山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

KAGUYA 変幻

2011-03-31 23:18:21 | モノローグ【エトセトラ】
春になりました。



桜をパチリ。花がある。人にも花がある。花がある役者がここにいる。・・・自分のことをかえりみず稽古中に言った。「役者はのぅ、最低120人から好かれなきゃいかん。つまり、120人との自由恋愛なんだ。」。
ちなみに、私は10人中9人から嫌われている哀れな男。だから1200人とフリーラブして、やっと120人に達成するのです。

劇団夢桟敷 5月13日-15日
「KAGUYA」
(熊本市河原町ギャラリーADO)は満開でいきます。

【5】■3月30日(水)/熊本市中央公民館

ギャラリーADO空間利用、スペースの計算 押し入れの利用、・・・
暗号めいているが、稽古場では公演会場を想定しながら進める。
今回の想定は通常の舞台感覚とは違い過ぎる。自由の中の不自由といったアンバイである。つまり、舞台と客席の仕切り線が前方、側面と分かれている。演出する側からすると走り回って点検しなければならない。出演者の立ち位置が問題となる。目線が安定しない。

立ち位置の工夫。囲まれて舞台がある場合、目線を何処に向けて会話を成立させるかの実験的な試みでもある。より劇的に見せる劇とは何だろう。これが定まってくると出演者たちのノリが切れ良くなるのだが・・・。演出がふらつく。それを見破っている役者たち。
「疑い」この字がこころに広がる。

ダンサーまみ先生がやって来た。ポップな振り付けを依頼した。ダンスのバージョンは広がり続けている。・・・新人さんが面白い。狭い熊本の演劇界では類を見ない彗星のような光を放つであろう。言い過ぎるとプレッシャーがかかるかもしれないが、天才的とは天然であることを実証しようと思っている。努力することとは逆説であるが、このまま中年男子をスクスクノビノビさせたいのである。いかにも演劇をやっています凡百の才能たちとは違う。面白いよ!

【6】■3月31日(木)/亀井公民館

あっさり、私の悩みを劇団員たちに打ち明けた。
「舞台設定、客席の位置を通常の劇場形式に戻そう!」
昨夜はそのことばかりを考えて夜も眠れなかったのである。・・・「鏡を使って客席から見えにくい位置を解消しようか。否、そうなると特大鏡でなければ効果がない。鏡を舞台セットに使うくらいなら、小道具として役者が運べたら神秘的になるのではないだろうか。手鏡だったらどうなるか。照明効果としても使える。うんぬん・・・」悶々としていた。

あっさり言うと、劇団員たちもあっさり答えた。・・・悩みなんてものはそんなものだろう。
身体を張って舞台に立つ側と演出は、あっさり合致した。
実験的な舞台空間作りは、もっと広いスペースの時に実験することにする。

3月公演「ねじ式」空間をベースに、経験を積み上げた進化を試みる。
稽古のスピードが速くなった。やっぱり、「信頼」がモノを言う。ふらついていたことが嘘のように安定してきた。

今日の冗談。
マシマンに電話を入れた。「今日の稽古場は亀井公民館だよ!」・・・マシマン、驚く。
彼は就職で、今日、東京に着いたばかりである。送別会もした。
今のところ冗談は通用したが、その内、このようなことを繰り返していると心配されるであろう。

熊本チホーは春です。

日本演出者協会50年

2011-03-30 15:32:45 | 演劇大学
日本演出者協会発足50周年記念
「演出者の集い」
2011 3.30 本多劇場 大集会

この度の3.11東日本大震災、大津波、原発事故など、未曾有のオールニッポンを震撼とさせた事故でイベントは延期されました。
私は3月29日より31日の二泊三日の花のお江戸旅行を楽しみにしていましたが、この状況下致し方ないと思います。
長引く復興、世界中から心配されている原発人災などを思うと「祝」イベントは自粛すべし!・・・そのムードはこの熊本でも定着しています。

