山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

大阪公演デザイン

2011-08-30 07:20:41 | No.56「KAGUYA」

(c)higomaru

昨夜、肥後丸女史「KAGUYA」宣伝美術が完成する。(大阪ー鹿児島)公演用。
私は本日8月30日~9月1日まで大阪公演下見と打ち合わせのために大阪へ行きます。熊本の朝は日本晴れ。
流星群の皆さま、大阪事務所の皆さま、宿泊先の坂本冬馬、大阪でお会いする演劇関係者さま、宜しくお願いします。

熊本の春夏「町の劇場化プロジェクト」

2011-08-28 23:55:22 | モノローグ【エトセトラ】
3月11日(東北大震災の日)から熊本市河原町にて劇団夢桟敷「ねじ式 復活篇」公演を行った。
この町は「河原町文化開発所」が企画するアートの町づくりが行われているところで、若い美術家やミュージシャンたちが集っている。昭和レトロが残る熊本の下町である。シャッター街。
「ねじ式」公演を機会にこの町そのものの劇場化プロジェクトが始まった。
思いついて4月より「河原町アートの日」(毎月第二日曜日開催中)から8月まで参加した。
福岡から熊本支部を作りに来た劇団仮面工房、ダンサー、ROCKタカハシユウジなどと組んでコラボをした。
5月公演「KAGUYA」も同町にて行う。演劇と町が少しずつ動き始める。つまり、人が集う場所になりつつある。「演劇人として何ができるだろう」・・関わり方よっては町が面白くなる。
6月、この町を舞台に実験映画(DVD)に取り掛かった。路地裏が、昭和の看板(問屋など)が、そして町で生きている人々が俳優やダンサーたちと交わった。
7月、市街劇を行う。会場は駐車場と歩行者天国。ハプニングを楽しむ通行人たち。
8月、この駐車場にてテント劇を行う。
熊本の演劇事情の一部ですが、このような形で町の劇場化計画を実行中です。

(注)この原稿は日本演出者協会「D」機関紙、投稿用として書いたものです。

大阪公演ご案内

2011-08-25 04:25:51 | No.56「KAGUYA」
劇団夢桟敷 大阪公演ご案内

10月28日(金)-29日(土)
No.57「新☆KAGUYA 大阪篇」
with劇団流星群
大阪野外演劇フェスティバル参加公演
演劇エクスプレス☆大阪企画第2弾
於:高津宮 特設野外劇場(最寄り駅:谷町9丁目)



二つの劇団による 「アングラメルヘン」と「アウングラファンタージ」な コラボレーション野外劇!!
それぞれ本番中にお互いの出演者が交流する場面もあり!!


■日時:

10月28日(金)
17:30開場~18:00劇団夢桟敷 開演~19:00終演
   ~休憩~
19:20劇団☆流星群 開演~20:30終演

29日(土)
17:00開場~17:30劇団夢桟敷 開演~18:30終演
~休憩~
18:50劇団☆流星群 開演~20:00終演

■会場 高津宮
■料金: 前売 2,500円 当日 3,000円 (二劇団通し券のみ)
ペア 4,500円(お二人様料金)
小学生以下1,000円

※雨天決行・・・レストランまほろば 開場と同時にOPEN


以下、チラシ原稿より。

□劇団夢桟敷
 「日本の恥」あるいは「熊本名物」の実験演劇室

□1979年に劇団を東京で旗揚げする。
 1984年に拠点を熊本に移し、今回で57回目の公演となる。
 日常的な感覚を排し、異空間を作り出すことをモットーにしている。
 歌やダンスを取り入れパフォーマンス性の強い娯楽アングラ・メルヘン劇。
 今年より「町の劇場化」計画に取りかかる.。熊本市河原町文化開発研究所と連携する。

□公演名

劇団夢桟敷 第57回公演
「新☆KAGUYA~大阪篇」

□出演

   夢 現
   坂本咲希
   田中幸太
   工藤慎平
   肥後丸.
   卓 草四朗
   赤井犬彦
   東田まなみ
   過眞嶋憲法(大阪事務所)
   山南純平
   ☆(客演)
   矢野健太郎(てんぷくプロfrom名古屋)
   はる(劇団「魂」)

□スタッフ

原作     夢現
構成演出照明 山南純平
作曲音楽   中村のわーる
音楽協力   タカハシユウジ 
       坂本冬馬(大阪事務所)
ダンス振付  山本真美&中村大輔
舞台監督   西岡 卓
制作協力   小島将春(大阪事務所)
制作     さかもとまり

