山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

「レミング」公演つれづれ

2013-04-30 19:38:08 | 「レミング」2013
公演が終わって二日目。昨日は死んでいたが立ち上がらなければならない。死んだふりも一日が限界。
立ち上がる前にこの数日を振り返る。・・・公演の意義と反省がチラチラ見えてきた。前へ進むために!
以下は日付を追っての顛末記(ドキュメント。)

■4月26日(金)搬入・舞台仕込み

午前9時半に集合して搬入を開始する。
仮面工房の賀久さんの腰痛が心配だった。痛みを堪えての作業に頭が下がる。仮面の豪さんが電気の配線や舞台仕込みをテキパキと進めてくれる。
客演の桑路さんが髪を脱色して無国籍人となった。彼も仕込みを仕切ってくれ気遣い目配り、大助かりだった。舞台監督のクドシンも先輩たちから大きなことを学んだのではないかと思う。
仕込み作業は順調に進んでいたように見えたが、ゲネプロの時間を押していた。退館時間は午後8時。音響と照明の場当たりテストとなった。

■4月27日(土)ゲネプロ含めて3ステージ

いよいよ公演である。10時会場入りして、1時間後にはゲネプロ。準備に追われる。のんびり肥後時間(時間が遅く流れる)を笑っている場合ではない。駆け足、早送りで会場はバタバタしていた。・・・ゲネプロが終わって、この劇「レミング」を確信した。テラヤマの世界が浮かび上がっている。間違いない!
ゲネプロが終わってロビーに出てみるとお客さんが受付に集まっていた。寺山修司が霊となって並んでいる。彼に捧げる公演である。
マチネ(昼の部)ソワレ(夜の部)とも満席だった。会場は人の体温で包まれる。冗談だと思っていた熊本市長までのご来場。毎日新聞の和田さんも福岡から駆けつけてくれた。お客さんを送り出す時、ご挨拶しなければならない人たちを見落とすほどだった。
終わったら一杯飲みましょう!の声も届かなかった。

■4月28日(日)楽日

昨日に比べれば時間的に余裕はある。10時入りして2時からの開演。音響テストで簡単に汗を流す程度だった。
公演会場でのケータリングはまみちゃんの手作り料理で狭い楽屋は賑わっていた。徹夜しての手作り、彼女は出演、ダンス振付、制作(チケット管理)、メイクまでを幅広く担当していたのだ。負担が大きかった。
仮面工房さんの一場、長台詞のところで飽きさせないものとなっている。妄想の出口さんが見えるようだった。役者の力だ。
稽古で毎日のようにラスト場面が揺れていたが、結果、なんとか固まった。これも出演者全員の力だった。暴力とやさしさの間に立つことが出来たように思う。

公演では出演者たちが自立して事を運べるようになっていた。演出は口を出さないことを心がけていたのだった。ラスト稽古で演出は終わった。
トラブルもあったが、百戦錬磨のキャリア組もいたお陰で乗り切ることも出来た。いちいち動揺していられない。生の舞台は何が起こるかわからない危険さもある。怪我など事故があってはならない。
打ち上げは30人以上が集まり店を借り切る。楽しい一本締めになった。

■4月29日(月)明けてあくる日

死んでいた。生きているのだが演技としては死んでいた。仮死状態だった。
夜、温泉「一休」に行く。ラーメンとオムライスを食べても満腹にならなかった。これは独り言であり食欲に異変が生じた証だった。

■4月30日(火)次へ

今日は劇団員へ目先のスケジュールを送った。
5月1日は道具の返却や河原町秘密基地の道具整理、そして夜は今後の打ち合わせ。
2日は流山児さんがNHK番組で熊本にやって来る。天野天街(少年王者舘)さんも雨傘屋の演出のために熊本に来られており、この日に会おうと約束する。
3日と4日は元劇団員(ましまん)の結婚式(久留米市)とパーティー(熊本市)がある。劇団で余興することに。
5月は公演のための稽古は休止するが、キッズミュージカルの稽古とワークショップは開始する。
さて、と。

