山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

「ねじ式」【実験シネマ】

2011-08-19 23:14:48 | 「ねじ式 復活」2011


私が「ねじ式」(つげ義春)に出会ったのは1969年の頃?漫画月刊誌「ガロ」だった。友人の兄(大学生)が「少年よ、これが理解できるか。」と高校生になったばかりの私にニヤニヤ笑いながら本を開いたのだった。「暗い。」と思った。読んでも意味がわからないことばかりだった。しかし、漫画に出てくる登場人物たちは夢で会ったことのあるような・・・。そうだ、これは夢の中で遭遇した人々だと思った。夢で見た光景を後から付け加える。懐かしい。鼓動が高鳴ったのは少年が見てはならないようなタブーを感じたからだった。以来、ニヒリズム(虚無主義)とアナーキズム(無政府主義)を覚えた。それ自体をタブーだと思い込んでいた。だが、漫画は思想や哲学ではない。
この暗さを楽しめるようになったのは二十歳を過ぎた頃からだった。娯楽だ。娯楽の視野が広がったのだった。
三十を過ぎた頃、劇にしてみたいと思うようになった。記憶は螺旋階段を上るようにくるくると回っていた。劇団員たちに「ねじ式」を読ませると感動していた。口から泡を飛ばしながら「つげ義春」を語る仲間が集まっていた。世代は一回りも違う劇団員たちだったが、「ねじ式」を新鮮なものとして受け止めていたのだった。だが、劇にはできなかった。
私が四十代になって「ねじ式」の脚本にとりかかったが、書いては破り捨てる日が続いた。漫画を読んだ方が面白いからだ。劇は読むこと以上のことが起こらないと面白くない。

そして。・・・その時が来た。50代になって発酵してきた。

「ねじ式」公演年表

第43回公演「ねじ式Ⅰ」
「熊本関西演劇交流公演」於、熊本県立劇場地下特設小劇場 2005.11月
第44回公演「ねじ式Ⅱ」
福岡・熊本公演 2006.3月-4月
第45回公演「ねじ式Ⅲ」
名古屋・大阪・熊本・福岡公演 2006.8月
第55回公演「ねじ式 復活篇2011」3月
熊本市河原町ギャラリーADO


「ねじ式」DVD◎実験シネマ
8月14日より発送配布しています。欲しい方は劇団までお問い合わせ下さい。

「ねじ式」V編集状況

2011-08-07 23:49:45 | 「ねじ式 復活」2011
この数日、V編集が続いている。予定では8月7日(日)に仮完成予定だったが3分の2といったところ。
田中コータ君の部屋が編集室になっている。PC技術は彼に頼っている。画像、文字入れ、音声やBGMを入れる作業で彼は神経がすり減っている筈だ。
その作業が終わっての稽古(8月14日本番!)も気が抜けない。一日中、キンチョーの連続です。



密かに、「テラヤマ実験映画を超えた!」&「最高の芸術だ!」とは思っている。密かにである。口に出しては言えない。
出来上がりをお楽しみに!としか言えないのである。「超えた!芸術だ!」は人から言われてナンボーのこと。その時は謙虚になろう。「いえいえ、とんでもございません。」・・・。

ともあれ、近日中に公開予定です。尚、メイキング版もあり。そして舞台版とセットで発表します。

試写会(「ねじ式」撮影テープ)

2011-06-27 10:50:38 | 「ねじ式 復活」2011
■6月26日(日)武蔵ヶ丘教会

「ねじ式 復活」Vシネマの撮影テープ70分の試写会をおこなう。ゲストに仮面工房熊本支部のKAKUさんが来られた。河原町での撮影会ではお世話になりました。
一緒にやろうよ!と押せば逃げまどう引っ込み思案多い熊本小劇場界で、珍しく近寄ってくれる。夢桟敷の周辺には珍しい方々が集まる。少数派同士だから絆は強くなる。個性も豊かな方たちが多い。

