山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

札幌(3)旅の途中

2015-06-12 14:34:13 | 透明人間三部作-2014-2015
そろそろスイッチを切り替えます。
次へ!今日は反省会と計画会議です。劇団夢桟敷は何度目かの大きな転換期にきています。すわっ、解散か!いつもの危機意識が前のめりになって進みます。これはいつものこと。集団のあり方を変えます。ポジかネガか?一人ひとりの力で決まります。
「ねじ式」今回は多くの感想などを頂きました。そのひとつを紹介させて頂きます。この感想は熊本公演のものです。ありがたいことです。

昨日はお声かけもせずに帰ってしまい失礼しました。
毎回、楽しみにカンゲキさせていただいております。
カンゲキは観劇であり、感激です。(オヤジギャグで申し訳ありません)
劇団夢桟敷がテーマとされることは、私が危険だと思っている事象とダブルので
世の中への警鐘メッセージして、楽しく観せていただいております。
最後のシーンで、大きな脳が現れて、その下で人が踊っている姿を見たとき
以下のような内容をイメージしました。
人の脳の機能を人工知能に移植されることが今後、可能となり、
かつ、その人工知能が人間の脳の能力を超えるといわれている2045年頃
には、IPS細胞で再生可能となった人工臓器を用いれば、
人工知能と再生可能な肉体をもった人間が多数現れる世の中になるのでは
ないかと思います。
そのとき、「死」という終わりが無くなってしまうと、「死」との対比の中で
存在していた「生」の意義も変わってくるのではと思います。
無人自動車が既に開発し実用化の一歩手前ですが、無人自動車に乗ることは
コンピュータの人工知能に「生」を無条件に預けることを意味しますから、
人工知能から危険人物と判断された人間は、交通事故で処分されるような
時代がくるのではと想定しています。
既に人工知能への批判をメールに書くこと自体が危険な世の中になっている
のかもしれません。
現代の戦争は無人戦闘機にて行われていることへの警鐘は先般の公演で
取り上げられていましたが、無人戦闘機や戦闘ロボットでの戦争の実現は
戦争開始へのハードルを著しく引き下げており、危険な世相に向かって
いると思います。
「第五の権力 ―Googleには見えている未来」(ダイヤモンド社)
(Google会長のエリック・シュミットと、ジャレッド・コーエンの共著)
という本をたままた本屋で手に取り、買って読んだのが、その危険性を
確信に変えました。
勝手なことを書きましたが、札幌公演の成功を祈念しております。
昨日は考えさせられる演劇をありがとうございました。
GK

【上映会の告知】
「おやじ男優Z」九州上陸第一弾!熊本!
6月27日(土)19時~
6月28日(日)14時~

(開場はいずれも30分前)
会場:熊本市中央区河原町2問屋街 ギャラリーADO

監督の池島ゆたか/主演のなかみつせいじ/脚本の五代暁子の皆様がご来場されます!
☆両日ともトークイベント、懇親会あり!
料金ー2000円
※予約を承っております。
http://jajamaru116.wix.com/oyajidanyu-z#!contact/c24vq
詳しくは夢桟敷にお問い合わせ下さい。
電話:09045815190(制作)メール:yumesajiki@ybb.ne.jp

札幌(2)膝栗毛

2015-06-10 17:59:58 | 透明人間三部作-2014-2015
昨日につづき、札幌公演旅レポートです。
行きは46時間をかけてゆっくり注入する携帯抗がん点滴を持ち歩くことになった。白い巨塔のイシャからは気圧の変化にも耐えられるので飛行機に乗っても大丈夫ということなので安心はしていたが、テロ対策で厳しい持ち物検査を通過できるかどうか心配だった。
「ぼくはがん患者です。これは・・・」説明すると簡単に通過することが出来た。
ある人から聞いたのだが、年配の人が「俺は・・・」と言うより「ぼくは・・・」の主語に魅せられる、を実行したのだ。「がん患者」よりも「ぼく」の響きにゆるくなったのだろう。
後につづく劇団員たちはペットボトルの持ち込みで少々トラブっていた。タロー君は検査員の前で水を飲まされていた。バカヤロー!水ではなく細菌だったら死んでいるではないか!タロー君はテロリストではない。それを飲んで証明できたことに安心した。それにしても検査の仕事をしている人たちは人間不信にならないのだろうか。
もはや航空事情は戦時体制下にある。国会では安保法が憲法違反かどうか問題になっている昨今。わが「ねじ式」劇よりも世に中、混沌としている。

熊本公演が終わって一週間後が札幌公演であり、ほぼ同様な劇になると思っていたのだが、舞台美術の設置に変化が生じて空間的には違って見えた。一見、まとまりが悪い。ゴチャゴチャに見える。だが、開演前に待っているお客さんには、そのゴチャゴチャが想像力を駆り立ててくれたようだ。良い意味で劇が始まる前に劇は始まっていたのである。

「ねじ式」では「紅い花」と「もっきり屋の少女」、「無能の人」などをコラージュ(構成)した。
何故、青年は海から登場して海に帰って行ったのか?
原作者のつげ義春さんの妄想の中で一ピース欠けた時間の流れを埋め合わせるためのコラージュでした。夢の中では時間が伸びたり縮んだりする。行ったり来たりする。止まることもある。原作者は死をイメージしていたのだと思ったのだった。
「ねじ式」を骨とするならば「紅い花」は血だ。
シンデンのマサジがキクチサヨコをおぶって連れて行く様は、青年が「イシャはどこだ。」と彷徨う景色と重なる。
もう一つの物語として増殖される。解体と増殖は物語の細胞分裂である。