感謝!「レミング」公演終了

2013-04-29 12:27:30 | 「レミング」2013
寺山修司 没後30年。
劇団夢桟敷No.62レミング「原点帰りの寺山修司・追悼!」劇。・・・無事に公演終了致しました。
15年前より5年毎にテラヤマ演劇に挑戦して「観客席」⇒「疫病流行記」につづく、今回は3回目の「レミング◎世界の涯~」公演だった。
悲しみながら涙溢れる。この涙は喜びにも代わった。九州熊本で行事ではなく心も体も集団で発信致しました。
世代を超えて受け止めてくれた方々へ感謝致します。
壁は消失した!
それが「レミング」旅するネズミです。

客演さんたち9名【劇団仮面工房(佐野元一・大谷豪・想田恭子・賀久秀之助・大園淳一・関晴史)フリー(桑路ススム)劇団みちくさ(玉垣哲朗)熊本大学演劇部(西川創)】の参加と並々ならぬご協力を得て、公演は盛況の内に幕を閉じました。
尚、スタッフとしてタカハシユウジ(電子ドラムの即興演奏)、馬場君(音響)、ナース服の熊大演劇部の彩さん、芙美奈さん(受付嬢)、「レミング」新聞イラストの坂本成一さん、ビデオ記録の井柄あつみさん、美術の奈々ちゃん(楽日打ち上げが誕生日)、写真記録のオガッチー(公演終了後、大日本帝国兵隊さんの衣裳をプレゼントされる!)、皆様のお力を借りての成功です。心より感謝致します。
何よりもご来場頂いたお客様あっての公演です。
遠くは東京(元天井桟敷「レミング」出演者Uさん、現役で活躍中のA君里帰り)、岡山(元劇団員ましまん夫婦)、大分県日田市(兄貴のような存在の人、成毛さんファミリー)、福岡(稽古場にも顔を出してくれた常連の若い女性)など県外からのご来場もあり感謝に堪えません。
元劇団員たちや地元ファンの方々、今回は客演さんたちの関係で来られた方々、情報をキャッチして初めてのお客さんも数多くおられました。
驚いたのは熊本市長もご観劇!洒落が通じる人だとみんなで大感激だった。お忙しい中、ありがとうございました。
大型連休スタートで予定を入れてしまって来られなかった人々からのエールも頂き、計り知れない多くの方々のご声援あっての公演でした。

朝、目が覚めると昨夜の打ち上げで二日酔いになっており、ボーとしています。
思考回路停止状態。お祭りの後のボーッ!
出演者スタッフ、劇団員たちは今日から仕事で日常に帰っていく者もあり。
私は車に積み込んでいる道具の整理を明日に引き延ばすことにしました。
今日一日ボーとします。
シャキッとしたら公演顛末記事(ドキュメント)を追加します。
今は窓から空を眺めているばかりです。・・・寺山修司に届いたか!

一ぷく。・・・「あんたは幸せ者よ!」
声なき声の苦労を分かち合ってきた劇団員たちの声が聞こえます。

「レミング」公演■今ですよ。

2013-04-27 01:39:53 | 「レミング」2013
【ご挨拶】
劇団夢桟敷 第六二回公演◎寺山修司 没後三〇年
レミング~世界の涯二〇一三


寺山修司の言葉(せりふ)はサーカスである。摩訶不思議な妄想と幻想的な舞台が繰り広げられます。
彼が唱えていた「見世物小屋の悲しみではなく、見世物小屋のパワーを!」の復権が舞台に転がります。
テラヤマ劇は当時の演劇界では「革命」と騒がれておりましたが、今では学術的に普遍性のあるものとして捉えられ、古典として位置づけられつつあります。
ドラマは解体され構築される。構築と解体を繰り返しながらドラマは進化する。
演劇は実験室である。人間の、命の、鳥よりも遠くへ飛べる翼(想像力)を!

