。目が覚めると二日酔いになっていた。
今月3回目のヨイヨイ。



合同稽古の準備

2013-12-14 14:41:23 | ワークショップ
集まったのは1週間ぶり。先週(金)は劇団の忘年会だった。久しぶり!
「遊戯療法」(2013年ラスト)公演が終わって、12月のスケジュールは稽古に追われることもなく、のんびり?
そうかと思っていると、年末に向けて仕事や生活面で多忙に過ごしているようだ。公演のツケが回ってきている者もいる。
私はそのツケが身体に表れてしまった。
今朝も軽いジョギングをして腰痛のリハビリを行った。
徐々に回復している。血のめぐりが良くなったように自己診断した。
歩く・走る、その際に身体で色々なポーズを作りながら・・・。自己流である。

昨日もらった「大入り袋」で喫茶店に入り、明日(日)合同稽古で使う台本「サナトリウム」(劇団みちくさ)に目を通す。
いかん!近所の爺さん婆さんたちが集まって来て「うるさい!」。集中できない。
悠々自適に老後を楽しんでいる健軍商店街カラオケ軍団?戦争が始まったら第一線で戦えるパワーを感じた。
「阿部シンゾウさんは偉大な総理大臣だ」????そんなことを言っている爺さんがいた。
「北朝鮮や中国から日本はナメラレているけん!」頷く婆さんたち。????
軍都クマモトの一場。
ハテナの若い爺さん(自分のこと)、ここに生きているのである。



明日(日)は朝から合同稽古がある。会場は玉垣君(みちくさ)のところ。
この夏の演劇キャンプのつづきである。野外から室内に移る。
仮面工房、みちくさ、ものクローズ、不思議少年、夢桟敷、他フリーの役者さんたち有志20名程度が集まって内々の発表会と夜の忘年会をする。
昨日(金)はそのための準備として台本を読みあわせた。
話は頭に入ったが台詞が入らない。
「どうしよう、どうしよう」と焦る最年少のミキちゃん17才が可愛い。
ある意味、無謀なワークショップではある。
一日の稽古で発表会に持ち込むのだから超能力が要求される。スプーンを念力で曲げれることが出来るか?
私には秘策がある。ふふふ。ヒミツだ。

「俳優術のトリックを公開する!俳優を志す諸君へ。」

来年の演劇ワークショップはこれで稼げるか。・・・酷い目に会うだろう。
自分の首を絞めることになる。
これで稼げたら断末魔が待っているだけ。俳優としての死。
楽しいだけでは劇にならないのだ。その秘策は60年ヒミツである。
お国が強行したヒミツ法に対してオーム返しをする。
演劇はチャラチャラしている場合ではない。
忘年会ではチャラチャラしよう。
メリハリである。

次回公演の構想(2)

2013-12-12 23:22:24 | 透明人間三部作-2014-2015
公演が終わったとたんに腰痛になるわ、風邪をひくわ、顔面に痺れを感じるわ、ヒミツ法強行されるわ、戦争ができる法案ぞくぞく、身体もこころもぞくぞくしている。
身体もこころも不健康になったように感じる。止まっていると自分の無力無能さが身に染みる。
未来を想う時に不可欠なことは過去から何を学ぶのか、悪かったことは繰り返さない知恵と想像力を培っておかなければならないと思うのだ。
同時に自身の身体の具合も気にかけるようになった。このままヨイヨイになって滅びたくはない。
暴れるだけの体力を作らなければ!せめて酒を飲んで美味しいと思えるような身体にならなければ!

前かがみでゆっくり、腰痛を気にしながら近所を10分間、走ってみた。
足腰の点検のつもりだった。
脳は若い時の走れる自分を覚えている。
ここで調子に乗ってはならない。スピードを落とす。息切れをしないようにブレーキをかけながら走る。
すると、
あら不思議!・・・調子が良くなった。眠っていた細胞が目を覚ましたように感じた。身体が軽くなった。
倒れるのではないかという不安は消えた。・・・じっくり次回公演の構想へ入った。



「透明人間」について。

映画「シックスセンス」を見た衝撃を思い出した。
主人公の男がピストルで撃たれたところから始まった。
場面はいきなり幽霊が見えるという少年と出会う。
ストーリーは自分が死んでいることに気づかないまま進行する。