札幌の景色は夜のススキノだった。会場ではお世話して頂いたクドシンファミリーと風蝕異人館のこしばさんは札幌のシンボルのように思えた。景色よりも人間。そしてお客さんの息を感じた。行き帰りのタクシーで交わす運転手との会話でも札幌を感じた。
「九州は火山の爆発で危険だから札幌に移住しなさいよ。」と言われた。そうですね。「ねじ式」も避難をテーマにしていたのです。今、日本列島に安全な場所はあるのだろうか?どうも怪しい。きな臭い。こちらの劇ではなく現実がヤバイ時代になっている。
役者たちは「むむむ。」の顔をしていたのである。(つづく)

【上映会の告知】
「おやじ男優Z」九州上陸第一弾!熊本!
6月27日(土)19時~
6月28日(日)14時~

(開場はいずれも30分前)
会場:熊本市中央区河原町2問屋街 ギャラリーADO

監督の池島ゆたか/主演のなかみつせいじ/脚本の五代暁子の皆様がご来場されます!
☆両日ともトークイベント、懇親会あり!
料金ー2000円
※予約を承っております。
詳しくは夢桟敷にお問い合わせ下さい。
電話:09045815190(制作)yumesajiki@ybb.ne.jp

札幌(1)公演旅日記

2015-06-09 12:22:39 | 透明人間三部作-2014-2015
しばらくの間、「山南ノート」への掲載を休んでおりました。
6月4日(木)~9日(月)の4泊5日、「ねじ式」札幌公演、無事終了して昨夜、熊本に到着致しました。このブログでは写真を全部掲載することはできませんが、フェイスブックではご覧頂けますので、宜しければそちらを覗いて見てください。北海道料理も満載です。
https://www.facebook.com/junpei.yamanami
尚、公演ではご来場頂いた皆さま、会場を提供して頂いた風蝕異人館(アトリエ阿呆船)のこしば様、クドシンファミリーの皆さま、本当に本当に×100倍!ありがとうございました。
尚、以下の旅日記はフェイスブックで綴られたことを若干修正しながら日付を追って掲載します。

■6月4日(木)
トビマス。
熊本⇒福岡空港⇒新千歳空港⇒札幌市 風蝕異人館アトリエ阿呆船
札幌の気温は15℃らしい。なんだろう?この気温差は?上着を持って行くことになりました。熊本は30℃近いですよ!そうか南から北へ上るのだ。
「まぁ、アングラですって!自覚されたバカが通ります。」
「ねじ式」は「らんらんらん。」と劇になります。
14:00頃、新千歳空港に到着しました。やっぱり着くなり肌寒くなりました。
会場に着くと早速、宅配便で送った道具類の開梱です。会場のこしばさんが丁寧に機材やスタジオのことを説明してくれて悩みながら仕込みすることはなかった。舞台監督兼主演のクドシンは札幌市出身ということもあり相当な重圧でした。まぁ、頑張らなくても仕込みは明日も続きます。ということで夜の10時にはホテルへ移動。この移動が楽しい!ススキノを通るのだ。
サッポロらーめんを食した。店に入るなり「熊本からきました~」と必ず言うことにしました。
羅臼こんぶの出汁が効いてノドチンコが喜びました。
https://www.facebook.com/junpei.yamanami/posts/780984108681868?pnref=story

■6月5日(金)
札幌のモーニングです。ホテルでは朝食付き。パンとスープとゆで卵。何?ゆで卵を4個も食べた者がいる?げぷっ。私はコーヒを3杯飲みました。
昨夜はホテルまでの道中、震え上がった。末梢神経が痺れました。
さぁ、今日は舞台仕込みとゲネプロです。
明日明後日(土)(日)が公演です。今日は会場仕込み仕上げとゲネプロです。
ゲネプロ終了後、座長から「何か、劇で修正することはありませんか?」と問われたが、「ばかやろう、自分で気づいて自分で解決しましょ。」と返した。フツー、ギリギリまで細かいことを言うのだが、このメンバーだったら大丈夫だろうと気を抜きました。というより、頭が北海道の海の恵でイッパイだったのです。寿司屋に入ろう!みんな大はしゃぎだった。入ると思い思いの魚を頬張った。私はイクラ丼で口の中が油まみれになりました。
店からホテルまで近いのに年配組3名はタクシーで帰る。
https://www.facebook.com/junpei.yamanami/posts/781378135309132?pnref=story

■6月6日(土)
札幌3日目の朝を迎えました。
今日の6日(土)初日です。15:00/19:00の2ステージ!
サザンオールスターズのコンサートがサッポロドームで今日と明日サッポロドームであるだと?札幌市内のホテルは満杯だとタクシーの運転手から聞く。あちらは9万人のコンサートになるらしい。数は暴力的ですらある。マイペースである。ふらつかないこと、勘違いしないことです。
クドシンのお母様と妹がスタッフとして受付などを手伝ってくれています。こちらは手作りです。資本の力でモノを見せるのとは違うのです。小さいながらも楽しい我が家。もうスタジオが我が家のように見えてきました。
今日は30年ぶりに帯広在住の元劇団員まんちゃんに会える。唇を重ねよう。
1ステージは満杯だった。
お!神戸から空乃さんが?目を疑いました。彼は熊本公演にも駆け付けてくれ、これで4ステージを見てくれたことになります。いっぱい、感想なども書き込んでくれています。許可がおりればコメントを掲載するつもりです。
2ステージ終わりました。終演後、万十蔵と座長、大ちゃんと私、このアトリエでは何度か劇を見たことがあるという方と夜遅くまで焼き鳥屋へ流れた。バラエティーショーのような焼き鳥屋だった。酒が飲めないのでカルピスを呑みながらになった。魚の味噌づけ!など珍しいものが出てくる。九州では味わえない。他の劇団員たちはジンギスカンを食べに行っていた。
(1)
https://www.facebook.com/junpei.yamanami/posts/781992298581049?pnref=story
(2)
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=782254991888113&set=a.672863476160599.1073741829.100003108578232&type=1&theater