日本の現代演劇はどこに在り、どこに向かうのか?
20代から80代の三世代が集まり、日本の演劇の過去、現在について語り合うトーク・スクランブルの一日。


1960年に演出者の地位向上、相互交流を目的に創立された協会。
私は「演劇大学in熊本」の事務局として「演出家・俳優養成セミナー」熊本での開催で2005年から関わるようになった。実行委員長は流山児祥さん(熊本県荒尾市出身)。
熊本では熊本県立劇場、八千代座などで若い演劇人が中心となり「演劇大学」三日間で発表会を催す強行講座(実践的ワークショップ)となる。2010年までに4回開催された。

今回の「演出者の集い」ではプログラム4「七つの地域からのメッセージ」(北海道・盛岡・仙台・名古屋・大阪・福岡・熊本の予定であった。)で熊本の演劇の現在を語る準備をしていた。

熊本は「馬刺と焼酎よ。」・・・そのようなメッセージを送りたかった。

風評とは恐ろしいもので「熊本から馬一頭持って来て喰わせるバカがいる。」などの噂が流れていた。真相は馬肉燻製と球磨焼酎を少々お土産に持って行くつもりだったのだが・・・。
風評が広がれば劇団員の卓さん(還暦)が経営する乗馬倶楽部の馬に泣きつくつもりだった。

さて、熊本の演劇。このイベントはいつまで延期されるかわからないが、「馬刺と焼酎」熊本演劇事情を温めておこうと思う。
これからの地方は美味しい、願いを込めて。



東日本震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。
苦労されている被災地の皆様にお見舞い申し上げます。
自然災害・事故・戦争から復興してきた歴史を踏まえ、私たちも非力ながら応援致します。

KAGUYA稽古スタート

2011-03-27 23:46:14 | モノローグ【エトセトラ】
【1】■3月24日(木)/熊本市清水市民センター

新人さん加わる!(写真上)・・・プロフィールは4月に劇団のホームページにて発表します。
個性的で存在感あります。俳優に年齢は関係ないと思っている。頼もしい新人さんです。乞うご期待!次回公演では「あっと驚く」でしょう。

昨年、清水公民館講座「子ども劇」でお世話になった先生が移動のため担当者が変わることを告げられた。
今年もこの講座(9月-11月)をやるつもりです。
劇団ではこれに先立って4月よりジュニア部門の受け入れを準備中。来たれ!子どもたち。
受け付けは劇団まで。電話又はメールでお待ちしております。

【2】■3月25日(金)/武蔵ヶ丘教会

次回公演「KAGUYA」は前回と同じ会場ギャラリーADOでおこないます。
舞台の作り方を大幅に変更する。
それに基づいて稽古に入りました。
客席の設定から「小劇場」フリースペースの面白さ、自由さをお見せすることになります。

【3】■3月26日(土)/武蔵ヶ丘教会

小学生・中学生を対象としたジュニア部門の募集中です。今日は4月より中1になる女子がお母さんと稽古見学に来られた。
ジュニア部門は歌とオドリをメインに基礎的な稽古を準備しています。
KAGUYAの稽古は年末の演劇エクスプレス「かぐや」をベースにテーマ「命」に絞り込みを進めています。
稽古終了後は32年前の旗揚げメンバーである海幸大介さん宅で劇団員たちと飲み会をする。時間は切れることなく繋がっていることを実感スル。

【4】■3月27日(日)/武蔵ヶ丘教会





連続4日間の稽古は美術的なレイアウト、ダンスの形を求めた。
新人さんのための基礎トレーニングを丁寧におこなう。
5月公演までには、①河原町アートの日に合わせて2回程度、野外パフォーマンスでアピールするつもり。どういうふうになるか楽しみにして下さい。
単なる発表のための公演ではなく、「町を劇場化スル」実験でもあります。



さて、KAGUYA!・・・今後の稽古日記で少しずつ謎に包まれたベールが剥がされていく。
なんさま、稽古がスタート致しました。
完全予約制。4月より予約を受け付けます。

Vシネマ版「ねじ式」

2011-03-23 23:12:15 | 「ねじ式 復活」2011
■3月23日(水)

3月11日-13日のNo.55「ねじ式 復活篇」公演が終わった。
この題材で旅公演の計画もあったが、次回公演5月「KAGUYA」熊本からの計画に決定した。
二つのネタで同時進行の旅は劇団員の数、時間的な制約に無理があるとの判断によるもの。
結果、集中して一本化することになった。

