自然とデザイン

自然と人との関係なくして生命なく、人と人との関係なくして幸福もない。この自然と人為の関係をデザインとして考えたい。

戦争させない! 憲法守れ!

2020-08-19 09:14:25 | 憲法を考える

戦争させない・9条壊すな!
この戦争観(太平洋戦争)はアメリカに押しつけられたものだったのか、日本人が自ら選んだものだったのか
ニュースドットコム 2020年8月15日
原発・核許さず! <本澤二郎の「日本の風景」(3819)2020-08-19
極悪非道・電通の正体<本澤二郎の「日本の風景」(3820)2020-08-20
電通の言論統制<本澤二郎の「日本の風景」(3823)2020-08-23
「自公維政権の“戦前回帰路線”を粉砕しましょう!」 2020/08/30

ポストコロナの安全保障 2020/8/6
ポストコロナの税と社会保障 2020/8/6
ポストコロナの経済産業編 2020/8/6

吉永小百合さん原爆詩朗読 ピアノ坂本龍一さん 2011/10/29
「原発やめてほしい」と吉永さん 本出版で岸恵子さんと会見
2014/07/07
【吉永 小百合】「戦争はいけない」「若者への"平和教育"に役に立ちたい」(姜 尚中) 2014/11/11
戦後75年 吉永小百合 戦争を語り継ぐ 2020年7月29日 (録画)
HTV特集「”焼き場に立つ少年”をさがして」 2020年8月13日 録画
終戦70年特別編 未公開映像公開! 戦争を語り継ぐ人たち 2015.9.27
反核・反原発サユリスト同盟 2019年5月13日
「政治は平気でうそをつく!」79歳 中村敦夫、高知室戸から"反原発"を叫ぶ!!

NHKスペシャル「船乗りたちの戦争~海に消えた6万人の命~」 2018
戦争とは弱者庶民を切り捨て使い捨てる国家事業のことをいう 小畑幸三郎
【佐高×平野×早野の 3ジジ放談】池田大作と宮本顕治:いまこそ創共協定を蘇らせよ 2020-08-18

NHKスペシャル 「証言と映像でつづる原爆投下・全記録」 2020.8.6
BS1スペシャル「原子の力を解放せよ~戦争に翻弄された核物理学者たち~ 2020/08/17
NHK・ETV特集「戦争は罪悪である~ある仏教者の名誉回復~」
2008.10.12 放送
「明日へー戦争は罪悪であるー」 予告篇 2017/07/08
中原丈雄『明日へー戦争は罪悪であるー』INTERVIEW
むのたけじ 100歳の不屈         2015.10.10 放送
サンデーモーニング「風をよむ~ 先人たちの声」 2020.8.16 放送 
【青木理さん】「安倍総理の右寄りはあと付け?」
①地球規模の気候変動 ②サンデーモーニングで言えなかったこと ③安倍総理の体調悪化説のウラ④安倍総理の政治スタンス 2020/08/17

【原爆の日】広島市平和記念式典2020
広島平和記念式典~被爆75年 未来へ~(RCC中国放送制作)
被爆75年・広島市平和記念式典中継 FNNプライムオンライン

【原爆の日】広島市 平和記念式典 生中継(広島ホームテレビ)
この番組を紹介している「ニコニコ生放送」の落書き?は失礼だと思ったが、これも現代の風潮の断片であり、広島ホームテレビの報道を勝手に無視することもできないので、記録には残しておくことにする。それとNHKの中継がなぜか残されていない。「証言と映像でつづる原爆投下・全記録」とNHKの平和記念(祈念)式典の番組を同時に投稿したがフェイスブックに拒否された。念のために「原爆投下・全記録」のみ再度投稿したら受理された。

「原子力は悪魔のエネルギーです。核兵器も原発も人類の敵です」
  医事争論by内科医師・神前格:2020年8月12日
「憲法違反が常態化」 学者グループ、臨時国会巡り批判
 朝日新聞:2020年8月14日

原爆ドーム~その名に遺されたもの~ 2020/03/30
TSS報道特別番組 ヒロシマを遺した男 〜原爆資料館誕生物語〜
2018/07/30
NHKスペシャル 原爆投下十秒の衝撃 1998年8月6日 (59分)