■6月7日(日)
「ねじ式」札幌公演千秋楽の4日目の朝を迎えました。
今日は会場入りが正午のため、若者たちは買い物へ、私たち年寄りは昼前までホテルでゆっくりすることになった。札幌の日の出は早い。朝の4時すぎには明るくなる。その時間まで起きていた。
お客さんはほとんどがクドシンの家族親戚と友人知人!盛り上がっています。まさにクドシンのふるさと公演になっています。勿論、情報で駆け付けてくれたお客さんもいました。有名人も来てくれたと後からこしばさんから聞きました。会場出口で挨拶を交わした方だった。クドシンの職場の責任者も熊本から来てくれていました。握手したら目眩がしそうになった。
謎めいていますが最終公演3ステージではアドリブで乳首2つをお客さんにプレゼントしました。喜んでけれたと思ったのですが、会場に置いて出られたようです。これは残念だった。
打ち上げはクドシンファミリーと劇団だけになった。かに三昧の居酒屋だった。刺身がデカイ!
ほぼ美味しい北海道は食べ尽くしました。ふぅ~。間違いなく血糖値は上がりました。
https://www.facebook.com/junpei.yamanami/posts/782426031871009?pnref=story

■6月8日(月)
札幌公演「ねじ式」無事終了致しました。皆さまに感謝申し上げます。
写真(フェイスブック)は舞台を中心にアップしたものです。
尚、札幌から熊本までのエピソードもあります。ご覧になれる方は覗いてください。
https://www.facebook.com/junpei.yamanami/posts/782772201836392?pnref=story

この「旅日記」次は「ねじ式」の謎めいた内容にも触れるつもりです。頂きました感想やコメントも可能な限り公開してみたいと思います。
尚、私たちは次回6月27日・28日の上映会「おやじ男優Z」ADOに向けて動きます。同時に今後の活動計画を表します。

遠足らんらんらん

2015-06-03 23:15:22 | 透明人間三部作-2014-2015
「ねじ式」熊本公演のリズムをキープしながら「ふむ。」と首を傾げる部分の修正をしています。札幌では赤色を更に強調すべし。これは心の色です。原作漫画の平面を立体化するとは何でしょう!ギリギリまで諦めません。現地で暗号を飛び交わせます。
今日(水)が熊本での最後の稽古となった。あの人この人に「お土産はカニだ~!」と言っています。蟹だ。
問題は集客です。札幌へ乗り込んで作戦を実行します。とにかく、猫も杓子も来て欲しいですね。案はあります。・・・仕込みの空き時間は半径300mしらみつぶし作戦!
お!30年前に劇団員だった万十蔵君が帯広から来てくれる。嬉しいね。あの頃は学生だった。今は50代半ば。彼は学生の頃からおじさんの役が多かった。ハグを超えて唇を重ね合いましょう。お!ハムプロの皆さんは来てくれるのだろうか?お!もう、時間がない。
明日4日(木)は朝一から移動開始です。遠足の前夜は眠れませんね。目を閉じるとオッパイがイッパイ迫ってきます。妄想です。・・・もう寝ます。
4泊5日の札幌へッ。

劇団夢桟敷「ねじ式」■札幌公演
6月6日(土)15:00開演/19:00開演
6月7日(日)15:00開演
会場:実験演劇集団「風蝕異人街」
   アトリエ阿呆船
札幌市中央区南4西9 栄輪ビルB1 
木戸銭◎前売り2000円(当日2500円)
(問)09045815190(制作)09028576099(塚崎)

生きろ ブンブン!

2015-06-02 23:30:27 | 透明人間三部作-2014-2015
「ねじ式」熊本公演(5.29-30)が終わって慌ただしい。
その一つ、2012年「極楽少女」で客演してくれたKT君(26)が自死してしまった。遺書がないからその理由はわからない。薬を飲んで永眠してしまった。彼女にふられたから?詮索レベルのことだろう。真実はわからない。いずれにしても、このような死に方はイケナイ。このバカ息子が!親はどのような気持ちなのかはかり知れない。
彼は「ねじ式」を見に来てくれていた。「久しぶりだね、元気か?」と聞くとモゾモゾとした顔で曖昧に笑っていた。いつもモヤモヤしているように見えた。
「ねじ式」ではこんな歌を歌っている。線路を歩く青年がイシャをさがしている場より。キツネたちが歌ってオドル。

「生きろブンブン」
生きろ 青年よ しっかりしろよ
こんなところで こんなところで やられてたまるか
群がるウジ虫 いつかは羽根が生え
大きな空 風に乗って 銀蝿金蝿
はぁ ブンブン ブブブン 親にもらった この身体
ブンブン ブブブン 背中に生えた夢の羽根
ブンブン ブブブン 今に見ていろ おっかさん
不思議の町の吹きだまり
希望の歌 希望の歌 みちづれに!


