yaaさんの宮都研究

考古学を歪曲する戦前回帰の教育思想を拒否し、日本・東アジアの最新の考古学情報・研究・遺跡を紹介。考古学の魅力を伝える。

南京・鳳陽・開封報告-6 南京から鳳陽へ、途中祖陵を訪ねての条

2009-09-28 19:51:57 | 歴史・考古情報《東アジア》-1 中国
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 わざわざ運転手の提案で7時出発としたのに来ない!!皆さん苛苛!!

 南京から鳳陽へは車で4時間ほどの道のりだ。ただし予定にはなかった明祖陵を訪れることにしたので、かなり時間を取られることになり、またまた車の会社との間でトラブルが。8月といい、9月といい、やはり現代中国の人間との間の「契約」は文書にしてきちんとしておかないといけないことを実感した。これまでのような「人間関係」はもう通用しない社会になってしまったようだ。これも経済大国の悪しき影響であろうか。またまたM先生の登場で何とか調整を済ませ祖陵へ。彼なくして今回の調査はあり得なかった!感謝感謝!!



 淮河を渡るといよいよ黄河流域へと近づいていく。、中国北部となる。



 ようやく見つけた祖陵の入口。

 祖陵の博物館について珍騒動が!!

 60歳以上の「老人」は入場料が半額になるというのである。結構高額の入場料だったので、皆さんには感謝されたのだが、私としては複雑な心境であった。(この後拝観料を取られる施設に行くたびにパスポートを出す羽目に!それにしても日本ではこんな制度はないような気がするが・・・政権交代したことだし、お願いしてみるかな!)



 上が一般の入場券、下がおじいさん用の特別チケット!アー悲し-。

 さて祖陵は余り知られていない。鳳陽の南にある皇陵はそれなりに知られているらしい(何も知らない今回の運転手も知っていた)のだが、祖陵はほとんど知る人もいないらしい。これもトラブルの一因だった。朱元璋の曾祖父や祖父母他の一族の遺品を集めて陵としたものである。1680年の黄河の大洪水によって一度水没したのだがその後六十年ほどして再び地上に姿を現したという。



祖陵の説明



 祖陵附属資料館の正面観。最近の中国の博物館はとても綺麗で、いろいろな工夫をするようになってきた。これもオリンピック効果であろうか。かつての日本の変化が東京オリンピックにあったことは間違いないが、ここ中国でもそれを実感できる。






菱の実はあっさりしたリンゴのような味がした。



 櫛の使い方実演!

 その参道を歩く途中にお土産物やさんがあった。ま、どこにでもあるものなのだが、なにせ参観者など全くいない施設。こんな所で店を出していてどうすんの?という感じだった。その一角でおばあさんが菱の実を置いていた。珍しいので覗くと、売りつけるわけでもなく食べろという。なかなかあっさりした美味しいものだった。ついでに土産物屋さんを覗くとこんな田舎にしては結構整った顔立ちの若い女性が店をやっていた。櫛が山積みされていたのでいくらだというと結構安い。それで学生の土産にしようということになり、まとめ買いをした。



 もちろん、M先生が見逃すはずがない。すかざすツーショット。



祖陵の石像群



修理中の金水橋。今時アーチはこの様に造ると判った。



水面に少し顔を出しているアーチ部が玄室の入口。

そんな寄り道をしていたもので、陵の方は駆け足で見て回った。一度は水没したものの、明代には壮大な規模の陵墓だったという。貧民出身の朱元璋にしてみれば、自分を生んでくれたご先祖様がいかに大切だったかがよく判る。そんなこんなで祖陵を見学していよいよ鳳陽へ向かう。

ナナナント、鳳陽の名物は日本から持ち込まれた??ザリガニだという。
実は4年程前に来た時に南京で知らずに食べた。大してうまいとは思わなかったので今回は全く手を付けなかったが、聞くところによると南京から週末には沢山の人が食べに来るとか・・・。物好きな・・・!



かなり唐辛子と油で煮詰めてあるので、病気の心配はないのだが、・・・前回のこともあり、遠慮した。

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