刻みつけられた地獄 最初で最後のヒロシマPTSD調査 2019/08/08
ヒロシマの記録「あの日のこと」原爆被爆者証言集 2019/01/30
黒い雨 ~広島・長崎原爆の謎~ 1986年
TSS報道特別番組 語られなかった真実~原爆で死んだアメリカ兵~ 2019/01/21
【被爆者たちが出演】上映中止にされた超大作映画『ひろしま』とは
2019/08/06
1953年制作 映画「ひろしま」予告編
映画「ひろしま」上映会 at 千葉県館山市ドキュメンタリー
2014/8/16
映画「ひろしま」の思い出 月丘夢路さん 2012/08/05

【安倍総理は広島・長崎をナメてる】高瀬毅さん×青木理さん
 ①安倍総理と長崎市長とのスピーチ比較 ②「旧広島陸軍被服支廠」を残す意味。75年目で分かった広島の加害の側面 2020.8.12
【山田厚史の週ナカ生ニュース】 2020.8.12
ニュース(玉木分党、アメリカ大統領選と副大統領、香港、テレビ朝日労組問題。黒い雨問題
メディアが危ない! 民放労組に、いま、何が?~テレ朝労組と民放労連 2020.8.13
《あなたの知らない北朝鮮》反日沸騰の韓国と大違い?北の8月15日
2020/08/15
韓国・文在寅大統領、日本に対話呼びかけ 「光復節」で演説
毎日新聞 2020/08/15
【長谷部恭男さん×大竹まことさん×室井佑月さん】 2020.8.15
①国会開かないのは憲法違反 ②人を殺す自由はない ③民主主義とは?説明と正確な情報 ④権力集中の劣化 ⑤憲法の必要性 ⑥米中摩擦の悪化
「2度と戦争しない」憲法9条を守ろう 2020.8.15
首相式辞から「歴史」消える 今年も加害責任は言及せず
朝日新聞社 2020.8.15


初稿 2020.8.14 追加 2020.8.15 更新 2020.9.30

憲法9条を無視する国家犯罪者・安倍晋三を追放し、市民政治の確立を目指そう。

2020-06-14 13:18:47 | 憲法を考える

 戦後支配の政治の在り方を誇りある素養として身に着けた安倍首相や麻生副総理のように、それを代々受け継ぐ家業(政治屋)とし、市民代表としての政治ではなく、アメリカ支配に従い、アメリカとともに世界の支配者となることを夢想し、政治があからさまに国民を支配する危ない時代になってしまった。
参考 戦後70年にわたる自民党政権とこの8年間の安倍晋三自公政権によって『全面破壊された日本』を再建するために私は『六つの基本政策』を提案する!(No1):動画52:15~
▲日本再建のための『六つの基本政策』とは何か?
①『金融経済支配』を終わらせ日本を『実体経済』中心社会にする。
②『米国支配』を終わらせ日本を『永世中立国』にする。
③『自民党独裁政治』を終わらせ日本を民意が直接政治に反映する『直接民主主義社会』にする。
④『貧困』をなくして日本を『貧富の差のない豊かな社会』にする。
⑤『天皇制』を廃止し『差別』をなくして日本を『平等な社会』にする。
⑥新憲法『日本国市民憲法』を制定し『憲法裁判所』を創設して日本を『世界最高の法治国家』にする。


 自分の願望を優れたものと過信し、その実現のために憲法を無視し、多くの国民を支配して当然とする安倍晋三は、『ルイ14世(中世の亡霊)』と揶揄される現代の国家犯罪者であり、平和に暮らす日本社会に危険をもたらしつつあり、その公的立場での存在は許されない。今回は、「積極的平和主義」と称して戦争放棄の憲法9条を無視して公明党等の宗教団体とともに、市民を大切にするより戦争ができる国家を目指す安倍晋三の実像を、TBS番組「サンデーモーニング」から引用して残すとともに、そんな危険な安倍晋三を政治から追放し、いかに市民政治を実現させていくかを考えたい。

 6月7日の「医事争論by内科医師・神前格」で『なかにし礼』氏と『青木理』氏の対談が紹介されているが、『青島幸男』氏の「無責任一代男」には、新鮮で深刻な面白さを感じた。
なかにし;ーーー青島さんは天皇制批判者なんです。ーーーで、戦争責任をめぐる天皇陛下の無責任さというものを逆転させて「無責任一代男」を彼は作ったわけ。
青木;あの歌はそこから発想したんですか?
なかにし;要するに天皇陛下が責任を取らないから、無責任であることが悪徳にもならないで、日本全体に蔓延しているんだと。それで「無責任男」というのをバーンと作って、大ヒットした。青島さんというのはすごい天才だと、僕はもうほんとに思ったな。