生きていると辛いこともあるだろう。未だ二十代ではないか!このバカタレが。
感傷に浸るのは札幌公演が終わってからにしよう。自死の真実が理不尽なことであればその遺志を引き継ぐことにもなろう。

劇団夢桟敷「ねじ式」■札幌公演
6月6日(土)15:00開演/19:00開演
6月7日(日)15:00開演
会場:実験演劇集団「風蝕異人街」
   アトリエ阿呆船
札幌市中央区南4西9 栄輪ビルB1 
木戸銭◎前売り2000円(当日2500円)
(問)09045815190(制作)09028576099(塚崎)

旅半ば、次は札幌です!

2015-05-31 11:01:41 | 透明人間三部作-2014-2015
「ねじ式」熊本公演(5月29日30日3ステージ)は終了しました。ご来場頂きました皆様に感謝致します。又、ご協力頂きました関係者様には御恩を忘れません。
次の札幌公演に向けて面舵イッパイ!
問題演劇「アバンギャルド夢桟敷」は日本列島「古今東西」から「溶け合う南北」へスリップします。科学から空想へ!さかしまへ傾きます。
死んで神様と言われるよりも、生きてバカだと言われましょうよね。
熊本公演ではタイ、千葉、東京、三重、大阪、神戸、福岡、宮崎など海外、県外からのお客様のご来場があり、お忙しい中、お時間を熊本まで頂き恐縮しております。二日間3ステージ、2ステージを連続して見て下さった方々も複数おられました。観光を楽しんで頂くために日曜日は阿蘇温泉ツアーも企画していたのですが、残念ながら皆様、飛行機で帰られてしまいました。
公演期間中は濃密な交流も図れました。シェイクハンドの手のぬくもり、ハグによる熱い体温、温かい叱咤激励も頂きました。これがホームグラウンド熊本の形振り構わない夢桟敷ならではの関係です。
時を超え、国境も超えられる。演劇は時空を超えた可能性があります。目を閉じればまぶたの裏に虚構が現実の如く色鮮やかに現れてきます。意味不明、謎めいた「ことば」の暗号が一人歩きします。歌や踊りで場面が移り変わり、役者の特権的肉体はデタラメさを祭りのエネルギーに代えます。身体は快感する道具です。痛みが麻痺するとは?・・・これが劇の面白さ、怖さ、悲しさ、眠っていたユートピアの幕が開き「夢は夜ひらく」が明暗となって波のように押し寄せては引き、劇を投げれば静かな波紋となって広がります。自由を求める命が目覚めます。こうして生きているバカがいる!これで勇気が湧いてくる人々もいるでしょう。
札幌の皆様、ご来場下さい。ちょっと寄ってみて下さい。
主演=工藤慎平は札幌出身でございます。小劇場の突然変異?をご覧あれ!終演後はささやかなサロンの場と化します。お時間がある方はお茶でもどうぞ!

劇団夢桟敷「ねじ式」■札幌公演
6月6日(土)15:00開演/19:00開演
6月7日(日)15:00開演
会場:実験演劇集団「風蝕異人街」
   アトリエ阿呆船
札幌市中央区南4西9 栄輪ビルB1 
木戸銭◎前売り2000円(当日2500円)
(問)09045815190(制作)09028576099(塚崎)

熊本公演!楽日の朝。

2015-05-30 06:37:31 | 透明人間三部作-2014-2015
昨日5月29日「ねじ式」初日の朝、会場へ向かう車中で、俳優 今井雅之さんが28日(木)逝去した(享年54歳)ことを知りました。漫才コンビ「今いくよ・くるよ」の今いくよさん(享年67歳)も同じ日に亡くなられたことも!・・・ご冥福をお祈り致します。合掌。
同じような境遇にいる身にあって、「今を生きる!」ことの大切さをひしひしと思います。只、息をしているのではなく、生きていることを楽しみたい。体力がある限り、思考停止していない限り楽しみたい。悲しみも滑稽さも同居していたい。お二人の死を知って、とても強く思うようになりました。生きていることで未来ある子どもたちや孫たちへ、繋いでいけるものを探そう。個人の力では限られています。やっていることをまっとうすることです。喜怒哀楽!劇で!

昨日初日のエピソードは語りきれない。一日のことを全部語るとエンドレスになります。
その内の一点のみ紹介させて頂きます。
冗談で「玉ねぎ」役が足らないので、あなた(玉垣君・劇団みちくさ)に演って欲しいと言ったところ演ってくれました!役者たちが「玉ねぎ。」と騒ぎ出したら、舞台上で玉ねぎポーズを決めてくれました。「いいね。」を一万回押したくなりました。
尚、客席が満杯になったため、舞台袖部分にも移動して頂きました。そこに玉垣君がいたのであります。(笑)

劇団夢桟敷「ねじ式」
楽日の本日(土)は午後3時と午後7時の開演です。
熊本市中央区河原町2 ギャラリーADO

今夜は中打ち上げ交流会と称しまして金龍美食(台湾料理の店)にて午後11時より乾杯致します。一息ついたら速攻、札幌に向かいます!