寺山修司は一九八四年五月四日、四六歳で亡くなり、今年で三〇年になります。
劇団夢桟敷の旗揚げメンバーは彼の影響を強く受け、「出口のない迷宮の演劇」に魅せられ演劇の道に入り込んだのが三四年前。今のメンバーにもその志は受け継がれ(洗脳され、マインドコントロールされ?笑)、熊本の小劇場界では一風変わった劇団と思われている節もあります。「アングラ劇」…今や死語とも囁かれる蔑視レッテルを貼られつつも、私たちは大手を振って演劇道をひた走って参りました。時代は移り変わり新しい世代が生まれて来ましたが、何故か原点回帰は繰り返されます。
寺山修司没後三〇年―、今公演は私たちの里帰りでもあります。追悼の意を込めて、テラヤマワールドに挑みます。

百年たったら帰っておいで。あれから三〇年たちました。                 
               
■迷宮のコラージュ(構成)

マッチ箱の中の大都会→壁の消失→囲碁の都市計画
四畳半の天文学→もぐら叩き→都市の孤独
屋根裏の散歩者→タンゴ→頭足人→リヤカーの惑星
遊戯療法→間奏曲→行き過ぎよ、影
夢のねずみ算→死都ラトポリス。

■登場人物・・・出演者                                       

景山影子(女優)・・・坂本咲希
見習いコック(王さん)・・・工藤慎平
見習いコック(通さん)・・・中村大輔
妻あるいは痣(あざ)・・・夢現
夫あるいは熊本県のせむし男・・・賀久秀之助(劇団仮面工房)
大家あるいは食べるテロリスト・・・大園淳一(劇団仮面工房)
大家あるいは囲碁のテロリスト・・・関晴史(劇団仮面工房)
五反田のロレンス?叩かれる男・・・桑路ススム(フリー)
郷田三郎、カメラマン・・・玉垣哲朗(劇団みちくさ)
床下の母・・・海幸大介
時計じかけの女ポロリ・・・肥後丸.
恋人(花嫁)ポロリ・・・山本真実
ごっこの看護婦ポロリ・・・東田まなみ
小さい看護婦ポロリン子・・・KAREN
斬る男・・・佐野元一(劇団仮面工房)
マンホールの男・・・大谷豪(劇団仮面工房)
出口君を語る女・・・想田恭子(劇団仮面工房)
囚人(絵描き)・・・赤井犬彦
囚人(学ラン白塗り少年)・・・西川創(熊本大学演劇部)
「おはよう」の少年、「ばん」・・・RYUUNOSUKE
踊る照明係・・・山南純平
コスプレの音響・・・馬場真治
電子ドラムの黒メガネ・・・タカハシユウジ
かわいい受付嬢(釘打つ女)・・・野島彩(熊本大学演劇部)
にっこり受付嬢(釘打つ女)・・・松尾芙美奈(熊本大学演劇部)
迷宮の受付嬢(防犯カメラの女)・・・石山奈々

公演です、明日(土)(日)より!

2013-04-26 07:45:05 | 「レミング」2013
余談だが、女優陣のセクシーさに目が眩んだ日々が続いていた。
ある男は「目のやり場に困る。」と言っているが、私はしっかり網膜に張り付けている。仕事だ。
感動と悲しみ、笑いの中で生きている。これが劇というもの!・・・集団の力が爆発する。

いよいよ明日より公演です。(土)(日)3ステージ。
2時間超えの劇だったが、昨日(木)最後の通し稽古は目標の100分に近づいていた。
この1週間の稽古で【切れ】+【テンポ】が良くなった。理想に近づくと「レミング」は軽快に流れている。妙なリキミも薄れてきた。
一見、商業演劇を思わせる豪華さと、何よりも出演者にスター性を感じるようになった。余裕を感じる。
集団は固まった。劇団員も客演さんたちにも垣根はない。演劇の仲間を超えて家族のようにも感じる。30名近い大家族が出来あがった。

今日(金)午前10時より小屋入り。熊本市中心部繁華街のど真ん中、通町筋上通りアーケード街入口にある熊本市現代美術館(日航ホテル4F)アートロフトで舞台設営の作業である。
午後5時半よりリハーサルの予定。福岡組(劇団仮面工房)も今日から熊本にやって来てホテル泊まり込みとなる。
寺山修司没後30年、気分は上々。お祭りの前夜祭のような朝を迎えた。日本晴れだ。

