山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

ポスト・ファミリー

2011-07-31 23:34:00 | モノローグ【エトセトラ】
稽古場にKARENちゃん(中学1年生)ファミリーが通ってくるようになって、劇団に新しい家族のような暖かさを感じるようになった。・・・無邪気になれる。演劇には無邪気さが必要なんだ。
昨年より始めた「子ども劇を作る」(小学生対象)公民館講座で劇団員たちが子どもたちの無邪気なパワーを受け取って、こんな表情もあるのかと発見ばかりだった。
今、KARENちゃんファミリーがつなげてくれている。

集団の関わりは世代を超えた方が面白くなる。年齢の上からも下からも影響し合う。同世代という小さな共感から同時代という時間を共有してしまう。共有する時間が新しいファミリーを生み出す。



家族だ。

私はこれまで「家族主義」を否定的に捉えていた。
その大きな理由は閉鎖的な「村」のマイナスイメージを持ち続けていたからである。
私の生まれた実家が封建制度(家父長制)だった理由もある。「お国のため、郷土のため、家族のために」利益を生み出すように育てられた。私は、当然、家族の中では害である。お国、郷土、家族のための利益を考えたことも行動したこともない。国益アレルギーだ。
戦後民主主義と封建主義の家庭内断絶の中で、私は今でも旧家族からはぐれている。
その反動として私の実のファミリーや劇団もあるような気がしてきた。・・・ファミリーコンプレックス。

コンプレックスはバネになる。コンプレックスが新しい発想を生み出してくれる。
ようやく「家族とは楽しいものだ」と感じるようになったのである。
自由奔放に生きることは容易ではないが、強い意志はできる。

田中幸太ダンスを客観的に見たり、録音作業(「ねじ式」Vシネマ編集)をしながら、劇団の小集団が個体としての家族を形成しつつあることを感じる今日この頃である。

ジンジン。

2011-07-29 23:42:57 | モノローグ【エトセトラ】
ゲリラ豪雨で東北北陸地方は河川氾濫、避難勧告も出されている。
3.11以来、平穏な日常とは何だったのかを忘れるくらいに危機意識が大きくなってきた。何が起こっても不思議ではない。天変地異も人災さえも身近に感じられるようになった。
不安感は増すばかり。・・・一方、こういう時だからこそ笑顔大切。

ジンジン、ジンジン、血がJINJIN。
夏バテ予防に血を作ろう。肉だ!肝臓疲労にも肉だ。
劇団員クドシンの実家(札幌市)から可愛い息子のためにジンギスカン(ラム、マトン、ホルモンなど)が送られてきている。ハイエナの如く、劇団員たちが狙っている。

■7月28日(木)清水市民センター

「マチナカレッジ」企画で演劇講座の件が舞い込んできた。予定は8月28日(日)。
昨年に引き続き「子ども劇を作る」公民館講座も取り掛かる。幅広い演劇ワークショップが要求されることになった。
今日の稽古前に「イメージトレーニングの方法」を整理してみた。イメージを形にする身体作りを点検中。これは劇を作っていく上でも大切なこと。
演劇をコミュニケーション学として捉えられている傾向強い中、「ことば」では納まりきれないドラマを生み出そうと企んでいる。・・・せりふの時代?その次の時代が来ている。

■7月29日(金)亀井公民館


その日がやってきた。座長は職場での飲み会が入っており欠席。田中コータは明日のダンス本番の為に稽古で欠席。10名で喰らった。



札幌名物ジンギスカン!・・・大量の肉に劇団員たちは大満足だった。血の気が見る見る内に濃くなる。
暑い夏も乗り切られそうである。・・・8月14日、河原町「夜の展覧会」もワークショップも旅公演もパワーアップで迎えられそうだ。

蝉の声、つづき。No.2

2011-07-27 23:09:28 | モノローグ【エトセトラ】
相変わらず蝉の大合唱で早朝から目が覚めて睡眠不足がつづく。
朝5時半からコーヒータイムである。
年をとると朝が早くなると言うが、これは一度目覚めると眠れなくなる老化現象だろうか。いえいえ、サマータイムだと思うようにしよう。
蝉に文句を言えない。蝉にも事情があると言うもんだ。本能を侮れない。愛は人間とて本能である。

暑中お見舞い申し上げます。


■7月22日(金)

