山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

大阪公演メモ

2009-12-28 18:40:31 | 「薔薇色之病室Ⅰ」三部作
「あっ」と言う間の4泊5日。(12月24日夜、熊本発~28日早朝の着まで。)

この4泊の内、2泊は車中。つまり、熊本ー大阪を8人乗りBOXカー2台で道具と劇団員11名を積み込み夜中に陸走。ぎゅうぎゅう詰めの往復である。
苦労を分かち合うことで若返る。

2年前までの大阪旅公演では瀬戸内海をフェリーで渡った。お風呂あり、宴会付きの船中ゆったりだったのだが・・・。
しかし、各県のサービスエリアでの休憩は遠くへ移動している実感がある。

大阪は今回で4回目の公演。
1回目の近畿大学「唐十郎フェスティバル」2005年の参加を除けば、動員に苦しんでいる大阪。
無名に近い劇団だから旅公演は冒険である。荒修行、苦行とも言える。

今回の「薔薇色之病室Ⅱ」大阪公演は劇場での泊。公共ホールではできないこと。
大阪のKojimaさんは劇団員(大阪事務所)にも関わらず、チケットを大量に買い取ったりクリスマスでのチキンを用意して下さったり、細かいところまで神経をすり減らして下さる。まるで、サンタのような存在である。私たちは彼に甘えぱなしである。
大阪の劇団流星群さんがビラ情宣、舞台仕込みやバラシ、受け付けなどで協力して頂き感謝してもしきれないのです。

■12月25日の午前11時頃に天六(梅田近く)路地裏の実験劇場「音太小屋(ねたごや)に到着する。
路地裏という場所に興奮している。味わいのある小屋だ。
この場所、昔は遊郭だったらしい。なんだか色めいてくる。熊本でいうと二本木のようなところ。悲しみもロマンもあったのだろう。
基本仕込みは夜7時くらいに終わる。大阪の方々が手際良く手伝ってくれた。

食事兼流星群さんとの交流会の席では、代表の岩倉さんがお祓いをしてくれる。彼は神主のようなこともしており、デザインやコンピューターの仕事まで多才な人。
笑顔が素敵な人ばかり。熊本では見れないプラネタリウムでの上演をしている劇団である。
小劇場の没個性時代の中、個性が光っている。
公演前夜、楽しい宴となり大きく笑った。呑んだお陰で、その夜はぐっすり眠る。

■12月26日(土)初日。
朝から音・明かりのテスト。俳優たちは部分稽古になる。初体験の照明係りの二子石君は緊張気味。稽古中に照明までは実践できないものだから、小屋に入ってのぶっつけ本番である。
わが劇団はスタッフも出演も兼ねる自転車操業である。
いきなりの出演とスタッフワークをこなさなければならない新人の彼は戸惑っていただろう。
劇場のオーナーさん、大阪の元楽市楽座さんの方、名古屋からはてんぷくプロの矢野さんの顔ぶれも。
団体予約の方たちが来られなかったのは痛かったが、来られたお客さんには評判は上々。
オープニングでの音出し失敗ハプニングでは、アドリブで切り抜ける。
終演後の交流会では飲み過ぎた。記憶にないが、午前3時半まで呑んでいたらしい。

■12月27日(日)最終日。
朝から頭が痛い。二日酔いになっていた。近くの喫茶店でアイスコーヒー(大阪ではレイコーと言う。)を二杯飲む。
宝塚から来られたメル友さんとも軽い昼食を小屋でご一緒することができた。
昨夜飲み会でのヲタ芸の歌とダンスを洒落で練習したお二人様が本番で飛び入り出演する。楽しそうにやってくれた。
午後2時からの公演である。
マシマンの兄さんや肥後丸、咲希の友人たちが駆けつけてくれる。
9月熊本公演のDVDを終演後に買ってくれるお客さんがいて嬉しくなる。
「大阪に又、来て下さいよ!」と励ましてもらった。
終演後はバラシ、搬出作業。この日の夜に熊本へ帰る。
又、夜の陸走。



kojimaさん、冬馬、あかねちゃん、そして流星群の皆様、小屋のオーナー様、ご来場頂いた全ての皆様、どうもありがとうございました。
12月28日、朝6時に熊本着。睡眠不足ですが、私たちは全員元気です。

尚、「Ⅱ」は熊本でも何らかの形で上演するつもり。乞うご期待!
29日の自宅事務所での「打ち上げ」で計画が弾むことになるであろう。

次は4月17日、名古屋公演。・・・名古屋での客演さんへ台本を書かなければ!
あっ、その前の2月には「演劇大学」が!・・・忙。

大阪へ出発!

