3月8日(月)午前9時。向キミ子さんが亡くなる。
劇団では衣裳係として支えてくれていた。
お酒の席では、私をいじめてくれる数少ない女性だ。
私はそれが楽しく、屈託なくバカを言い合える関係だった。
昨年の秋に末期癌だと知った。・・・どんな顔をして会えばいいのだ。
いつも笑顔でバカばかり言っていたので、同じ顔を通すしかない。
昨年末、稽古場に顔を出してくれた。
劇団員たちは泣かないようにしていた。いつもの通りがいい。
今年になって劇団で千羽鶴と寄せ書きを彼女に送った。
楽しかったことを思い出しながら送った。
まさか、こんなに早く、その日が来るとは!
お通夜で彼女に再会した時、「又会おう!」と拝む。
51才。まだまだ、若かったのに。
ありがとう、向キミ子さん。