yaaさんの宮都研究

考古学を歪曲する戦前回帰の教育思想を拒否し、日本・東アジアの最新の考古学情報・研究・遺跡を紹介。考古学の魅力を伝える。

「今年はめでたいことから始まりました」の条

2015-01-13 02:14:48 | yaasan随想
 一昨日1月10日は次男の結婚式でした。
 お相手が福岡の方なので、息子が気を利かして博多で結婚式をしました。
 そのため、息子の関係者はほとんどが関西ですから、一族郎党皆博多へ集結しました。もっとも義兄・義弟夫妻や長男のご両親などはこれを機会に九州旅行に行かれたそうで、それなりに孝行したことにはなります。

 お嫁さんは福岡県の南端、みやま市の出身で、実家の直ぐ近くに石神山古墳があります。同市には女山神護石も所在しており、6~7世紀のヤマト王権と筑紫の勢力との関係を考える上で欠かせない遺跡が展開しています。そんな著名な遺跡群のあるところに親戚ができるということで昨秋ある会議に出る前に思い切って踏査に行ってきました。

 

 石神山古墳は彼女の実家の直ぐ近くにあった。今回は夕方で暗かったので全景が撮れなかった。これを機会にまた行って今度こそ全景を撮ろうと思う。

 

 何とか保護されている石神をカメラに納めた。

 

 みやま市教育委員会にお願いして女山神護石をご案内いただいた。

 

 

 公園展望台から見る光景はなぜこの神護石がこの地に置かれたのかを考えるによく理解できるものだった。







 この後裾部の谷部に設置された水門をいくつかご案内いただいた。長谷水門と横尾谷水門。

 こんな貴重な機会を得られたのも新婦のおい蔭なのです。感謝!!今年はいいことがあるに違いないのだ!

 ということで、1月10日に結婚式を挙げることになりました。







 私を悩ませたのは最後の両家からの代表挨拶。悩ませたと言っても中身ではなくて、いかに短く(5分以内厳守!!)的確に話すようにという『厳命』でありました。
 やむなく、正月早々原稿を用意し、タイムを計り、家族のチェックを受けて何度も練習して暗唱し、当日を迎えたのであります。移動中の新幹線の中でも、会場の食事の最中も、うにゃうにゃとそらんじていたら、娘が『なんでそんな難しい顔してるの??』と非難する始末。



 そしてついにその最後のシーンが・・・。

 原稿はこれ。(実際は少しアドリブで変えてしまったが、ほぼこんな感じ。)

 「 新郎の父でございます。
 本日はお忙しい中、遠路、お祝いの席に駆けつけていただきまして、本当にありがとうございました。
 また、ただいまはご友人、同僚の皆様方から温かいお言葉を頂戴し、厚く御礼申し上げます。
 こうして実際に二人の晴れ姿を見ておりますと、親として感激もひとしおでございます。

 振り返ってみますと次男は体重わずか2000グラムの未熟児として生まれました。体力はなくても頭のいい子に育って欲しいと、私の学生時代の愛読書?赤塚不二夫の漫画『天才バカボン』の弟・はじめちゃんにちなんで、次男なのに『創』と名付けました。
 しかし、その願いは見事に裏切られ、、小学生の頃は九九がなかなか覚えられず、風呂で毎日のように特訓したものでした。にもかかわらず、いつも6×7でつまります。短気な私は、できるまでやらせたものですから、とうとうのぼせ、倒れたこともありました。
 そんな子が、願いとは逆に、中学3年生の時、たまたま出た京都の水泳大会で優勝し、スカウトされて学科無試験?で高校へ進学することができました。ホッとしたものでした。一芸は身を助けると言いますが、水泳が彼を助けてくれました。大学も推薦で進み、就職もまた、水泳の得意な者がいいと言うことで○○消防にはいることができました。親の願いとは全く逆の人生を歩んだことになります。

 その上、この度、私が若かったら代わって欲しいくらいに美しく、スタイルよく、聡明なお嬢様を迎えることができました。山中家としては最高のご縁を頂くことができたわけで、本当に嬉しく思っております。
 既に数回新婦とはお会いし、お話しをさせていただきましたが、少々おっちょこちょいで、気分屋の息子にはもったいないお嬢様だと知ることができました。

 とは言いましても、これからの人生を夫婦二人で手を取り合って歩んで行くわけでございますが、皆様方のお力を頂戴しなければ困難かと存じます。なにぶん、若く頼りない二人でございます。これからもご指導を仰ぐことが多いかと存じますが、どうか末永くお引き立ての程をよろしくお願い申し上げます。
 宴を閉じるに当たり、両家を代表いたしまして御礼とお願い申し上げた次第でございます。本日はまことにありがとうございました。

  2015年正月10日 」

 もうこりごりですが、残されたのは娘なので、もう最後の挨拶はないので一安心です。

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