山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

禁煙戦隊ヤメルンジャー

2015-02-26 15:36:03 | モノローグ【エトセトラ】
連日の検査である。輪切りにされたり、いやらしいカメラを穴の中に突っ込まれたり、挙げ句の果てに「タバコは辞めなさい!」と言われた。
タバコを辞めないとシリツ(手術)はしてあげない。と恫喝された。脅迫である。愛のムチである。ピシャ~!あ~。
タバコを吸い始めて42年!その間、何度かタバコを辞めようと思ったことはあるが、一度も成功したことがない。それ程、タバコを愛してきた。依存していた。スーッ、ハーッ!この一服で生きている喜びを感じた。
昨日からタバコを吸っていない。地獄を味わっている。発狂しそうである。禁断の世界へ!

夢のつづき【メッセージ】

2015-02-23 02:17:59 | 透明人間三部作-2014-2015
エピローグ ヘッ!
劇団夢桟敷は昨年2014年より「透明人間 三部作」として公演を取り組んできました。その第一弾は人間不在の「未来篇」(5月・熊本)、第2弾が「古代篇・火の君、鳥の物語」(2014年12月・東京ー2015年1月・熊本)を果たし、いよいよ第3弾「完結篇」と参ります。日本列島、南の熊本から北の札幌ヘッ飛びます。時代は東西から南北に入った。

夏の日のリアリズム。
メメクラゲに左腕を噛まれた青年は静脈が切断され、漁村を「イシャはどこだ。」と彷徨い続けていたのだった。シリツ(手術)は産婦人科の女医さんによって血管をネジで結び付けられた。
「ねじ式」つげ義春 より。

これは高熱にうなされて見た夢だったのだろうか?
「ねじ式」(つげ義春)は月刊「ガロ」で1969年に発表された。
1960年代末当時は自主上映のATG、前衛美術、フォークゲリラ、演劇界ではアングラ劇の登場で同時多発的にサブカルチャーが咲き乱れた時代だったと言える。
団塊世代は、「あの時代は良かった。」と振り返る者たちも多いことだろう。時代は混沌としていた。青年たちはふらつき、悩み迷い、政治闘争にも疲れ果て、もっと面白いものはないか?と既成概念を壊すような世界観との出会いを待ち望んでいたのだった。
商業への反発、権力や権威への反発、青少年たちのエネルギーは反発することで高熱を発していた。とりわけ、表現の分野では結果的に新しい文化が数多く生まれた。メディアもサブカルチャーを受け入れていく。数の論理に包囲される。結果、反発から生まれたサブも主流になる。主流になると商業化され権威付く。認知されることで「あの頃は良かった。」も正論となるのである。
問題はそれ以降だと思う。認知されるための情報戦、メディア戦略へと引き継がれた1980年代がある。競争や数による偏差値社会まで小劇場が巻き込まれるハメになったと考えます。つまり、小劇場が商業の原理原則に流されていく時代を経験した。

ポスト アングラ劇!
アングラ劇から始まり、着地点が見えないまま飛び続けている劇団夢桟敷の36年目。
登場する人物たちは透明人間であることを前提にしている。「ねじ式」の夢の中の夢とは何か?メメクラゲに左腕を噛まれて彷徨う妄想の劇である。高熱にうなされて見る夢。
痺れる感覚は苦痛と快楽がピッタリと重なる。身体もこころも溶けてしまうような痺れ(麻痺)である。
「透明人間」では「避難すること」を考えてきた。現実逃避ではない。避難はポジティブな行動だと考えているからです。現実に反発する力がいる。妄想や想像は現実への反発力だと思うからです。反発するからには勇気がいる。生きるためだ。この国のおエライさんたちは信用ならねえ。見よ!バカが通りますよ。


工藤慎平(「ねじ式」では主演の青年役で登場します。)
尚、札幌は彼の出身地である。言わば、ふるさと公演でもあります。九州熊本より初見参、ご来場の程、宜しくお願い申し上げます。