プロジェクターを俵山の卓さん(舞台監督)のところに返していたから、今日はテレビモニターでの「ねじ式」試写会となる筈だった。ところが・・・。稽古場である教会にプロジェクターが置いてあるではないか!・・・偶然?お恵み?教会ではありがたいことがよく起こる。
スクリーンでの試写会となった。
そもそも教会で稽古できること自体が奇跡に近い。劇団内に幸運をもたらす者がいるからだろう。

試写会終了後、劇団員一人一人のプロフィール写真を撮影する。それを携帯からパソコンに入力しようとしたらできなかった。おや?いつもはできているのに?おやおやおや???
原因は携帯が止められていたのだった。原因がわかって安心する。

KAKUさんといつものファミレスへ行く。仮面工房熊本支部の旗揚げ公演のことや演劇の話で盛り上がる。珍しく座長がビールを注文する。珍しく私がビールを呑まずに運転手となって帰り着いたのが夜の零時を回っていた。



劇団夢桟敷の今後の活動形態を大きく変えようと思っている。公演活動は根本である。舞台が前提であり、これまでに培ってきた「夢のコラージュ」つまりシュールな劇世界は追求しつづける。30数年の蓄積は放棄できない。プチ伝統ともなっている。公演活動は揺るがない。その集団である。
尚、一人芝居の小さな公演から他劇団との合同企画公演まで射程する。

シュールは日常を複写する劇ではない。時間も空間も等身大ではなく、大きくしたり小さくしたり、スピードも自由自在、日常を歪んで見せる劇。これが面白い劇、感動ある劇、不思議な劇世界は楽しい!・・・奇形は「清く、正しく、美しい」をモットーにしている。

そのモットーを映像でも展開していこう。映像への進出。舞台と映像の両面から劇団の活動を作り上げてみよう。直感的に劇団内では一致している。多くの議論は必要ではない。走りながら考えるタイプは揃った。
第一歩が「ねじ式 復活」Vシネマである。撮影は終了して、次は録音と編集に入る。YouTubeでの配信、舞台版「ねじ式」とセットで通信配布、ショップでのグッズ販売を開始する。予定は8月14日。



7月・8月予定

7月10日(日)河原町アートの日 参加 am11:00-pm5:00 
【会場】熊本市河原町2 歩行者天国・・・ダンス、路上ライブ、市街劇「KAGUYA」など
尚、終演後、当日の記録ビデオを発表する予定。

8月1日 河原町問屋街通路にて劇団夢桟敷河原町支店オープン。
グッズ販売(CD,DVD,Tシャツ、戯曲集、公演写真集など)、提携商品の通信販売、会員制倶楽部によるミニシアター(演劇、ビデオ、写真撮影会)、各種ワークショップの開催。

8月14日(日) 河原町「夜の展覧会」参加
若い美術作家とダンス、劇団のパフォーマンスのコラボ!
作品を映像化し映像を照明として路上、壁などに当てて見せます。
美術館ではできないビールを呑みながらの観賞可。

V撮影LAST

2011-06-21 23:40:55 | 「ねじ式 復活」2011


今年の3月11日(金)~13日(日)4ステージ「ねじ式 復活」演劇公演をして以来、映像による「ねじ式」制作に取り組んできた。
本日(6月21日)が最後の撮影であった。

3月23日(水) in菊池渓谷
6月12日(日) in熊本市河原町 問屋街通路
6月16日(木) in熊本市五福公民館
6月17日(金) in熊本市亀井公民館
6月21日(火) in天草 白涛海水浴場

残すところ、撮影テープ全部の試写会、のち、音入れ、編集にとりかかり完成になる。
編集にどれだけ時間が費やされるかは未定。音入れは7月10日の「河原町アートの日」参加以降になる。できれば7月末までにはメドを立てたい。
Vシネマが完成すると舞台版「ねじ式 復活」とのセットでお披露目である。試写会のイベント化、10月からの旅公演での配布、YOUTUBEによる配信、アンテナショップ(河原町)での商品化を試みるつもり。

今後、時間を作って、これまでの公演記録もビデオで残し発信する予定です。老後の楽しみが山ほど残っている。
演劇公演は後何本作れるか。実験映像制作と舞台、今後の課題が「生きる力」となる。

