山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

私の名前はビョーキです。

2015-09-30 15:44:03 | がん治療日記2015-
寺山修司「疫病流行記」での名台詞と言えば「私の名前はビョーキです。」
私は日常生活でもこの名台詞を使うことがあります。とても的確で良いではありませんか。
今日は朝から2週間に一度の白い巨塔での抗がん化学治療の日である。時々、自分が患者であることを忘れて途方もない夢や希望を追いかけることがあります。
「地球を一周する旅に出たい。」
それは無理でしょう。お金も時間もない。そもそも、人工肛門うんこ袋をぶら下げていると不自由である。
だが、良い方法を思い浮かべているのです。最新の旅行ガイドブックと世界地図があれば旅をした気分になれるのです。
小中高の時代、日本地図や世界地図を広げて空想の旅を楽しんでいた。太平洋に散らばる島々。漂流して島にたどり着きサバイバルを空想する。南の島にはユートピアがある。
生きるためには何が必要だろうか?無人島ではお金は無用。これだ、コレ!食べること。食べ物を探す。住むところ作らなければ!
そんなことを空想している内に眠りにつく。
目が覚めると、チューブで点滴をうたれている。時間がかかる。
これが終わったら稽古場に行く。いよいよ10月から次回公演2016年1月の「声優A子 の犯罪」作:さかもとまり
台本はあがっていないがいよいよレッツラゴー!である。

ブラジル公演計画【会議(1)】

2015-09-28 23:50:48 | ブラジル企画2017(準備)
 ブラジル公演2018年に向けての第一回計画会議だった。
 2008年「ボクノフルサト。」ブラジル移民百周年事業熊本公演、2009年ブラジル公演(ユバ→プロミッソン→ピラール→サンパウロ)から6年が経過した。
 当時はユニットとして劇団笠戸丸を結成しての公演だった。旧メンバーと新メンバーが加わり、そのユニットを引き継いだ劇団夢桟敷の中にブラジル公演実行事務局を置いて再出発である。
 時間をかけて出演者とスタッフも募集します。即戦力を基準にします。
 次回ではプロミッソン(市政百周年)での公演に焦点を絞ります。準備期間ですが、事務局を運営する人選が固まりました。次回の会議は10月、予算案が話し合われます。

 これから3年先の目標に向かいます。
 6、7年前は学生だったメンバーも結婚-出産、家庭を築いて立派に自立して一回り逞しくなっている。大人になった。
 新メンバーも強力だ。たっぷり時間もあり、新たな一家を築きましょう。
 務局三役はコウタ(事務局長)、ムラ夫婦(会計)、マミ(書記)で固まる。
 サンバダンサーが言っていた「熊本のブラジル化!」は冗談ではないと思う。南米へ世界がシフトする日は近い。

犯罪劇プランニング

2015-09-25 12:58:18 | 声優A子の犯罪
次回公演(2016年1月熊本)に取り掛からねばなりません。それなりに座長=夢現(さかもとまり。今年6月より劇団夢桟敷主宰!)は考えているようだ。それなりにとは?
 キャリア36年、すっかり夢桟敷になっているということ。私と違うところは真面目そのものである。ここのところは「水」と「油」です。これまでの劇はある意味、「水」と「油」を足して2で割って「真面目なのかふざけているのかわからない。」不明の劇だった。「わからない。」は「面白い!」と確信している。無責任?いえいえ、混沌から劇は生まれるのです。
 座長はどうやら夢桟敷の原点回帰を次回公演にぶつけたいようである。つまり、犯罪劇へ。 事実から出発して虚構へ向かう。エンゲルスの唱えた「空想から科学へ」の逆である。
 1979年の旗揚げ「四畳半夢の下張り」(三菱銀行大阪北畠支店強盗殺人監禁、梅川事件)の時からある程度、劇団の色が浮かび上がっていた。地に足がついていない革命の色である。
 ともあれ、台本があがっていようがどうだろうが、10月より次回公演「声優A子の犯罪」に向けて稽古はハジマル。

