山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

寺山修司のススメ【2】

2013-03-29 01:09:09 | 「レミング」2013
■客演:桑路ススムさん
「四畳半の天文学」(演出さかもとまり)
寺山修司のススムちゃんです。・・・四畳半に宇宙が広がる。四畳半が巨大化する。
寸法を測る男が現れるのです。ズタズタと!(影としてのネズミがオドる。・・・壁がなくなっている。)
男は天文学者?である。・・・宇宙のススムちゃん?謎は深まるばかり。
■五反田のロレンスとは「レミング」?・・・全てははじめにあったようにあり、そしていつまでもありつづける。

レミング●熊本市現代美術館アートロフト
4月27(土)pm2:00/pm6:00ー28日(日)pm2:00
前売2000当日2500■予約メール

寺山修司のススメ【1】

2013-03-25 02:53:30 | 「レミング」2013
客演:賀久秀之助(仮面工房)さん

■3月24日(日)

マミちゃんが「病気の男」をイメージして賀久秀之助さんにメイクしたのだが、・・・。
とても綺麗な男になった。

五反田に住む病気の男が医者になったり患者になったり、
驚くことは寺山修司にも見えてしまうから摩訶不思議。
今、世界の涯へ向かっているのか、世界の涯から帰って来たのか?

レミング●熊本市現代美術館アートロフト
4月27(土)pm2:00/pm6:00ー28日(日)pm2:00
前売2000当日2500■予約メール

二枚舌の日

2013-03-24 01:33:42 | 「レミング」2013
■3月23日(土)

昼間のキッズ組、夜のレミング稽古。こんな日は舌が一枚では足らなくなる。二枚舌の日だった。
子ども相手の稽古では「さぁ、良い子のみなさん」パンパンと手を叩き、夜の部のレミングでは「おかまバーに行って勉強しよう」と悪巧み。
昼と夜とでは良い子と悪い子のメリハリが必要。それでバランスがとれる。多面的なのだ。

3月27日(水)は子どもたちと熊本市動植物園での花見を計画した。熊本は今、満開である。
昼間は初夏を思わせるように汗ばむ。この機会を除けば桜が散ってしまうから急きょの計画だった。
いつもは、花見などやっている場合ではなく稽古に追われる。
公演が1ヶ月に迫っているが無邪気に迎えたいと思う。子どもたちからその無邪気さを吸い取りたい魂胆もある。子どもは疲れを知らない。
疲れている大人たちは子どもたちから癒されることも多い。劇作りでも学ぶ点がある。


(写真は劇団ホームページ稽古日記より)

レミングでは台本から溢れる美しくも恐ろしい言葉がオドリだした。まだ未完成ではあるが、役者たちの身体や言葉が人間離れした奇怪な生き物を生み出している。

「行き過ぎよ、影!」・・・登場人物たちは目に見えぬものを見ているのである。
「事実は死んだ。」・・・劇はもうひとつの別世界を作り出す。
もう1枚の舌がこの世を包み込む場が劇場なのだ。

温泉と独身男の部屋【休日にて】

2013-03-23 00:25:59 | モノローグ【エトセトラ】
自分では「何もしない日!」を休日と決め込んでいた。誰にも会わない。電話にも出ない。ひたすら、休日は一人で過ごすのが好きだった。
ところがこの数年、そんな日はなくなった。読書もしない。テレビも見ない。外に出ることになっている。休日も行事や付き合いが多くなった。
誰かに会って温泉に行く。美味しいものを食べる。ビールを飲む。それが休日の過ごし方に変わった。

