山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

夢は夜ひらく

2012-08-02 03:00:00 | 阿部定2012
「赤色時代」の公演が終わって3日目の夜。

7月30日(月)
1日目は熊本市の文化課へ提出する次回公演の企画書を作成していた。公演疲れはある。企画書は台本を書くより疲れる。予算が付け加えられるからである。数字を並べてみると頭が痛い。38年前に商学部を卒業したというのに!その頃から会計嫌いになった。借金取りに追われるようになって益々、商業や経済が嫌いになった。今はボケた。

7月31日(火)
2日目は次回公演の会場である黒髪町の熊本市男女共同参画センターはあもにい(旧:総合女性センター)で会場費の支払い。そして、クドシンが熊本市へ企画書を提出した。
その日の夜、海幸大介君と上通り並木坂のバトルボックスで竹山ピストルのライブへ行く。河原町文化研究所の仲山氏が歌う。書家の田中氏が笑わせる。見事な象形文字(漢字)だ。ギャラリーADOの黒田さんのオススメで来たのだが「ありがたい。」と思った。30年弱ぶりに元シェーキーズの林田さん(スタッフ)と会う。タイムスリップした。

8月1日(水)
「赤色時代」が遠くに見える3日目。朝から次回公演「極楽少女」台本に取り掛かった。これは3幕の想定でススメル。「赤色時代」出前劇としても使えるように仕掛ける。今年のメインは女優で固めるつもりである。
登場人物は20名程度。

夕ご飯を中華料理屋で座長、サキと食べる。冷しサラダ中華そばを食べながら、・・・

自分のことを阿部定と思っている女:夢現
不思議の国のアリス:坂本咲希
男装の麗人、吉蔵:肥後丸.
ねじ式の青年:工藤慎平
大宮五郎:赤井犬彦
うさぎクラブのママ:東田まなみ
うさぎクラブのアイドル:KAREN
アイドル数名追加する。劇団「魂」から?はる/きぼう/ゆき/あめ。
愛の乞食トリオ:海幸大介/山本真実/中村大輔
以下、
少年少女合唱団:山南純平 他 中高年を募集する。
キッズミュージカル「座敷わらし」有志(小学生たち)5名~10名程度。これは昼間公演のみの特別出演。



人生の半分は夜である。闇である。それに包まれて笑いながら構想に明け暮れる。
私のモットーは
夢は夜ひらく
夢で逢いましょう
である。



次回公演 ご案内!

劇団夢桟敷 第61回公演
「極楽少女」
作・演出/山南純平(台本は8月中旬に完成予定。)
部分演出/夢現・工藤慎平・劇団「魂」・山本真実・中村大輔

(時)
11月8日(木)午後7時開演①
11月9日(金)午後7時開演②
11月10日(土)午後3時開演③
注:3Fスタジオにて過去の演劇エクスプレスなど過去の公演上映会あり。(無料)
11月9日(金)午前9時~午後5時
11月10日(土)午前9時~午後1時

(場)
熊本市男女共同参画センター
はあもにい多目的ホール
熊本市中央区黒髪3丁目3番10号

(料)
大人前売 2000円 当日 2500円
子ども  500円

「赤色時代」二日目7.28

2012-07-28 23:47:28 | 阿部定2012
二日目は2ステージ。昼・夜の連続で役者たちも慣れてきた。夜の部は予約が少なかったのだが開けてみるとほぼ満席。子どもたちも昨日に続いてドドッと見に来てくれた。それにしても圧倒的に女性客が多い。
評判は上々。
明日で最終日!・・・明日のお客さんのためにネタバレは書かない。
暑い日がつづいている。




















「赤色時代」初日7.27

2012-07-27 23:23:13 | 阿部定2012
初日無事終了しました。
工藤慎平(ちん切られ役)や赤井犬彦(パトロン役)のパワーはあったが、圧倒的に女性陣のパワーさく裂!
河原町界隈では意味不明の「ポロリ、ポロリ」が囁かれている。
噂は一人歩きする。
来てみないと真相は明らかにできないが、まずは目撃することをオススメします。
女性客の割合が大きい。






本日より公演中

2012-07-27 08:18:42 | 阿部定2012
昨日から小屋入りした。
通常は美術展示会場として使われているギャラリーが劇場と化した。
公共ホールとは趣が違う手作り感があって、今では定着した「小劇場」のアバンギャルドな空間ができた。
照明装置としてビデオプロジェクターも使う。
昨夜9時にゲネプロを終了する。
その後、深夜12時過ぎまで近くのレストランにてノンアルコールの公演打ち合わせ。

いよいよ本日より3日間(4ステージ)の公演である。
私は公演の前座で40年ぶりの「四畳半歌手」として3分間のソロて歌う「赤色時代」。ギター1本!