開演前にADO路上でパンダZパフォーマンスをしてくれた空乃雲之さんのコメントを紹介させて頂きます。彼は秋葉原(東京)日本橋(大阪)界隈では超有名人です。6月27日(土)28(日)はADOにて「おやじ男優Z」上映会の関係者様(空乃雲之)です。

さきほど劇団夢桟敷さまの舞台拝見させて頂きました。素晴らしかったです!!
これぞアングラ!!本物のアングラ演劇!!某有名大学の文学部の学生さまが、そこの大学教授に進められて見に来ておられました。卒業論文のテーマが「寺山修司 論」で、山南先生にロングインタビュー、取材されておられました。
これはつかこうへい先生の「熱海殺人事件」よりも難解な本物のアングラ演劇です。
ピカソの絵です。すごかったぁ!!これを演出できる人は日本では少なくなったように思います。抽象的過ぎてワケワカラン世界観のはずなのに、ただただ涙がこぼれる。脳内物質に直接響く感覚は、緊縛SMの世界の「縄酔い」に近い感覚に思いました。刺激が強い演目です。
1970年に漫画家のつげ義春先生が発表された「ネジ式」の舞台公演。難解な、抽象的な、取りようによっては視聴者がいかようにも取れる、夢幻の世界。起承転結の脚本論からも逸脱した世界。ただただ一瞬一瞬の「絵」「演技」が光り、膨大な情報量の渦に視聴者は飲み込まれていく・・・・。
いやぁ。若々しさが、エネルギーが凄い演目でございました。1970年代の退廃した世相と学生運動の時代背景すらも読み解けるほどのエネルギッシュさ。
この世界観をず~~~~っと!2015年の今も、心を病むことなく描き続けている・・・。アングラの極致を今なお追い続けている演出家・山南先生という方が、凄かった!!「怖い」と思えるほど凄かったでした。SM緊縛の世界観の「縄酔い」に通じる・・・。精神を破壊してまで追い求めるほどの、恐ろしさと凄みをひしひしと体感しました。
アニメ「エヴァンゲリヲン」の最終回のワケワカラン心象風景の演出やアニメ「押井守監督の世界観」や当時のアングラ表現に刺激を受けた演出方法は、断片的には今も見ることができますが。・・・いや、それにしてはもっと奥行きと申しましょうか底が深い。
例えば・・・。エロの世界でいうと一般の人には、そのエロさが、わからない・・。伝わりにくいとされる・・。全身タイツのフェチズムのさら~~~に!濃ゆい所や、SM世界のドンドン濃ゆい濃ゆい所まで煮詰めていった・・コアな所や、グロスカに、性的興奮を覚えるようなフェチズムの世界。
音楽ならば一般の方には不協和音に聞こえてしまうような所まで行ったジャンルの音楽世界。
例えば全身タイツの「光沢フェチ」のマニアの方を取材したことがあるのですが。常人にはエロいとされる「顔の表情」すらも隠して、もっと行き着くと・・・「水道管の蛇口」の光り輝く無機質の光沢の方が、「全裸の美女」よりも性的快感を覚えるほどになってしまう・・・そんな底が知れない深さ・闇。
初代桂春団治のような破天荒な芸人を目指し、行きつくところまで御自身を追い込んで、しまいには精神を病んでいった、数多くのエンターテイナー。そんな表現が、この作品にはしっくりするほどの、狂気と刺激の強さでした。
ただ、ただ、凄かったでした。
物語はドンドン抽象表現のほうに加速度を増して、観劇者の思考回路を壊していくのですが。
前半部分。虚実入り乱れる導入部分が、現実の恐怖を描いていて凄く共感出来ました。日常生活にもある悲しみ、怖さ、の地続きの場面が、私がこの年齢になってみて人生経験を積むと、わかってくる面白さと怖さ・・・。
私が数年前に体調を壊して入院した時、麻酔で意識がもうろうとしている中で、家族や看護婦さんやお医者様までもが!? 一瞬!!「敵」に、感じてしまった時のような・・「正邪逆転現象」に見えた恐怖。大好物の食べ物が、病気になると美味しくなくなり、むしろ苦痛に感じる・・みたいな描写が丁寧に描かれていたり。
年老いて痴呆になったり、精神が壊れてしまった人から見たら、「現実世界はこんなに違って見えるんだ!?」・・・みたいな、世界観がひっくり返る恐怖とか。疎外され、隔離されたものになってみないとわからない悲しみとか。
「ゾンビブライド」という映画で、ゾンビを使ってそのあたりの悲しみをコメディタッチで描いていて。ゾンビ映画が大大大嫌いな私が、「この作品だけは、ちゃんと人生に根差した良い脚本だ」と思ったことがありました。ここを描き切ったら、どんなホラー映画よりも恐怖な「現実の怖さ」。
今回の演目「ネジ式」には、そこがしっかり描かれていて、怖いだけでなく、逆に救われたような感動で胸にジ~~~ンと来ることさえありました。
前半の導入部分ですら「この刺激の強さ」で。これを、二時間!!俳優の演技力だけで引っ張る面白さ!!この俳優様の演技力だけでも凄いです。
「役」や「脚本」に頼らずに、その数分間を自分の世界に引き込む俳優としての演技する面白さ。「ポ」「ポポポ」の、「ポ」のセリフと「語幹の響きの面白さ」だけで、俳優が観客を自分の世界に引きずり込み!!「ポポポ」を言うだけで10分くらいの長い長い時間を、お客様を楽しませる俳優の演技力!!
これ!凄かったぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~~!!!刺激が強かったぁぁぁぁ~~~~~~~~~!!!
理屈ではワケワカランことをセリフで行ってるのに、心揺さぶられて涙する。ドラッグやアル中のフラッシュバック現象のようなところまで踏み込んだ「これぞ!本物のアングラ演劇!!」
というものを拝見させて頂きました。
この刺激の強さを、よくぞ演出つけられたと思います。
山南先生、全然お若いです。精神も御身体も健康そのものです。これを演出する「精神力」「体力」が、凄い!!
私だったら、3日で精神崩壊し、1か月でヤツレテ餓死してしまうことでしょう。
あともうひとつ。
「ギャラリーADO」さま、「熊本市河原町2」という住所なのですが、要は、地図に載っていない住所です。大きな川があって、その河川敷に商店街があるのですが、この一角だけ住所に載っていません。
「芸事を目指す者の祖先は、しょせん河原乞食が発祥の地なんだよ」みたいな差別表現を目にすることはありましたが、2015年のこの現代になって、この場所で「アンダーグラウンド」「アングラ演劇」を根ざしてやって来られて。
有名大学の文学部の知識人たちが、こぞって三重県や西日本各地の都道府県から見に来る。劇団「夢桟敷」・・・、本物の凄い劇団でございました。
そして、なかみつ先生!この場所で映画「おやじ男優Z」を上映する意味はありますね。凄く良い場所をお選びいただき、ありがとうございました。
劇団「夢桟敷」、つげ義春原作「ねじ式」何度見ても面白い!!「玄人受けする演目」なので、
明日も拝見させて頂きますのが楽しみです。