※若干、席に余裕あります。初日(土)昼間の部が狙い目です。
お待ちしております。
尚、リアルタイムで日々更新中の「稽古日記」http://yume-sjk.jugem.jp/も御覧ください。



レミング◎熊本市本市現代美術館アートロフト
4月27日(土)pm2:00/pm6:00ー28日(日)pm2:00
前売2000当日2500
予約⇒メールyumesajiki@ybb.ne.jp
お問合せ(直通)09045815190

旅するネズミたち【3日前】

2013-04-25 01:36:47 | 「レミング」2013
レミングとは・・・ネズミのキャラクターを有しているはずのウォルト・ディズニーが描写した「集団自殺を行う愚かなネズミ」というレッテルを貼ってしまった。そのイメージが世界中へ広まった。本来は旅鼠(たびねずみ)といい、その名の通り移動を繰り返しているのがレミング。
危機(戦争や貧困、天変地異)の時代には「避難」することを肯定する。何処へ?国家の外側とは?
死を予感しながらも寺山修司は生き抜くことを考えていた。彼の晩年の劇「レミング~世界の涯へ連てって」をI kill(生きる)の切り口として捉えた。演劇実験は滅私するメッセージに溢れている。
私を語っている場合ではないのである。2013年、危ない時代。

■4月24日(水)

海幸大介が作ったモグラたたきの棒を作っているのだが、今日は持参しなかったため床下で耕す農機具を代用で使った。
「これは面白い!」とんでもない世界が浮かび上がったのだ。農機具は殺人兵器にもなる。一揆だ。
しかし、本番直前、その変更は時間をかけて温め直すことにした。ここにきてイジルことは全体のバランスが崩れる。変更なし!
劇は形になった。稽古場での稽古も残すところ明日(木)の1回のみ。明日は小屋入りの準備作業にも取り掛からなければならない。
気持ちは前夜祭となる。



レミング◎熊本市本市現代美術館アートロフト
4月27日(土)pm2:00/pm6:00ー28日(日)pm2:00
前売2000当日2500
予約⇒メールyumesajiki@ybb.ne.jp
お問合せ(直通)09045815190

取材を受ける【4日前】

2013-04-24 02:05:56 | 「レミング」2013
■4月23日(火)

熊本市中央区黒髪コミュニティーセンターでの稽古。
本日は隣のホールで熊本市長の公聴会もおこなわれていた。大賑わいの会場だった。
市長の帰り際、ドアのガラス越しに稽古風景を見てニコニコ笑っていた。
地区の自治会関係者が稽古の様子が気になっていたのか、「何という劇団ですか。」の質問ラッシュだった。
「知っている!」・・・中には天井桟敷と完全に勘違いしている方もおられた。天井桟敷が熊本にいる訳はない。劇はテラヤマ「レミング」なのだが、中身は夢桟敷である。
まがいものの天井桟敷と思われる夢桟敷。テラヤマ没後30年の公演だから勘違いされる意味は光栄だ。
JCN熊本(ケーブルテレビ)の取材を受けた。公演の前日に3回ニュースで流れる。
テレビ写り良し!客演さん含めて全メンバーからオーラが見え始めた公演4日前の稽古だった。



レミング◎熊本市本市現代美術館アートロフト
4月27日(土)pm2:00/pm6:00ー28日(日)pm2:00
前売2000当日2500
予約⇒メールyumesajiki@ybb.ne.jp
お問合せ(直通)09045815190 

大詰め【5日前】

2013-04-23 13:00:54 | 「レミング」2013
公演日である4月27日(土)は大型連休ゴールデンウィークの始まりである。
熊本への旅行を計画している方の中に私たちの観劇を入れている人もあって感謝、恐れ入ります。
全国でも寺山修司没後30年の事業は演劇に限らず展覧会や映画、出版記念などの催しがされており、今年はテラヤマのウェーブが起こっている。
そのウェーブを送り出す側の末席に置かされている者として、公演5日前、緊張感が高まってきた。稽古も大詰めなのだ。

■4月22日(月)