甘い香りのする舞台になった。



劇団夢桟敷 第60回公演
「赤色時代~阿部定事件」

☆7月27日(金)午後7時
☆7月28日(土)午後3時/午後7時
☆7月30日(日)午後3時

☆会場:熊本市中央区河原町2 ギャラリーADO
☆前売り1500円(当日1800円)

メール先:yumesajiki@ybb.ne;jp
TEL/FAX 096-343-0334 090-4581-5190

「赤色時代」直前情報(7)

2012-07-25 23:18:33 | 阿部定2012
■7月25日(水)

いよいよ明日26日(木)より会場入り。

「昭和猟奇殺人事件、あれから80年ばかり時が過ぎた。
赤色に染まった昭和が笑う。地の底から笑う。狂ったように這い上がってくる。
赤色は血。真っ赤に染まった血。赤色は太陽。それは朝日は沈む夕日か。真っ赤に燃える愛の炎。」

「赤色時代」ラストの稽古だった。いよいよ明日(木)より会場入り。
後は(金)からの見てのお楽しみである。さぁさぁ、覗きにいらっしゃい。

イメージ映像Youtube公開中
SADA-1  SADA-2  SADA-3

「赤色時代」直前情報(6)

2012-07-24 23:37:36 | 阿部定2012
■7月24日(火)・・・稽古も大詰め!

舞台裏のメモ(ネタバレ?)

①衣裳合わせだった。舞台では裸足に決定。注意すべきことは綺麗な素足を見せること。足の裏注意だ。
②スタッフ(BBと私)のワンポイント出演箇所決定。全く無意味な場面として突撃する。1分。
③台本では読み取れない部分が拡大してきた。KARENの悲しい戦争語りとサダたちゲイシャのセクシーポーズがミスマッチながら感情が揺さぶられる。
④あれ?・・・バナナロケットが発射?これは前代未聞のぶっ飛び場面。出演者たちはゼッタイに笑わない。笑いながらも泣ける。
⑤見学のR男子(小4)君の顔色を覗いながらの稽古。下ネタのところの反応が健康的になった。よし。

明日(水)の稽古でラストだが、現地(ギャラリーADO)入りしてのゲネプロ2発でも気づくことがあるだろう。経験上、現地で気を緩めないこと。
次々回公演11月No.61「極楽少女」(第3回演劇エクスプレス)につづく場面も見えてきた。
今回は狭い舞台に総勢10名の出演。これだけやれれば、どんな会場でも出前ができるといもの。

「赤色時代」直前情報(5)

2012-07-23 23:18:06 | 阿部定2012
■7月23日(月)

昼2時より夜10時のロング稽古だった。集中力が3時間しか持たない糞爺と思っていたが、公演直前である。
血圧が上がったが大丈夫だった。その原因は役者たちの豊かな表情に救われた。癒された。

この劇はキッズミュージカルの子どもたち(公民館講座のメンバー)にも見てもらいたい。ご近所の、否、熊本の子どもたちに見てもらいたい。是非!会場である河原町の住民の皆さまにも見てもらいたい。



公演直前になって映像との絡みが面白くなった。やればやるほど見ている側の想像力は広がるだろう。きりがないのである。
特に影が面白い。影がひとり歩きするのだ。



ラストの場まで見えた。残り稽古は3日ある。変化進化を目指す。命を燃やし続けよう。
役者たちの元気で私も元気になる。命は繋がる。



劇団で一番の年少KARENはカワイイ。カワイイ勝負です。劇団ではいつもアイドル的な役割が存在したが、天然少女です。ちょと大きな孫です。
まなみ~。もっといじりたい。だが、娘のように思っているので肉体的にはいじれない。本番までココロをいじろう。会話は弾む。
赤井犬彦。40の変態男に見られがち。だが、それは舞台上のこと。このパワーが増してきた。健康大人である。熊本演劇界の異端と呼ばれれば嬉しい。
今回「赤色時代」のメイン役者、サダ3人女優。夢現、坂本咲希、肥後丸である。この女優トリオが劇の中心で進行する。競演、共演、狂演、リズムがかみ合ってきた。・・・アト3日の稽古でメインの試行錯誤は当然つづく。阿部定役の感情(喜怒哀楽)は果てしない。私は本番まで笑って悩みたい。苦しいね。その価値、終わったらわかるさ。
それにしても工藤慎平。ちん切りされた男の役だ。これは美味しいではないか。くやしいね。私も男だから。