しかし、「ねじ式」の持続も捨てがたく、舞台版とは別にVシネマ版として残す案を実行することになった。
映像を舞台版とVシネマのセットで発表することにした。本格的な撮影は5月。
それに先立って、今日3月23日、「紅い花」のカットを菊池渓谷まで撮りに行った。

これには訳あって、マシマンをどうしても映像として「ねじ式」に残していたかったからである。
先日18日に送別会をしたが、彼は3月末に熊本を旅立つ。
強行に撮影する。・・・
蝉の声が鳴り響く夏の季節をイメージしているのだが、現場は枯れ山水である。春になったとは言え冬の渓谷。そして、寒い。

この場の出演はマシマンとサキのみ。
原作の「紅い花」に沿ってキクチサヨコとマサジのカットを切り取っていく撮影になる。
カラーだと季節感が表れてしまう。仕上げはモノクロにすることにした。
約2時間の撮影時間で10分モノが撮れた。編集して仕上げると3分になるだろう。

これからも素材としてのカットを撮ることになる。
海である。
メメクラゲから噛まれた青年が海から上がってくる場面=オープニングとエンディング=ボートに乗って海へ旅立つ場面。
メインは熊本市河原町になる。野外撮影をイベント化しようとも企んでいる。

町を劇場化する企みは「ねじ式」から始まる!

注:写真は撮影が終わって水の駅にて。

母 葬儀

2011-03-20 23:06:09 | モノローグ【エトセトラ】
■3月19日ー20日 下関にて





2年前より脳梗塞で入院していた母94才が3月18日に亡くなった。
マシマン送別会で南阿蘇の温泉に行く途中で連絡があった。スグにでも下関に帰りたかったが19日にお通夜をするのでそれに間に合えば良いということだった。

今年の1月に父33回忌で下関に帰った際、これで最後かも知れないと病院に見舞いに行ったが、その通りになってしまった。
その時、熱心な仏教徒である母に「お坊さんの話がよかった。」と言うとニッコリ笑顔を返したのだった。人の話が理解できたが、自分では話すこともできず、この2年間の入院生活はどんなに苦しかったことだろうと思う。
又、実家の近くに住む姉やその家族も母の面倒をよくみてくれ淋しい思いはなかったろう。姉には感謝。

19日のお通夜は葬儀場に安置されている同じ部屋で過ごすことができた。
この5月に結婚式を挙げる姪、秋に出産予定の私の息子嫁、オメデタイこともある。
この時、今から命を育む者、この世を去る者が同居する。

母の遺言通り派手なお葬式にはならなかった。御近所にも知らせていなかった。
ほぼ身内、親戚だけである。・・・母らしい。人生一歩下がって歩いてきた母である。
葬式で20年、30年ぶりに会うことが出来る従兄や甥姪たち。
会場は涙ばかりではなく笑顔も絶えない。
従兄の年長は70才を超え、甥の年長は45才。時代の移り変わりを感じる。

母は孫、ひ孫までみたことになる。
生まれた年がロシア革命だから長生きは歴史の証人になる。昭和の太平洋戦争の話はよく聞かされた。
平凡に生きることが一番!はその戦争体験に基づいてのことだった。

わが家からは伊丹のトウマ夫婦、長崎出張中のユウム、サキと私たち全員でかけつけることができて良かった。
母には言っておいたのだが公演中だと行けない。葬式の一週間前が公演だった。不義理をせずに済んだ。

善人なおもて往生をとぐ。
骨になった母をみて拝む。・・・いわんや悪人(私)も往生を目指そう。
笑って待っていて下さい。

卒業あるいは祝☆中退

2011-03-18 23:00:09 | モノローグ【エトセトラ】
劇団員:過眞嶋憲法(かましま のりのり。通称、マシマン)



3月18日はマシマン(「ねじ式」マサジ)の送別会。
熊本大学大学院の卒業、就職で熊本を離れることになり、劇団夢桟敷を退団する。
熊本大学演劇部、劇団笠戸丸を経て09年3月入団。入団以前から関わっていたから5年間付き合ったことになる。劇団員の中では稽古後の酒を飲む回数が一番多かった。
軽薄、口数の多さは私とそっくり。それはいいじゃん。俳優と舞台の設計を兼ねていた。