どうもありがとうございました。

熊本公演!初日の朝。

2015-05-29 06:02:35 | 透明人間三部作-2014-2015
夢で現れた亡き母の遺影を会場に持ち込んで公演を迎えています。身内では唯一の理解者だったからです。夢の中で言われたことは、「あの世には何もない。」でした。浄土真宗の熱心な信者らしからぬこと。「何かある時は連れてって。」とも言われた。
昨日はタイより予約が入り盛り上がった。実は元劇団員のマシマンのことです。笑うと目が三角になり間寛平にそっくりさん。実は実は、4年前の「ねじ式」ではシンデンのマサジで出演したのだった。今回はその役を太郎ピーチマンションがする。ひひひ、・・・。
公演の日のアサー。(再び谷岡ヤスジである。うん?)
不規則な生活が続いています。昨夜は2時半に寝て朝5時に目覚める。朝から昨日の反省である。三重県伊賀から来られたカメラマン女史さんは初熊本だったが、充分に熊本をご案内することができない。今回は東京や関西からも予約が入り、明日(土)の終演後はささやかに台湾料理の店で会食することに決定!搬出後の夜11時より中打ち上げ(次週は札幌公演)です。可能であれば(日)は南阿蘇の温泉に流れたいものです。・・・などと今日の初日を迎え、アサッテのことを考えています。今、今日のことを!
劇団夢桟敷「ねじ式」
本日午後7時開演です。
熊本市中央区河原町2 ギャラリーADO

明日(土)は午後3時/7時の2ステージで熊本は幕。速攻、札幌に向かいます!

昨日のリハーサル(場当たり)では大きな間違いは起こらなかった。細かいことを言えばキリがない。今日のゲネプロでは細かいことを整理しよう。ここまで来ればツーカーである。
さて、朝からうんこスープ(小道具)を作ります。
尚、フェイスブックではリアルタイムで動向や気持ち、写真などを掲載しています。
https://www.facebook.com/junpei.yamanami
明日(土)昼公演では席に余裕有りでオススメですよ。

小屋入り、二日目の朝

2015-05-28 07:40:07 | 透明人間三部作-2014-2015
こんな姿(写真参照)を見て泣いてしまう人もいる。「真面目に生きれんかい!」と怒る人もいる。それは愛し恋しの親兄弟です。親は既に亡くなっていますが、この「山南ノート」を覗いて「何と申しましょうか?」と戸惑っている兄姉たちがいます。ひひひ。骨肉の争いはドラマチックです。会えば昔話に花が咲くとしても、全員10名(夫婦合わせて)が集合する機会はありません。冠婚葬祭も落ち着きました。

さて、小屋入り二日目の朝。公演当日配布予定の挨拶文を作成していましたが、台本上で気になる部分もあって散慢している。集中できない。眠れなかった。国会のことも関連しているのか?「あ~、あんて無駄な夜中を過ごしているんだ。」と言わないで下さい。
うつらうつらしていると「すると、あなたはこう言いたいのでしょう。『イシャは何処だ。』と!」の声が聞こえた。
今日は朝からうんこスープを作らなければならない。昼までには照明吊りを完成させよう。右よし、左よし!相互点検、指差し確認は大切ですね。
みんなオーバーヒート気味です。わかっていますが、私は激を飛ばす。世の中には締切時間があります。
今夜7時にゲネプロです。いよいよ明日、ホンバンですよ。
尚、フェイスブックではリアルタイムで動向や気持ち、写真などを掲載しています。
https://www.facebook.com/junpei.yamanami


「ねじ式~夢日記より」
原作◎つげ義春
■熊本公演
5月29日(金)19:00開演
5月30日(土)15:00開演/19:00開演
会場:ギャラリーADO 熊本市中央区河原町2
■札幌公演
6月6日(土)15:00開演/19:00開演
6月7日(日)15:00開演
会場:実験演劇集団「風蝕異人街」アトリエ阿呆船
札幌市中央区南4西9 栄輪ビルB1 

木戸銭◎前売り2000円(当日2500円)
(問)09045815190(制作)09028576099(塚崎)
予約■yumesajiki@ybb.ne.jp
ウェブ予約■https://www.quartet-onlie.net/ticket/nejishik