映写担当の馬場真治。スタッフのつもりがワンポイント出演決定!夢桟敷ではなくてはならない戦友になった。ネタは本番まで明かせない。
ダンス振付の山本真実先生。これまでの稽古では集団の中でオドッテいたが、今日の稽古でソロダンスが決定。もったいない。才能は活かすべきが前提なのである。
前座は3分間、私が「赤色時代」の歌を!恥ずかしながら四畳半歌手、40年ぶりの復活である。

「赤色時代」直前情報(4)

2012-07-22 23:22:27 | 阿部定2012
■映像と生舞台の絡み

今年の3月に河原町の駐車場を借りてのテント芝居「サダひとり」を上演した際、昼間の公演だった2ステージは遮光がうまくいかず、映像との絡み場面では効果があがらなかった。
その反省に立ち、次回公演でも映像との絡み場面に挑戦する。

映像では生身の登場人物=阿部定とそれらしき人形を重ね合わせた構成で編集している。
それに重ねて舞台上でも生身の登場人物が動く。二重三重と重なる。
これをイメージした時点では死あるいは黄泉の世界であった。
実際、稽古場でやってみると何とも言えぬ幻想的なものとなっている。
イメージの枠に拘るか、それとも、その枠に捉われることなく偶然を活かして別のイメージを生み出すか。
後者を選択した。
偶然を活かす。結果、それが必然を帯びてくる。

劇の出発点は石田吉蔵の死から突然始まる。
全体を通して死は底辺に張り着いている訳だ。この中に恐怖や笑い、悲しみを構成した。感情のパズルゲームとして流れていく。

映像とのコラボは全体構成の一部である。
光と影を稽古場で使ってみると、死と生が逆転して見えるではないか。
不思議な感覚に陥る。

「赤色時代」直前情報(3)

2012-07-21 23:59:00 | 阿部定2012
■7月21日(土)

朝からダルイ。公演が近づいているため緊張感を高めているのだがダルイ。
スタミナ不足か。昼飯は息子と豚骨ラーメンを食べに行った。胃がもたれた。
この数日、ビールを呑んでいない。その故で血液の巡りが悪くなりダルイのだろう。
青汁とは違う。青汁は血液をサラサラにしてくれるが、ビールのように激しく血液を循環させることはない。
ビールを呑むと血管が躍動する。
今の時間帯は稽古前である。・・・徐々にダルさも薄らぐ。私のバイオリズムは演劇に沿ってできている。
今日は映像を取り入れての稽古を計画している。BGMと台詞、ナマの役者たちのアクションをチェックする。

いち時期、今から25年前くらいはビデオアートと舞踏のコラボパフォーマンスをおこなっていた。
私と座長は30代の頃だった。
当時は美術家との交流も広がり、演劇と美術のコラボの頂点の時期だったように振り返っている。
仮面パフォーマンスと銘打ち、仮面劇もしていた。その研究のために韓国やインドネシアへ旅をしたこともある。
その経験を次回公演の舞台に活かすことはできないだろうか。思いを巡らしながら稽古に臨む。

さて、「赤色時代」。・・・稽古が終って帰り着いたのが夜中零時前。
ペースは遅かったが、なんとか衝撃的な舞台になりそうである。
当初は芸術的な情事を試みていたのだが、結果、明るい情事になる。
芸術を意識しすぎると暗く重くなるのだ。それをキレイと勘違いしてしまうこともある。
美とは何だろう。笑顔に勝るものなし。ここに涙を誘えば演劇の価値が生まれる。

サダ三人。泣きの夢現、怒りのサキ、笑う肥後丸。やりすぎると狂気に代わって大笑いが生まれる。そして悲しい。
明日も稽古はつづく。スピードは時速100kmに!どんどん変化している。正念場だ。

(注:写真は人形作家きちくるお。)

「赤色時代」直前情報(2)

2012-07-20 23:33:13 | 阿部定2012


役者が自分探しをやっている内は途方に暮れる。若い証拠であり蒼さの特権でもある。
自分から離れろ!・・・だが、自分の身体から離れることはできない。
身体とはこんなにも不自由なものか。
そこで役者は悩む。そして叫ぶ。