□ストーリー

竹取物語をベースに命の奇形と狂気をメルヘンで綴る現代バージョン。
日本の昔話は妖怪伝説と化す。

あれから千年経ちました。
夜ごと見上げる月に“かぐや”の影を見る老婆。やがてその女のもとに少女と妖怪たちが舞い降りてくる。
「わたしの子!」生きていたのだ。
地上は放射能に犯されていた。
地上に墜ちた月の子“かぐや”と奇形の妖怪たちは密かに満月の夜を待つ。神社へ避難せよ。満月へ逃避する。
火の国からなにわの火の物語へすり替わる。・・・“かぐや”は天女転成である!不死の火となって彷徨う。

マチナカレッジ

2011-08-21 23:45:23 | ワークショップ
第5回マチナカレッジ カリキュラム



時間 8月28日(日)16時30分~18時00分
場所 Fresco 熊本市花畑町11-14 KOHENビル2F
講師 劇団夢桟敷
受講料 1,000円(1ドリンク込) 定員 10名

●担当キュレーターからのメッセージ前田翔吾

演劇実験32年の劇団夢桟敷が教える表現講座
劇団の表現って恥ずかしい・・・
なんだか不安・・・
そう思っていらっしゃる方も多いと思います。
今回の表現講座はそのような方のために
劇団員があなたに合ったペースで講座を行います。
32年の経験があるからこそのあなたに合った表現術です。
参加してくださった皆様に笑顔で帰って頂けるような
そんな明るい講座です。皆さんのご参加お待ちしております。

http://www.machikare.net/index.htmlより。



今回のテーマは「心と体を繋げよう」となっております。
なになになに?・・・私らしくないテーマ?劇団夢桟敷らしくない?
そうです。らしくありません。
だって、劇団夢桟敷をご存知の方は想像できると思いますが、演劇のテーマの一つに「狂気」を置いている劇団です。
「心と体が離れている」劇を作り続けていたのです。
「離れている。」ことに現代のヤマイ、事件、闇を感じているからです。

演劇作り、役者の身体作りの方法として演劇の稽古では即興を問うことをします。
これはいち早く脳内でイメージしたことを体現する訓練です。
スピードが問われます。それに対応できる身体を作る訓練でもあります。
考え過ぎると身体が動かなくなる。何も考えないと身体が固まります。

一体、心とは何でしょうか。私は脳だと考えているのです。
脳を肉体の一部だと考えると、その訓練の方法は筋肉を使うことと同じになります。
筋肉は緊張と弛緩の連続で動きます。脳も同じだと思っております。

現代のストレス社会では弛緩することが如何に困難かを痛感するようになりました。
息があがる、あがり症、緊張が続くと色々な症状が表れてきます。
そして演劇の現場では「あがる」ことを避けます。自信がなかったり、不安だと自由に動けない、表情も硬くなります。
そんなものを見ても面白くも感動もありません。

豊かな表情を送り出すための訓練をおこないます。
このワークショップでは演劇の現場(訓練)を日常に公開するものです。



◎豊かな表情について・・・

通常、感情の表現として「喜怒哀楽」という概念で語られます。
もう一つ、これに付け加えると「無」があります。
一人でいる時、大半の人は「無」、つまり無表情で過ごしているのではないでしょうか。
あるいは対面する人の前で感情を悟られないために「無」で対応することもあるでしょう。冷静に見えます。しかし、それも無意識に演じている行為です。

日常でも無意識に演じていることは多くあります。
「私」はどういう人間でこういう立場、どんな風に見られたいか無意識の内に作っているのです。
そう考えると、人間本来の表情や感情も演劇で言われる「演技」と共通するものがあります。

自然でありたい?!・・・逆にそれを意識するとギクシャクなり不自然になってしまう。つまり、自然であろうとしても意識すると「演技」になってしまうからです。

今回の講座ワークショップでは、意識することを積極的におこないます。意識する、それは脳内でイメージすることです。
そのイメージされたことを顔、身体、仕草、言葉で表現します。
又、音楽BGMなどを使って一定の振りを繰り返して行きます。一見、オドリのようにも見えます。
演劇でなければ新興宗教と間違われることもありますが、そうではありません。
脳も身体の一部と言った通り、筋肉を動かして脳に刺激を返していくのです。テンションを上げたり下げたりします。
それは息を吐いたり吸ったりする「呼吸」と同じことです。ある意味、「呼吸」に合致する身体の在り方を追求します。
人間、無意識に呼吸をしています。これを辞めたら死にます。