 私は天皇制を否定する気持ちは毛頭なかったが、その分だけ日本の戦争責任について深く考えることもなかったし、天皇制が身分制の差別を生むという視点も持たなかった。機会があれば、王室を尊重する英国と個人主義が強く見えるアメリカとの比較を考えてみたいとも思う。個人を主張するアメリカは、何故、人種差別問題が絶えないのか?「自己主張」と「他者を尊重する」ことは次元の違う話のように思う。「天皇制」を支持する安倍首相は「国民の意志」を尊重しないが、私は今のところ、「他者を尊重する」ことと「天皇制」とは関係はないと思っている。

 私は多くの日本人と同様に、戦争放棄した日本国憲法を誇りにして生きてきたが、安倍晋三はアメリカとともに戦争ができる国とするために、「集団的自衛権行使のための安保法制(憲法違反の法律)」を国会で強引に成立させた。
 安倍政権と安保(動画)
 政治家の「気概」(動画) 
 安保関連法案成立(動画) 
 悔いと憂い(動画)

 まず、自民党総裁選で選挙戦になって、国民の反対が多い「安保法制」の推進の街頭演説が国民の安保法案反対のデモに遭わないように、他の立候補者の出馬の芽を潰して、無投票で選出されるようにした。
  JNN世論調査 安倍内閣支持 47.1% 不支持51.8%
  集団的自衛権行使のための安保法制について
   反対 61% 賛成30% わからない10%
  政府・与党の説明について
   不十分 83% 十分 13% わからない 4%
  中央公聴会 参議院で参考人を募集
   95人が応募(過去10年で17人応募が最高、全員が安保法案に「反対」)

 特定秘密保護法(動画)
 靖国神社参拝(動画)
 武器輸出3原則(動画)
 沖縄辺野古埋め立て(動画)
 マンデラ元大統領(動画)
 もの言えぬ空気(動画) 有志連合(動画)

 多数決の政治には「数の力」が求められる。今はもう資本家や労働者の戦いではない。既成政党に対する市民の戦いであり、民主主義の革命が必要な時である。山本太郎大西つねきなど、今の政治を新しい政治に変えることを本気で求める人々が結集して、『市民党』と簡単明瞭に市民の声を代表する党の旗を立て、政治に革命を起こす時が来た!
 参考:【佐高信×早野透+平野貞夫の3ジジ放談】
 アベ政治のまやかし(日本を売る本当に悪いやつら) 2019.7.13
 清規と陋規 検察と政治  2020.5.21
 経産国家の宿痾 二階小池の正体 宿痾 2020.6.17

 参考:大西つねき
 山本太郎代表の都知事選出馬について 2020.6.15
 都知事選スタート/都債は未来へのツケではない 2020.6.19

 参考:マル激トーク・オン・ディマンド
 検察を市民社会が絶えず監視しなければならない理由 2020.6.13

 検察が狙う河井後ろ盾 嘘つき五輪 都知事選
  日刊ゲンダイ週末号Vol.138 2020.6.19
 【山田厚史の闇と死角】問われる検察の独立
  ~「河井事件」自民党本部に切り込めるのか 2020.6.9

 心から,お願いいたします! この時代こそ!ヘルプマークのことを
社会全体に知っていただくことに関して、記事のシェアのご協力をお願いいたします。 2020.6.18 おの整骨院のお仕事

 山本太郎都知事候補の15兆円都債発行を批判する前に知って欲しいお金の真実:大西つねきが徹底解説  2020.6.22
 【青木理さん】「自分のことしか頭にない安倍政権」
 ①通年国会すべき ②医療の経営 ③河井議員夫妻の逮捕 ④電通の税金ピンハネ
 【経産省解体】古賀茂明さん「仕事がないからチャラ男が仕事を作る。持続化給付金が税務署がやるべき」 2020.6.19
 【山本太郎氏出馬会見、都知事選大波乱の幕開けか!】
 郷原信郎の「日本の権力を斬る!」#18  2020.6.15