「透明人間」を死者に置き換えてみた。つまり、幽霊である。
この映画をヒントに戦争の時代を想像する。
死んでも死にきれない人々がいる。

1945年の沖縄は日本の敵国だったアメリカが上陸してきた。
島人たちは南へ逃げた。
兵隊から「捕虜の辱めを受けるな!」と言われ自決するための手榴弾を渡されていた。
その手榴弾で死んだ人たちや、追い詰められて崖から海へ飛び込む人たちがいた。
「民間人と言えども日本国民だ。お国のために死ね。一億総玉砕、火の玉となれ!」
「人を殺すと勲章がもらえる」と教育されていた。
島人たちは「天皇陛下万歳」とは叫ばなかった。
家族の名前を呼びながら死んだ。
洞窟の中で身をひそめている母とその赤ちゃんがいた。アメリカが近くまで来ていた。
ひもじい苦しさから赤ちゃんは泣き叫ぶ。
兵隊は日本刀を振りかざし、母に赤ちゃんを殺せと命令する。
兵隊は鬼のような形相で母子に迫る。
「泣かないでおくれ!」と母は赤ちゃんの口を塞いだ。
赤ちゃんは静かになった。窒息して死んでしまった。
「母ちゃんは鬼だ!」と何十年も思い続けて生き延びた。

母はおばぁになっていた。
今でも自分の娘を探し続けている。
あれは悪夢だったに違いない。おばぁは気が狂ってしまっていた。
周りの人たちからはそう思われていた。
ところが今、突然、おばぁも消えてしまった。
おばぁは透明人間になってしまった。

ここにいるよ!
おばぁの反撃が始まる。
子供の名前を叫びながら!
その名前は「かな!」。

子供たちには幽霊が見えるらしい。
幽霊を怖がることはない。
未来の戦争は遠くはない。すぐ傍までやって来ている。
幽霊=透明人間と連帯して、戦争から内乱へ!

足腰を鍛えておこう。
次の公演へ向かう。

次回公演の構想(1)

2013-12-10 23:53:43 | 透明人間三部作-2014-2015
只今、構想中である。できれば共同脚本となれば良いのだが、お相手さんが引けているのだ。(笑)
どうだい?劇団員諸君、脚本を書くところから共同作業しないか。
劇団員でなくても良い。「われこそは!」と手を上げる人がいれば私は共同で脚本を作りたいと思っているのだが、・・・。
台本作りは12月16日より始める。第一稿は年明けには上がる予定で進めよう。

次回公演⇒劇団夢桟敷No.64「透明人間~未来戦争篇」(仮題)の構想を練っている。
1945年のドキュメント劇にしたかったが、劇作りの構想は事実と妄想を織り交ぜた方がペンは進む。
それで時間を未来設定にした。科学より空想(想像力)を優先する。
嘘には嘘を!虚構を反撃の武器とする。正しい表現の自由。
たかが演劇ではないか。されど演劇である。
当然、事実の資料は前提である。
そこから出発して現代のネガティブを露出し批判しようと企む。
現代のネガティブとは、日本は確実に戦前体制に入ってしまった。
過去、関東大震災後、治安維持法が施行されたように東北大震災後、特定秘密保護法を強行成立させてしまった。
そして繰り返してはならない戦争に突入する。

過去に戦争で亡くなった人間たちが透明人間となって生き返り、未来の戦争を阻止する物語を作る。
名もなく貧しく、無念の死者たちの声なき声。
原発と原爆、青い海と青い空の沖縄と米軍基地。
肉は飛び散り赤い雨が降る。
透明人間のシンボルは少女=おばぁ。軍都に漂う。
ルサンチマン=怨念と化した透明人間が国会へ突入する内乱の劇へ。

戦争とは何か。
戦争はどのようにして作られてしまうのか。
人間たちは戦争の真っただ中でどのように狂ってしまうのか。
それを描きたい。

登場する役者たちはバケモノ論が通用する力量をアップする必要がある。
役者=バケモノ論とは・・・悲しみを表現できる肉体である。
必要不可欠な肉体言語!・・・陰に籠らない。悲しみからポジティブが生まれるのだ。