小屋入り【ADO】

2015-05-27 15:56:59 | 透明人間三部作-2014-2015
今日から小屋入りです。会場は熊本市中央区河原町、アートの町を夢桟敷の色で染めます。
気分的には赤・白・黒。照明的には青です。現実は透明である。
町を役者が通りますよ。散々「バカが通りますよ。」のコピーを言って参りました。
夢桟敷の劇団員たちを知っている方たちは「バカ」の意味をスルーすることでしょう。そうです、「バカ」ではないことを知っているからです。「バカ」を企んでいることを予感しているのでしょう。
皆様は企まれた「バカ」を期待しています。ここにユートピアがある。
6月7日(日)の札幌公演まで本番体制がつづきます。ここまで来ると手を合わせることが癖になります。何もかもを拝みたくなります。・・・暑さで溶けそうになったアスファルトに手を合わせました。
皆様、熱射に気をつけて下さい。水分補給を致しましょう。

「ねじ式~夢日記より」
原作◎つげ義春
■熊本公演
5月29日(金)19:00開演
5月30日(土)15:00開演/19:00開演
会場:ギャラリーADO 熊本市中央区河原町2
■札幌公演
6月6日(土)15:00開演/19:00開演
6月7日(日)15:00開演
会場:実験演劇集団「風蝕異人街」アトリエ阿呆船
札幌市中央区南4西9 栄輪ビルB1 

木戸銭◎前売り2000円(当日2500円)
(問)09045815190(制作)09028576099(塚崎)
予約■yumesajiki@ybb.ne.jp
ウェブ予約■https://www.quartet-onlie.net/ticket/nejishik

おっぱいタオルをシメテ

2015-05-26 23:05:45 | 透明人間三部作-2014-2015
透明人間三部作は「未来篇」=人間不在から始まり、古代「阿蘇大爆発」による神話を彷徨い、つげ義春(原作)「ねじ式」を漂流しています。
そのまんま、劇は時間や空間を旅します。言えばカッコィ~ことです。そこで生きている人たち(役者)にとっては理解に苦しむ「異常」と「正常」の間に挟まれます。稽古中は現実も空想も、身体もこころもボーダレスになります。
おっぱいタオルを巻いて頑張っている様子は事情を知らない人にとっては「おかしな人」です。
ですが、稽古場ではこのおっぱいタオルが静かに流行り始めました。じわじわと世間に忍び寄ります。世界をオッパイで包囲せよ!
母性を刺激するのだ。戦争へ!草木がなびくこの世の中、オッパイは平和のシンボルだと思います。
さて、明日(水)より小屋入りです。アートの町、河原町が夢桟敷の色に染まります。

劇団夢桟敷 第67回公演◎透明人間三部作 完結篇
「ねじ式~夢日記より」
原作◎つげ義春/作◎山南純平/演出◎さかもとまり
■熊本公演
5月29日(金)19:00開演
5月30日(土)15:00開演/19:00開演
会場:ギャラリーADO
熊本市中央区河原町2
■札幌公演
6月6日(土)15:00開演/19:00開演
6月7日(日)15:00開演
会場:実験演劇集団「風蝕異人街」
   アトリエ阿呆船
札幌市中央区南4西9 栄輪ビルB1 

木戸銭◎前売り2000円(当日2500円)
(問)09045815190(制作)09028576099(塚崎)
予約■yumesajiki@ybb.ne.jp
ウェブ予約■https://www.quartet-onlie.net/ticket/nejishiki

アングラと言いましたね

2015-05-25 23:31:48 | 透明人間三部作-2014-2015
アンダーグラウンド(地下)は1960年代に生まれた日本式造語である。得体の知れない、何と評して良いかわからない、既成概念からすると異物と称されるモノ。それを「アングラ」と括った時代があった。それは音楽・美術・演劇で巻き起こった。伝統的、保守的ブンカからすると差別すべき勢力であったのだ。差別されることによって成長するブンカがある。サブカルチャーは地下から地上に芽を吹き出した。

いま時、アングラとは何でしょう。
「ねじ式」完成まで後いっぽ。この一歩が大きい!
最後の詰め稽古である。
思わず、「おうおう、言ってることややってることがデタラメになってきたぞ!」とはしゃいでしまった。デタラメに見えることを肯定します。台詞が極端であり唐突過ぎる。焦点が合っていない目。いかにも!イッテイル。
堂々としたデタラメである。デタラメって気持ちが良いものだ。・・・もはや伝統芸にも見えてしまうのは私たちだけではあるまい。

劇団夢桟敷 第67回公演◎透明人間三部作 完結篇
「ねじ式~夢日記より」
原作◎つげ義春/作◎山南純平/演出◎さかもとまり
■熊本公演
5月29日(金)19:00開演
5月30日(土)15:00開演/19:00開演
会場:ギャラリーADO
熊本市中央区河原町2
■札幌公演
6月6日(土)15:00開演/19:00開演
6月7日(日)15:00開演
会場:実験演劇集団「風蝕異人街」
   アトリエ阿呆船
札幌市中央区南4西9 栄輪ビルB1 

木戸銭◎前売り2000円(当日2500円)
(問)09045815190(制作)09028576099(塚崎)
予約■yumesajiki@ybb.ne.jp
ウェブ予約■https://www.quartet-onlie.net/ticket/nejishiki

影が通るのだ

2015-05-24 23:37:08 | 透明人間三部作-2014-2015
思い通りに行かないものだ。アタマの中で考えていることがそのまま形にならない。だから、集団は面白い。劇は面白くなる。
劇の後半で映写機を使って映像を壁にあてる場面が数ヶ所あります。これに登場人物(生身の役者たち)が絡みます。計算通りではない。偶然性が生まれる。思いがけないことが起こる。影が笑い出す。
プロの照明さんから「夢桟敷の照明は影が出る。」と笑われたことがある。音響さんから「音の質が悪い。」とも言われる。・・・そりゃそうだ。缶詰の缶に裸電球を入れたり、会場によっては家庭用ラジカセで音も出す。無謀なことを言えば「見えりゃ良し。聞こえりゃ良し。」である。おまけに「金はなし!」。コレです。だから知恵を絞る。
さて、公演まで日にちがなくなった。観念的なことを言っている場合ではないが、「影が通るのだ!」を連発する。ちょっとしたことで涙もろくなった。こころは高感度である。