■6月21日(火)天草 白涛海水浴場

雨の河原町での撮影以来、雨がつづく。今日も雨であった。従って、映像は編集でも思いっきり雨を降らせることにする。モノクロ、雨シャーシャーがレトロ感覚にふさわしい。
デジタル化されて高画質が当たり前の世、私は逆を突く。

今日は工藤慎平(「ねじ式」の青年役)のオープニングとエンディングの撮影、海の場面である。同行者はサキ。天草行きは半分観光気分だった。雨のドライブを楽しむ。

ワカメおにぎりを海岸で食べての撮影開始。
雨だというのに釣り人がちらほら。・・・撮影が終わったら刺身を食べよう!









昨年の夏「シナプスの転生 あるいは ねじ式」撮影会は天草の手前の海水浴場だった。雨の故で水かさが増えていた。急きょ、予定地を天草に変更する。ロケ地としていいところは天草には数限りなくある。その一つが白涛海水浴場。
撮影ポイントを探していると、住民の老人?がやって来て、「こんな天候な時に海水浴ですか?」と尋ねられた。ビデオの撮影ですと答えると、「何のコマーシャル?」と突っ込まれる。どうやら炭酸飲料のCMでもあったらしい。
「劇団でムービーを撮っています。」・・・海の老人は「劇団」に不思議そうに反応した。
「熊本に大衆演劇や肥後にわか以外に劇団があったのか?」
ズッコケながらも微笑ましい。

予定通りのカットが撮れた。
近くに「藍の天草村」物産館がある。お土産に「いわしの竹輪でも!」と思っていたが、試食で満腹になり、サキと工藤慎平は食後(これも試食のみ)のデザートとしてアイスクリームでご満悦の様子。
いいのかな~、ここは試食の大判振る舞いである。腹が満たされると購買意欲は減退する。お店の方々の太っ腹に敬意を表します。

午前11時に出発して午後6時に帰り着く。家で「はまちの刺身」「馬刺し」、三人でお疲れ様の一杯。
撮影テープ試写会は6月26日(日)午後6時より武蔵ヶ丘教会で!

実験映像「ねじ式」

2011-06-17 23:54:00 | 「ねじ式 復活」2011
つげ義春の漫画「ねじ式」を舞台版では「紅い花」「もっきり屋」「無能の人」などをコラージュしながら張り合わせて、もう一つの新しい「ねじ式」を試みた。
試みは劇作の実験性にある。既成概念に捉われることなく独自な劇世界を創出することは、単に作品としての劇を伝えることではない。新しいことへの可能性を求める。

今回、「ねじ式」を映像化しようとした試みは実験映画の可能性を求めてのことだった。
確かに舞台と映像は違う。撮影現場は監督、カメラマンの独裁的な場になる。一見、個人の世界観のようになってしまう。だから「私」との戦いが始まる。「私」などない独裁。監督は滅私奉公の過酷な不条理に陥る。

俳優はカット割りの映像の中で戸惑うことばかりだろう。思い入れが深ければこの戸惑いが衝突ではなく生産に繋がる。
俳優たちは心の中で叫ぶ。「えーい、どうにでもしやがれ。まな板の上の鯉だ」と。さばかれる快感?舞台とは違った新たな俳優術が垣間見られた。信頼、これがなければやってられない。
そう言う意味で劇団は映像へと進出する集団としての可能性はある。今後の劇団夢桟敷の課題が見えた。



■6月17日(金)亀井公民館

昨日につづき室内撮影となった。
「産婦人科」のエロチックな場である。ここで気をつけなければならないこと。作る側が興奮してはならない。あくまでも冷静でなければならない。
私たちはアダルトビデオを作っているのではない。見る側を性的に興奮させることが目的ではない。「清く、正しく、美しく」のモットーが思い出された。

産婦人科の女医がメメクラゲに腕を噛まれて死にそうになっている青年を手術する場。切られた静脈をネジで締める手術である。ここに男と女の性的な営みがオーバーラップしてくる。イメージは母と息子の近親相姦的な場面になる。