 「日本人の活動自粛」より「外国人の入国禁止」を強化せよ(藤井聡/KBS京都ラジオ) 2020/06/22

 【検察は“ルビコン川”を渡った!河井前法相事件、今後の展開は?】 郷原信郎の「日本の権力を斬る!」#19 2020/06/23

 東大教授と語る【山本太郎さん出馬と都知事選】
 山本太郎さんが直前まで出馬を迷った理由とは?選挙で勝つにはどうすればいいか?コロナウィルスの影響を踏まえて考える?安冨歩教授出演。 2020/06/19

 安倍首相の秘書が河井案里陣営とともに溝手陣営の切り崩しに動いていたとの新証言!
 河井克行・案里事件はやっぱり“安倍案件”だ  2020.06.24

 安倍逮捕までが 『 #検察庁法改正に抗議します 』です

 永田町は旧ソ連か? 河井前法相が「KGB」と呼ばれた理由
 「政治家や官僚、マスコミの間で安倍や菅の悪口を言っている奴がいると、
  それをご注進することで、権力に近づいた」 2020.6.30


 河井夫妻逮捕で問われる検察の本気度と「政治活動」再定義の是非 郷原信郎氏(弁護士) 2020.7.4

 河井前法相夫妻を起訴 参院選巡る公選法違反罪 共同通信社 2020.7.8

 解散風の正体は? 使用人が雇い主のクビ切る不合理 憲法の定めなき「首相の大権」 2020.7.25

#安倍内閣の退陣を求めます
#自公維には投票しない


初稿 2020.6.14 更新 2020.7.28(目次等更新)

ネットで学ぶ「終戦~新憲法制定まで」:旧憲法下で内閣がしたことの意味

2019-12-08 21:41:31 | 憲法を考える

 安倍首相の愚かな政治権力の私物化は、戦後の自民党政治の伝統であり、馬鹿げた利害関係のみで成立している政治は、もう終焉を願いたいものだ。

 旧憲法下の終戦時の鈴木貫太郎内閣(1945年4月7日から1945年8月17日)の置かれた状況は、『5月8日にドイツ軍が無条件降伏し、日本本土空襲も日増しに激しくなり、産業の現状から継戦は困難であったが、徹底抗戦を求める軍部の圧力を受けて「敢闘精神を補えば本土決戦は可能」とした。しかし、6月23日には沖縄における組織的戦闘が終結し、日本の敗色は濃厚となっていった。6月22日の御前会議で「ソ連を仲介とした米英との講和交渉」を決定した』が、すでに2月に実施されていた米英ソの首脳によるヤルタ会談の密約で対日参戦を決めていたソ連はこれを拒絶した。

 『7月26日にアメリカ合衆国・中国・イギリスの首脳名で発表された降伏勧告ポツダム宣言に対して、鈴木首相は同月28日に「政府としては重大な価値あるものとは認めず黙殺し、斷固戰争完遂に邁進する。」とコメントした。しかし8月6日に広島、8月9日には長崎に原子爆弾が投下されて壊滅的な被害を受け、同じ9日にはソ連軍が満州国に侵攻した(ソ連対日参戦)。この8月9日深更から開かれた最高戦争指導会議および閣議の御前会議は、ポツダム宣言を受諾して降伏するか、あくまでも本土決戦を期して戦争を遂行するかで議論は紛糾した。鈴木首相は昭和天皇の聖断を仰ぎ、「国体護持」を条件として、ポツダム宣言受諾に意見統一し、国民に対しては8月15日正午から、ラジオ放送を通じて、天皇自ら終戦の詔書を朗読する形で、ポツダム宣言の受諾が伝えられた(玉音放送)。』なお、『』の部分は鈴木貫太郎内閣から抜粋引用した。

 敗戦の責任を取り辞職した鈴木貫太郎の後を継いで、『ポツダム宣言受諾(降伏予告)の3日後にあたる1945年(昭和20年)8月17日、憲政史上最初で最後の皇族である東久邇宮稔彦王が内閣総理大臣に任命された。日本の降伏予告に納得しない陸軍の武装を解き、ポツダム宣言に基づく終戦にともなう手続を円滑に進めるためには、皇族であり陸軍大将でもあった東久邇宮がふさわしいと考えられたためであり、昭和天皇もこれを了承した。東久邇宮は最初、総理拝命を固辞しようと考えていたが、敗戦にやつれた天皇に懇願されて意思を変えたという。連合国による占領統治の開始が滞りなく開始されるように、受け入れ準備に万全を期し、玉音放送が行われて18日後の9月2日には東京湾沖のミズーリ号上で日本軍ならびに日本国政府全権代表により日本の降伏文書に調印がされ(日本の降伏)、正式に太平洋戦争(大東亜戦争)は終結し、軍の解体と復員、行政機構の平時化、占領軍受け入れ等を実施した。』