先日は熊本ではちょっと高級な温泉に朝から出かけた。劇団員たちとである。菊南温泉「あがんなっせ」だった。
岩盤浴、露天、サウナ、漫画読書コーナー、リクライニングルームなどがあって睡眠もできる。マッサージもあり!
レストランで生ビールを飲み、午前11時から午後6時までを温泉で過ごした。
ダンサー真実ちゃんの「入浴サービス券500円」提供されて楽しむことができた。
生憎の雨で、花見に行く筈のお客さんたちも温泉になだれ込んできて繁盛していた。並立する観光ホテルのお客さんもいて日本各地の方言も耳に入ってくる。
以前にも数回、来たことがあるが閑散としていたのだったが・・・。景気が良くなったのだろうか?男性よりは女性客の方が多い。若い女性向け温泉なのだ。最早、温泉は爺婆の湯治場ではなくなった。ファッショナブルでセクシーな場になっている。

温泉から夜の食事(蟹鍋料理:蟹はダンサー真実ちゃん提供、缶ビールは客演、桑路ススムさん提供)で黒髪町の独身男のワンルームへなだれ込んだ。その男、客演の賀久秀之助さん(仮面工房)。蟹!と聞いて腰痛の座長や仮面工房の関さんも加わる。蟹で人間のこころは動く。
独身、男の部屋と言えば荒れて汚い!と思い楽しみだったのだが、小奇麗に整理されて意外だった。几帳面な性格なんだな。
私家族も25年前くらいに住んでいた近所だった。瓦屋根の民家が減り、マンションが増えていた。路地は懐かしいお地蔵や個人商店も残っていた。私家族の住んでいた家はNPO餃子作業場に代わっていた。元劇団員が大家さんだった場所。







今度の休日は3月27日(水)である。花見を兼ねて熊本市動植物園へキッズたちと出かけようか。ここはご近所である。
チンパンジーに日本語のスピードラーニングさせることも趣味になった。

「稽古日記」復活

2013-03-21 16:11:34 | モノローグ【エトセトラ】
劇団のホームページで「稽古日記」のコーナーがあるが、昨年より更新されていない為、リンクを「メンテナンス中」と表記していた。
ところが、最近になって更新されていることが判明!
リンク先⇒稽古日記
坂本咲希が書き込んでいるが、公演が近づき他のメンバーからの書き込みも増える筈である。

稽古中に写真での記録を撮る余裕がなく、以前は飲み食いしている場面ばてからのかりが掲載されていた。
この劇団は飲んでばかりいる!と思われていた。熊本に酔狂の劇団あり?
それは誤解で、飲んでばかりいるのは私のみ。それも稽古が終って劇団員やゲストの方々と食事(打ち合わせを兼ねる)をしている時である。
私の主食はビールである。夜の睡眠薬としては健康的だと思っている。最近は夜更かししなくなった。

(注)写真は「レミング」出演のKARENとRYUNOSEKEクン。姉弟のツーショットである。
この少年少女たちが成人してからの「一杯!」を楽しみにしている。

妄想の力◎共同演出

2013-03-17 11:19:37 | 「レミング」2013
机上の考え、今では一人PCやネットでの散策にむなしさを感じる。
寺山修司が「書を捨てよ、街へ出よう」「家出のすすめ」を呼びかけた時代は遠くなったのだろうか。
ちっとも古びているとは思えない。そればかりか、今の時代「ひきこもり」こそ「飛び出す」ことに新鮮さを覚える。
類は類を呼ぶと言う。・・・面白い!一見、変な人々との接触や共同作業に触発されながら劇作りに励む日々を送っている。



次回公演「レミング」(作:寺山修司)では私の他に、さかもとまり・大谷豪(仮面工房)さんの3人で演出している。
稽古終了後には尽きることのない劇談義に花が咲く。本来ならばここに寺山修司が仲間に居ると、もっと話が百花繚乱となるのだが、・・・。
浅知恵は妄想だけが頼りにならざるを得ない。妄想だとバカにできない今日この頃である。



劇はパズルゲームのように進行する。遊びだ。妄想のゲームだが、現在がぴったりと寄り添ってくる。
直感的に「世界の涯とは今ではないか。」と思っていたことが形となって見え隠れする。
かくれんぼをしているのだ。鬼は観客である。私たちは「行き過ぎの影」。