想像力、妄想は人間としての生きる力だ。学校ではそれを教えない。とりわけ「性的」なことについてはタブーとなる。オシベとメシベのアカデミックなことを人の妄想は超えてしまう文化を肯定しよう。
日常では愛である。恋である。しかし、その内面は・・・。人の脳は危険に満ちたことまで想像したりする。
狂気などの裏返しに安全平和を確認する脳。同居する愛と恐怖。生と死。・・・映像として人の理性や感情を揺さぶることに挑戦。
感動があれば「生きる」ことの喜びを発見する筈。





演劇の稽古とは違った緊張感の中、稽古場である亀井公民館での撮影は終了した。
残る撮影は青年が海から登場し、海へ去っていくロケ。6月21日(火)である。今のところ工藤慎平と私だけの予定だが、誰かついて来る?撮影アシスタント募集します。

尚、明日6月18日からの稽古は「KAGUYA」7月10日の河原町アートの日でのパフォーマンス市街劇篇にとりかかります。同時進行で映像編集の予定。

V撮影つづく

2011-06-16 23:57:11 | 「ねじ式 復活」2011
「ねじ式」Vシネマ◎撮影中です。

6月12日(日)の河原町での撮影以降、残るは・・・
①出演者個人カット撮り→6月16日(木)
②ラスト2「産婦人科」(過激さを追求します!)→6月17日(金)
③オープニングとラストの場(海!)→6月21日(火)注:大雨洪水警報でも決行。

この予定で進みます。



■6月16日(木)五福公民館

先日の撮影場所、河原町に近い会場に五福公民館がある。町名は呉服町でそれを五福と呼ぶから縁起が良い。劇団員の肥後丸、赤井犬彦のご近所だから、やっぱり縁起が良い。五ほどの福があるとは・・・。ごほんごほん、ありがたや~。

ここの和室は高級旅館のようでもある。3部屋、キッチン付き。4階だというのにベランダは和風庭園になっている。贅沢な撮影スタジオとなった。
河原町の問屋街にしろ、これをセットしようと思うと億単位の制作費になる。

今日は出演者の個人カットを中心に撮影した。
最終的には台詞有りのシネマになるが、出演者たちは口を閉じている。これには意味があり、心の中のささやきとして全編モノローグ(独白形式)で綴る。
ここが舞台版の「ねじ式」とは違う。台詞は撮影編集終了後、録音する。

実は今日の昼間、海へ出かけての撮影予定であったが、「空襲警報」否「大雨洪水警報」が発令されていて日和った。くじけた。主演(青年役の工藤慎平)が海で溺れる様だったらVシネマ主演男優賞ものだが、50km走行でのトラブルを避けた。熊本市内を流れる1級河川、白川が氾濫したらしい。飛んで火に入る虫、否、舞台で死ぬのは本望だが、他で死ぬ気はなし。

撮影終わって、大阪事務所の小島さんから頂いたカラフル軍手と本田君(阿蘇のホテルでフロントマンとして働いている劇団員)から頂いた缶ビールを皆で分ける。皆、大喜び!苦労のし甲斐がある。人生苦ありゃ楽あるさ。頂きモノがご褒美となった。

さて、明日は「産婦人科」の場面撮影。エロチックに過激に!妄想は爆発する。そして喜劇になるであろう。関係者以外、立ち入り禁止。




「ねじ式」V・写真集

2011-06-15 19:39:32 | 「ねじ式 復活」2011














「ねじ式」Vシネマ撮影会(河原町6月12日)の写真が無くて困っていたところ仮面工房の賀久さんから送られてきました。
何が何やら、誰が誰やら、・・・本来ならば写真説明しなければならないところですが、ここは前回の日記と合わせて想像してみて下さい。舌足らず、多謝であります。
劇団夢桟敷をご存知の方は「in豪雨」を笑ってみられるでしょう。

「ねじ式」Vシネマin豪雨

2011-06-13 23:40:31 | 「ねじ式 復活」2011
この3日間の雨量は熊本市内で400mmを超えたとニュースで伝えていた。
「ねじ式」撮影日。雨天決行ではあったが、あまりにも激しい雨が気になって朝から車で様子を見に走った。側溝の下水が溢れ出ている。今にも道路陥没である。昨夜は雷鳴も響いていた。・・・撮影中止どころか、闘志むき出しになった。日常が異常である。

■6月12日(日)豪雨!