豊かな表情は「喜怒哀楽」と「無」をコントロールすることだと考えています。
そういう身体作り(演劇では役者体と言います。)を講座でご紹介できればと思っています。

「ねじ式」【実験シネマ】

2011-08-19 23:14:48 | 「ねじ式 復活」2011


私が「ねじ式」(つげ義春)に出会ったのは1969年の頃?漫画月刊誌「ガロ」だった。友人の兄(大学生)が「少年よ、これが理解できるか。」と高校生になったばかりの私にニヤニヤ笑いながら本を開いたのだった。「暗い。」と思った。読んでも意味がわからないことばかりだった。しかし、漫画に出てくる登場人物たちは夢で会ったことのあるような・・・。そうだ、これは夢の中で遭遇した人々だと思った。夢で見た光景を後から付け加える。懐かしい。鼓動が高鳴ったのは少年が見てはならないようなタブーを感じたからだった。以来、ニヒリズム(虚無主義)とアナーキズム(無政府主義)を覚えた。それ自体をタブーだと思い込んでいた。だが、漫画は思想や哲学ではない。
この暗さを楽しめるようになったのは二十歳を過ぎた頃からだった。娯楽だ。娯楽の視野が広がったのだった。
三十を過ぎた頃、劇にしてみたいと思うようになった。記憶は螺旋階段を上るようにくるくると回っていた。劇団員たちに「ねじ式」を読ませると感動していた。口から泡を飛ばしながら「つげ義春」を語る仲間が集まっていた。世代は一回りも違う劇団員たちだったが、「ねじ式」を新鮮なものとして受け止めていたのだった。だが、劇にはできなかった。
私が四十代になって「ねじ式」の脚本にとりかかったが、書いては破り捨てる日が続いた。漫画を読んだ方が面白いからだ。劇は読むこと以上のことが起こらないと面白くない。

そして。・・・その時が来た。50代になって発酵してきた。

「ねじ式」公演年表

第43回公演「ねじ式Ⅰ」
「熊本関西演劇交流公演」於、熊本県立劇場地下特設小劇場 2005.11月
第44回公演「ねじ式Ⅱ」
福岡・熊本公演 2006.3月-4月
第45回公演「ねじ式Ⅲ」
名古屋・大阪・熊本・福岡公演 2006.8月
第55回公演「ねじ式 復活篇2011」3月
熊本市河原町ギャラリーADO


「ねじ式」DVD◎実験シネマ
8月14日より発送配布しています。欲しい方は劇団までお問い合わせ下さい。

走った「お盆」

2011-08-17 23:35:45 | モノローグ【エトセトラ】
8月14日が劇団の「夜の展覧会・KAGUYA」河原町であったため、ずれ込んで15日~17日までお盆を送った。
仏教行事である。一年に一回、ご先祖様がこの世に里帰りする日。目には見えなかったが、色々お話ができました。

■8月15日(月)

座長、サキと私の3人で下関に行く。私の母の初盆。45年以上ぶりに遠い親戚にあたるおばさん(90歳・旅館の女将さん)と会うことになった。過去の話で弾んでいたようだが、私には真面目なことが漫才に思えてしかたなかった。笑っちゃいけない。不幸を自慢していた。他人の不幸は蜜の味?・・・母の写真を一枚もらった。よし、熊本に連れて帰ろう!
下関日帰りの旅。墓参りで気付く。墓地が大きくなっていた。賑やかな墓場になったものだ。

■8月16日(火)

座長の実家である山都町へ。座長、サキ、悠夢(二男)と私の4人で行く。熊本市よりは高地にあるため幾分涼しい。
座長の姉が亡くなって4年経つ。昨日のように思える。
テーブルには食べきれない程の料理。満腹で食べれないのに「さぁ、お食べ!」と迫ってくる義母。苦しい!
熊本に帰る前に墓参りをする。蚊に刺されない為にピョンピョン跳ねながら拝む。
座長の両親は健在ではあるが、80は超えている。孫の子どもを見るのを楽しみにしているようだ。

■8月17日(水)

帰省中の冬馬夫婦、サキ、悠夢とその彼女でホームパーティーをする。名付けて「海鮮丼大会」。
夕方、海鮮ネタを仕入れにスーパーに出かけたのだが、売り切れでネタが少ししかなかった。
しかし、わがファミリーはバカだなぁと思う。一体、誰に似たのだろうか。ま、いいか、バカで。
彩音ちゃん(冬馬の嫁)は秋に出産予定である。亡くなる者あれば、生まれる者あり。・・・今日でお盆おわり。