原稿と格闘中、珍客あり。私に1万円貸してくれという。1年に1度か2度の訪問者。大して親しい仲ではないが、どうやら知人を回って暮らしているらしい。貸す金はないが、飯とタバコを与えて「仕事があるから」と追い返してしまった。心苦しくなる。金は天下のまわりもの!は空論だったのか。・・・夜、クドシンが劇のピアノ案を持って来る。マルチの才能あるか?面白いことになる予感。
家族や劇団員、苦労を分かち合える演劇人にはカネをばらまいて気を狂わせてしまいたい。楽しい夢だ。

■7月23日(土)武蔵ヶ丘教会

座長と卓さんはCM撮影の日。お世話になっている「シルバーバック」である。8月からテレビで流れるらしいが、ドキドキする。卓さんは初出演。ジャグラーは緊張しただろうな~。ドキドキも笑いの内に含まれそうだ。それにしても座長のマリンちゃん、キャーである。


仮面工房のkakuさんと米屋町の倉庫下見。この町周辺の調査がつづく。新しい事業(町の劇場化)に取り組んでいるが、一歩ずつ前に進んでいることは確か。焦らないことにしよう。稽古もぼちぼちでんな。加速する時、犬彦さん、まなみ~、KARENちゃんの大化けにわくわくする。

■7月24日(日)五福公民館

「ねじ式」録音日。18℃の部屋に全員で篭もる。もう一回、録り直すことにした。終わって、シナリオを削ることにした。長過ぎた。段取りも悪かった。テンションも低い。調子が悪いこともあるさ。だからと言って誰も落ち込んでいない。この性格が明日につながる。劇団は図太いぞ。お疲れさま、笑顔がいいね。



ノルウェーでのテロ事件、中国では高速鉄道事故、韓国ソウルでは集中豪雨災害、日本は原発事故による放射能被害が広がり続けている。毎日のように暗いニュースが飛び込んでくる。
こういう時は笑いも欲しくなる。連日のように女子サッカー優勝のニュースも流してくれて顔はほころぶ。世界水泳を観戦していても顔がほころぶ。スポーツばかりでなく、稽古でも顔がほころぶ。
暗い顔をしていては身体の調子も悪くなりそうで、なるべくバランスをとるために顔を緩めておかなければ!

しばらくは蝉の声もうるさいだろうが、蝉も笑っているのだと思えば許そう。

蝉の声、この頃。

2011-07-21 23:44:32 | モノローグ【エトセトラ】
(写真は7.20、下通り「てばさき村」にて納涼)

窓を開けっ放しでいると蝉の声で眠れなくなる。朝方はゆっくり眠りたいのだが・・・
蝉が短い命をロマンで幕を閉じようとしているのか、未来へ子孫で繋ごうとしているエロスか。蝉が集団で歌っているのです。
蝉に夏を感じる今日この頃日記。

■7月15日(金)亀井公民館

仮面工房熊本支部さんとの合同稽古終了後、近くの「博多一番どり」に行く。ビール中瓶3本でヨイヨイになった。夏バテ気味。

■7月16日(土)武蔵丘教会

7月10日の河原町市街劇でデビューしたジャック(身長3メートル人形:製作は教会の牧師さん)の報告。喜んでくれました。

■7月17日(日)五福公民館

稽古場は5F。窓の外に庭があり、舞台は外・客席は室内で公演案が湧いた。かれんちゃん(中1女子)の弟(小3サッカー少年)に思わずリュウノスケさん!と呼ぶ。

■7月18日(月)

深夜~早朝にかけて世界女子サッカー「なでしこ」観戦。優勝した。この日は寝不足で書きモノお休み。

■7月19日(火)

一日中、部屋に篭もって原稿書き。「KAGUYA」構成、「ねじ式」編集シナリオ、「さだ、ひとり」台本。集中力不足。

■7月20日(水)てばさき村(写真参照)

原田芳雄さん死す。憧れの俳優が亡くなると淋しい。夜、下通りで飲み会をする。納涼。大阪在住のましまんの話題など出た。

■7月21日(木)清水市民センター

うなぎを食す。クドシンにジンギスカン(肉)が札幌より送られて来た。来週の金曜日に集まって食べることになる。感謝。・・・次回作「KAGUYA」エンジンかかる。

新☆KAGUYA 制作開始

2011-07-15 23:48:28 | No.56「KAGUYA」
新たな「KAGUYA」公演へ。

今後の予定!