約束通りam11:00、メンバーが河原町に集まった。雨に打たれて色っぽい感じ。みずみずしい。
この日は河原町アートの日。他の出店者も集まっている。火事や台風があると張り切るタイプの人たちがいるように、私たちと同類だとわくわくする。
この日、熊本市役所では豪雨警報を発令していたらしい。それは知らなかった。
水も滴るいい男と女たちばかり。しかし、滴りすぎた。びしょ濡れである。
一応、撮影会場は問屋街通路で屋根付きではあるが、何せ古い街、雨漏りが酷い。

通路の人たちへの質問に答えるインタビューを準備していたのだが、屋根の雨音がうるさくマイクに声が届かない。急きょ、お店の中でのインタビューに変更する。
ギャラリーADOで展覧会をしているアメリカ人とオーストラリア人のイケメンさんたちなど。
ユーモアーが通じて楽しかった。
シナリオでは「イシャは何処だ。」の答えになるのだが、撮影では「あなたにとって夏の日のリアリズムとは何ですか?」などに応えるもの。当然、会話はチグハグになる。これが狙いだった。

現場の即興とシナリオを合わせて編集する。撮影された映像を見て編集を組み治す。このようなやり方で「ねじ式」を半ばドキュメントしようと企んでいたのが・・・、雨そのものが予定の場所をも変更し即興的に雨の降り込まない場所探しに手間取ることもあった。雨を利用するしかない。貪欲さが新しい発想にスイッチを切り替えることができた。まだ頭は柔らかい。

テレビ局の「アートの日」取材もされていた。それを取材する「ねじ式」班。不思議な光景だった。
一般の方々を巻き込んで圧倒的多数、つまり群衆のダンスを試みたかったのだが、それは実現できなかった。スペースがとれない。予定では駐車場スペースだったのだが、出演者はともかく、一般の人を濡らす訳にはいかない。ここに私の小市民としての良心はあった。ダンスは関係者のみの20名に止まる。
次の路上パフォーマンスで実現させよう!
群衆のダンス!あくまでも暴動ではない。役者たちが煽動するパワー実験である。

pm4:00には当日撮影予定分が終了した。正直、足腰と脳がパンパンで破裂しそうになっていた。
ギャラリーADOにて、喉の渇きを覚えてビール小瓶を2本飲み干す。1本は手羽先村さんのおごり。この年になっておごってもらえるとは!
うん?食事を取り損ねていた。・・・みんな腹を空かしていただろうと気付くが後の祭り。

仮面工房さん、ダンスのmamiちゃんとdaisukeさん、朝方まで仕事をして徹夜で駆けつけてくれたビデオ補助のtakahasiさん、念仏のharu君(劇団「魂」)、
劇団夢桟敷はいつものメンバー+新人のまなみ~、カレンちゃん、お母さん・・・皆さん、本当にお疲れ様でした。
そして協力してくれた町の方々に感謝致します。

お疲れ会はpm7:00よりオシャレな異国ムード溢れる南国居酒屋で乾杯する。思いっきり呑めた~。
いつも飲み会になると私の傍に近寄らないのだが、仮面工房さんと肥後ちゃんが寄ってくれた。まぁ、酔いが回ると席が入り乱れるのだが、最初はいつも不安になる。
帰りは国道3号線は大渋滞だった。何があったのだろう。今でも謎である。
未だ撮影は残っている。青年が海から上がってくる場面と海へ帰る場。そして産婦人科の場。今週の木・金で撮影する。

(注)写真は撮影終了後に時間が余ったのでプリクラを撮って遊んだ。マッタク・・・。
尚、ビデオばかりに集中していたので写真の記録がない。もしかしたら町の人が撮ってくれているかも?