劇団夢桟敷 第67回公演
透明人間三部作 完結篇
「ねじ式~夢日記より」
原作◎つげ義春/作◎山南純平/演出◎さかもとまり





(注)ここに掲載されている写真は2011年「ねじ式~復活篇」の舞台写真より。

■熊本公演
5月29日(金)19:00開演
5月30日(土)15:00開演/19:00開演
会場:ギャラリーADO
熊本市中央区河原町2

■札幌公演
6月6日(土)15:00開演/19:00開演
6月7日(日)15:00開演
会場:実験演劇集団「風蝕偉人街」
   アトリエ阿呆船
札幌市中央区南4西9 栄輪ビルB1 

【登場人物・・・出演】
青年・・・工藤慎平
菊池さよ子・・・坂本咲希
千代次・・・肥後丸.
新田のマサジ・・・太郎ピーチマンション
天狗堂・・・海幸大介
金太郎飴の母・・・夢現
無能の人・・・山南純平
【スタッフ】
東田まなみ/KAREN/坂本冬馬(音楽)/タカハシユウジ(音楽)/のわーる(音楽)
工藤慎平(舞台監督)/坂本咲希+太郎ピーチマンション(宣伝美術)
肥後丸.+海幸大介(舞台美術)/さかもとまり(音響)/山南純平(照明)

木戸銭◎前売り2000円(当日2500円)
※予約開始は4月2日より。宣伝チラシは3月上旬より配布予定です。
(問)09045815190(制作)09028576099(塚崎)
   yumesajiki@ybb.ne.jp

ねじ式~夢日記より

2015-02-22 16:35:34 | 透明人間三部作-2014-2015
次回公演のアウトラインのご案内です。

劇団夢桟敷 第67回公演
透明人間三部作 完結篇
「ねじ式~夢日記より」
原作◎つげ義春/作◎山南純平/演出◎さかもとまり



(注)ここに掲載されている写真は2011年「ねじ式~復活篇」の舞台写真より。

■熊本公演
5月29日(金)19:00開演
5月30日(土)15:00開演/19:00開演
会場:ギャラリーADO
熊本市中央区河原町2

■札幌公演
6月6日(土)15:00開演/17:00開演
6月7日(日)15:00開演
会場:実験演劇集団「風蝕偉人街」
   アトリエ阿呆船
札幌市中央区南4西9 栄輪ビルB1 

【登場人物・・・出演】
青年・・・工藤慎平
菊池さよ子・・・坂本咲希
千代次・・・肥後丸.
新田のマサジ・・・太郎ピーチマンション
天狗堂・・・海幸大介
金太郎飴の母・・・夢現
無能の人・・・山南純平
【スタッフ】
東田まなみ/KAREN/坂本冬馬(作曲)/タカハシユウジ(編曲)/のわーる(音楽)
工藤慎平(舞台監督)/坂本咲希+太郎ピーチマンション(宣伝美術)
肥後丸.+海幸大介(舞台美術)/さかもとまり(音響)/山南純平(照明)

木戸銭◎前売り2000円(当日2500円)
※予約開始は4月2日より。宣伝チラシは3月上旬より配布予定です。

詳細記事(ご挨拶、劇概略)は後日に続きます。

おやじ男優Z(1)

2015-02-20 15:06:06 | 企画2009~2015
先日より「熊本での自主上映会はどうだろうか?」との問い合わせがあった。
「おやじ男優Z」(池島ゆたか監督:1948生まれ、寺山修司の天井桟敷に参加以降、ピンク映画に参入、ミスターピンクの異名を持つ。)で昨年秋公開された自主上映作品である。主演は熊本県山鹿市出身のなかみつせいじさん(1962年生まれ)。
昨日、パンフレットやDVDが送られて来た。目を通すとオヤジたちの<再生>ドラマとなっている。汁男優(この呼び名は初耳であった。)オヤジたち三人のシェアハウス(どん底ハウスと名付けられていた。)にピンク女優(坂ノ上朝美:グラビアアイドルから女優に転身。今回の作品で引退されると言う。)が転がり込んで来る。奇妙な共同生活が始まり、ピンク映画製作裏エピソードや男たちの<過去>などが絡んで来る。エロとビンボー、人情ドラマとなっていた。
「Z」はアルファベット最後の文字。女優との共同生活でオヤジたちは元気を取り戻す。「どん底」は強い!と思わせる元気の出るドラマとなっていた。
聞くところによると東京では若い女性たちの観客も多く来られると言う。評判は上々。
この映画を熊本でもご紹介したいと思った。今年の夏あたりかも?熊本に限らず、九州各地での上映があっても良いと思うのだが、興味のあるお方はいませんか?詳しい資料は追って送れます。
ビョーキでお悩みの方、映画もクスリになります。健康に良い薬です。