6m×5mのステージにマックス21名の出演者が立つことになる。
狭いうえに舞台は凸凹を作った。当初の案ではもっと凸凹の予定だったが、オドル場面で不可能と判明しての修正でギリギリの凸凹。
つまづき、落下の危険はある。
稽古では実物の舞台を組み立てている訳ではないので位置や配置を想定しながら進めている。
リアルに舞台を組み立てないところが劇の特権でもあり、ここはアパートの一室でありながら床下や屋根裏にも見える。
抽象画が想像力を駆り立てるように!・・・影や闇を送り出す独特の空気感も会場入りしてのぶっつけ本番になるからナマは面白い。

今日の稽古ではKAREN少女が怖く見え、MANAMIに貫録を感じるようになった。ある場面で仮面工房KAKUさんが案を出してくれたおかげである。
又、INUHIKO+HAJIME(熊大演劇部)の迫力(ぶっ飛び!)も完成した。客演のKUWAJI+TAMAGAKIの怪しい息も合ってきた。



レミング◎熊本市本市現代美術館アートロフト
4月27日(土)pm2:00/pm6:00ー28日(日)pm2:00
前売2000当日2500
予約⇒メールyumesajiki@ybb.ne.jp
お問合せ(直通)09045815190 

公演直前!縮まる時間

2013-04-22 11:12:33 | 「レミング」2013
この3日間、公演会場である熊本市現代美術館アートロフトの時計を止める仕掛けを企んでいた。
事実を殺すこと。
このまま通していると2時間を超える劇になる計算だった。これだと土曜日夜の退館時間に間に合わない。
チェックし直し、110分までこぎつける。目標は100分!・・・あと10分を早送りする。
結果、「事実は死んだ。」と叫ぶ劇になる。台本通りである。
テンポ良く疾走しなければならない。後半の凝縮をギリギリまで手直する必要がある。
慌てることはない。事故があってはならない。暴走を楽しむのだ。余裕あっての暴走劇。

文明がなくならない限り、この世から壁をなくす方法はないと思われる。
空想の力には「壁抜け法」を生み出すことができる。
同様に劇には「時間を伸び縮みさせる法」がある。
アインシュタインの「相対性理論」が光の速度=生命維持限界だとすると、寺山修司の演劇論は影の速度に永遠を見出そう。
世界の涯に誰でもが旅立つ。距離ではなく時間の問題だと気付いた。
公演まで4回の通し稽古とリハーサル2回で着地する。

レミング◎熊本市本市現代美術館アートロフト
4月27日(土)pm2:00/pm6:00ー28日(日)pm2:00
前売2000当日2500
予約⇒メールyumesajiki@ybb.ne.jp
お問合せ(直通)09045815190 

鬼ごっこ【一週間前】

2013-04-19 00:53:56 | 「レミング」2013
■4月18日(木)
「レミング」公演(会場入り)まで1週間となった。道具、衣裳、メイクも詰めの作業である。
今回は客演さんの協力もあり助かっている。自分のことは自分で進めてくれているから心配の種も少ない。
出演者の数が多いと一人ひとりへの目配りが薄くなる。そればかりか私自身、今言ったことを忘れて新たな事を思いつき、「それは聞いていない。知らん!」と戸惑わせる日々。
追い込みである。追い込まれる。
「鬼さんこちら、手のなる方に!」鬼ごっこである。
上演時間が2時間を超える?いかん!会場の退出時間には制限がある。
テンポアップ!無駄はないか!部分削除も考えねばならない。未だ、1週間ある。課題の調整に集中しよう。
写真(女優に囲まれた人):福岡より仮面工房の共同演出、大谷豪さんが駆けつけてくれた。次の日曜日は最後の合同稽古になる。
その日の昼間は息子の結納の日。7月の結婚式も迎えている。

レミング◎熊本市現代美術館アートロフト
4月27日(土)pm2:00/pm6:00ー28日(日)pm2:00
前売2000当日2500
予約⇒メールyumesajiki@ybb.ne.jp
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コンビ誕生