市街劇のような

2011-06-11 22:28:48 | 「ねじ式 復活」2011
◎河原町アートの日 6月12日(日)am11:00-pm5:00公開撮影
 Vシネマ「ねじ式」 街に出る。

■6月11日(土)武蔵ヶ丘教会



昨夜からの豪雨。朝方は我が家の近くに流れる坪井川が氾濫寸前になっていた。
水の都クマモトの恐怖!水害の一歩手前で救われた。・・・悪夢が目の前に近づいていた。
とりあえず、安堵する。
明日6月12日(日)は河原町アートの日。このイベントに参加してVシネマ公開撮影会の前日である。
この撮影会のための最後の打ち合わせと出演者の稽古が今日。どうしても詰めておきたい日だった。
昨日今日と田中幸太は自転車に乗って、ずぶ濡れになって稽古に参加している。他メンバーは車での通いのため、豪雨に対する困難さは左程感じない。

稽古の前、昼過ぎから河原町ギャラリーADOで「明日はよろしく」と挨拶に行く。
「明日は雨らしいですね。」と客足を心配して言ったが、ADOの黒田さんは「明日の雨はありません!」ときっぱり。ステキな人柄だ。スッキリしている。

今日の雨で「6.11さよなら原発」パレードは白川公園集合が下通りアーケード街通り町入口より出発に変更になっていた。
私たちの稽古場でお世話になっている武蔵ヶ丘教会の牧師さんが大きな人形を作って参加していた。可愛い子どもたちも毒ガスマスクをつけて行進した。
「原発いらない!」掛け声はアフリカ太鼓(ジャンベ)と共鳴してアーケード街を歩く。





行動は百の議論より勝ることが多い。
思うに、演劇も行動である。太腹の脂肪を燃焼しながら明日も!自家発電といこう。

みなさん、待っています。

Vシネマ「ねじ式」稽古

2011-06-10 23:26:13 | 「ねじ式 復活」2011
6月12日(日)am11:00-pm5:00
熊本市河原町「アートの日」に「ねじ式」Vシネマ撮影をします。

毎月第2日曜日におこなわれている「アートの日」に劇団夢桟敷は「街に出る」演劇と位置付け、この企画に積極的に参加することにしました。言いかえれば「町の劇場化」実験でもあります。
これまでにも路上パフォーマンスなどの経験もあり、一つの目的に人を集める手段としてコマーシャルの色が濃かった。商店主様や広告代理店の意思で受動的に参加した経験がある。・・・自称通称俗称のアングラ劇は地上に出たり地中に引っ込んだりします。優柔不断、神出鬼没は気楽なものだ。
しかし、今回は能動的におこないます。つまり、「町」そのものを劇場化する可能性を追求するのです。言わんとすることは大きく見えそうだが、元来、演劇は「町」のものであり「民」のものであるのです。ハム、否「公」人ではない。

さて撮影現場を公開するとはどういうことでしょう。・・・町の人を巻き込むことです。面白いことかどうかの勝負です。声を潜めて言おう!

撮影現場が市街劇になるであろう。だから、寄ってらっしゃい見てらっしゃい。


■6月9日(木)清水市民センター





今日の稽古では熊本に支部を作られた劇団「仮面工房」さんが来られた。
今年の3月「ねじ式」と5月「KAGUYA」を河原町ギャラリーADOで公演した際に知り合った。友情も芽生えた。
「合同で稽古しませんか。」が実現した日になった。いつもの稽古場が狭く感じられた。大人数は楽しい!タバコを愛する面々がいて、私としてはココロも軽やかになる。

Vシネマ撮影に参加してくれることに!・・・KAKUさん、TIKUWAさん、SEKIさん、KITTYさん、YOSHIOKAさん、楽しみましょう。
ダンサーのMAMIちゃん、DAISUKEさん、劇団「魂」のHARU君も参加します。

POPダンスで汗を流してファミレスへ移動。話が弾む。私は酔った。いつか、合同公演がしたいと思った。公演会場は熊本市動植物園。「人間という名の生き物」・・・過去の没企画が蘇った。

■6月10日(金)亀井公民館



ジュニアのKARENちゃんたち(ファミリー)がやって来ました。正真正銘の「少年少女時代」である。アイドルである。世界中で少年少女に未来を賭けている。演劇もそうだ。
いきなりのヲタ芸をする。お母さんも参加。微笑ましい光景だった。お母さんも入団しないだろうか。劇団が「清く、美しく」なる予感がするのです。劇団の大家族計画のハジマリ?