昼から南阿蘇温泉に行き、夜は稽古場でささやかなパーティーをする。
彼の父も佐賀から新幹線で来られた。父息子、やっぱり似ていた。

劇団は学校ではないので卒業というものがない。つまり、終わりがないのである。
辞める時は次へのステップだと考えている。
進学・卒業・就職が他の地へ移住することになり劇団での活動は困難になる。
又、結婚、出産なども生活の変化による問題が生じる。
つまり、演劇を旅に例えると途中下車ということ。
学校ではないので、中退には祝がつく。残って続けていく者はこの限りではないが・・・。





劇団夢桟敷では「薔薇色之病室・三部作」「かぐや」「ねじ式 復活」の5公演に出演したことになる。入団当時から即戦力であった。
旗揚げから32年、劇団員は150名以上が通り抜けて行ったが、確実に看板を背負ってくれた数少ない青年だった。貴重な才能を失うことになる。

最後の仕事として3月23日に「ねじ式」Vシネマ版のカットを撮影する。

「ねじ式」三日目(楽日)

2011-03-14 01:08:26 | 「ねじ式 復活」2011


■3月13日(日)楽日

昨夜の中打ち上げの酒が残っているものの連夜のTV東日本震災ニュースで気が引き締まる。
何?福島原発で東京は電力不足!「計画停電」なる東京電力と政府声明を聞いて未曾有の危機の時代に入っていると気付く。
TVはどのチャンネルを回しても災害報道ばかり。民間企業CMも自粛している。

さて、「ねじ式」公演も三日目(楽日)である。
東日本では大変なことになっていて演劇の気分ではないだろうが、予約のお客さんたちはやって来てくれる。ありがたいことだ。
会場が狭い為、超満杯である。
演劇活動を熊本まで伸ばしてきた福岡の仮面工房さんたちが8名来てくれた。終演後、ゆっくり話したかったが、稽古があって帰られた。いずれ、彼らとはゆっくり話したいと思う。

今日はこの町(河原町問屋街)は「アートの日」である。月一回、美術の関係者たちが出品して町も賑わう。
「え?演劇ですか。」と問われて「すみません。今日は予約で一杯です。」と断らなければならなかった。次回公演5月「KAGUYA」では当日見込みの席を作っておくべきだと学習した。



会場がギャラリー喫茶の2Fで階段を昇ったり降りたりした故か、仕込みを入れてこの4日間で足が筋肉痛になっている。ヒアルロン酸を飲んでいるだけでは間に合わない。膝関節に注入しなければならない。私はポンコツだよ。
階段からの転落事故を恐れていたが無事終了する。

ほっと一息タイムでビールを呑みながら、5月「ねじ式」ビデオ版(私はVシネマと呼ぶ)構想を練った。この町で撮ろうと計画している。舞台記録とセットで発表するつもり。





夜の打ち上げは籠町通りの大銀ビルに集合する。
お客さんも交えての本音トークあり!私にとってはここでの劇感想などを重視する場。
顔を見ながら聞こえてくる声が次回公演の栄養になっていくからだ。
お客さんあっての演劇である。
なんと、午後7時からの打ち上げは12時まで続いた。5時間である。私は半分くらい寝てしまったようだ。目が覚めると、みなさん、良い気持ちで出来上がっているではないか。







ご来場の皆さま、ありがとうございました。多くの差し入れ、心より感謝致します。
会場を提供して下さったADOの黒田さん、この町の「劇場計画」本気で取り組みたいと思います。
3日間、笑顔で受け付けをしてくれたYUKAちゃん、お礼はハグしかないね。
記録のタカハシさん、本業の音楽で次回は宜しくお願いします。
大ちゃん!搬出運搬、ありがとうございました。お礼は刺身で一杯。呑みながら感想ご意見聞いてみたいと思います。
劇団員のみなさま、お疲れ様でした。・・・私たちは天下無敵の演劇を目指しましょう!
それが何よりのファンサービスだと思うのです。