朝マック会議

2015-02-19 18:08:32 | 透明人間三部作-2014-2015
拾いチキン投入や異物混入で世間を騒がせた世界のマクドナルドで座長=夢現と朝から明日の劇団会議(金)次回公演「ねじ式」のための準備会議をした。
本来はそれが目的ではなく、食後に薬を飲まなければならずマックへ行こう!ということになった。薬を飲むために食事をするこの頃です。
我が家から近くにあるのだが、初入店である。広々としてガラ~ンとしていた。
毎食後の薬投入の義務があるため一日三食。数日で2kg太った。
演出は座長がするように提案したのだが、「大丈夫だろうか?」と自信なさ気である。「オレよりも面白い劇になる!」と言うと「プレッシャーをかけないでよ。」と返された。面白い劇にならなければ交代の意味がない。「オレよりも面白くなければ世界サイテーだよ。」(笑)「世界サイテーも勲章ものだ。」(笑)
押して押すしかない。「押してもダメなら引いてみな。」なんてことはしない。。
私は台本を書くことに専念する。演出を掛け持つと「稽古の時に付け足せば良いか。」と穴が空いてしまうことがある。手抜きというヤツだ。台本に隙間が表れる。その隙間をうまく稽古場で処理できれば良いのだが、今回は切羽詰って書き上げたいのだ。
だから、演出を座長にお願いしたい。
結果、オーケー牧場だった。押して見るものだ。引いたら行き場がなくなるからだった。
だが、明日(金)の劇団会議で決定する。異論がなければ新たな体制となります。
会議では出演者も決定される。それは後日、発表となります。
昼過ぎから前回公演「ねじ式~復活篇」のビデオを鑑賞した。時期は東日本大震災が起こった最中だった。あれから4年になる。

2011年3月「ねじ式」(ギャラリーADO)より。次回公演も熊本では同じ会場になります。

次回公演では「透明人間 三部作」の第3弾!として位置づけている。
第1弾が「未来篇」、第2弾が「古代篇」、そして「透明人間」エピローグ(完結篇)という訳だ。
登場する人物たちは透明人間であることを前提にしている。「ねじ式」の夢の中の夢とは何か?メメクラゲに左腕を噛まれて彷徨う妄想の劇である。高熱にうなされて見る夢は面白い!目が覚めてもここが現実なのか夢の中なのかわからなくなるくらい面白い。痺れる感覚は苦痛と快楽がピッタリと重なる。身体もこころも溶けてしまうような痺れ(麻痺)を書きましょう。
悪い時代には良い劇が生まれる。そう思っているからです。
「透明人間」では「避難すること」を考えてきた。現実逃避ではない。避難はポジティブな行動だと考えているからです。現実に反発する力がいる。妄想や想像は現実への反発力だと思うからです。反発するからには勇気がいる。生きるためだ。この国のおエライさんたちは信用ならねえ。見よ!バカが通りますよ。
バカついでに言えば「つげ義春の世界」とサブタイトルをつけていましたが、「夢日記より」とさせて頂きます。つげ義春さんの漫画から引用された台詞は出てきます。それは必然としてあります。あくまでも「演劇の変」に拘った台本として書いております。
尚、札幌公演については工藤慎平のふるさと公演でもあります。会場を運営する風蝕異人街さまとは新たに面白い関係になります。テラヤマワールドで繋がるでしょう。

次回の透明人間三部作完結編は、
「ねじ式~夢日記より」
■熊本公演
5月29日(金)30日(土)熊本市中央区河原町2ギャラリーADO
■札幌公演
6月6日(土)7日(日)札幌市中央区南4西9 栄輪ビルB1 風蝕異人街
になります。