2013-04-18 03:17:20 | 「レミング」2013
「レミング」では<屋根裏の散歩者>あるいは<四畳半の天文学者>の影として登場する玉垣哲朗(客演:劇団みちくさ所属)
今回、山本真実がメイクに力を入れている。他にもダンス振付、制作事務なども担当している。出演がメイン。
衣裳とメイクをして稽古を流してみると舞台美術や小道具で使う「目」とマッチして屋根裏や四畳半の天文学が「レミング」では重要な場面だとわかる。
一つの場面が全体を凝縮する。凝縮された場面が撮影現場や病院に拡散される。立場や主体が入れ替わる。
まるで変幻自在な劇のようになっている。劇中の劇?現実と虚構が入り乱れる仕掛?。否、壁がない妄想がひとり歩きする劇になっている。

工藤慎平ー中村大輔
夢現ー賀久秀之助
桑路ススムー玉垣哲朗
肥後丸.ー山本真実
赤井犬彦ー西川創
東田まなみーKAREN
大園淳一ー関晴史

この7組のコンビネーションが生まれた。
集団(ねずみ)劇だが、コンビの劇にもなる発見。寺山修司の<ことば>は天才であり、劇に魅せられると<身体>まで迷宮する。

レミング●熊本市現代美術館アートロフト
4月27日(土)pm2:00/pm6:00ー28日(日)pm2:00
前売2000当日2500
■予約メールyumesajiki@ybb.ne.jp
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ギャラリーさんたち

2013-04-17 00:34:06 | 「レミング」2013
■4月16日(火)
1978年頃の熊大演劇部のOB通称がむまむ(写真左)さんが稽古場に来てくれる。
次回公演ではスタッフとして熊大演劇部メンバーも来てくれOBと今のメンバーとの顔合わせとなった。
熊大演劇部では新人さんも入部されたとのこと。学生演劇は脈々と繋がり歴史を感じる。
私が学生だった1970年代前半、「暴れたい!」一心で演劇にとりつかれた時期があった。エネルギーが有り余っていた。当時、新劇と対立するアングラ劇(赤テントや天井桟敷、黒テント、早稲田小劇場など)に魅かれて、若さ故のエネルギーを発散していた。
学生演劇の新しいジャンルも出始めた時期だったと思う。
劇団きららのオニムラさんも来てくれる。次回公演「レミング」に客演として参加してくれないだろうかと水面下で打診していた女性である。
今回、客演の劇団仮面工房さん、フリーの桑路ススムさん、劇団みちくさ、熊大演劇部の力を借りての寺山修司の劇。劇団夢桟敷の恥やアラをさらけ出しつつ、それを受け入れ支えてもらって感謝している。
詰めの作業に入った。老体?に鞭打つ。ああ~ん!・・・寺山修司、降臨。

レミング●熊本市現代美術館アートロフト
4月27日(土)pm2:00/pm6:00ー28日(日)pm2:00
前売2000当日2500
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自主稽古

2013-04-16 01:57:40 | 「レミング」2013
◎ライブ音楽タカハシユウジ(電子ドラムの男)
壁が無くなった客席後方スタッフ(まる見え)席でライブをしています。叩けば響きあう出演者と音楽も見どころです。スタッフもメイクや衣装あり。うしろ振り向きOKですよ。
女性客が増えている理由がここにもある?
どや。タカハシユウジ!・・・劇団夢桟敷にとってはなくてはならない存在になった。

■4月15日(月)
仮面工房さんの稽古場で自主稽古だった。12人集まる。
様子を見ているとそれぞれのパート、コンビネーションで確認、工夫がされている。
ここまでくればしめたものだ。役者の自立が始まった。舞台回しの仕事も軽くなったと実感する。
だが、本番1秒前まで気を抜かない。
腐っていた歯が一本抜けた。
稽古終了後、ファミレスでオムライスを食べていたら歯を飲みこんでしまった。丸のみは危険である。

レミング●熊本市現代美術館アートロフト
4月27日(土)pm2:00/pm6:00ー28日(日)pm2:00
前売2000当日2500
■予約メールyumesajiki@ybb.ne.jp
お問合せ(直通)09045815190

タンゴ

2013-04-15 16:31:34 | 「レミング」2013
ブラジル移民の劇「ボクノフルサト。」(笠戸丸:2008年熊本-2009年ブラジルサンパウロ州)以降、ダンス振付ですっかりお世話になっているMAMI先生です。最近はMAMIちゃん!とチャン付けでいうようになった。
いつの間にやら劇団夢桟敷の看板にもなっている。何枚もの看板の1枚になった。
劇団から派生した企画集団「猫目おろち」の一員でもある。日頃はダンス教室を指導している。