テキストは唐十郎

2015-09-20 23:52:57 | 九州「劇」派2016
 演劇ワークショップをやっています。テキストは唐十郎「少女都市からの呼び声」。
 何故、唐十郎なのか?今の時代、唐十郎とは何か?1960年代~70年代にかけての、いわゆるアングラ演劇の登場とは何だったのかを問いかけます。それは、古いと切り捨てられる傾向にある今の小劇場界をも意識してのこと。
 演劇の独自性や自由さの可能性を求めます。反面、想像力を広げていく困難さもあいます。役者が身の丈を超えるとは何でしょう?
 ここから世界観が作られたり壊れたりする。繰り返しながら異世界へ誘い込む構造があります。
 日常とは何か?を問いかけることは非日常を表す力を生みます。唐作品は原色のロマンチズムがある。ひひひ、言葉(台詞)はコミュニケーション(伝達手段)では終わらない。遠くへ向かう幻想的な世界へ導く肉体がある。時代と向き合う役者がいる。劇は日常の異物に位置する。
 このようなことをワークショップで体験できたら、劇を作る、役者をやることの面白さ、困難さ、自身が変わることの大切さ、想像力の爆発が起こります。
 何だか面白そう!と思われる方はご参加下さい。
 今月は
9月25日(金)・30日(水)18:00-21:30
 熊本市中央区黒髪コミュニティーセンター

(問)090-4581-5190
    yumesajiki@ybb.ne.jp

安保法つれづれ

2015-09-19 18:46:13 | モノローグ【エトセトラ】
 一昨日より参議院での安保法は大詰めだった。そして、委員会での強行採決、昨日(正確には本日夜中2時過ぎ)に自民公明とザコの賛成多数で採決された。
 国会の外では全国的に「反安保法」で国民の声が渦巻いていた。アベシンゾーも認めているように「国民には理解されていない」法(憲法違反)をゴリ押しで通過させてしまったのである。
 以下、一昨日よりの雑感(facsbook)を掲載します。

■9月17日(木)
 歴史的な時間に立ち会っています。
 この国が戦争か平和かを選択する大きな分かれ道に来ています。
 憲法違反の法案が強行採決されるならば日本の民主主義は死ぬ。

■9月18日(金)
 モーニングコーヒーを飲まずに、最近はグッドモーニング「午後の紅茶レモン」である。
 人工肛門ウンコ袋をぶら下げてうっとおしく生きております。座長はストレスや疲労が原因で帯状疱疹になってしまった。私的生活空間は枯れススキである。
 昨日の安保法強行採決で、更にテンション上がりましたね。夜の演劇ワークショップ「少女都市からの呼び声」(唐十郎)で「明日はフランケ祭りじゃ!」と叫びました。
 登場人物のフランケに3人の候補者が名乗りを上げている。脳筋術・錬肉術の実験として今日のワークショップはおこなわれます。
 アベシンゾー政権を倒さねばならない。
 ところで山本太郎先生がダンス甲子園でデビューしたのを思い出した。水中メガネと海水パンツだった。頑張れ、タロー先生。

■9月19日(土)
 数の暴力。
 国民の半数以上が安保法に反対しているのだが、参議院で可決させた自民公明。
アベシンゾーは可決してしまえば、国民の意識は萎えると思っている。長いものには巻かれろだと!
とんでもない誤解だ。
 政権打倒に面舵一杯である。
 演劇には演劇のやり方がある。少数だが数の暴力に対抗する人生だったのです。劇ではひっくり返す面白さ楽しさがあります。どんでん返しだ。

突然ですが

2015-09-16 14:42:47 | がん治療日記2015-
 突然ですが、こんな体になりました。誰も信用しないでしょう。嘘でございまし。
(注)加工された写真はKoji Utsumiさんが提供してくれました。(笑)