(注)私が癌であることを発表したら、多方面の方に心配をおかけしました。いやいや、自分で自分に気合を入れているのです。シリツをしてアレがボッキしなくなったら慰謝料を請求しようと思っとります。立て、飢えたるモノよ!・・・失礼しました。

けんさ【検査】

2015-02-18 20:33:06 | モノローグ【エトセトラ】
2月16日、近所の内科で大腸を内視鏡で検査したところ癌が見つかった。直腸癌だった。
余命は?と問うと、「切れば人並みに生きれるでしょう。」との返事。この「でしょう。」の曖昧語が気になる。「転移の可能性も調べるので大学病院で再検査して下さい。」と言われた。
胃や肝臓、肺、その他も調べられるらしい。
クェッ、クェッ!と「花の応援団」(どおくまん)のポーズをとりたくなった。
それから数日が過ぎた。検査は来週の(火)(水)に決まった。

さーて、次回公演5月末~6月はどうなる?自分の身体のことよりも劇団のことが気にかかる。
座長=夢現を演出に廻すか!主演は工藤慎平である。
私の演出よりも面白いことが起こる可能性もある。明後日(金)の会議で決定する。速攻、宣伝チラシにも取り掛からなければならない。

次回の透明人間三部作完結編は、
「ねじ式~つげ義春の世界」
■熊本公演
5月29日(金)30日(土)熊本市中央区河原町2ギャラリーADO
■札幌公演
6月6日(土)7日(日)札幌市中央区南4西9 栄輪ビルB1 風蝕異人街
になります。

ワタシノナマエハ病気デス。

2015-02-17 16:50:34 | モノローグ【エトセトラ】
メメクラゲに左腕を噛まれた青年は静脈が切断され、漁村を「イシャはどこだ。」と彷徨い続けていたのだった。シリツ(手術)は産婦人科の女医さんによって血管をネジで結び付けられた。■「ねじ式」つげ義春 より。

これは高熱にうなされて見た夢だったのだろうか?
私が初めてつげ漫画に出会ったのが高校生の時に読んだ月刊「ガロ」だった。
1960年代末当時は自主上映のATG、前衛美術、フォークゲリラ、演劇界ではアングラ劇の登場で同時多発的にサブカルチャーが咲き乱れた時代だったと言える。
今の爺さんや婆さんたちは、「あの時代は良かった。」と振り返る者たちも多かろう。
裏返せば、当時の青少年たちは戦後民主主義に対する幻滅で、ふらつき、悩み迷い、政治闘争にも疲れ果て、もっと面白いものはないか?と既成概念を壊すような世界観との出会いを待ち望んでいたのだった。
商業への反発、権力や権威への反発、確かに青少年たちのエネルギーは反発することで高熱を発していた。とりわけ、表現の分野では結果的に新しい文化が数多く生まれた。メディアもサブカルチャーを受け入れていく。数の論理に包囲される。結果、反発から生まれたサブも主流になる。主流になると商業化され権威付く。認知されることで「あの頃は良かった。」も正論となるのである。
問題はそれ以降だと思う。認知されるための情報戦、メディア戦略へと引き継がれた1980年代がある。競争や数による偏差値社会まで小劇場が巻き込まれるハメになったと考えます。つまり、小劇場が商業の原理原則に流されていく時代を経験した。
ポスト アングラ劇!
容易なことではない。無人島にいなければ発見できない。世界の果に隠れなければ情報から追われる。包み込まれる。影響される。
どこを切っても「金太郎飴、ポキン!」になる。時代だ。劇は一人では作れない。「こんにちわ、ポキン!」がくり返されたのだった。
「ポスト」を掲げたのだが、年齢的に爺さんの仲間入りである。精神年齢については発展していないので「若い!」と思っていたのだが、昨日(月)、大腸の検査をしたら「直腸癌」だと診断された。肛門さま~!である。直腸をポキンと切断しなければならなくなった。
フツー、人様に心配をお掛けするすることは公表しないだろうが。ダメなのである。言いたくて仕様がない。
劇はヘタだが、生きている滑稽さをネタにしようと企んでいるのです。
当面、劇団を固めよう。新鮮な気持ちで次回公演に取り組みましょう。
次回の透明人間三部作完結編は、
「ねじ式~つげ義春の世界」
■熊本公演
5月29日(金)30日(土)熊本市中央区河原町2ギャラリーADO
■札幌公演
6月6日(土)7日(日)札幌市中央区南4西9 栄輪ビルB1 風蝕異人街
になります。