 また、『平和運動の第一人者だった賀川豊彦と戦後の秩序回復と生き方について相談し、「早急に国民に呼び掛けて、キリスト教徒もそうでない者も一つになって、過去における生き方、考え方を反省し、懺悔をする運動を起こしたらどうでしょうか」と提案を受けて、「一億総懺悔」』を実施した。これは単なる為政者側の責任逃れではない。戦時中は、反戦の言動は「非国民」と世間から爪弾きされた。今日でも平和に恵まれながら、他者を尊重しないで自己の利益のみ考えている人は多い。親から、神から授かった「命」を大切にしないで、日本人はどっちを向いて歩いているのだろう。今も「一億総懺悔」が必要と思うのは、私だけであろうか?

 一方、『内務省は、モーニングコートを着用し直立する「現人神」の昭和天皇が、略装の軍服を着用し腰に両手を当ててやや体を傾ける姿勢のダグラス・マッカーサーと並び立っている会見写真の公表を阻止するために、山崎巌内務大臣の権限で記事掲載制限及び差止め措置(発禁処分)を実施し、東久邇宮も同意したが、GHQは日本政府に対して会見写真の公表を迫り、これに従わない場合は山崎を逮捕して軍事裁判にかけ、内閣には総辞職を命じるとの通告を行った。これを受けて、山崎内相は発禁処分を撤回した。GHQは10月4日に「政治的、公民的及び宗教的自由に対する制限の除去の件(覚書)」(人権指令)を指令し、治安維持法などの国体及び日本政府に対する自由な討議を阻害する法律の撤廃、特別高等警察の廃止、内務大臣以下、警保局長、警視総監、道府県警察部長、特高課長などの一斉罷免を求めた。 (中略) 東久邇宮と内閣の大番頭緒方竹虎は対応を協議し、GHQの指令の不合理に対する抗議の意思を明らかにするために辞職するとの結論に至り、翌日内閣総辞職した。』
 なお、東久邇宮は『1960年(昭和35年)、六十年安保闘争をめぐる騒動で、石橋湛山・片山哲とともに三人の首相経験者の連名で時の首相岸信介に退陣を勧告』していることも、戦後の自民党政治とは一線を画するものであった。『』の部分は「東久邇宮稔彦王」より引用。

 戦後の新憲法は、大正末から昭和初期にかけて対英米協調を旨とする幣原外交を展開していた幣原喜重郎が首相となり制定したもので、日本国憲法をつくった男 宰相 幣原喜重郎 (朝日文庫) という本も出版されている。ことに幣原喜重郎元首相が語った 日本国憲法 - 戦争放棄条項等の生まれた事情について幣原喜重郎の「憲法9条」掛け軸発見 軍備よりソフトパワーに認められる憲法9条の「戦争放棄」は世界に誇れる偉大な業績だ。

 『「日本国憲法 - 戦争放棄条項等の生まれた事情について」は、幣原が亡くなる10日ほど前の、1951年・昭和26年の2月下旬に行われ、幣原は、『口外無用』として衆議院議員であり、幣原の秘書官であった平野三郎に語ったとされる。平野は、「昨今の憲法制定の経緯に関する論議の状況にかんがみてあえて公にすることにした」とし、『幣原先生から聴取した戦争放棄条項等の生まれた事情について』と題されたその文書は、1964年・昭和39年の2月に憲法調査会事務局によって印刷に付され調査会の参考資料として正式に採択された。』
 参考:衆議院憲法審査会
     高柳賢三

 幣原は憲法9条の戦争放棄について、次のように語っている。『次の戦争は短時間のうちに交戦国の大小都市が悉く灰燼に帰して終うことになるだろう。そうなれば世界は真剣に戦争をやめることを考えなければならない。そして戦争をやめるには武器を持たないことが一番の保証になる。』

 (他日独立した場合、敵が口実をつけて侵略したら)との質問に対しては、
 『その場合でもこの精神を貫くべきだと僕は信じている。そうでなければ今までの戦争の歴史を繰り返すだけである。然も次の戦争は今までとは訳が違う。僕は第九条を堅持することが日本の安全のためにも必要だと思う。』