「ねじ式」二日目

2011-03-13 23:47:03 | 「ねじ式 復活」2011
■3月12日(土)
公演二日目/pm3;00開演・pm6:00開演・2ステージ

昨夜3月11日の公演終了後、家に帰って東北関東大震災の模様をテレビで見た。
改めて、震災、大津波の恐ろしさを知る。
こんな時に公演の真っ只中である。
熊本では新幹線開通祝賀イベントを中止したと聞く。「祝」を国民的感情に反するとJRと行政が判断した結果だろう。

さて、公演二日目である。
何故か落ち付かない。不適切な台詞が満載されている。
熊本では最近、幼女殺害事件も起こったばかりだった。それを想起させる台詞もある。
劇は現実の事件や事故、災害までも連想させる不適切な場面がある。
人間の想像する世界は残酷でもあり、だからドラマとして成立する。
場合によっては規制されることもあるだろう。その兆候が「ロリコン」=「性犯罪」の図式にある。
その図式は正しいのだろうか?・・・私は短絡的だと思っている。
ドラマは複雑怪奇である。
劇団夢桟敷は複雑さと怪奇な場面を特徴として組み立てる。ここに歌やオドリを入れるから益々、訳がわからなくなる。
そして感動を求める。
生きていることの不思議や勇気を目覚めさせようと考えているからだ。
いつでも何処でも現実と向き合うことになる。

昼・夜の部とも評判は上々。
劇のみならず、この会場(ギャラリーADO)の持っている佇まいにもあるだろう。
通常の劇場より手作り感が強くある。
手作りは劇団の色を濃く表すことになる。

以下、出演者の顔。


青年 工藤慎平


天狗堂の社長 田中幸太


キクチサヨコ 坂本咲希


コバヤシチヨジ 肥後丸.


シンデンのマサジ 過眞嶋憲法


産婦人科の女医 夢 現



中打ち上げということで手羽先の美味しいところに行く。
2000円ポッキリ!で呑み放題食べ放題。
受付を手伝ってくれたYUKAちゃん(福岡県大牟田市から)や

タカハシさん(今回はビデオ記録係)


大阪事務所のコジマさん


会場を提供して頂いた黒田さん(右から二番目)

劇団員たちと「明日もガンバロウ!」で乾杯する。
明日3月13日(日)は「河原町アートの日」である。
予約で満席のため、当日のお客さんには席がありません。

「ねじ式」初日

2011-03-11 23:38:34 | 「ねじ式 復活」2011
■3月11日(金)







「ねじ式」初日でした。

ゲネプロが終わって東北地方太平洋沖地震のニュースが届く。震度7。
大津波や火災も発生している。
何時、何が起こるかわかったものではない。
ニュースが気になるものの公演初日。

客席30人程度の狭いスペースである。満タン状態。
明日からのお客さんも来られるからネタバレ注意!
遠いところからは四国香川県からのお客さんがあった。
明日、新幹線開通もあって熊本から乗られるとのこと。
あの人、この人。それにしても女性客が8割。

終演後、1F喫茶室に降りてビール。
会場入りしてバナナ1本食べたきりだったから胃袋に染みた。

(注)動画は劇団員たちと食事中。YUkAちゃんと肥後丸。

会場入り(仕込み)

2011-03-10 23:50:50 | 「ねじ式 復活」2011
■「ねじ式 復活」公演前日です。

公演会場に入りました。いつものことだが「天下無敵」の気分になる。
顔も緩む。盆と正月が一緒になってやってきたようにはしゃぎたくなる。
押えて押えて、まだ始まっちゃいない。これからだ。
明日からの3日間4ステージ!キンチョー。

予約状況

3月11日(金)
午後7時 満席
12日(土)
午後3時 満席
午後6時 空き席あります
13日(日)
午後3時 超満席・お早めにご来場下さい。

これから予約をご希望の方は土曜日夜の部のみとなりました。


ここが会場、ギャラリーADO。
2F窓から幕を垂らしております。入口には狐が座っています。それが目印です。









夜はリハーサルを演る。稽古場のテンションよりもアップしている。キレも良い。
笑える。泣ける。不思議な感覚へ運べます。
役者たちは水を得た魚のようだ。

眠れや。【動画】

2011-03-08 13:05:19 | 稽古動画2011
■3月7日(月)