☆8月14日■「夜の展覧会」
出品(映像+「KAGUYA」生出演)
於:河原町問屋街駐車場
☆10月28日・29日■No.57 大阪公演
(大阪エクスプレス+野外演劇フェスティバル)
於:高津宮 特設野外劇場(最寄り駅:谷町9丁目)
☆11月■子ども劇「ミュージカル・かぐや姫」
(公民館講座発表会)
於:熊本市清水市民センターホール
☆12月■No.58 鹿児島県指宿市公演

於:居酒屋「かわき」:/実質的に「KAGUYA」シリーズLAST

(お断り)
今年の演劇活動の目標は「旅」を目指していた。
この計画は二つの公演地(大阪、鹿児島)を除いてポシャった。
今年の「旅」は有言不実行となってしまった。
東京、名古屋、札幌、韓国ソウル、フィリピン(マニラ)の関係者の方々には
お詫び申し上げます。
劇団にはお金と時間がなかった。今更、驚くことはないのだが・・・。
「先送り!」と方言するが、ため息混じりである。

■■■

昨年の暮れより日本の昔話「かぐや・竹取物語」をテーマに取り組んできた。
原作をそのまま劇化するのではなく、いつものように物語を解体する劇。つまり、物語はとんでもないところに行きつき、劇団でしか表現しきれない、即興を取り入れた構成へチャレンジした。

私たちは現在に生きており、演劇をすることの意味は現在に反応する。

現在、「KAGUYA」劇で見せようとするイメージが変容してきたのである。
前回までの・・・「命」出生の秘密を異型に求めてきたことから、登場人物に妖怪あるいは幽霊のような存在感を表してきた。黄泉の国としての「月」が前提にあった。
今回は、原発、家、避難、この流れに置き換える。
今、この世は楽観視できない。・・・「KAGUYA」は危機を打ち出す。

河原町劇場(7月10日)

2011-07-11 19:22:45 | モノローグ【エトセトラ】
■7月10日(日)ドキュメント

気象庁の発表によれば九州は梅雨明け宣言されていた。
一気に南国クマモトである。気温は35℃を超えていた。
与えられたパフォーマンスの会場はアスファルトの駐車場。
午前10時過ぎに会場に到着してステージなどの組み立てに入る。

問屋街は歩行者天国。道路はテントや椅子、テーブルが並ぶ。
この町では毎月の第2日曜日がアートの日。
スタッフや参加者たちの段取りは手慣れている。
私は立ちくらみしていた。少々、貧血気味。早くも熱中症?
水分補給を!・・・劇団員たちは私が何時生ビールに手を出すか、
目配りしていたらしい。・・・こんな状態で呑むと倒れる。
最近、肝臓も疲労していた。自覚している。
冷房の利いたギャラリーADOで、
生ビールの代わりにアイスコーヒーで喉を冷やす。
生き返った。

今年の3月「ねじ式」公演よりこの町と関わって、
この町の魅力にとりつかれた。
5月に「KAGUYA」公演と宣伝パフォーマンスと撮影会など、
今回で5回目の関わり。

拘りは、この町の劇場化にある。
町そのものを劇場にしようと企んでいる。
公共の税金を使って立派な箱物を作って、結果、赤字で喘ぐ、
行政の劇場とは違った劇場はできないものか。
そんな思いがこみ上がってくる。

アート?芸術文化?・・・大それたことは考えていない。
要は、日本古来からある「路地裏」の復活を試みたい。
この町には下敷きがある。
妄想と言われようが、この町が劇場に見える。
町民が役者に見えるのである。



正午過ぎにリハーサルに入る。
じりじりする。汗が噴き出る。
無事に本番を終えることができるだろうか。
顔面に痺れを感じる。
座長も気分悪そうにして顔色がさえない。
海千山千と言うものの、座長は若くない。
否、若いからと言って劇団員、出演者も油断は禁物。
倒れてしまっては代理がきかない。
太陽が恨めしい。
日陰育ちの私たちである。

水道の蛇口からステージに向けて放水した。
打ち水の効果あり!
この案はダンス出演のMAMIさん、DAISUKEさんのアイディア。
猛暑の中でのステージは計算済み。救われた。