13日の金曜日【題名のない劇】

2015-02-14 02:34:24 | ワークショップ
演劇ワークショップをおこなった。3時間半で超短編の発表までおこなうことが出来た。打ち合わせは20分だったから、凄い集中力である。
メニューとしては、
①ウォーミングアップ
②歩行⇒逆歩き
③緊張と脱力の確認
④倒れるー起き上がるの繰り返し
⑤応用編としてボクシング形式による攻撃とダウン
 (注)ダウンした際に台詞を喋って起き上がる。
⑥偶然吐かれた台詞を繰り返す。
 (注)この時に男組と女組に分かれた。

脈絡のない台詞が偶発的に並ぶ。点が散らばっている。散らばった台詞を結びつける作業に入る。本来、これが難行となる。
抑圧とは身体が感じるものである。
知的な作業では追いつかなくなる。それは「ことば」によって解決しないものがあるからだ。あるとすれば「ことば」を読めば済む。ところが劇では、俳優はその向こう側を目指さなければ形にならないことがあるものだ。言わば、これが劇の特殊な力だと思うのだ。その人の個性であり、世界観が浮かび上がってくる。
身体から発せられる。
早い話、記憶や情報処理ではなくなる。ロボットやコンピューターで計算されない妄想や想像力が問われる。
だから、偶発的に並べられた台詞を結びつけると異型が浮かぶ。異型だろうか?異型とは何だろう?日常では見えないもの?劇だから、俳優の身体が気づかないと見えない。気づくと異型は異型でなくなる。
「なんちゃって!」を肯定する。ふざけているように見えても、ふざける余裕が脈絡のない台詞を結びつけてしまうから劇が成り立つ。
という訳で、ワークショップは実験であった。失敗を恐れないこと。
フェイスブックで動画を公開しました。
①https://www.facebook.com/video.php?v=721517397961873&set=vb.100003108578232&type=2&theater
【出演】夢現/肥後丸./南都美ちゃん(熊大)/和佳奈ちゃん(ルーテル学院大)
②https://www.facebook.com/video.php?v=721516124628667&set=vb.100003108578232&type=2&theater
【出演】海幸大介/太郎ピーチマンション/かくさん(仮面工房)/ムラノ君(崇城大)/はる君(崇城大)

サキとヒゴちゃんからチョコの大判振る舞いがあった。
そうか、(土)はバレンタインだったのか。この甘さは義理ではなく、義務チョコの味だった。
私は(月)の大腸検査に向けて肛門の中に意識が迷い込んでいる。単なる炎症か。大きなポリープがあるやなしや。癌細胞があるのか。
いずれにしても、内視鏡を尻の穴にぶち込まれる恐怖か快感に溺れている日々を過ごしているのです。

即興の短編劇へ

2015-02-12 23:01:25 | ワークショップ
久々の演劇ワークショップです。
10年くらい前までは、小中学生や高校生を対象にレッスンとして行っていた。その時のメンバーが劇団に入団してくる現象が起こったりもした。30人を超える大所帯にもなったが、質的に耐え切れず長くは続かなかった。残るものは残る。
又、日本演出者協会が主催する「演劇大学」では熊本でも5年連続で俳優・演出養成講座が開かれた。第一線で活躍されている劇作家や演出家を招いての短期集中型の実践的講座だった。思い返せば贅沢な講座だった。
5年前からは清水公民館講座としてキッズミュージカル発表会のための講座を引き受けている。これは小学生が対象だから「遊び」の視点で取り組んでいる。
今回のワークショップは夢桟敷に関係したことがある方々数名が参加することになった。
台本のない劇作りに挑戦する。
ひとつの舞台を真に批判しうるのは、もうひとつの舞台しかない。「劇的なるものをめぐって」(鈴木忠志)より。
つまり、自由をテーマにしつつ「自由の困難さ」を楽しむことになります。