 今日は朝から白い巨塔です。
 昨夜は安保法案の参議院強行採決されるや否やを考えると眠れなくなってしまいました。
 現政権への怒りというか、TV報道ステーションで見た国会デモの市民たちの怒りを見て熱いものがこみ上げてきたからです。
 今やネット社会、TVやメディアでお国の都合が悪いことを隠そうにも隠せなくなっています。 フェイスブックで流れてくる警察の市民への暴行場面も見た。悔しいだろうね。警察は市民を守るどころか政府の下僕となり、その国家暴力装置が剥き出される。その内、完全装備の機動隊か。悶々。

 採血の結果、若干の貧血気味で他は異常なしでした。
 化学療法室のベッドに横たわる。早く終わってくれ。
 術後の化学療法抗がん治療の副作用はハードになると聞いていましたが、今のところ何もなし。

ワークショップ形式にて【募集】

2015-09-15 15:15:15 | 九州「劇」派2016
 只今、唐十郎「少女都市からの呼び声」をテキストに演劇ワークショップをおこなっています。

【9月:会場】
 15日(火)黒髪コミュニティーセンター
 17日(木)黒髪コミュニティーセンター
 18日(金)亀井公民館
 25日(金)黒髪コミュニティーセンター
 30日(水)黒髪コミュニティーセンター
 ※いずれも18:00ー21:30です。
 10月より週1回になります。
 今年一杯までは、本読みから部分的に構成されたショート劇を目指します。
 配役は自分で決めます。重複されても構いません。本を読んで自分に相応しい役を手をあげておこないます。
 この公演は来年の秋に熊本市か福岡市・東京を計画しています。
 ワークショップの参加が来年に向けてのオーディションにもなっています。
 ワークショップの参加はどなたでも受け付けておりますので、お気軽に参加されますようお願いします。尚、来年の春には出演者スタッフを決定します。