この3日間での走行距離は550キロメートルを超えた。

ドキュメント8.14「夜の展覧会」

2011-08-16 02:17:18 | モノローグ【エトセトラ】
■8月14日(日)雨。

午後1時より河原町に近い五福公民館にて最後のリハーサルをする。
ここで突発事故発生!・・・プロジェクターが故障する。
河原町アートの日「夜の展覧会」では映像と光によるコラボがテーマだ。さぁ、どうする!慌てふためきプロジェクターを手に入れるために奔走するか。否、ケセラセラである。・・・影だ。影を映像効果として動かそう。
海千山千、追いつめられても知恵は働く。

雨である。

午後5時に会場入り。舞台設営(テント組み立てなど)は雨対策として計画していた。会場は野外駐車場である。
舞台と客席は屋根付きとなった。・・・雨である!心配事は、「お客さんは来てくれるのだろうか?」作業しながらこればかりが気になった。メールで「雨ですがおこなわれるのか?」の問い合わせもあった。「雨天決行です!」と応える。
ありがたいことに劇団員たちが呼び掛けたお客さんが来てくれている。この雨の中、感謝と感激で雨と涙と汗に濡れる。私の汗、オヤジ臭がしていた。匂い消しシュー、消臭力♪を口ずさみながら・・・

午後7時半スタート!オープニングは「ねじ式」Vシネ(新作16分)の予定であったが、急遽、火とダンスによるパフォーマンスに代える。即興に対応できる役者=夢現・サキ、田中、クドシン、肥後丸の5名で幕を切る。ライブ音楽はタカハシユウジ。新人の赤井犬彦、東田まなみ、KAREN、劇団夢桟敷の舞台は現場で鍛えられる!良い経験をしたのではないだろうか。
ダンス参加の山本まみさん、中村大輔さんも劇団の仲間のようになっている。最早、身内である。卓さん、海幸大介も協力スタッフとして参加。みんなの力が合わさると天下無敵。

実は内緒にしていたが、クドシンは出演と同時にキーボードを弾くミュージシャンとしてのデビューとなっていたのだ。
マルチタレントの宝庫である。威張りたい。あ~、知らない人に伝えたい。熊本にこんな集団がある。宣伝文句として「熊本の恥」といっているが、裏返すと「恥」は「熊本名物」の意味も込めているのだ。多才な役者が揃っているのです。

火と煙、そして影を浮かび上がらせるために手で照明機を動かす。合間に映像を照明効果として入れるところを現場で「あるモノ」を総動員して作り変える。
既存の概念を塗り替えてしまった。・・・「ねじ式」実験シネマ発表を伏せることによって興味をもってもらったのである。生の舞台を見てもらって映像も見てもらえる。災い転じて福となる。

午後9時から打ち上げだった。今回は「夜の展覧会」企画実行スタッフさん、参加者さんたちとの合同交流会のような打ち上げとなった。うん?あの人、この人!劇団に入団することになるかも!・・・。

さて、町の劇場化計画!じわじわ進行中です。
次は関連活動として「マチナカレッジ」参加でワークショップをおこないます。8月28日(日)。

夜の展覧会

2011-08-14 01:04:33 | モノローグ【エトセトラ】
河原町アートの日「夜の展覧会」
劇団夢桟敷 参加「KAGUYA」野外劇河原町篇
8月14日(日)午後7時半開演~
会場・熊本市河原町2河原町問屋街通路駐車場
(熊本市電「河原町」下車)
=入場無料=

出演者■
夢現/坂本咲希/田中幸太/工藤慎平/肥後丸./赤井犬彦/KAREN
山本真美/中村大輔
スタッフ■
山南純平(演出・照明)/タカハシユウジ(音楽)・中村のわーる(音楽)/東田まなみ(音響)/卓草四朗(映写)/海幸大介(運搬)


「夜の展覧会」のテーマは映像+光。劇ではこのテーマを演出します。
「KAGUYA」シリーズは昨年の12月にスタートした。以降、今年の5月、河原町ギャラリーADOでの公演から、いよいよ野外劇へと進みます。
小劇場などの室内感覚とは違った解放感を野外劇では見せることになります。
この劇は10月の大阪公演へつづく。



尚、実験シネマ「ねじ式」を会場にて公開します。
これはDVDでシネマ版+メイク版+舞台版をセットで配布します。
見たい方は劇団夢桟敷までお問い合わせ下さい。短縮版をYOUTUBEにて配信予定です。お楽しみ下さい。

