yaaさんの宮都研究

考古学を歪曲する戦前回帰の教育思想を拒否し、日本・東アジアの最新の考古学情報・研究・遺跡を紹介。考古学の魅力を伝える。

超過酷な一週間がやっと終わりました!!の条

2010-10-09 21:01:02 | yaasan随想
 本当に本当にきつかったです。やはりそろそろ仕事を減らさないと、急死しそうです(笑)。別に死ぬのは怖くないのですが、急死といのはね、ちょっと準備がしたいので・・・。

 だからちょっとこれからは仕事を減らして・・・、と一応思っている私です。

 新学期は10月1日から始まったのですが、私の授業は10月5日からでした。だからついその前に「ま、大丈夫だろう」と思って講演会を入れたのが悪かった。

 特に堪えたのが初日2日のダブル講演会。話しの方はそれなりに満足できたし、特に午後の部は疲れ切って、ヘトヘトで伊賀上野まで行った割には好評で、終了後のお便りも、お世辞半分としても、みなさんの評判が伝わってくるようなものだった。
 
 これに油断して、京都の家に帰ってホッ、としたのがいけなかった。

 火曜日の朝7時に家を出て、津に着いてから今日、さっき京都に帰ってくるまで、あまり意識がないのである。それくらいフル回転したのである。

 火曜日は演習ばかりの授業だから特にこちらが用意するものはないのだが、報告者は夏休みの充実した中味を伝えてくれるからどうしてもこちらも熱くなってしまう。気がつくと19時を過ぎていた。

 ところがそこから四年生の卒論の事前演習組がいろいろ相談に。夏休みを利用して現地に赴き資料を調査し、データーを作ったまではいいが、ちょっと、そのデーターがうまく取れていなかった。悪戦苦闘するも、どうもすっきりしない。とても頑張っているだけに何とかいい方向に持っていこうとこちらも必死で考えるのだが、悲しいかな、こちらはその現物を見ていないから(せいぜいデジカメの写真から判断するだけなので)なかなか気の利いたコメントが出来ない。ホント後少しのところなのだが、手が届かないのである。

 こういうのも意外と疲れるのである。

 翌日は水曜日、いつもの年なら後期は講義はしないのだが、なぜか今年は演習系を止めて講義に。これがまたいけなかった。実は珍しいことに資料は夏休み始めの頃にもう出来ていたのである。これもまたいけなかった。出来ていたから安心していたら、いざ始める段になるとどうもしっくり来ない。

 用意した資料は「339万年前の動物の骨に鋭い刃物痕!!既に石器を使っていたのでは・・・80万年あまり、道具を使う歴史が遡る」というニュースであった。これを素材に授業をスタートさせようとしたのである。

 これは教養の授業で、いろんな最新の考古学のニュースを基に、考古学とは何かを伝える授業である。人類の初めと授業の始まり、丁度いいと考えたのであろう。確かに専門の出だしとしてはぴったりなのだが、日本史も世界史もろくに習っていない今の一年生、それも理系の学生もかなりいるこのクラスで、この素材はちと難しすぎると気付いた。そこで大慌てで少し資料を追加。これに手間がかかってしまって、睡眠不足!!そのまま一コマ目の授業へ。もちろん授業はとてもうまくいって(自画自賛!)、午後は溜まっている原稿を、と意気込んでいたのだが、この疲れが出て、うつらうつら。全く進まなかった。

 ろくな状態でないところへ電話が。

 発信者をみて「ヤバ!!」会議出席の可否を問うものだ。内心「サボりたいな~」と思っていたが、声を聞くとそういうわけにも行かず、少し遅刻することを条件に出席することに。

 原稿は進まないは、翌る日の授業の準備は中途半端だは、・・・会議には出なければならないは・・。踏んだり蹴ったりとなった。

 さて、木曜の授業は朝から二つ連続で講義をこなすと直ぐに電車に飛び乗って某市へ。会議はあまり私には関係の少ない議題なので、ついうつらうつら(予想通り)。会議終了後の追加会議がメイン。そこで原稿提出の最終確認!!。

 「ハイ、スミマセン!!、ハイ、ゴメンナサイ、ハイワカリマシタ」

小さく、小さくなってひたすらお詫びして決められた締め切りを胸に刻んで再び大学へ。これまた少し遅れることを一緒に授業を担当している先生にお断りして大急ぎで教室へ。意外と早く着いたのでみなさんびっくり。

 四年生の卒論の中間チェックの授業の3回目である。夏休みを経てきているので、真面目にやっている人間は夏休み前とは見違える内容で報告していく。我が考古の学生は、例のうまく資料が出来ていない学生である。徹夜状態で資料を準備していたことはよく知っていて、とても心配したのだが、残念ながら予想は外れず、「再調査!」ということに。今度は私も一緒に某県まで出かけないといけなくなりそうである。

 この演習、いつも長くなるのだがこの日はさらに長く、1時間半もオーバーして終了。一息する暇もなく、大学院生の演習開始。その頃になると流石に腹も減ってきた。なにせこの日は駅の立ち喰いそばを一杯食べただけだからちょっときつかった。

 院の演習は『続日本紀』を読むこと。今は宝亀3年の段である。他戸井上親子が巫蠱(ふこ)の罪で廃后、廃太子され、いよいよ桓武の登場というもっとも面白いところなのだ。

 のめり込みすぎてこの授業が終わったのが21時半!!大急ぎでご飯を食べにいって、翌日の講演会のパワーポイントの準備。つい時間があると凝りに凝ったパワ-ポイントが。

 よく8日は関ヶ原まで行かないといけないので、朝5時半起床。寝たのが午前3時半だからこれまた寝不足。

 朝一の特急に飛び乗って、と思っていたら意外と早く津駅に着いたのでついいやしくも朝ご飯のパンを買うことにした。これが大失敗。朝早すぎたせいかパンがほとんど無い!!止めときゃいいのに、その少ないパンをとって電車へ。急いで食べたので、異変に気付かず。最後の一口でなんだか嫌な味のすることに気付いたのだが、「まさか??」とそのまま食べて名古屋経由関ヶ原へ。どうもこのあたりからお腹がグルグル言い出した。

 「やば!」

 講演最中になったらどないしょ、ということで、開宴直前にトイレへ。心配があたって、一時間もするとちょっと微妙。何とか持ちこたえて終了。挨拶もそぞろにトイレへ。こんな状態で電車に乗ると冷や汗たらたらなのに、何とクーラーがついている。寒!!

 これで完全に風邪を引いてしまった。お腹はグルグル、喉は痛いは熱はあるは、最低の状態で今朝の講演会へ。

 小さな部屋なのにマイクを使って、か細い声を補うという体たらく。それでも何とか、終わってホッと。本当はこの三連休、三重で原稿三昧のつもりが、この体調では無理!!

 思い切って京都へ帰ることに。今夜はぐっすり寝ます。ではみなさんお休みなさい。みなさんもあまり無理をしないでね。

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