九州「劇」派【準備中】

2015-09-10 16:30:00 | 九州「劇」派2016
 うんにゃ、演劇は死なない。死んだこともない。
 九州から発信する劇活動を提案します。 
 
 これまで九州演劇連合と表記していた<仮>の名称を九州「劇」派と変更したのは、参加対象とする演劇団体・個人の「演劇スポットを絞り込む。」に相応しいことになるのではないかとの理由からのものです。
 「絞り込む」とはある程度の共通認識をもった任意団体としたいからです。
 九州派は福岡を拠点に前衛美術集団として1960年代に現れました。それは従来の既成概念を壊すような「美」の誕生だったとも言えます。ある意味、自由な表現への挑戦です。
 九州派をひっかけた名称です。「劇」を付け加えます。但し、音楽や美術、総合的な舞台に関係するあらゆる分野の人間の能力との融合を試みます。団体の大きさは求めません。権威も度外視致します。
 60年代、安保闘争やベトナム反戦、音楽・映画や文学に於いてもサブカルチャーとして新しい文化として大きなうねりとなり時代に一石を投じました。
 いわゆるアングラ演劇も登場しました。時代は混沌としており、政治や権力が腐る時代には新しい市民や若者たちは反発力をもって新しい価値観を生み出します。抵抗力がものを言います。
 そんな時代がありました。
 時は流れ、それは情報としては残っているものの、只今、そのエネルギーを体験した人たちも少なくなっています。世代は移り変わる。しかし、内向している場合ではありませんね。
 待てよ。あの時代から学ぶことはないだろうか?今、あの時代に似てきている。もっと後戻れば関東大震災当時の大日本帝国(軍国時代)の赤いアバンギャルドも。
 今、時は大きな節目にあるのではないでしょうか?戦争か平和か。我ら演劇は自由をバネにします。何が出てくるか、それを求めて冒険しているのです。
 だからと言って簡単には新たな価値観、文化が生み出される訳でもありません。
 現象としてはテクノロジーの爆発的進化、手作り感の小規模化と共に様々な形の変化や精神的な文化も経済原則にそって変わってきている。この流れは何でしょう。
 はい、漂流の時代です。はい、血や肉、骨までも彷徨っています。 
 一つ、演劇を歴史として認識します。古きものを単に再現することではありません。学ぶことによって、今この時代を見つめ直し、<生きた表現>を模索することが発見にも繋がります。
 時代として語れる演劇の体験者によるシンポジウムの開催や台本を掘り起こし新しい展開を試みるワークショップの開催、それらの活動を通じて九州発の演劇を点検したいと思います。
 「大きなことを言って」と鼻で笑うものもいるかも知れませんが、そのような意思をもって、劇団の枠を超え、九州レベルで人材と才能を接着できるのであれば!と決起します。
 九州を地域として捉えるならば場所的に常時一緒にいられる時間などにも制限がありますが、来年の秋には東京で公演をしたいとの計画も立てています。
 その第1弾はテキストとして唐十郎「少女都市からの呼び声」を使用します。その根拠や関連する資料も今後は打ち出します。
 まず、講座(講師も呼びかけます。)や参加者のためのワークショップ、個性的な出演者スタッフ、制作や自由な舞台技術などの実験も展開したいと計画中です。
 当面は劇団夢桟敷の熊本市の稽古場でおこなわれますが、場合によっては県外出張も当然あります。
 尚、明日9月11日は午後6時より亀井公民館(熊本電鉄亀井駅裏)にてワークショップをおこないます。福岡から仮面工房さんも参加予定です。
 いずれ募集(オーディション)などもおこないます。興味のある方はお早めに関わって頂きたいと思います。
 任意団体として一から事務的にも組織図的にも活動計画なども発案されて行きます。窓口は当面、夢桟敷がおこないます。求む、個性!
 お問い合わせは、yumesajiki@ybb.ne.jpまで宜しくお願い致します。

ブラジル企画第2弾2018

2015-09-07 23:21:20 | ブラジル企画2017(準備)
 2008年12月-2009年2月、夢桟敷メンバーと熊本の若い演劇人のユニット劇団「笠戸丸」を結成(20名)して、「ボクノフルサト。」(脚本:田中瞳)公演をしました。
(注)写真のチラシはブラジル公演のものです。
 公演は熊本市国際交流会館とブラジル公演はサンパウロ州4会場でした。あれから7年の歳月が流れた。そりゃ、若いメンバーも大人になりましたよ!
 ブラジル移民百周年2008年の記念事業として取り組んだ背景には、この企画を熱心に進めていた榊先生の突然の死があったことも大きな理由だった。田中瞳、山本まみが高校生だった頃、先生とは国際ボランティアの活動で繋がっており、私たち夢桟敷もスタッフとしてお手伝いしたり高校生へのワークショップもおこなっていました。ブラジル公演は先生への弔い公演だとも考えていました。
 フェアトレードの清田さんたちや熊本県、寄付をして頂いた方々、熊本在住の日系ブラジル人の方々、多くのご協力を頂き実現しました。ブラジルに渡って、移民の父と言われる上塚周平氏の墓守をされているプロミッソン市の安永ファミリーとニッケイ新聞社の強力なバックアップもあり、各公演会場での方々とのご努力やご協力があっての実現でした。
 1908年からの苦難の移民生活から10年後のプロミッソン植民成功のドラマを劇では描いていました。そのつづきとして劇を繋げたいと考えています。
 尚、第2弾はユニットとしてではなく夢桟敷プロデュースを看板にします。ユニット笠戸丸を引き継ぎます。