立秋。この頃

2011-08-08 23:44:04 | モノローグ【エトセトラ】
残暑お見舞い申し上げます。
暑い日が続いていますが、皆様方、お元気でお過ごしでしょうか。

私は不規則な自由生活を送っています。目の前に迫った行事に追われています。
自分で決めたことを追いかける。そのつもりが、決めたことから追われている。
鬼ごっこです。「鬼さん、こちら。鬼さん、どちら?」
追いつ追われつ、演劇を中心に33年間、道なき道を彷徨って来たのです。
慣れとは恐ろしいもので、彷徨っていることに不安がない。むしろ、楽しんでいます。年の甲です。

当面の目標は8月14日(日)
河原町アートの日「夜の展覧会」に劇団夢桟敷「KAGUYA」pm7:30-で参加致します。
7月10日におこなわれた問屋街の駐車場が会場になります。野外パフォーマンス。
10月の大阪公演も野外劇になるため、その実験的な公演のつもりです。
この河原町を劇場化する野望も持っています。考えよりも行動で示します。
支持者が少し増えて参りました。もう少し増えると社会現象として捉えられるでしょう。
演劇は哲学や思想よりも現象に左右される。慌てなければ風が吹きます。時が私たちを招いてくれます。

嘗て、小劇場、あるいはアングラ劇は若者文化、サブカルチャーとしてあった。それは1960年代後半から70年代にかけて「演劇革命」として現れた。私は当時、まぎれもない若者であった。
それから、何度も世代は入れ替わり、今の若者たちに過去の遺物としてではなく新しい波として再評価されてきているのです。
今、姿形はファッショナブルになっています。明るくなりました。振り返ると歩いてきた道はアスファルトで走りやすくなっている。

熊本発、どこまで遠くへ行けるか。立秋に思いを巡らせています。

「ねじ式」V編集状況

2011-08-07 23:49:45 | 「ねじ式 復活」2011
この数日、V編集が続いている。予定では8月7日(日)に仮完成予定だったが3分の2といったところ。
田中コータ君の部屋が編集室になっている。PC技術は彼に頼っている。画像、文字入れ、音声やBGMを入れる作業で彼は神経がすり減っている筈だ。
その作業が終わっての稽古(8月14日本番!)も気が抜けない。一日中、キンチョーの連続です。



密かに、「テラヤマ実験映画を超えた!」&「最高の芸術だ!」とは思っている。密かにである。口に出しては言えない。
出来上がりをお楽しみに!としか言えないのである。「超えた!芸術だ!」は人から言われてナンボーのこと。その時は謙虚になろう。「いえいえ、とんでもございません。」・・・。

ともあれ、近日中に公開予定です。尚、メイキング版もあり。そして舞台版とセットで発表します。

【新カテゴリー】ワークショップ

2011-08-05 23:31:55 | ワークショップ
8月14日の河原町アートに参加や、8月28日の演劇ワークショップ、旅公演(大阪-鹿児島)、子どもミュージカルの準備に追われている。
とりわけ、この夏は劇団としても新たな①Vシネマ製作、②町の「劇場化」計画を手掛けており、活動が広がっている。

この日記は自分たちの活動の点検整理をする意味合いが濃くなってきた。そこで新たなカテゴリーとして「ワークショップ」を追加した。



演劇の現場にいると「ワークショップ」は日常的な概念として通用する。それは「稽古」の範囲であり公演や演技、表現方法を磨く手段としても有効だからだ。身近に捉えることができる。
ところが生活者としての人々、とりわけ演劇に無縁な方々にとって「ワークショップ」に何の意味があるのだろうかと考えることがある。

ある者は演劇を「コミュニケーション」の道具として役立つという。それは人間、演技で成り立っている前提がある。つまり、人類総役者という訳だ。ここには舞台人も日常生活者も区別なくなる。
そうだろうか・・・?
生活者を「役者」として認識できるだろうか。すべての行為を「演技」だと言えるだろうか。

私は疑問に思う。

「演劇ワークショップ」は日常の行為や会話、人々の生活の中での表情を点検確認することはできるが、日常そのものを再現することではない。日常を誇張したり省いたりする。ここから浮かび上がるのは虚構。つまり「非日常」。言いかえれば「もうひとつの日常」が舞台として形作られる。
ワークショップは「日常」を比較する。強く、日常を意識する。観察する。そうすることによって「日常批判」が生まれる。

な~んちゃって!・・・そんな小難しいことじゃないよ。

自分の中に他人がいる。!
・・・楽しみながら見つけましょう。



新たに「ワークショップ」の観点から日記に綴ることがあります。