子どもたちをサキ、肥後丸も好きなんだな~と思う。早く、自分で子どもを持てればいいのに。作れ、子どもを産め。子どもたちと接している顔がとても優しく見える。
母性が世の中を支配するようになると明るい未来を感じるのだが・・・。

明日(土)の稽古はカメラテストの日。
劇団夢桟敷は舞台と映像の両面から演劇を作っていこうとするハジマリハジマリである。
まずは「アートの日」でテストです。

私の映像での演劇は情報としての媒体表現とは考えていない。あくまでも記録であり、現在を保存する「夢のドキュメンタリー」だと考えています。
映像はそれができる。発信、受信は結果論なのである。

あ、明日11日は東北大震災から3ヶ月。午後は「さよなら原発」パレードに行って来ます。
脱原発の気持ちがあってモヤモヤしている方、白川公園午後2時集合!

「ねじ式」公開撮影

2011-06-01 03:36:45 | 「ねじ式 復活」2011
お久しぶりの日記です。
5月「KAGUYA」公演が終わって、気づくと今日から6月。つまり、1年の折り返し地点といったところ。
年頭の書き初めで「旅」と書いたのだが、今年は大きな変化を「旅」に求めてのことだった。
前半を振り返ると、旅らしいことはしていない。
3月「ねじ式」と5月「KAGUYA」公演で熊本を奔走していた。地域密着だった。
私的には法事や葬式、結婚式に参列するために下関を4往復したことが「小さな旅」だったような気もする。下関がわがふるさとなので過去に関わった方々との再会ができ、ある意味「時間の旅」だったようなもの。思い出に花が咲いた。・・・高校を卒業する18年間の足跡巡りだったような。昔話が蘇った。もう40年前になるのか。

秋には旅公演の予定である。
その前にやらなければならないことがある。
熊本市河原町にアンテナショップを近々開店する計画を進めています。その事業計画で只今準備中。
「旅」とは裏腹に「地域密着」の傾向が濃厚な日々。
河原町では従来より「アートの日」が毎月第2日曜日に開催されており、私たち劇団夢桟敷もこの5月から積極的に参加することにしている。

6月~8月の予定は・・・

★6月12日(日)「ねじ式」Vシネマ公開撮影会
★7月10日(日)ダンス+路上ライブ+パフォーマンス
(歩行者天国)
いずれもAM11:00-PM5:00
★8月14日(日)「夜の展覧会」PM6:00-9:00
夢桟敷では「エロチックアート」美術とのコラボ

眼前のスケジュールに追われることになる。事業計画もイベント参加も旅公演も私の中では統一されているからバラバラになることはない。

とりわけ6月の「ねじ式」Vシネマの撮影は・・・

町の人々を巻き込んだ撮影会になる。
原作では「妄想の村」ではあるのだが、景色を河原町にはめ込む。
ハプニング有りの実験映像として作成する。

質問。
「あなたにとって夏のリアリズムとは何ですか?」

さて、町人は何と答えるのでしょうか。追跡します。そして、筋としては「ねじ式」になっていくのです。

出演者募集中!



尚、このVシネマは3月公演「ねじ式」とセットで公開されます。
演劇と映像の違いとコラボを今後、追求して参ります。

Vシネマ版「ねじ式」

2011-03-23 23:12:15 | 「ねじ式 復活」2011
■3月23日(水)

3月11日-13日のNo.55「ねじ式 復活篇」公演が終わった。
この題材で旅公演の計画もあったが、次回公演5月「KAGUYA」熊本からの計画に決定した。
二つのネタで同時進行の旅は劇団員の数、時間的な制約に無理があるとの判断によるもの。
結果、集中して一本化することになった。

しかし、「ねじ式」の持続も捨てがたく、舞台版とは別にVシネマ版として残す案を実行することになった。
映像を舞台版とVシネマのセットで発表することにした。本格的な撮影は5月。
それに先立って、今日3月23日、「紅い花」のカットを菊池渓谷まで撮りに行った。