建国記念の日だって

2015-02-11 17:23:10 | モノローグ【エトセトラ】
今日は建国記念の日。
「建国をしのび、国を愛する心を養う。」国民の祝日として、1966年に加えられ、翌1967年2月11日から適用された。
その頃、私は中学生だった。1964年の東京オリンピックで愛国心が盛り上がった直後の記念日である。
安保ー沖縄闘争を巡る学生や労働運動の大きなうねりが巻き起こっていた。ベトナム反戦も世界中でデモが行われていた頃だった。
時の総理は佐藤栄作。私は中学生ながら「エイちゃん。」と呼び、総理を蔑んで見ていた。この頃からエライ人を嫌うようになった。いわゆる反抗期の始まりだった。
家族=国家へ反旗を!である。父性権力を批判するようになった。
セックスにも関心が高まった。愛である。アイデアルという折りたたみ式傘が飛ぶように売れていた日本の高度経済真っ只中。
郷土(山口県)おらが村のソーリ大臣はアイ、ァム、ソーリーである。
後にエイちゃんはノーベル平和賞をもらったのだから「ガチョーン!」「シェーッ!」が染み渡った。世界観がギャグとナンセンスに満ちあふれた。
米ソ(ソは現ロシア)代理戦争、アジアの反共産主義の砦となるべきニッポンの役割が再編されていく時代だった。
改憲の案も露骨に出てきた。自衛隊を軍として機能できるようにしたいとエイちゃんは言っていた。
子どもながら、私は自衛隊は憲法9条に違反していると発言していた。
父親から夕食時、お膳をひっくり返されたこともあった。
「お前はクズだ。アカだ。この家から出て行け!」と言われた。母親は泣きながら散らばったオカズやご飯を片付けていた。
「建国の日」って何よ?・・・「それは恐れ多くも第一代神武天皇が即位された日」と父は語った。大日本帝国時代は「紀元節」として建国祭が全国的に催されていた。
日本書紀に神武天皇は記されているが、実在していたのかどうか歴史では疑わしい。天皇起源説として中国や朝鮮半島から渡来してきた説もある。
単一ヤマト民族は崩壊する。皇国史観はコペルニクス的展開でなければならない。
元号で日本の歴史は数えられる。西暦2015年は皇紀2675年にあたる。
ニッポンが国家として生まれたのは、ホントーはいつなのでしょう?その前に「国家論」が必要だと思います。権力の変遷や人が人を支配してきた史観が。
言うに及ばず、歴史は繰り返される。ネガティブな戦争によって対立する権力は世界支配を目指す。正義や愛国心、人道や平和も語られますよ。綺麗なことばによって踊らないようにしなければなりません。
今日も日の丸をはためきながら、ここ熊本でも「建国」を祝っているのだから私の肛門からピーピーシャッシャと流れるではありませんか。
シュッシュポッポと次回公演の台本「ねじ式」に取り掛かりました。
このネジは右に回すと開くのですか、左に回すと開くのですか。
ラストの場面ではモーターボートのエンジンに血管(チューブ)が繋がっている。
血だ。つげ義春の「紅い花」も血の花だった。

演劇ワークショップのお知らせ!
2月13日(金)午後6時ー9時半
亀井公民館
(熊本電鉄亀井駅裏・亀井神社前)

次回の透明人間三部作完結編は、
「ねじ式~つげ義春の世界」
■熊本公演
5月29日(金)30日(土)熊本市中央区河原町2ギャラリーADO
■札幌公演
6月6日(土)7日(日)札幌市中央区南4西9 栄輪ビルB1 風蝕異人街
になります。