 今日は熊本市の白山通りにある星乃珈琲店にてブラジル公演諸々会議でした。
 ここは女性客が圧倒的に多い。個室もあって、密会の場としては諸々の会議ができる。
 調子にのってコーヒー1杯(自主規制)のつもりが2杯目をお代わりしてしまった。
 2018年プロミッソン市政百周年の企画を今から踏み出す。
 制作と台本を書くための取材、出演者スタッフを固めるための動きに入ります。今後、募集記事なども公開する予定です。お問い合わせ下さい。

 尚、劇団夢桟敷の計画は自主公演を来年2016年1月、10月には九州「劇」派(ユニット)として東京公演「唐十郎劇世界に挑戦!」も同時進行で準備に取り掛かります。
 個人的には身体ボロボロになってやる気満々!生きるが大切(ビョーキになって尚盛ん。)を燃焼致します。多々問題もあるでしょうが、次の世代へ繋げていくことを考えています。
 

祝☆肥後ちゃん!

2015-09-05 20:26:36 | モノローグ【エトセトラ】
 劇団員・肥後丸女史が結婚式を挙げました。福岡県久留米市マリーゴールドにて。
 久しぶりに会う面々、熊本組(夢桟敷関係)でも小さなお子さんも混じる。肥後ファミリーとも鹿児島県指宿市公演以来の再会でした。
 式で新郎新婦入場の時、未だ登場していないのにサキが泣いていたのには笑った。すまんすまん。
 肥後ちゃんが親に感謝を読み上げた時、お父さんは目から涙をこぼしていた。それを見てもらい泣きした。
 「辛いこと、嫌なこと、悲しい時は、いつでも熊本か指宿に帰っておいで!」と村上君が言っていたよ、とご両家に挨拶しました。村上君、すまんすまん。
 遠くはタイランドよりお祝いに来た肥後ちゃんと同期のマシマンとも再会。
 兎に角、お幸せに!である。

久しぶりの稽古場へ

2015-09-04 20:12:02 | モノローグ【エトセトラ】
 稽古場にいると興奮する。ジッとしていられなくなる。
 テキストは仮面工房の豪さんが持って来た、唐十郎「少女都市からの呼び声」を使っている。
 本を読むことで、テンポやリズム合わせ肉体化を図る。劇は結果、読んでいるだけでは治らない。台詞は憑依するための道具だ。
 何故、演劇をやっているのだろう?問いかけを、ひたすら役者の肉体から導くために、役者個性を集団でぶつけ合い、調和と撹乱の作業を点検する。お互いの存在を確認する作業だ。
 やっていることは勉強のための勉強ではない。
 劇団の枠を超え、来年の秋に九州ー東京公演へ向けて演劇革命「アングラ劇の登場」が今という時代に問いかけ直す原点を模索と発見を試みよう。九州「劇」派で括って打ち出す時が来た。
 一方、来年の劇団夢桟敷1月公演に向けて新体制作りもスタートした。こちらは座長=夢現(さかもとまり)の新作オリジナルになる。
 今日は東京から帰省した中村大輔さん(ダンサー)が訪問して来てくれた。羽ばたいております。嬉しいね。距離を短くしてくれる存在です。
 稽古終了後、プチ食事会をした。
 私はオマケの一歩を踏み出した。肉体ボロボロなれど新たな境地を見せたいのであります。生きる場所は舞台なのだ。
 ヒョヒョー!ベッドから立ち上がりました。

励ましに大感謝です。

2015-09-03 09:24:48 | がん治療日記2015-
 8月10日に退院して24日経った。直腸癌切除と転移したリンパ節切除は今のところ成功しました。今のところが肝心なようです。癌は再発の恐れもあり、顕微鏡でも発見されない微小の癌が隠れている場合もあると言われました。
 さりげなく聞こえたイシャのお言葉です。
「健康な細胞の活性化は癌細胞にとって弱点です。あなたのようにいつも笑顔でいると大丈夫ですよ!」・・・内心、スケベ笑いが見抜かれていないことにホッとする。笑うと鼻の下が伸びている場合が殆です。性的な妄想を浮かべている時です。最近、老若男女無差別、かまやしない、好きになることが愛の園なんです。
 つまり、人間を見る目が変わったのでしょう。命として見るようになりました。現実から出発して更に妄想が広がる。現実を見ることは大切ですね。死を逃げ場にすることではなく「生きて逃げよ!」です。生きているからユートピアがある。地獄めぐりの裏返しですね。堕ちても生きる。死んだら、はいオシマイ!を実感しています。それが自然の掟ですよ。