 (憲法は先生の独自の御判断で出来たものですか。一般に信じられているところは、マッカーサー元帥の命令の結果ということになっています)に対しては、
 『そのことは此処だけの話にして置いて貰わねばならないが、〈中略〉憲法は押しつけられたという形をとった訳であるが、当時の実情としてそういう形でなかったら実際に出来ることではなかった。そこで僕はマッカーサーに進言し、命令として出して貰うように決心したのだが、これは実に重大なことであって、一歩誤れば首相自らが国体と祖国の命運を売り渡す国賊行為の汚名を覚悟しなければならぬ。〈中略〉幸い僕の風邪は肺炎ということで元帥からペニシリンというアメリカの新薬を貰いそれによって全快した。そのお礼ということで僕が元帥を訪問したのである。それは昭和二十一年の一月二十四日である。その日、僕は元帥と二人切りで長い時間話し込んだ。すべてはそこで決まった訳だ。世界の共通の敵は戦争それ自体である。』『』の内容は「幣原喜重郎元首相が語った 日本国憲法 - 戦争放棄条項等の生まれた事情について」から引用した。現在の改憲論者に熟読をしてもらいたいものだ。

 本日は真珠湾攻撃(太平洋戦争開戦)から78年目を迎えた。「おしん」(動画)は1983年(昭和58年)4月4日から1984年(昭和59年)3月31日まで放送されていたNHK連続テレビ小説で、現在も再放送中だが、戦争がどんなに庶民の生活を破綻させるかを訴えた反戦ドラマだと思う。「戦争は将来を含めて終わらせる。軍備は廃棄する。」という意味を含めて、今回の戦争も敗戦ではなく、終戦宣言と言うべきだ!そして、「自衛隊」をアメリカの戦争に参加させるのではなく、武器を捨て「世界災害救助隊」にすることこそ、憲法9条の「戦争放棄」の趣旨に沿ったものとなろう。


初稿 2019.12.8


日本の憲法を考える

2017-06-20 11:42:27 | 憲法を考える
私の憲法関連ブログ

2017年(平成29年)
憲法を守る~政治の原点 2017-08-14
憲法と三権分立を破壊し国民を支配しようとしている安倍政権 2017-07-03
公私混同の総理の犯罪 2017-06-08
施行70年日本国憲法~国民の幸福と国家の暴走 2017-05-14

2016年(平成28年)
憲法と政治を考えよう 2016-05-08
「赤信号、私が渡れば怖くない」憲法の歯止めを首相自らが壊す政治的認知症 2016-1-8

2015年(平成27年)
戦争放棄の憲法を守ることは、日本と日本人を守ること 2015-11-29
戦争と自然~右と左の中心は自然だ! 2015-11-13
「もの言えぬ空気」~サンデーモーニング ”風をよむ” 2015-11-01
安保関連法と「アベノミクス」は国民を無視した憲法違反の重罪 2015-09-30
「この葵の御紋(憲法)が目に入らぬか!」と悪代官(安倍首相)を追い詰める黄門様は誰?2015-09-27
沖縄・民族の尊厳と国民主権~基地問題を考える 2015-09-24
「憲法9条」の戦争放棄と「安保法案」の抑止力-どちらが人類を救う? 2015-09-18
サンデーモーニング 風をよむ~声を上げ始めた人々 2015-09-12
私の戦後70年~農業と地域と憲法の破壊を許すな 2015-08-17
国や組織に主体があるのではない。個人に主体があり、主体は他者への感謝から生まれる。 2015-08-08
ホトトギスとウグイス~民主主義を破壊する安倍政権 2015-08-01
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立憲主義と平和主義が危ない~寄らば大樹と知らしむべからず 2015-06-26
戦争(明治政府)と平和(徳川幕府)~多様な視点と国民を守る憲法 2015-06-17
国民主権ではなく、国民支配の政治を始めた自民党 2015-06-12
TBS「サンデーモーニング」とフジテレビ「新報道2001」 2015-06-08
18歳までに憲法をしっかり勉強しよう 2015-06-05
憲法の価値を実現する 2015-06-05
自衛隊活動の拡大を問う~憲法を考える 2015-05-31
失われて気づく日常~憲法を考える 2015-05
憲法を考える~成立の経緯にどのような問題があるのか? 2015-05-10
銃で民主主義を守るアメリカと民主主義崩壊を放置する日本 2015-05-01

初稿 2017.12.19  2017.6.20(「利己主義が民主主義を破壊する」の削除)

多数決は強者のため? 政治は誰のため? 危ない政治家は?