劇団夢桟敷 第67回公演◎透明人間三部作 完結篇
「ねじ式~夢日記より」
原作◎つげ義春/作◎山南純平/演出◎さかもとまり
■熊本公演
5月29日(金)19:00開演
5月30日(土)15:00開演/19:00開演
会場:ギャラリーADO
熊本市中央区河原町2
■札幌公演
6月6日(土)15:00開演/19:00開演
6月7日(日)15:00開演
会場:実験演劇集団「風蝕異人街」
   アトリエ阿呆船
札幌市中央区南4西9 栄輪ビルB1 

木戸銭◎前売り2000円(当日2500円)
(問)09045815190(制作)09028576099(塚崎)
予約■yumesajiki@ybb.ne.jp
ウェブ予約■https://www.quartet-onlie.net/ticket/nejishiki

物語の異変

2015-05-23 23:38:20 | 透明人間三部作-2014-2015
「約半世紀にわたり、日本の現代演劇の最前線を紹介し続けた演劇評論家で、元朝日新聞編集委員の扇田昭彦(せんだ・あきひこ)さんが、22日午後9時1分、悪性リンパ腫のため東京都小平市の病院で死去した。74歳だった。」(Yahooニュース)
演劇を愛してくれた方が亡くなるのは淋しい。合掌。

この数日、興奮すると首筋が赤くなる。毛細血管がプチプチと切れているのだろうか。昨日より関節もフニャフニャする。性欲も低下した。だが、食欲はある。うろんがくいたひ。舌に若干の痺れを感じる。
自分の身体が他人事のように漫画化されている。平面の中にいる。時々、身体が立体化する。その時が我に帰る時。演劇の稽古に集中しています。公演直前です。
「ねじ式」では「紅い花」と「もっきり屋の少女」を後半に導入している。
「紅い花」で登場するキクチサヨコと新田のマサジ、「もっきり屋の少女」で登場するコバヤシチヨジを「ねじ式」で登場させる。インチキだろうか?チキチキバンバンなのである。つまり、
この3人の出演者(サヨコ=サキ、マサジ=タロー、チヨジ=ヒゴ)が「ねじ式」の物語に介入させるべき存在感を持っていたのです。
混入することによって「ねじ式」は自在に歩き始める。青年の妄想は深まり広がる。
思えば、これも劇の副作用だ。物語の「異変」は「普遍」にも繋がる。

劇団夢桟敷 第67回公演◎透明人間三部作 完結篇
「ねじ式~夢日記より」
原作◎つげ義春/作◎山南純平/演出◎さかもとまり
■熊本公演
5月29日(金)19:00開演
5月30日(土)15:00開演/19:00開演
会場:ギャラリーADO
熊本市中央区河原町2
■札幌公演
6月6日(土)15:00開演/19:00開演
6月7日(日)15:00開演
会場:実験演劇集団「風蝕異人街」
   アトリエ阿呆船
札幌市中央区南4西9 栄輪ビルB1 

木戸銭◎前売り2000円(当日2500円)
(問)09045815190(制作)09028576099(塚崎)
予約■yumesajiki@ybb.ne.jp
ウェブ予約■https://www.quartet-onlie.net/ticket/nejishiki

メメクラゲと脳の・・・

2015-05-22 23:43:04 | 透明人間三部作-2014-2015
幕が開く。いつまで待っても何も始まらない。闇ばかりがつづく。何も見えない。音もない。
監禁されたのか?今からどうなるのだろう?・・・劇がハジマル。虚構?だったら何も見えないのだ。漂うしかない。しかし、
「ねじ式」では秘密の仕掛けがイッパイある。何のために仕掛けたか。それは謎を深めるためだ。謎が謎を呼ぶ。
謎の
メメクラゲの正体とは。・・・「××(ばつばつ)」を「メメ(めめ)」と誤植してしまった「メメクラゲ」は<誤>から<正>へ自立したのです。更に<正>から<誤>へ。これを繰り返すと「クラゲ」の正体は「脳みそ」に進化したのです。
つまり青年の腕の静脈は人間の「脳みそ」から食いチギラレタということにしました。各人、想いは自由です。だが、劇「ねじ式」では「メメクラゲ」が「人間の脳」にすり替わってしまったことは必然を感じます。
頭蓋骨を失った脳はクラゲである。
海に浮かんでいる巨大で無数の脳が広がる。

劇団夢桟敷 第67回公演◎透明人間三部作 完結篇
「ねじ式~夢日記より」
原作◎つげ義春/作◎山南純平/演出◎さかもとまり
■熊本公演
5月29日(金)19:00開演
5月30日(土)15:00開演/19:00開演
会場:ギャラリーADO
熊本市中央区河原町2
■札幌公演
6月6日(土)15:00開演/19:00開演
6月7日(日)15:00開演
会場:実験演劇集団「風蝕異人街」
   アトリエ阿呆船
札幌市中央区南4西9 栄輪ビルB1 

木戸銭◎前売り2000円(当日2500円)
(問)09045815190(制作)09028576099(塚崎)
予約■yumesajiki@ybb.ne.jp
ウェブ予約■https://www.quartet-onlie.net/ticket/nejishiki