山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

往復2000km

2009-07-20 23:34:25 | unit劇団「笠戸丸」
 7月18日(土)~20日(月)にかけて熊本市⇔静岡県掛川市まで車で往復2000km、走って来ました。

 ブラジル公演でお世話になった安永孝道さんに会いに静岡まで陸走の旅。・・・孝道さんとは5ヶ月ぶりの再会です。(注:孝道さんが静岡に来られたのは娘夫婦のところ、と先日の日記には書きましたが、息子夫婦のところです。)

 会って来ましたよ。
 とても元気でした。

 
 18日の夜、優香ちゃんの家から8人乗りボックスカーを借りて大牟田市から静岡へ向かう。
 土日祭日、ETCカード割引を利用して片道の高速代が2100円!・・・安くて楽しくでスリル満点、ブラジル料理満腹の旅となりました。
 行く途中、滋賀のサービスエリアで温泉に入る。(19日の朝7時頃)
 ましまんと私の交代での運転だったから、ほとんど睡眠はとっていない。
 行きは200km2時間毎に休憩をとっていたので、そんなにきつい運転ではなかったのだが、深夜の走行は景色が見えないため、変化に乏しい。
 流石に朝、掛川市に到着するや「遠くまで来た。」と実感する。

 往復2000kmと言えば、ブラジル公演の際、サンパウロ州4会場を貸切バスで移動した距離と同じ。
 それを一気に駆け抜けた。

 安永さんの団地に着くや、ブラジル料理でおもてなしを頂く。ホームパーティーとなった。
 息子さんは日本で働いて15年、日本語も堪能。にっこり笑った顔が安永さんと瓜二つ。お孫さん3人も可愛くて、旅の疲れが吹っ飛んだ。

 満腹。私とましまんは運転があるため、ピンガは飲めなかったが、他の座長、田中幸太、みんみん、ゆかちゃん、ゆいちゃんは美味しそうに飲む。「ちくしょう!」である。
 
 静岡で一泊すればよいものを!スケジュール的にとんぼ返り。
 今度お会いする時は、ゆっくりしたいものだ。

 帰りの高速道路は西日本集中豪雨に見舞われる。
 視界が閉ざされ、前の車の赤いランプを頼りに走る。
 事故に巻き込まれると、次回公演中止!・・・命がけの旅だった。

 20日、朝8時に大牟田に着く。
 ブラジルに行きたい。みんなの思いは一緒だった。
 孝道さん夫婦は22日にブラジルに帰られる。
 
 地球の反対側の国。日本からは一番、遠い国である。
 でも、安永さんとお会いして、ブラジルは一番近い国のようにも感じる。
 
 別れる際にも辛くて淋しい思いに襲われたが、又、お会いしましょう!・・・近い日に行ける予感がした。
 9年後のブラジル公演につないでいくための企画も進めなければ!!

再会の旅へ

2009-07-17 23:17:30 | unit劇団「笠戸丸」
 今年の2月、ユニット劇団「笠戸丸」ブラジル公演で大変お世話になりました安永孝道さんに会いに行きます。
 
 安永ファミリーはブラジル日系社会では知らない者がいない程の存在です。
 百年前の移民第一世代からの歴史を持っており、親族総勢200名はいます。
 ファミリーの長老が移民リーダーであった上塚周平の墓守をしており、第一植民地=プロミッソンを開拓したことでも知られています。

 安永孝道さんと信一さんは、私たちの公演4会場(ユバ→プロミッソン→ピラール→サンパウロ)全行程のお世話から2000kmに及ぶ移動まで立ち会って頂き、各会場の有力者とのパイプ役まで引き受けて下さり、全ての公演会場で成功を収めた劇団にとっても第一人者でもあります。
 もう彼らは劇団のメンバーでもあり、9年後のブラジル公演まで計画しています。

 その孝道さんが静岡県掛川市の娘さん夫婦のところへ来られており、笠戸丸メンバー7名で再会するのです。
 座長、幸太、みんみん、ましまん、優香、ゆい、私の7名です。
 咲希は大阪公演の際に単独で会っています。
 メンバー17名、みんな会いたいだろうが、陸送8人乗りボックスカーでの強行スケジュールのため制限されました。

 明日18日より車中2泊3日の旅。
 
 積もる話、感謝の気持ち、今後のこと、すべてをブラジルに届けたい。

演劇セミナー(2)

2009-07-06 23:02:59 | ワークショップ
 国際演劇交流セミナー「韓国特集」≒(振り返りながら・・・雑感記録)≒

 ■7月4日(土)

 朝から水前寺のホテルへクドシンと車二台で迎えに行く。
 クドシンは講師先生方を美術館や熊本城などをご案内して、午後2時からのセミナーへ向かう。
 私は演出協会、和田さんと水前寺公園でセミナーの打ち合わせや今後の活動計画などを話し合う。 
 夢桟敷のメンバーは早めに会場(武蔵丘教会)へ行って準備を進める。