午後1時。
予定通り、「訪問劇」の開始。
通行人に質問を投げかける。店に入り込んで
「あなたは岡本さんですよね。」と
突然に訳のわからない岡本さん探しが始まる。
「あなたにとって一番汚い言葉とは何ですか。」
質問された人たちは、思った通り困惑していた。
しかし、イベントだとわかるとニコニコして応える。
「死ね。」「キンタマ」「糞、うんこ」「ろくでなし!」
喜んでいる。笑って答えていた。
この汚い言葉をステージのパネルに貼り付けていく。
「この言葉を集めてRKKラジオで流します。」
台本通りのことを言って歩くと、
RKKとは別の放送局の方が来られていて、
「RKKさんは寛大ですね。」とびっくりしていた。
あなたの放送局でもやりましょうよ!
「考えておきます。」こちらもびっくりである。

汚い言葉が数限りなく収集された。
こんなことを一日中すると
汚い言葉でこの町は埋め尽くされたであろう。
30分で終了して、ステージで叫ぶ。
汚い言葉が健康的に見えるのは何故。



午後2時。
劇団では音作りと映像記録などでお世話になっている
タカハシユウジさんの路上ライブのハジマリ。
同時に劇団魂のはる君(主宰)が
身長3メートルのジャック(骸骨人形)で登場する。
タイミング良く、
熊本キャラクターのクマモンも町に現れる。
クマモンは人気者だ。誰でもが近寄ってくる。
ジャックが近付くと、いいコンビに見えた。
タカハシさんのBGMと融合する。
クマモンとは何も打ち合わせしていないのに、
まるで劇団員のようにふるまっている。

ジャックの人形は脱原発パレードのために
稽古場でお世話になっている牧師さんの手作りである。
この市街劇に出演することを快く受けてもらった。
はる君は徹夜明けでこの人形を背負っての登場。
仮面工房熊本支部のKAKUさん、ちくわさんも
仮面と衣裳をまとってジャックをアシストしてくれていた。
新人=KARENちゃん親子も楽しそうに眺めていた。

私はこの時点で顔の痺れが酷くなり、まっすぐ歩けなくなった。
冷房の利いたギャラリーに飛び込んで梅ジュースを呑む。
病院に運ばれたら洒落にならない。
まだ終わっていないのだ。



東京から来られた劇団を紹介された。
12月に100回記念公演を熊本でやるそうである。
紹介者は昨年、八千代座で上演されたコンテンポラリーダンス
で出会った横田女史。
いつか面白いことを企画しましょうと、
それからの付き合いが始まった。
話によるとその劇団の主宰者が熊本へ移住してくるとのこと。
なるほど。
仮面工房さんが福岡から熊本支部を作ってきたように、
演劇が熊本に近づいてきているような予感がする。
熊本へ草木はなびく。

塵蟲さんや徹夜明けの大ちゃん、久しぶりのみんみん、
陰でニヤニヤ笑って見ている旧友の顔など、
この暑さの故、見る側も大変だったろう。

午後3時。
みんなでやろうダンスワークショップの時間。
座長の進行で夕沈ダンスを紹介する。
田中幸太のリードでヲタ芸。
実はこれが心配だった。
冗談抜きで体力の消耗は絶頂期にあったのではないだろうか。
参加者の顔を笑っている。・・・大丈夫なんだろう。
ここでも水を撒き散らす。
暑過ぎてシャワーに飛び込んでくる人もあった。
クドシンの肌が赤くはれていた。
何故か、肥後丸はカレーの匂いがした。
サキはピンピンしている。劇団員たちは苦境に強い。

ワークショップに引き続き劇へ。
「新☆KAGUYA」のコマ送りバージョンで30分。
野外だとストリーや台詞は通用しない。
身体である。肉体が全面に出る。小細工も通用しない。
肉体言語。
この経験は10月大阪公演(野外ステージ)へつづく。



午後4時。
MAMIさんとDAISUKEさんのダンスで締めくくる。
このステージは客観的に見ることができた。
タップ、ポップである。カッコイイ。
生ビールが呑みたい!・・・打ち上げまで待て。
ラストの場面でシャワー。
稽古の段階で、水に濡れるMAMIさんを想像してわくわくしていた。
私は水に濡れた女性にエロチズムを感じる性癖がある。
雨や温泉、海水浴場が好きなのはその故だ。
イイ感じに濡れていた。
クラクラ~としたが、
暑さと精神的な趣味で貧血のクラクラ~だった。

終わって、スタッフさんたちに挨拶回りなどをしていると、
急に空が暗くなり、いきなりの豪雨である。
カミナリも響きだした。
熱くなった身体を冷やそうと雨に打たれたら気持よいではないか。
田中幸太は豪雨の中、一人で踊り始めた。
絵になるねー。まるで映画の一場のように見える。