■4月14日(日)
仮面工房(熊本メンバー)の稽古場である龍田陣内でKAKUさん提案により昼間はダンスの自主稽古だった。
12人が集まる。
仮面メンバーのOZONOさん、SEKIさんは腰を痛めており心配していたが、約4時間のタンゴ稽古をクリアーした。無事でよかった。
客演のKUWAJIさんが引っ張ってくれているので大助かり。
夜は場所を移動して「レミング」のヌキと通しをする。福岡メンバーとTAMAGAKI(客演)君を除きほぼ全員集まる。
衣裳をつけていなかったが、有る場面で花嫁が出る。血塗られたイメージが浮かびあがった。ダンサーMAMIちゃんである。
LIVE音楽担当のタカハシユウジとも前半の打ち合わせが出来た。
夜中の零時を過ぎての帰宅が日常となっている。

レミング●熊本市現代美術館アートロフト
4月27日(土)pm2:00/pm6:00ー28日(日)pm2:00
前売2000当日2500
■予約メールyumesajiki@ybb.ne.jp
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寺山修司のススメ【9】

2013-04-14 09:24:01 | 「レミング」2013
道具、衣裳、大丈夫かい?照明は?お客さんは来るのか?・・・ハッと目覚める。
公演2週間前。このあたりからカウントダウンを開始する。本番1秒前まで。
気が抜けなくなってきた。考えているだけではストレスは溜まる一方、動いていると充実する。多動症で集中!
いつやるの?今でしょう。(笑)

■4月12日(金)
今日で車検が切れることに気づき、昨日、いつもの整備工場へ車を届ける。この時期、車は道具運びに必要不可欠。気づきで救われる。
肌寒い夜が続いている。風邪注意!公演前になると健康管理が大切。稽古終了後のビールが美味い。
毎夜、午前零時を過ぎてからの帰宅がつづく。散りばめたイメージを整理することが夜の仕事になっている。

■4月13日(土)
午後から道具作りで河原町秘密基地に集合する。客演さん、KAKUさん、KUWAJIさんも駆けつけてくれる。ありがたいことだ。
写真は大時計のガラスを取り外している海幸大介(舞台美術担当)とまなみ~(小道具担当)。「こんちきしょー!」と言いながら作業しているまなみ~はストレス解消になったようだ。解体も構築である。
夜の稽古で小学5年生に進級したRyunosuke君の場面2ヶ所をあたっている時には癒された。笑い転げる。

レミング●熊本市現代美術館アートロフト
4月27日(土)pm2:00/pm6:00ー28日(日)pm2:00
前売2000当日2500
■予約メールyumesajiki@ybb.ne.jp
お問合せ(直通)09045815190

寺山修司のススメ【8】

2013-04-12 15:40:57 | 「レミング」2013
写真は2013年の今、日本の行く末の方向性である。
32年前上演された演劇実験室◎天井桟敷「レミング」は
今を予言していたのだろうか。
科学から空想へ!
稽古場では「呪文」が飛び交う。

■4月11日(木)

舞台で使う美術が届いた。
「指」と「目」「象のマッチ箱」である。
作/きちくるおー

劇団の年少組(小学生と中学生)も出演スル!
許されるかR指定なし。テラヤマ劇は世代を超える。
未来へつづく。
私にとっては孫のように可愛い。
可愛さ余って「狂気」百倍。
アングラ劇は安全神話を旋回スル。

稽古場での注意点(私の反省)メモ
①観念論は通用しなくなった。
②具体語、とりわけ段取りを伝えること。
③最初と最後は事務確認をする。
④役者への褒め殺しを開始する。
⑤ハプニングを作ろう。
以上。

レミング●熊本市現代美術館アートロフト
4月27日(土)pm2:00/pm6:00ー28日(日)pm2:00
前売2000当日2500
■予約メールyumesajiki@ybb.ne.jp
お問合せ(直通)09045815190