 2時スタートの会場では大分からの参加者もあり、韓国の留学生たち、大学の先生、劇団の関係者などが集まっていた。
 みんな、何が始まるのだろう?・・・期待と不安でいっぱいである。

 韓国の伝統芸能に脈打つリズムを体感する。

 体力勝負が始まる。
 ワンツーの中に三拍子が入り込んでいる。強弱の打ち方に特徴がある。

 汗だく、筋肉痛。とにかく、発散するエネルギーの爆発である。
 パターンを8通り紹介されて、それを身体で表現する訳だが、これが速度の変化によっても変わった感情が溢れる。

 演出家=孫先生の解説は朝鮮半島の歴史、西洋の演劇との違いなども加わり、アカデミックな部分にまで及ぶ。韓国の演劇界トップリーダーである。
 女優=金さんはテレビ・映画に出演している。超有名人といったところ。

 夜8時に終了する。6時間の身体酷使で充実感も満タン。
 毎日新聞の記者さんも取材に来られる。
 その後、近くの居酒屋へ移動する。YUKAちゃんが韓国語を学んでいた。

 ■7月5日(日)

 昼食を水前寺公園でとり、午後1時からのセミナーを開始する。
 新たに熊大演劇部のメンバーが加わる。
 一歩遅れての参加だが、吸収力が早い。若さだ。
 在日韓国人の方々も見学に来る。

 ビデオで全編ではないが、金さん出演ひとり芝居「壁の中の妖精」を鑑賞する。凄い!としか言いようがない。ひとりで32役もやっているのだ。尋常ではない。

 講師先生の劇団は年間20万人を動員するという。大劇場も所有している。劇団員は百名以上。ケタが違う。
 日本だけで演劇を捉えていては小さい。
 このセミナーで、近いお隣の国=韓国で交流する意味の大きさを味わうことになった。

 ワークショップの形式でおこなわれているため、参加者にも人数制限があったが、もったいない企画である。

 最後に、ひとりひとりの発表会となる。
 最後まで笑いの渦である。みんな、パワーが溢れていた。
 思ったようにできなかった、と反省している者もいたが、とんでもない!確実にパワーが見えた。

 午後6時終了する。
 筋肉が痛い。終われば、この痛さも爽やかである。
 打ち上げ交流会は熊本のメインストリートへ移動する。
 「アリラン」を全員で合唱した時に、感動の涙が浮かぶ。

 ■7月6日(月)
 
 講師先生方は四国へ。
 協会の方たちは東京へ帰った。
 
 このセミナーは東京と熊本の二箇所で行われる。
 今後もつながっていきそうである。

演劇セミナー(1)

2009-07-04 23:50:14 | ワークショップ
 国際演劇交流セミナー「韓国特集」 
 
   
 韓国から演出家 孫桭策(ソン・ジンチェク)氏と女優 金聖女(キム・ソンニョ)氏が熊本にやって来た。
 7月3日(金)午後3時熊本空港着。
 通訳の洪(ほん)さんと、今回の主催者である演出者協会理事長の和田さん、講師の娘さんと5名で来られる。
 まずは、阿蘇アーデンホテル「どんどこ湯」へご案内する。
 東京でのセミナーが終わったばかりで講師の孫さん、金さんは疲労されていた。夜は水前寺のホテルで疲労回復することになる。
 その夜は10月にソウルからミュージカル劇団を熊本で公演するために、彼らと会見するために受け入れ関係者(田中さんと朱さん)をセッティングしていたが、急遽、変更する。
 理事長の和田さん、夢桟敷のメンバーと亀井の稽古場近くの居酒屋で朱さんと合流し「前夜祭」となる。
 東京でのセミナーの熱気、日本でのリズム感の違い、何よりも驚いたのは「韓国の伝統芸能」と聞いていたのだが、その「現代性」に惹かれる。

 通常、日本の伝統芸能では「様式美」のみに関心があったのだが、どうやら彼らの「伝統」とは、外側にエネルギーを発散させる、つまり、日常の感情や社会へ向かった爆発力がある。
 歌舞劇の本質は身体にある。その身体の中にあるこころの問題、・・・。
 第一日目が7月4日(土)から始まったが、理論で整理する前に体験することで身体から感じたことをまとめてみようと思う。

 明日へつづく。

大判振る舞い

2009-07-02 23:22:29 | ワークショップ
 いよいよ、「韓国特集!演劇セミナー」はじまるよ。
 7月4日-5日・熊本市武蔵ヶ丘教会です。
 元気になります。

 東京では大反響だった。

 お隣の国、韓国からトップランナー(演出家と女優)が熊本にやって来る。
 もったいない企画だから「見学席」を作ります。
 会場が狭いため問題が発生するかも知れませんが、何とかします。
 
 お近くの方は是非。
 山南、嘘つかない。元気の素、大判振る舞いだよ

 詳細→http://www.geocities.jp/yumesajiki/
 http://www.geocities.jp/yumesajiki/event.html