出店の手羽先屋さんから大量のおにぎりを頂く。
肥後丸を除いて、みんな昼食をとっていなかったのではないだろうか。
腹が減っていたことに気づき、おにぎりを食べる。
美味過ぎる。
ふらふらになりながらも、生きている実感があった。

午後6時。
近くのお好み焼き屋さんで打ち上げる。
皆さま、本当にお疲れ様でした。
次回は8月14日(日)「夜の展覧会」。

明日、河原町アートの日

2011-07-09 23:27:45 | モノローグ【エトセトラ】
河原町企画(1)WORK SHOP         

期日■2011年7月10日(日) 会場=河原町問屋街通路 駐車場

参加者■

劇団夢桟敷(夢現・サキ・幸太・クドシン・肥後丸・KAREN・山南)+
劇団仮面工房(協力参加/賀久・ちくわ)・・・市街劇、演劇ワークショップ       
山本真実+中村大輔・・・ダンス
タカハシユウジ・・・路上ライブ
はる・・・身長3メートルのジャック(クマモンとのコラボ有り。)

プログラム■

13:00~13:30 訪問劇
13:50~14:20 ライブ 
14:30~14:50 演劇ワークショップ
14:50~15:20 KAGUYAパフォーマンス  
15:50~16:10 ダンス




明日7月10日(日)、本番ですよ。
天気予報は晴れのち雨?・・・梅雨明け宣言でした。
今日7月9日(土)は最後の稽古&流れの確認。
MAMI先生(ダンス)に「いい濡らし方」をしたいと思った。ある場面で水を使う。イメージが広がった。これだけはぶっつけ本番で楽しみたいのです。
ところが・・・誤解されてしまった。私はエロじじいではない。
劇では「下ネタ」カットに決定。「何故?」の表情が見えてしまうからである。さて、やる側も見る側も楽しもう。それが、今回の意義です。

町の劇場化、スタート!

尚、焼きそば、生ビール、名古屋名物「手羽先」などの店も出ます。
レトロお祭りです。

訪問劇 【ネタバレ】

2011-07-05 23:57:37 | モノローグ【エトセトラ】
このネタは7月10日(日)熊本市河原町2「アートの日」にて実施される一部である。pm1:00スタート!・・・町の劇場化計画の第一弾はじまりぃ。
さて、これを見逃すことができるだろうか。


「訪問劇」テキスト

集団で歩いている。身長3メートルのジャックもいる。
一人一人が夕沈ダンスでバラバラに踊りだす。
ふたり一組になる。一人はタマネギ(これは何でもよい。)を持っている。もう一人はビデオ又は写真で相棒を撮る。タマネギの人を神様かスターのような扱いで、汗を拭いたりメイクを直したり色々とお世話する下僕である。
タマネギの人がいきなり通行人に呼び掛ける。(見知らぬ人。知り合いはダメよ。)

タマネギの人
「お久しぶりです。
私のことを覚えていらっしゃいますか。
あの時の私ですよ。・・・あの時です、岡本さん。
あなたはあの時の岡本さんですよね。
(いいえ、と答えると)いいえ、あなたはあの時の岡本さんに間違いないのです。
・・・好きでした。あの時、どうしてもその一言が言えなかったことを悔やんでおります。

(相手が逃げたら追わないこと。「愛していました。」と叫んでthe endにすること。絶対に執拗に追いかけないこと。・・・面白がって反応があれば。)

まさかこんなところでお会いできるとは・・・これは運命ですね。
それはさておき。
私のお話を聞いて下さい。・・・5分で済みます。いえね、私はモノ売りでも宗教の勧誘でもありません。けっして怪しい者ではありません。
私がお話している間にコレ(タマネギ)を預かって下さい。これは愛の絆です。これが人間関係というものです。コミュニケーションの潤滑油です。
あなたは孤独ですか。私は孤独だった。・・・
それはさておき。

(と言いつつ、「KAGUYA」の物語へ。締めくくりは本日のイベント案内へ。)」

以下、寺山修司の「汚い言葉収集」のための訪問劇です。
このようなことをして、ステージで発表して帰結します。


ネタバレ(訪問劇 その2)

町でよく見かける「アンケート調査」です。
色々な質問を投げかけますが、ここでは(五)の汚い言葉収集のためのアンケートなのである。
汚い言葉を町で発表するための質問訪問劇。許可が下りればRKKラジオで流してもらおう。
RKK様、宜しくお願いします。