 座長が来年1月夢桟敷公演の台本を書くことを昨日になって聞きました。うん?これまでに4~5本は書いている。第1期(1979年~)[眠れぬ街」のデビュー作に始まり、個人的には第4期(2007年~)の「かぐや」がヒットしたと思っています。
 今年の6月15日、私から座長=夢現(さかもとまり)に主宰が移り、劇団夢桟敷36年の小さな歴史と大きな夢世界を広げて行かねばなりませんね。何?夢世界?・・・徘徊する老婆の物語とは?・・・ふむ。新しい時代の戦争と平和を語ろうとしているのだろうか?
 
 昨日、白い巨塔に通院して人工肛門の袋を接着する穴の開け方が間違っていたことを指摘されました。どうりで痛かったのです。時々、痛みが抜けて「ふぅ~」となる快感だった。この快感はエム?「ほほー。」です。
 昨日より正式な接着になり動きが少し楽になったのも束の間、携帯バルーン点滴を二泊三日装着しなくてはならず、新たな苦痛のハジマリです。
 具体的な苦痛は言葉になりません。精神的な部分が強いからです。うんこ袋と点滴を装備して暮らすことの不憫、傍から見れば愉快に見られますよ。

 さて、この9月より自分の劇団員としての仕事に取り掛かります。当面、来年の秋に向けての東京公演企画、その新たな集団(オーディションで結成します。)の準備に取り掛かります。準備はイベントをして公開致します。尚、この集団名は・・・
 九州「劇」派(仮)
の名称で呼びかけます。3年後のブラジル公演まで繋ぐことも視野に入れております。
 劇団夢桟敷の稽古場に来られればその企画経過や面白さなども話せます。

 今日は気分転換に散髪屋に行くことにしました。休んでいた稽古場にも全力で出席します。
 劇団の壁を超え、街で怪物男優、人を惑わせる美女を一本釣りに参りますが。エリアは九州限定です。

術後化学療法ハジマリ

2015-09-02 15:58:33 | がん治療日記2015-
 手術後の化学療法に入りました。抵抗力が落ちている為の抗がん治療です。切った段階で終わったと思っていたのですが、これからも油断大敵のようです。健康体でも1日に5000ものがん細胞が生まれており、それと闘うナントカが体内でがん細胞を押さえ込んでいると聞きましたが、実はチンプンカンプンの話です。
 色々と説明してくれるのは良いのですが、何が何して何とやら。餅屋は餅屋。素人が分かったふりをして大口を叩かないようにしなければ!これも大口ですが。
 色々な考えはあるでしょうが、今回のようにガン宣告されて、わたしゃ、現代医学とガプリ向き合おうと決めました。その時点で科学的・化学の立場を選びました。バカを売り物にしている割りには「生きる・命」に対しては大真面目になります。
 これより2週間に一度の通院による治療、全6回になります。その後、人工肛門を閉じて肛門からうんこが出るように手術します。
 肉体?人体は不思議です。腹の皮膚から浮かび上がった小腸の末端の動きを眺めていると「私」の個体は集合体として形付けられているのだと思うようになりました。
 今日は朝9時半より、採血ー主治医の説明ーCTスキャンー人工肛門接着講習ー化学療法の流れで終わるのが午後6時近くになりそうです。
 はっきり言って、「ヒマだ。ヒマヒマ!」。時間を持て余しているのです。その分、イシャや看護師さんたちはバタバタしているのです。