ピーピーシャッシャ

2015-02-10 23:45:18 | モノローグ【エトセトラ】
異変に気づいたのは2月に入ってからだった。
「ぼくは死ぬかもしれない。」と思うようになった。
一日に4回以上、トイレに駆け込む日が続いた。便器が赤く染まる。
お寺で公演したことで罰が当たったのだろうか。
先日、イシャに見てもらった。大腸の検査をすることになった。
ポリープや癌の細胞を検査しなければならない。
尻の穴から内視鏡で覗くのだそうだ。まぁ、イヤラシイ!反面、想像するとエロチックでさえある。楽しみも同居している。
小学生の頃、イトコの女子とお医者さんごっこをしていたことを思い出した。
押入れの中で懐中電灯を使って、患者とイシャを交代しながら局部をさわり合っていたのだった。
子どもながらに、こんな遊びが大人に見つかると捨てられると思ってドキドキしていた。
二人だけのヒミツにしていた。
今となっては大笑いである。お互いに60は超えている。身内の葬式の時ぐらいしか会うことはない。ふと、本人とその話になった時、腹を抱えて笑ってしまった。
今や、あの行為は他人事のように思えたから笑って誤魔化すことができる。
心配なことは、命に関わるような重大なビョーキかも知れないのに、アレが膨張したらどうしよう!と浮き足立っている。
しばらくは静かにしていなければならない。
ピーピーシャッシャも少し落ち着いてきたのだが、・・・。下血は止まっている。

演劇ワークショップのお知らせ!
2月13日(金)午後6時ー9時半
亀井公民館
(熊本電鉄亀井駅裏・亀井神社前)

次回の透明人間三部作完結編は、
「ねじ式~つげ義春の世界」
■熊本公演
5月29日(金)30日(土)熊本市中央区河原町2ギャラリーADO
■札幌公演
6月6日(土)7日(日)札幌市中央区南4西9 栄輪ビルB1 風蝕異人街
になります。

ハテナ【?】

2015-02-09 05:04:14 | モノローグ【エトセトラ】
「あっ!」(こころの叫び)
金縛りにあった。身体が動かなかった。自分の身体が石のようになっていた。
「お~、これが金縛りか!」と頭は冷静である。
人の気配を感じた。オンナだったら嬉しい。年齢問わず。
襲ってくるような恐怖はない。黙って私を見ているだけだ。
「幽霊?」・・・言いたいことがあったら聞く。聞くから黙ってないで何か語れよ。
黙っている。あの隙間が怪しい。自由に身体が動けば襖の隙間を開くのに!
動かない。見えない。確かにいる。
「誰だ?」声も出ない。
その内、背中が痛くなり「あ~!」と声が漏れた。
とたんに身体が起き上がった。
金縛りは解けた。生汗が流れた。背中の痛みが和らいだ。心拍数が上がった。呼吸も荒くなった。
息を整えて襖を開けた。黒い影のようなものがスーッと消えたように見えた。用がなかったから消えたのだろう。
それにしても襖の隙間から覗かれるとは?まんざらでもない。
一度、目が覚めると二度寝ができない。
タバコも切らしている。買い出しに行くには寒すぎる。只今、夜明け前。

演劇ワークショップのお知らせ!
2月13日(金)午後6時ー9時半
亀井公民館
(熊本電鉄亀井駅裏・亀井神社前)

次回の透明人間三部作完結編は、
「ねじ式~つげ義春の世界」
■熊本公演
5月29日(金)30日(土)熊本市中央区河原町2ギャラリーADO
■札幌公演
6月6日(土)7日(日)札幌市中央区南4西9 栄輪ビルB1 風蝕異人街
になります。

基礎トレ公開!

2015-02-07 04:31:12 | ワークショップ
劇団の会議だった。すんなり、ワークショップの計画は承認された。
「今更、何故、そんなことをする必要があるのよ。」と反撃されると思っていたが、拍子抜けしてしまった。みんな、必要に迫られている!と感じた。
役者の身体作りとは?・・・自分探しではなく、自分の中に他人が住み着いているならば、その他人に出会うことを発見する機会を作ります。
俳優志望、初心者の方は、このワークショップが舞台に関わる入口になると思っているからです。
早いもの勝ち!但し、定員5名様まで。参加費用は自分で決めて下さい。
転げる、笑いながら立ち上がる。転げる、泣きならが立ち上がる。転げる、怒りながら立ち上がる。この行為を繰り返しながらドラマを組み立てます。
ばかばかしいことを一生懸命繰り返します。音楽を用います。リズムに乗ります。身体が言うことを効かなくなると、消耗した身体から「ことば(台詞)」を生み出します。独自の発声練習に繋がります。
門外秘のダンスのつくり方も惜しみなく公開されます。この方法は夢桟敷が編み出したものです。秘密を共有することをお楽しみ下さい。
参加申し込みは
yumesajiki@ybb.ne.jp
見学は不可です。体験を優先致します。見ているだけでは意味のないワークショップです。