質問内容(この中から、一人に三つずつ選択して質問する)
質問者は鼠算式に増える。
いわゆる「不幸の手紙」のように、最後に「あなたも質問者になって最低10人に質問して下さい。」と言うこと。そうでなければ不幸になるのです。

一、今日、何人にメールを送りましたか?
二、河原町は喜劇的ですか、悲劇的ですか?
三、あなたは、どんなとき親指を使いますか?
四、熊本大地震は起こると思いますか?
五、あなたが知っている一番汚い言葉は何ですか?
六、あなたが最初に寝た相手の名をどうぞ
七、日の丸は朝日にみえますか、沈んでいく夕陽に見えますか?
八、バスルームでは体のどこから洗いますか?
九、最近もっとも美味しいと思った食べ物は?
十、無人島に一人で行くとしたらどんな何を持っていきますか?
十一、幸福は何だと思いますか?
十二、あなたの知ってる英語を一つ

<ト書き>
 
汚い言葉のコレクション!

 バカ/アホ/クソ/ボケ/ウンコタレ/ゴミ/ファック/バケモノめ/ブス/タコ/ブタ/イカのキンタマ/マヌケ/ウスラトンカチ/シネ/ノミの脳みそ/ダニ/ゴキブリ/悪質な滞納者/ビンボー/ペテン師/詐欺師/ハゲ/歯ヌケ/ガキ/・・・アングラなど。

どきどき(演劇)

2011-07-04 23:12:22 | モノローグ【エトセトラ】
おや?ひとりで突っ走っているではないか?と勘違いするくらい地に足がついていない今日この頃である。・・・私は若返っている。

どきどきしている。

7月10日「河原町アートの日」に向けて稽古は蛇行して(合理的とはいえない試行錯誤)進めている。これはどきどきものだ。
最近、悩みながらの劇作りはしなくなった。時間との勝負、合理的なやり方が定着していて悩まなくなっていただけのこと。
正直に言うと自信のようなものがあったからだろう。劇作りに対してスタイルが定着し、言わば保守的になっていたのではないだろうか。殻から抜けだそうとしていなかったのでは?

先週は仮面工房熊本支部の方たちとの合同稽古をした。その時、ふと思い出したのだ。
彼らは旗揚げ公演に向けて靄の中を走っているように見える。演劇未経験にエネルギーを感じた。嬉しくなり、私の気持ちも未経験に後戻りたくなった。若い青年に教わった。

ここには大きな可能性がある。経験だけでは前に進まないことだってある。慎重になり臆病な気持ちになるからだ。合理的は大事なことを見落とす。冒険がなければ!

7月2日(土)は東田まなみ、KARENちゃんの新人歓迎会をした。新人さんが入団してくるとこちらも新鮮になれる。
何が何だかわからない。右も左も見えない真っ白な感覚に接すると嬉しくなる。

不安がバネになる。わくわく、どきどきがある。・・・腰痛に不安があるが、年末か来年あたり「ひとり芝居」に挑戦してみたくなった。
タイトルは決まっている。「サダ、ひとり」(仮題)である。今の時代が過去と重なる劇。どきどきする。

自主的劇空間創造

2011-07-01 15:31:20 | モノローグ【エトセトラ】
今年の3月「ねじ式 復活」5月「KAGUYA」演劇公演を熊本市河原町 ギャラリーADOでおこなった。
この町は毎月第2日曜日に「アートの日」が開催されている。実行主体は河原町文化開発研究所。
5月6月とこの「アートの日」に劇団夢桟敷として参加した。公演情宣であったり、ビデオ撮影が目的の野外パフォーマンスとなる。
この町へのこだわりは町そのものを劇場化できないだろうか。にある。

チャレンジする。・・・プロジェクトは動きだす。


河原町企画(1)WORK SHOP
            

期日■2011年7月10日(日) 会場=河原町問屋街通路 駐車場

参加者■
劇団夢桟敷+劇団仮面工房(協力参加)・・・市街劇、演劇ワークショップ       
山本真実+中村大輔・・・ダンス
タカハシユウジ・・・路上ライブ

プログラム■
13:00~13:30 訪問劇
13:50~14:20 ライブ 
14:30~14:50 演劇ワークショップ
14:50~15:20 KAGUYAパフォーマンス  
15:50~16:10 ダンス


新しい発想とカテゴリーで「劇場論」を発信します。