関東大震災のどさくさに紛れて虐殺された在日朝鮮、中国人とアナーキスト=大杉栄を重ねよう。
バケモノたちによる虐殺とその復讐。

イメージは散らばり過ぎている。
大杉栄のフリーラブ(自由恋愛)=アナーキズムで劇全体に一本の筋を通そう。
それを狙うことで焦点をぼかさないようにしなければならない。
尚、公演期日・会場が決まり次第、発表します。公演体制に入ります。
お国が戦争の準備を始めたのであれば、劇団としてはそれに対抗する公演準備に取り掛かる。



戦争をテーマに取り組んだ劇は過去10本上演した。

■1982年6月
No.7「黒い十字星」(作/上村源太・東京下北沢スーパーマーケット)
■1983年6月
No.9「酔狂偉人伝」(東京下北沢スーパーマーケット)
■1986年7月
No.19「三日月少女」(熊本・アートスペース大宝堂)
■1987年5月
No.21「浪漫時代」(劇的祭'87企画・RKK第二会館ABCスタジオ/福岡市秀功社ホール)
■1990年9月~12月
No.26「アンドロイド伝説」(仮面パフォーマンス企画・佐賀市アートスペース風/熊本市女性センター(熊本県ファンド21助成)/玉名市天満ギャラリー/西原村カフェギャラリー「時の蔵」)
■2000年7月
No.30「星砂のくる海~1945漂流記」(原作/ 下嶋哲朗・新下関卸団地組合会館)
■2001年4月~5月
No.31「1945漂流記~ある病棟の記録」(熊本市国際交流会館/沖縄公演・西原町中央公民館)
■2003年8月
No.37「1945漂流記」(熊本市子ども文化会館)
■2004年4月
No.39「新版1945漂流記」(熊本市吉野スタジオ)
■2005年8月
No.42「「星砂がくる海Ⅱ」(原作/ 下嶋哲朗・熊本市吉野スタジオ/水俣市愛林館/南阿蘇風の音)

いずれもメッセージは反戦だった。
悪夢のドキュメンタリーだった。夢の暴力を劇で表現する。



http://www.geocities.jp/yumesajiki/
劇団夢桟敷の公式ホームページの改修に取り掛かっています。
年内中にはリニューアルする予定です。
見辛いところ、古い情報などが掲載されていますが、暫くご容赦下さい。
尚、新年明けて3月末まで新人を若干名募集致します。
条件は劇団夢桟敷の公演を見たことがある人、それに共感できる人、平日夜18:00-21:30の稽古(週に3回程度、公演前は毎日・熊本市内)に参加できる人、年齢性別不問ですが、高校生は親の同意が必要です。
キッズ部(小中学生)は土曜日昼の稽古も募集しております。
清水公民館講座(熊本市教育委員会)「子供劇を作る」リーダーを養成します。
面接と稽古体験を通して応募を受け付けます。
2014年は旅公演も計画中です。
詳細詳細問い合わせは
yumesajiki@ybb.ne.jp(制作)までお願いします。

お宮参り

2013-12-09 17:40:06 | モノローグ【エトセトラ】
■12月8日(日)【プライベート日記】

二番目の孫(2ヶ月女子)のお宮参りだった。
東京へ転勤になった息子(冬馬)も熊本へ帰って来て、久しぶりに家族全員揃っての食事会をする。
会う度に思うのだが、「親はあっても子は育つ」である。
父親としては不徳の身、自身のことを「良い父親」だと思ったことが一度もない。
私がサラリーマンだったら家庭のことをかえりみない企業戦士だったろう。
その逆で演劇にうつつを抜かし、劇団が第一、家庭は二の次の生活だった。
そんな親を見て育ち、今は娘息子たち3人は結婚して家庭を築いている。
娘夫婦は一緒に劇団をしているので子供たちの中では一番身近に感じている。
生活の場所は違うが同じ釜の飯を喰っているいる実感がある。
二番目の息子夫婦も熊本市に住んでいて、時々は集まるから身近に感じる。
困った時は身を寄せ合ってなぐさめることもできる。
距離があると「いざ」という時、すぐには動けそうもない。
それが孫のいる息子家族である。
親の子離れ、子の親離れというが、正直に言うと距離は近いに限る。
私の生まれ故郷である下関市も熊本とは200kmしか離れていないが疎遠になった感がある。