演劇ワークショップのお知らせ!
2月13日(金)午後6時ー9時半
亀井公民館
(熊本電鉄亀井駅裏・亀井神社前)

次回の透明人間三部作完結編は、
「ねじ式~つげ義春の世界」
■熊本公演
5月29日(金)30日(土)熊本市中央区河原町2ギャラリーADO
■札幌公演
6月6日(土)7日(日)札幌市中央区南4西9 栄輪ビルB1 風蝕異人街
になります。


倒れるー立つ、繰り返す。

2015-02-06 16:20:49 | ワークショップ
演劇ワークショップのお知らせ!
2月13日(金)午後6時ー9時半
亀井公民館
(熊本電鉄亀井駅裏・亀井神社前)

自分の身体は自分で支える。引力に逆らうと落ちる。みっともないことは自分の身体をコントロールできないことだ。自分の身体を見失うことがある。アタマデっカチになると身体のことが消える。役者は身体で覚えることが多い。アタマで記憶する作業は大したことではないと思うのだ。勘違いしないようにしなければ・・・。言葉より身体が大切である。言葉は誤魔化しが効くが、身体を誤魔化すことは出来ないからだ。
綺麗に落ちるには力を抜くに限る。ところが、それは危険である。本当に力を抜いて落ちると怪我をしてしまうからである。怪我をしないように安全な倒れ方を探すワークショップを開催します。
果たして日常生活でそれが役に立つのかはわからない。演劇は「どーしよーもない」ことばかりをトレーニングで用いているように思われているようだ。やっていることが狂気の沙汰だと思われる。目先の利益を求めていないからだろう。遠いところに利益があると思って頑張ろう。
倒れたり起き上がったり、何度も繰り返していると「バッカじゃないか!」と思われる。
苦しい時に笑って立ち上がれる姿は美しい。泣けてくる。そんな身体を探すワークショップです。

ワークショップに参加されたい方は予約が必要です。少人数制で実施致します。5名以上になるとお断りする場合もありますので、お早めにご予約を下さいませ。
メールにて受け付けます。
yumesajiki@ybb.ne.jp
まで。

次回の透明人間三部作完結編は、
「ねじ式~つげ義春の世界」
■熊本公演
5月29日(金)30日(土)熊本市中央区河原町2ギャラリーADO
■札幌公演
6月6日(土)7日(日)札幌市中央区南4西9 栄輪ビルB1 風蝕異人街
になります。

火の君から「ねじ式」へ

2015-02-04 01:32:02 | 透明人間三部作-2014-2015
三日前のことだが、随分、時間が経ったように思う。
「火の君、鳥の物語」の公演が遠い昔に感じる。トイレや風呂に入っている時だけ、その余韻に浸れる。その他の時間は次回作に向けて思いを巡らす。
いきなりだが、チクチクと突き刺されるものを感じる。
「早く、台本に取り掛かってよ!」と脅迫されている。自分で自分を脅迫しているのである。
私は書くのが遅い。書き始めると「何てことだ、アレもしなくちゃコレもしなくちゃ!」と忘れていたことを思い出すのだ。アッチに手を出したり、コッチに手を出したり。落ち着かなくなる。山のようにヤルことを高く積み上げてしまう。
「ターッ!」と叫んで山を崩す。ため息を吐く。「ダメだ!」
台本に向かう。・・・待てよ。こんなことをしている場合ではない!体調を整えなければならない。
「イシャはどこだ。」と外へ出たくなる。自己治癒力が落ちている。
台本を書いている場合ではない。「ぼくは死ぬかもしれないのだ。」
明日の朝、目が覚めて気分が悪かったら温泉に行こう!
散漫な気分です。

次回の透明人間三部作完結編は、
「ねじ式~つげ義春の世界」
■熊本公演
5月29日(金)30日(土)熊本市中央区河原町2ギャラリーADO
■札幌公演
6月6日(土)7日(日)札幌市中央区南4西9 栄輪ビルB1 風蝕異人街
になります。