これには訳あって、マシマンをどうしても映像として「ねじ式」に残していたかったからである。
先日18日に送別会をしたが、彼は3月末に熊本を旅立つ。
強行に撮影する。・・・
蝉の声が鳴り響く夏の季節をイメージしているのだが、現場は枯れ山水である。春になったとは言え冬の渓谷。そして、寒い。

この場の出演はマシマンとサキのみ。
原作の「紅い花」に沿ってキクチサヨコとマサジのカットを切り取っていく撮影になる。
カラーだと季節感が表れてしまう。仕上げはモノクロにすることにした。
約2時間の撮影時間で10分モノが撮れた。編集して仕上げると3分になるだろう。

これからも素材としてのカットを撮ることになる。
海である。
メメクラゲから噛まれた青年が海から上がってくる場面=オープニングとエンディング=ボートに乗って海へ旅立つ場面。
メインは熊本市河原町になる。野外撮影をイベント化しようとも企んでいる。

町を劇場化する企みは「ねじ式」から始まる!

注:写真は撮影が終わって水の駅にて。

「ねじ式」三日目(楽日)

2011-03-14 01:08:26 | 「ねじ式 復活」2011


■3月13日(日)楽日

昨夜の中打ち上げの酒が残っているものの連夜のTV東日本震災ニュースで気が引き締まる。
何?福島原発で東京は電力不足!「計画停電」なる東京電力と政府声明を聞いて未曾有の危機の時代に入っていると気付く。
TVはどのチャンネルを回しても災害報道ばかり。民間企業CMも自粛している。

さて、「ねじ式」公演も三日目(楽日)である。
東日本では大変なことになっていて演劇の気分ではないだろうが、予約のお客さんたちはやって来てくれる。ありがたいことだ。
会場が狭い為、超満杯である。
演劇活動を熊本まで伸ばしてきた福岡の仮面工房さんたちが8名来てくれた。終演後、ゆっくり話したかったが、稽古があって帰られた。いずれ、彼らとはゆっくり話したいと思う。

今日はこの町(河原町問屋街)は「アートの日」である。月一回、美術の関係者たちが出品して町も賑わう。
「え?演劇ですか。」と問われて「すみません。今日は予約で一杯です。」と断らなければならなかった。次回公演5月「KAGUYA」では当日見込みの席を作っておくべきだと学習した。



会場がギャラリー喫茶の2Fで階段を昇ったり降りたりした故か、仕込みを入れてこの4日間で足が筋肉痛になっている。ヒアルロン酸を飲んでいるだけでは間に合わない。膝関節に注入しなければならない。私はポンコツだよ。
階段からの転落事故を恐れていたが無事終了する。

ほっと一息タイムでビールを呑みながら、5月「ねじ式」ビデオ版(私はVシネマと呼ぶ)構想を練った。この町で撮ろうと計画している。舞台記録とセットで発表するつもり。





夜の打ち上げは籠町通りの大銀ビルに集合する。
お客さんも交えての本音トークあり!私にとってはここでの劇感想などを重視する場。
顔を見ながら聞こえてくる声が次回公演の栄養になっていくからだ。
お客さんあっての演劇である。
なんと、午後7時からの打ち上げは12時まで続いた。5時間である。私は半分くらい寝てしまったようだ。目が覚めると、みなさん、良い気持ちで出来上がっているではないか。







ご来場の皆さま、ありがとうございました。多くの差し入れ、心より感謝致します。
会場を提供して下さったADOの黒田さん、この町の「劇場計画」本気で取り組みたいと思います。
3日間、笑顔で受け付けをしてくれたYUKAちゃん、お礼はハグしかないね。
記録のタカハシさん、本業の音楽で次回は宜しくお願いします。
大ちゃん!搬出運搬、ありがとうございました。お礼は刺身で一杯。呑みながら感想ご意見聞いてみたいと思います。
劇団員のみなさま、お疲れ様でした。・・・私たちは天下無敵の演劇を目指しましょう!
それが何よりのファンサービスだと思うのです。