孫を見て、これからの日本や世界の未来に不安を感じつつ、すくすくと育って欲しいと思う。
貧乏であっても良い。偉くならなくても良い。自分の信念に基づいて生きて欲しいと思う。
血の繋がりはなくとも、私は不徳=演劇を貫くことで息子娘たちと付き合っていく。
これが爺ちゃんのつぶやきである。

12月公開ワークショップ

2013-12-07 23:52:29 | ワークショップ
演劇の基礎トレーニング・公開ワークショップをおこないます。
■時
12月13日(金)18:00-21;30
■場
亀井公民館
熊本電鉄亀井駅裏、亀井神社鳥居入る

どなたでも参加できます。
動きやすい服装とドリンク、タオルを持参のこと。
体験は無料。
要予約です。
yumesajiki@ybb.ne.jp

【内容・プログラム】

1、ウォーミングアップ
2、舞台に立つ姿勢作り
3、脱力の方法
4、さまざまなウォーキング(歩く形)
5、発声
※台詞を使って合掌する
6、音楽を使ってのイメージアクション
※イメージトレーニング&集中力の開発
7、ダンスを作る
※単語を発しながら振付10パターンを習得する。

○つづいて!

尚、12月15日(日)10:00-21:30は合同稽古もおこなわれます。
テーマは「劇を作る!」です。
企画は劇団みちくさ 玉垣哲郎
■場
劇団みちくさ 稽古場(熊本市西区春日町)
※夜は発表会と飲食パーティー(忘年会?)になります。(笑)
今年の夏、好評だった演劇キャンプ(西原村)の第2弾です。

忘年会2013

2013-12-06 23:08:15 | モノローグ【エトセトラ】
■12月6日(金)

まだ2013年が終わった訳ではないが、恒例の劇団での忘年会を行った。太郎君の新人歓迎会も兼ねる。
2013年は<寺山修司没後30年>であり、この1年、
4月の「レミング」公演⇒7月「寺山修司研究会」WS⇒10月市街劇「ポータルゲート」⇒11月「遊戯療法」公演、
劇団として寺山修司の劇世界を意識していた。
追悼の意をもって、わが劇団の35年も振り返ることもできた。
振り返ることは小劇場史やアングラ劇と言われる原点を探る作業にも繋がった。

忘年会では今年の活動に関わってくれた劇団仮面工房、市街劇の面々もご招待する。
各自持ち込みの席になった。酒は前回公演の時に差し入れてもらったので余るほどだった。
手作り料理などもあり豪華な一席となった。
12月のスケジュールは合同稽古やキッズのクリスマス会が残っている程度。
個人的には慌ただしいことになりそうだが、劇団としてはゆったりしている。

暗雲立ち上る社会情勢の中で演劇の在り方を考えているのがいる。
更に少数派になりそうだが、叩かれても立ち上がる強さが問われる。

特定ヒミツ保護?

2013-12-05 23:31:03 | モノローグ【エトセトラ】
政府が強行採決している「特定秘密保護法」は、これからの市民生活にとってどのような悪影響があるかを想像すると恐ろしいものを感じる。
政府は内向きに国民を統制する仕組みを作ろうとしているのだ。それが「美しい日本」「愛国心」の大合唱になる。そして平和憲法を戦争ができる憲法へ変える布石とすること。
何を秘密にしたいのかも秘密になる。つまり、秘密国家なのである。大日本帝国復活!・・・飛躍ではない。
国民に知ってもらいたくないことを法律で保護すること。漏えいすると罰則がある。国益に反することを表現すると秘密裏に抹消される。表現は制限される。それも秘密だ。言論・表現の自由、人権もお国のためになくなる。・・・飛躍ではない。
大義は防衛に関する秘密である。敵国に知られてはまずい秘密を保護すること。敵国とは中国のことか。・・・飛躍ではない。
テロ活動の防止を解釈するとデモ活動にまで及ぶ。ポロっと本音を言った目つきの悪い代議士が問題になった。・・・だから飛躍ではない。
特定の範囲は原発、米軍基地と自衛隊の軍事機密=戦争準備は着々と進行する。
第三者機関の秘密チェックと言いながら政府自らが第三者機関として居座ってしまうのだから、民主主義の化けの皮を被った独裁国家となる。

歴史から学ぶことができる。
関東大震災(1923年)の後、日本は軍国主義に走った。
今、3.11東北大震災以降の日本が重なる。

死んでたまるか!

子供たちや孫たちへ。大人の責任は重大である。