3月に入って、田中幸太(天狗堂)が出来上がってしまった。
スロースターターの彼にしては早すぎる。

今日の稽古も寒かった。・・・ましまんは汗びっしょりになった。

稽古も残すところ3回。
細かいことに対しては口数が減った。
役者自身がどんどん変わってきている。

■(獏人さんよりのメッセージです。)

『川に流れる紅い花。
それを見ていた少年がキクチサヨコをおんぶして労わるように渓谷を歩いて去る。
蝉の音が聞こえている。

それを描写することが演劇のリアリズムではないような稽古映像に見えます。

見る側、読む側の想像力を駆り立てる暴力を感じます。
山南さんが言ってきた「夢の暴力」は、新しいもう一つのロマンチズムであると思います。』

■夢の暴力

私は演劇を心地良い「夢の暴力」だと捉えてきました。
日常という半径3メートルへ、異空間より迫ってくる怪物や妖怪、美男美女たち。
様々な命が生きています。それが役者です。
劇場は夢たちとの出会いの場であると同時にナマを立ち会うことによって記憶が一人歩きします。
全ての人には想像力があります。
「生きる」メッセージを込めて「ねじ式」に取り組んでいるのです。

公演間近【稽古場フォト】

2011-03-07 14:43:08 | モノローグ【エトセトラ】
劇団夢桟敷 第55回公演
「ねじ式 復活篇」

原作・つげ義春「ねじ式」「紅い花」より
作 演出・山南純平

3月11日(金)午後7時
12日(土)午後3時・午後6時
13日(日)午後3時

【出演】
■工藤慎平
■田中幸太
■坂本咲希
■肥後丸。
■過眞島憲法(注:今公演で卒業になります!)
■夢 現

【スタッフ】
音楽編集:田中幸太/作曲:坂本冬馬
照明:山南純平/音響:卓 草四朗
宣伝美術・衣裳・制作:坂本咲希/美術・小道具:肥後丸。
記録:タカハシ ユウジ
受付制作:石崎優香

ギャラリーADO


熊本市河原町2河原町問屋街通路・熊本市電「河原町」下車

★前売り1500円
尚、完全予約制になっております。ご注意下さい。
メール予約もあります。山南mixiメール、又は劇団員まで。
当日券でのご入場は限定5名様までです。満席の場合はお断りすることもあります。





■3月3日(木)

昼から美術制作する。劇団員たちが事務所に集まるとキッチンは足の踏み場がなくなる。これにも慣れてきた。
夕方からの稽古場は清水市民センター。ここは事務所から歩いて30秒のところ(裏通りを渡ったらソコ)。道具は手で持ち込まれる。
最近まで春の陽気だったのだが、今日は寒くて久々に暖房を入れる。
ラストまで稽古はススム。・・・全体を通して、夢とエロス。
ご来場者は満足できます。





■3月5日(土)

午後1時から9時半までの稽古となる。
ギャラリーに蟲さん、本田君、音響の卓さんも加わり、熱気を帯びてきた。
通し稽古ができるようになると場面ごとのつながりに神経が行き届くようになる。
これがうまくいくと流れがスムーズになる。・・・まだギクシャクしているが前回公演の「かぐや」とは一味違ったものになると思った。
常に「進化」である。どこまで劇は進化するか。役者は確実に成長している。

つげ義春(漫画「ねじ式」)を下敷きに90分の劇になった。
「紅い花」「もっきり屋」「不能の人」などの短編も構成しているので、全体的には張り絵のようなもの。構成劇、演劇のコラージュは夢桟敷の伝統芸ともいえる得意分野として確立されたと思っている。
このような方法での劇作は役者の力がものを言う。結果が悪ければ演出責任。良ければ役者の功績になる。









■3月6日(日)

寒い!けれども稽古場は熱気に包まれる。
場面は夏の日。蝉の音、風鈴などが流れる。
歌7曲、当然オドリあり。・・・音響の卓さん(還暦)が「ウホホッ、ええぞ、アングラ大衆演劇。」と未来少女登場でご満悦する。
お客さんの予約に小学生との親子連れも来られる。若者、お爺ちゃんやお婆ちゃんも来られる。県外(福岡、四国、大阪)からも新幹線で!