2009-12-24 12:05:31 | モノローグ【エトセトラ】
昨日の23日(水)熊本市中央公民館にて、公開通し稽古をおこなう。旧劇団員、プロジェクトK(旧ユニット劇団笠戸丸)、9月の熊本公演の来場者、新聞社の方などが駆けつけてくれる。
照明を簡素化した形でおこなったため本公演のような緊張感はなかったが、ほぼ本番に近いリハーサルとなる。

いよいよ本日24日の夜、大阪へ旅立つことになった。

本日はクリスマスイブ。劇団員と共に車中一夜を過ごすことになる。
今年は2月のユニット劇団笠戸丸のブラジル公演に始まり・・・4月、演劇ワークショップ・・・7月、国際演劇セミナー(主催:日本演出者協会)「韓国特集」・・・9月、劇団夢桟敷 第51回公演「薔薇色之病室Ⅰ」熊本公演・・・10月、韓国ミュージカル「明成皇后」熊本ハイライト公演実行委員会で協力
など、ほぼ2ヶ月に一回の公演やイベント企画で動いてきた。
今年の締めくくりが大阪公演「薔薇色之病室Ⅱ」となる。

12月26日(土) pm7:00開演
12月27日(日) pm2:00開演
大阪市北区菅栄町3-15
路地裏の隠れ実験劇場 天満天六
音太小屋(ねたごや)
木戸銭■大人2000(前売)2500(当日)

年末のお忙しい中とは思いますが、関西の皆様、どうぞお足をお運び下さい。
笑いあり、涙あり、歌って踊ります。ここには感動があります。
そして何よりもまず、熊本の若き俳優たち、劇団夢桟敷をご覧下さい。

演劇大学企画について

2009-12-21 23:40:57 | 演劇大学
【演劇大学 in 熊本】

日本各地で開催される演劇大学。
日本の第一線で活躍する演出家(今回は熊本に縁のある講師陣が来られます。)
演劇の魅力を語り合い、そして、交流を深めてみませんか。
熊本での「演劇大学」は今年で4回目になります。そして、今回で終了し、次回は福岡へ移ります。
これは「演劇大学」を九州単位で企画することになります。九州各県を回ることになります。

期日■
2月4日(木) 午後6時半ー9時
2月5日(金) 午後6時半ー9時
2月6日(土) 午前10時ー午後9時(シンポジューム「地域演劇の可能性」あり) 
2月7日(日) 午前10時ー午後6時(発表会ー午後3時より)

会場■
熊本県立劇場 和室他

テーマ■
夏目漱石「夢十夜」の劇を作る集中セミナー
演出家・俳優養成セミナー
尚、「地域演劇の可能性」についてシンポジュームあり
熊本他 九州演劇人のトーク形式でおこなわれます。

ドラマドクター■

流山児祥(流山児事務所/主宰・演出家・演劇大学実行委員長)
瓜生正美(青年劇場/代表・演出家・元日本演出者協会理事長)
古城十忍(熊日新聞社記者を経て、旧劇団一跡二跳/主宰・劇作家・演出家)
坂口瑞穂(劇団黒テント/劇作家・演出家・芸術監督)
和田喜夫(劇団楽天団/主宰・演出家・日本演出家協会理事長)

主催■

日本演出者協会
熊本演劇j人協議会
演劇大学in熊本実行委員会
日本演出者協会熊本ブロック

詳細お問い合わせ■
演劇大学in熊本実行委員会
096-343-0334

【大阪公演】直前

2009-12-19 23:41:28 | モノローグ【エトセトラ】




 いや~、首も手も足も思うように回らない日々が続いている。正直に言おう。「忙しい。」酒なんか飲んでいる時間がない。ここに来て台本の手直し、と言うよりは追加だ、私の登場場面。「骨」の話を1分程度書かねばならなくなった。自分のことはいつも後回しにしてきたが、今度ばかりはアドリブが効きそうにもない。最近、自分が左程面白い人間ではない、と気付き始めたからである。自分で自分を面白がっていたのは何かの錯覚だったのである。・・・それにしても俳優さんたちは面白いように台本を舞台化してくれるものだ。演出の立場で眺めているだけで「あーでも、こーでも、どうにでもしたくなる。」「がまんならない。」くらい「したくなる。」のである。俳優に触発されて演出している。思ってはいたのだが、劇は劇作家や演出家、劇団の主宰者の力でどうにかなるものではないのだ。やっぱり、俳優だね。見てくれるお客さんとの精神的肉体関係は俳優がやってナンボーのものだ。上手いだけでもダメ。上手い俳優さんたちは星の数ほどいる。頭のテッペンから足の指先まで感動できる俳優さんたちが劇団夢桟敷の中にいる。これは稀である。

 大阪の皆さん!見てちょーだい。

公開稽古予告!

