美しい地球環境を未来に!

最近の異常な気候はなんだか変だ!
地球温暖化のために「できる行動は?」役立つ情報を発信して行きたいと思っています。

自然との知恵比べ

2012-05-24 17:42:47 | Weblog
13年前にインドネシア東カリマンタン州の大きな森林火災
の直後に現地に行ったとき身震いがするほどの光景に
出合いました。

熱帯の植物は成長がとても旺盛で緑が回復するのは
大変早いので4カ月ほどたってから現地を訪問された一般の
人たちには、なんだ
緑がいっぱいじゃないかと思われるかもしれません。

緑になるのは「やけど」を負った自然が再生機能を発揮して、
その環境にあった植物がどんどん成長をしてくるからです。

でも、元の森に戻るわけではありません。
「放っておけば自然に戻るよ」という認識の現場を知らない
学識者の方もいましたが、少し違います。

もともと生えていた植物が生き還ってくるものばかりではなく
大きな木のほとんどは枯れてしまい復活はしません。

代わりに生えてくるのは、太陽の光が好きで、乾燥にも草や
強い樹種が一次植生で生えてきます。

決定的にダメージを受けた全く樹木のない土地には
アランアランという草が繁茂します。

世界最強の雑草と呼ばれ、アランアラン砂漠とも呼ばれる
ようにほかの植物を寄せ付けません。

ここまで完全に自然の森が破壊されますと自然に再生するには
途方もない年月がかかります。

自然の再生の再生能力は、風や水の流れや昆虫や鳥や動物に
より種子を運ばれる事から始まりますが、
アランアランの草原は
これらのすべてが無くなっています。

カンボジアのアンコールワットが建立されたときに森は
破壊されましたが、
現在の状態に戻るまでに500年かかっているそうです。

その状況から、もともとの森林に戻るにはあと500年は
かかるだろうと言われています。

ですから、
インドネシアで完璧に自然の森が壊されて、アランアラン
の草原に成ったところが、
森に戻るには1000年がかかると推定されます。

そんな状態で放置しておいては良くないと考えて、
このアランアランの草原で乾燥に強く、
太陽の光を好むゴールデンバイオチークの植林を
2001年から始めました。

このままで放置していては、森の再生は風可能で、
さらに一層地球環境が大変厳しくなると考えました。

このような状況に出会った人間として、
この状況を何とかしたいと考えて植林を始めました。

何とかしたいという想いが勝って、今考えれば無謀とも思える
一面アランアランの草原で
ゴールデンバイオチークの植林を始めました。

特別な方法で育てた苗だったから、初期の成長は早くて
アランアランの草丈を上回るほどに上に伸びてくれました。

3年目には葉っぱを食べるアリや虫が戻ってきて、
その昆虫を目指して小鳥が戻ってきました。

ただただ不気味な静寂と蒸し暑いだけの草原が
風もさわやかに流れるようになり、
自然の息吹が感じられるようになりました。

人間が植林という行動をすれば、自然の復元力が発揮されて
再生への道を進んでくれると感じていました。

もう、自然に任せておけば順調に育ってくれると
思っていました。

でも、アランアランはそんなに簡単な草ではないことが
6~7年目あたりからわかってきました。

大きくびっしりと繁茂したアランアランは植林した
ゴールデンバイオチークの成長に影響を与えるようになって
きました。

アランアランの旺盛な成長は地上はもちろん
根の部分でも大きな影響を与えるように成ってきました。

そこで改めて、アランアランの対策に苦心し取り組みを
しています。

まっすぐ上に伸びて、そのあと太り出すという苗の特徴は、
アランアランでない土地に寄付をしたものは、
その能力を発揮していますが、

アランアランの草原では
ゴールデンバイオチークは今も戦ってくれています。

彼らの役に立てるように今もアランアランの排除するために
戦っています。

やはり熱帯の自然を少し甘く見ていたと反省の日々ですが、
今の私たちの取り組みに
必ず自然は答えてくれると信じて、智恵を絞っています。



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