マニアックな夢桟敷と思われているが、客層は大衆化してきた。だが、迎合はしません。シュールリアリズムです。もぐら魂は健全です。その期待を裏切ることはありません。

演劇はテレビドラマや映画とは違うのだ。当然、その下請けではない。言わば、ROCKであり格闘技のようなもの。未来ジャパニーズの演劇は無国籍化する。漂流を楽しむのです。

「ねじ式」はまさに漂流の旅を思わせる混沌がある。
その混沌の中に役者が立っている。カッコイイのです。




ご案内

2011-03-01 14:08:31 | 企画2009~2015
■「ねじ式 復活」公演

寒かった冬も終わり、春の気配を感じるようになりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
この度、演劇公演を行いますので、是非ご来場いただきたくご案内申し上げます。
今公演は、2005年11月-2006年8月「ねじ式 三部作」と銘打ち、熊本-福岡-大阪-名古屋の旅公演を行ったお芝居の2011年版であり、満を持しての公演となります。
また劇団夢桟敷は熊本市河原町のアート町作りに賛同し、今公演より河原町の劇場化計画の準備段階に入ります。
私たちの意気込みと、実験性を強く打ち出した劇を是非ご覧くださいませ。

第55回公演「ねじ式 復活」 (原作・つげ義春 作/演出 山南純平)

日時 【3月】
   11日(金) ①19時~/12日(土) ②15時~ ③18時~/13日(日) ④15時~

場所 ギャラリーADO
    熊本市河原町2 tel096-352-1930
    河原町問屋街通路(熊本市電「河原町」下車)

料金  前売 \1500
席に限りがございますので 期日指定・完全予約 です。
受付にてご精算お願いいたします。

問合 劇団夢桟敷 tel/fax 096-343-0334、 090-4581-5190 (山南)、
E-mail : yumesajiki@ybb.ne.jp
予約  ご来場の希望日と時間を電話、FAX(下記申込票)、又はE-mailにてお申し込み下さい。

以下、過去の「ねじ式」三部作 公演資料より。

■第43回公演
2005年
11月22日(火)~11月26日(土)
「熊本関西演劇交流公演」企画
「ねじ式」三部作第一弾
原作/つげ義春 脚本演出/山南純平
「ワルツの女」尼崎ロマンポルノ
=連続公演=【熊本演劇フェスティバル参加】
☆会場/熊本県立劇場 地下特設小劇場
[出演]夢現/悠夢/坂本咲希/村上精一
坂本冬馬/香西佳耶/一宝良太/松田彩佳
卓草四郎/山南純平
尼崎ロマンポルノより
【ゲスト】堀江勇気/村里春奈/森田真和
【この期間中にシンポジュームとワークショップ】

■第44回公演
2006年
3月30日 福岡
4月1-2日 熊本
「ねじ式」三部作第二弾
夢のつづき
原作/つげ義春 脚本演出/山南純平
音楽/坂本冬馬
チラシデザイン/坂本咲希
☆会場/(福岡)ぽんプラザホール
(熊本)吉野スタジオ
[出演]夢現/坂本咲希/村上精一/田中幸太
坂本冬馬/香西佳耶/一宝良太/卓草四郎
山南純平
【福岡公演では劇衆上海素麺工場様よりご協力】

■第45回公演
2006年
8月2日(水)名古屋
8月3日(木)大阪
8月6日(日)熊本
8月8日(火)福岡
「ねじ式」三部作第三弾
不思議の街 ちゃちゃちゃ

原作/つげ義春 脚本演出/山南純平
舞台監督/卓草四郎
音楽/坂本冬馬
チラシデザイン/坂本咲希
☆会場/(名古屋)七ツ寺共同スタジオ
(大阪)未知座小劇場ー(熊本)吉野スタジオ
(福岡)ぽんプラザホール
[出演]夢現/坂本咲希/村上精一/田中幸太
坂本冬馬/香西佳耶/一宝良太/卓草四郎
山南純平/【特別ゲスト/矢野健太郎】
■協力=てんぷくプロ(名古屋)
七ツ寺共同スタジオ(名古屋)
尼崎ロマンポルノ/未知座(大阪)
劇衆上海素麺工場(福岡)



尚、この劇は5月、熊本市河原町を舞台にビデオ版として撮影を予定しています。