「こころだけにしてくれ~!」

自分の中にある他人探しに明け暮れる。
阿部定を多重に写し出す方法はある。ひとりで分裂するか、分裂したそれぞれのサダが重なるか。
いずれにしても、狂気に見えるところがこの劇の醍醐味だと確信する。
日常サイズの劇には無関心なのである。結果、それが舞台の娯楽だと信じて止まない。

さて、今日も絡みながらの稽古だ。役者同士だけではない。
こころは社会現象とも絡み合う。・・・80年前の古い事件を題材にしているが、今日の混沌社会にも絡みつく。

混沌の中で稽古はススム。台詞や仕草の在り方、歌やオドリの運び方で人の感情は揺さぶられる。

人間はエロチックな生きものだ。ここに生命力も感じる。・・・色気のある役者たちだ。

愛の逃避行とは何だろう。一度は夢見る禁断の世界。
阿部定はその禁断に迷い込んだのだった。
舞台はそれを再現する場所だろうか。再現ではなく、新たなもうひとつの「阿部定事件」が舞台に転がり込む。

この劇は「死」から始まる。腹上死のような快楽極まりない喜びがある。逆の価値観が横行するのだ。

「赤色時代」直前情報(1)

2012-07-19 22:33:42 | 阿部定2012
■7月19日(木)公演一週間前!

台風が東シナ海から朝鮮半島へ向かっていた。
熊本はその影響下、若干の雨風。それにしても暑い。熱帯の夏が到来した。昨夜は熱帯夜で寝苦しかった。気温は30℃を超え、風は生ぬるい。クーラーはあるけどつけない。節電ではなく、掃除をしてないからだ。

稽古はつづいている。・・・女、阿部定が3人出演(夢現、サキ、肥後丸.)する。舞台では乱視のように見える仕掛け。
阿部定の心情は一筋縄ではない。身体ごと分裂させた。人の感情は喜怒哀楽さまざまある。

この劇は「阿部定が石田吉蔵を殺してはいない」とする無罪放免の劇として上演する。
阿部定事件、80年後の今日。赤い時代として重なって見えることも多い。
世界中で不穏なことが起きている。・・・演劇は時代の説明ではないのだが、その不穏さ混沌には反応する。
そして悩まない。演劇独自のエロスとナンセンスで吹き飛ばそうとしているのだ。

御来場のお子様方にも下ネタを笑い飛ばして貰いたい。恐れることはない。下ネタは純真である。大らかである。子どもたちには良く響く。

猟奇事件は「戦争」の不幸へと傾く時代に起こった。ここにこそ「阿部定事件」の本質があった。単なるエログロナンセンスではない。愛の悲しい物語として舞台は作られる。喜劇になった。

赤色時代■ご案内

2012-06-17 02:37:35 | 阿部定2012


劇団夢桟敷 No.60 公演
赤色(あかいろ)時代~阿部定事件より
作/演出◎山南純平/共同演出◎工藤慎平

時■7月27日(金)午後7時
  7月28日(土)午後3時/午後7時
  7月29日(日)午後3時
開場は開演の30分前です。予約先行のご入場となります。
満席が予想されますのでご予約はお早目にお願い致します。

場■熊本市中央区河原町ギャラリーADO

料■前売1500円(当日1800円/学生割引1300円有り)
問(予約)■096-343-0334/09045815190/メールyumesajiki@ybb.ne.jp

阿部定◎夢 現
彷徨いサダ◎坂本咲希
誘惑のサダ◎肥後丸.
三人のサダが分裂したり重なる。
石田吉蔵◎工藤慎平
大宮五郎◎赤井犬彦
芸者さくら◎東田まなみ
極楽少女◎KAREN
傷痍軍人◎海幸大介/山南純平
POPゲイシャ◎山本真実/中村大輔
傷痍軍人、POPゲイシャについては入れ代り、代役の変更もあります。

制作◎猫目おろち 宣伝美術◎(C)higomaru
協力◎きちくるお(人形作家)
   秘密基地レミング/劇団「魂」
   中村のわーる(音楽)

■「阿部定事件」をテーマにした劇であるが・・・

今の時代、不穏なものを感じている。
世界規模での経済危機、アメリカも中東からアジアへ戦争をシフトしているのか、
天変地異も日常化、日本は放射能汚染も問題化、不穏は高まる。
こんな時、嘗ての「阿部定事件」を振り返ると大きな発見に気づく。
不安な時代に「愛」の一撃が大きな力となる。
阿部定は「世直し大明神」と国民から喝采を浴びていた。あるいは「愛の革命戦士」とも称された。
これは一体どういうことだったのだろうか。その秘密に迫るため、劇でしか表現できない方法を探る。
サダ、人物像を追って「愛」の多重を見ることができた。
恐怖と喜劇が表裏一体となった。言い換えれば「エロスの革命」を幻想する。
何が狂っていたのか、現実を幻想の側から捉える。・・・サダの秘密。愛は強いやさしさにある。サダはそれを隠してこの世を去った。