2009-12-17 23:09:51 | モノローグ【エトセトラ】
12月23日(水)午後6時より
熊本市中央公民館和室
「薔薇色之病室Ⅱ」大阪公演通し稽古を公開します。
熊本の夢桟敷ファンの皆様。大阪まで追っかけて来れない方々へ。
公演ではありませんが、通し稽古を見てもらいたく企画しました。
前回の熊本公演とは一味違ったものに仕上がりました。是非お立会を!
尚、ご覧になりたい方は予約が必要です。
劇団員に直接申し込むか、tel 096-343-0334 又は yumesajiki@ybb.ne.jp



 大阪公演まで1週間です。写真は最近の稽古風景です。2009年の劇の締めくくりを大阪で迎えます。年末の慌ただしさの中、多くの方のご来場をお待ちしております。  

この頃

2009-12-13 23:33:51 | モノローグ【エトセトラ】
11月は・・・。

劇団員3名が車の接触事故に遭遇。なんなんだろう。それでも稽古には笑顔でやって来る。
屋根から転げ落ちて足を骨折した1名。それでも稽古には元気な素振りでやって来る。
インフルエンザにやられる者数名。症状は軽く回復。

11月末、あまりの事故や病気の続出に警戒の最中、

今度は一番下の息子が居眠り運転で正面衝突。息子は100パーセントの加害者になる。
本人と相手様共に骨折で入院。
しかし、命があって、それだけは救われる。

命大切。

身に染みるものを感じながら、狂気の沙汰の劇の稽古は進んでいます。

大阪公演まで2週間を切った。

未だ、倒れる訳にはいかないのです。

「これでもか。」

毎日の笑顔は欠かさず生きよう。
われらのモットーである。

「薔薇色之病室Ⅱ」大阪

2009-12-03 23:56:57 | 「薔薇色之病室Ⅰ」三部作


劇団夢桟敷 第五二回旅公演
 「薔薇色の病室Ⅱ」  大阪

【大阪】 二〇〇九年 十二月二六日(土) 午後七時~/ 二七日(日) 午後二時~

路地裏の実験劇場 音太小屋(ねたごや)  大阪市北区菅栄町3-15
 
前売り●大人=2000円(当日2500円)
問●劇団夢桟敷 メール yumesajiki@ybb.ne.jp


劇団夢桟敷は「1945年 沖縄地上戦」と「2008年 秋葉原通り魔殺人事件」とを貼り絵のように重ね合わせる「コラージュ劇」に挑戦します。

 もしや、あの事件は戦争ではなかったのか。・・・いや、あの戦争が犯罪ではなかったのか。
 東京秋葉原の歩行者天国の悪夢。血に染まる光景は戦争?・・・まるで地獄だ。

 まて、これは夢なんだ。悪い夢だ。

 重いテーマに娯楽の一撃を!ピエロの登場人物たちが歌います、踊ります。

 夢の暴力、叛乱、そしてファンタジー!
 

 劇団夢桟敷は熊本の地で新しい演劇的な実験を試みています。それは、若い世代への挑発です。・・・自由な想像力の構築に向けて演劇を送り出します。




「ここは深い眠りのパラダイス。
 夢から覚めたら夢を見よ。
 新しい世界が広がる。
 眠り男、目覚めよ。
 お前は 余の言葉のままに動く
 余はお前であり
 お前は余である。
 さぁ行け!そして、戦争だ。」

「ぼくたちはアングラじゃないんだ。
 ぼくたちの劇団は
 『清く、正しく、美しく』
 をモットーにしている、
 厳格な劇団だ。
 そうだったね、みなさん。」

「ぷーっ!」


【出演】→いつもの・・・http://www.geocities.jp/yumesajiki/kouenn.html

【スタッフ】
作・演出■山南純平      
作曲編曲■坂本冬馬・タカハシユウジ
音楽プラン■KOUTA    音響■馬場真治
照明プラン■工藤慎平     照明■二子石卓也
宣伝美術■higоmaru  ダンス振付■YUKA・はる
舞台監督■西岡 卓       舞台設計■過眞島憲法
衣装■坂本咲希        制作■さかもとまり・石崎優香
Kojima(大阪事務所)
協力■劇団流星群☆大阪■てんぷくプロ☆名古屋2010年4月■他