寺山修司 没後30年。彼は黄泉の世界から「鬼さんこちら、手のなる方へ!」と呼びかけている。

福岡市PAPIOでの稽古

2013-03-11 01:59:15 | 「レミング」2013
■3月10日(日)「レミング◎都市の孤独」とダンス稽古

客演の劇団仮面工房さんが受け持っているサラリーマンフリークスによる「都市の孤独」稽古を福岡市PAPIOで立ち会う。
出演は6名で構成される。(佐野元一/大谷豪/想田恭子/賀久秀之助/大園淳一/関晴史)
一気に前後つなぎ場面の構想が膨らんだ。個性溢れる面々とのコラボになる。夢の解体ー構築は面白い。夢の暴力。劇では暴力もエロスも肯定する。テラヤマ劇の真骨頂を確信する。
今は次回公演の目先に集中しているが、今後、「レミング」局部の場の膨張する演劇として夢桟敷と仮面工房の合同公演(ワークショップ?)あり!と先走りたくなった程だった。やるなら福岡だ。

会場はPAPIOにて。演劇大学in福岡の会場だったところで懐かしい場所だった。
本日、届いたばかりのレミング新聞も渡せた。会場にも置かせて頂く。(明日より熊本でも配布が開始される。)
熊本からは座長、クドシン、真実(ダンス振付)と私の4名で行く。ダンスレッスンもおこなったが、真実曰く、「タンゴの筋がいい~!」
汗びっしょりで背筋が伸びる。

豪さんより愛媛のデコポンをお土産に頂き、オッパイの形をしたミカンで一同感激する。うん?熊本もデコポンの名産なんだが、高級品だから口にする機会は稀である。オッパイ万歳。
熊本へ帰る途中、仮面工房の熊本支部3名と私たちは「もつ鍋」を食べた。チゲのスープ(韓国風)と塩スープ(沖縄風)など。絞めは無国籍らーめん?
福岡はアジアンミックスで楽しいのだった。・・・関さん(青森出身)による青森弁講座もあった。食卓会話を舞台へ繋げよう。

先行予約開始

2013-03-02 16:29:22 | 「レミング」2013
いよいよ3月10日より劇団夢桟敷「レミング」公演、予約開始です。
それに先立って3月3日よりメールにて先行予約開始致します。
◎メール送り先
yumesajiki@ybb.ne.jp

■ご氏名
■連絡先(ご住所・メール・電話番号)
■ご来場予定日
  4月27日(土)午後2時・午後6時
  4月28日(日)午後2時
 ※日付、開始時間をご指定下さい。
■予約確認後、振込先のお知らせ、入金確認後、チケットご案内新聞などを郵便にてお届け致します。

寺山修司 没後30年☆復活祭
劇団夢桟敷 第62回公演
「レミング~世界の涯2013」
◎寺山修司「レミング~世界の涯へ連れてって」より
◎構成演出/山南純平◎共同演出/さかもとまり/大谷豪(劇団仮面工房)
◎音楽/タカハシユウジ◎宣伝美術/坂本咲希/坂本成一/山本真実
◎出演/夢現/坂本咲希/工藤慎平/肥後丸./海幸大介/赤井犬彦
東田まなみ/KAREN/山本真実/中村大輔/RYUNOSUKE/山南純平
タカハシユウジ(ライブ)
☆劇団仮面工房
佐野元一/大谷豪/想田恭子/賀久秀之助/大園淳一/関晴史
☆熊本大学演劇部 西川創/☆劇団みちくさ 玉垣哲郎
☆フリー 桑路ススム/☆夢桟敷キッズ部 ダンス出演あり
■時 4月27日(土)①午後2時開演/②午後6時開演
   4月28日(日)③午後2時開演
■場 熊本市現代美術館アートロフト
(上通り入口・日航ホテル4F)
■入場料 前売り・大人2000円/学生1500円(当日/2500円)
■お問合せ 劇団夢桟敷 096-343-0334又は09045815190(予約センター直通)