■出前劇「赤色時代」について

7月公演が終わり次第、熊本県内外からの出前劇を受け付けます。
詳細は後日発表します。
会場は臨機応変、どのような場所でも公演可能です。
尚、制作についての相談にも応じます。

ご報告【猫目01】

2012-04-12 11:32:01 | 阿部定2012
■猫目ACT-01。

3月30日(金)-4月1日(日)までおこなわれた熊本市河原町でのテント劇場とギャラリーADOでのEVENT「猫目ACT-01」。
その決算と反省会、今後の件についての会議が昨日の4月11日(水)におこなわれた。

劇団夢桟敷からは実行委員会的な集団である「猫目おろち」に3名(工藤慎平、坂本咲希、田中幸太)が所属し、企画集団を立ち上げた。

この企画実施については会場を提供して頂いた妙乗寺の住職様や河原町文化開発研究所の皆さま、大阪からテントを貸し出してくれた劇団☆流星群様、熊本大学演劇部(平台など提供)、仮面工房(照明機など福岡からの提供)、協賛各社様、サイト管理の小島さん(大阪事務所)、参加団体の皆さん、すべてのご協力を頂いた皆さまの力が一体となって名実ともに花開いたことを実感させられました。

まずは、赤字が出なかったことと御来場頂いた全てのお客様に、参加した劇団夢桟敷からも感謝申し上げます。

そして、リーダーであるクドシン(工藤慎平)、近辺から音量の問題などで苦情を言われつつ頭を下げつづけていたことにも一回り大きくなったことにも力強さを感じた。若者たちが頭を下げる姿に涙ぐましい感動もあった。河原町の皆さまの援護もあってのこと。人と人の気持ちの繋がりや、町の実績あっての奇跡的な成功だったとも思えます。

結果、今後のテント公演の難しさも感じた。マチナカでの音を騒音と感じるか文化と感じるかは人によって様々ではある。
そこのところを計算すれば無謀だったとも言える。このEVENTの価値をどう発表し近隣の方々へ説得するか。この一点に課題は残った。
公共広場、例えば公園などでの許可が下りれば問題は解決するのだが、行政の頭は固い。闘うことも必要だとも思える。そのノウハウはあるのだが、ここには権威という武器も必要になってくるからややっこしくなるのだ。やるか?権威!

秋に予定している流星群さんとの合同公演(大阪⇔熊本 演劇エクスプレスVol3)は戦術も必要になってきたことは事実。テントに拘るか、会場をどうするかは話し合いの中から結論を導き出すしかない。

劇団夢桟敷としては、「阿部定」シリーズ・三部作として、このEVENT参加を今後に続けるつもりです。
尚、企画集団「猫目おろち」とは制作の面で共同できるシステムを築き上げることをポジティブに考える。実践や経験を積み上げることによって力は大きくなるからだ。持続すること大切。これが一発屋EVENTの弱さだとも思っており、持続発展に大きな期待をしたい。期待することを夢桟敷で自覚したいのである。私たちは評論家ではない。



只今、5月6日(日)の大衆演劇(大津町成和座こけら落とし公演)や「阿部定」短編実験映画製作、舞台版「阿部定・三部作」公演、河原町へのアンテナショップ進出などを取り組み始めた。プライベートでは住居移転までもある。
毎日が盆正月のドタバタはつづく。頭がおめでたくなっている。一つ一つ整理しながら前へつんのめるのである。新しい頭の下げ方を学習しつつ、頭を垂れるかな。

お疲れ筋?否。

2012-04-10 23:37:36 | 阿部定2012
一仕事終えた後は、しばし余韻に浸っておきたいものだが、ナニガシに追いまくられる日々。
ナニガシとは演劇である。ゴールしたかと思えば、「よーい、どん。」とスタートラインに立たされている。
今年も花見できなかった。


※この写真でも眺めながら子どもたちから癒されよう。

明日(水)は午前午後と座長の実家、山都町(通潤橋のあるところ。)へ。
夜は猫目ACT-01の報告会(決算会議)。
その後、呑むか。呑もう。

尚、猫目ACT-01については後日、個人見解と今後を整理するつもりだが、・・・。明日以降につづく。