2016-05-10 17:10:04 | 憲法を考える

 戦争は国が始めるもので、国民が始めるものではない。戦争を必要とするのは軍需産業とこれに関係する業界や政治家である。

 我々に夢を与えてくれる航空・宇宙産業も、冷戦時代にレーガン大統領が打ち上げたスターウォーズ計画のように、非常に残念だが軍需産業と無関係とは言えない。
 軍需産業は戦争や内乱、それがなくても演習さえあれば消費が増加し、必要な経費は税金で賄える。したがって不況になると景気回復とか平和のためという嘘で軍需産業が活発になるように国民を迷わせて、そのうち国民は監視され扇動されて、国の権力により戦争に参加させられて、人を殺し、殺される。それが戦争の本質というものだ。

 景気回復を目指すという「アベノミクス」は国民より大企業を重視し、国民の命を守るという「安保法」を国民は「戦争法」と呼ぶ。
 日本で失敗している「アベノミクス」の財政出動を、健全財政を目指すドイツやパナマ文書で逆風を受けているイギリス首相にまで呼びかけて、G7伊勢志摩サミットで賛同を得ようと外遊した安倍支配グループのバカの壁のバカな税金の使い方をメディアは指摘しない。
 一方、「武器輸出三原則」に代わる新しいルール「防衛装備移転三原則」 を閣議決定し、武器禁輸政策を緩和した。しかし、武器輸出ビジネスの本格化は国民のためではなく、“悪魔の成長戦略”であることが明白にされ、オーストリアの海自潜水艦「はくりゅう」の受注は失敗したが、武器輸出禁止の歯止めを失った国民はこのような戦争に協力する武器輸出に馴らされて行くのだろう。

 自衛隊員も国民である。戦争が始まったら命令により人を殺し、殺されねばならない。自衛隊員も国民も自衛隊は国民の生命・財産を守ると思っているが、自衛隊が国防軍になれば国を守っても国民を守るために存在するものではなくなる。この場合の国とは領土であり支配者が守る体制のことであり、国民一人一人の命を守ることではない。緊急災害救助隊こそが、明確に国民の命を守る使命を持っていることに気が付くべきである。
 さらに心配なのは核兵器が使えなくても抑止力のために持つと言う核保有国があり、日本も北朝鮮のように核保有国になりたがるだろう。原発も核保有の技術として必要だと考える支配者は多い。地震国の日本が原発を稼働するのは非常に危険で核汚染物質の処理さえできないのに、国にとって必要な電源であると稼働され続ける。それが国のためと言われて、国民は幸せであろうか。

 国と国民の幸せのギャップは何に起因するのか。個人よりも組織、組織よりも国を大切にする支配者になりたい人がいるから。
 しかも、軍事のことは国民に秘密にされ、国民の自由と主権を取り上げて国家主権とし、国民を支配者の自由に支配できるから。「軍事オタク」と言われ、あなたがそう感じる政治家は要注意! しかし、国民は親しげに接してくれる支配者に従うことを光栄に思い、その利益に預かりたいと利己的な気持ちも働き、彼らを愛すべき人物として警戒はしない。

 ホセ・ムヒカ大統領は国民の平均的生活を実践し、公用車は利用しなかった。しかし、日本では支配者になりたがる人は支配者に相応しいと考える態度や生活を求め、それが続くと歴代の支配者の常識となり腐敗を生む。
 舛添都知事の豪華出張が問題にされているが、これは石原都知事時代からの悪弊で、猪瀬都知事に引き継がれ、常識が麻痺して都政の問題が噴出したものだろう。
 日本の首相は政府専用機で原発を売りに、経済界のビジネスを支援するために度々外遊するのが常識となっている。政府専用機は2機あるそうだが、国民の幸福に相応しい税金の使い方だろうか。
 熊本地震の激甚災害指定が大幅に遅れ、現地視察においても被災者より先に自衛隊を激励するなど、首相は「軍事オタク」らしく国民より大切にするものがあるようだが、それで国民は幸福になれるだろうか。

 支配者になりたい人で困るのは、支配者が国民より偉いと思っている、あるいはその常識に染まりやすい人だ。ことに政治家は国民のために働くことが仕事だから、国民より偉いと思うと国民の幸福を犠牲にして、支配者のために立法と行政の常識を変えてしまう危険がある。
 今は政治家がお金と選挙地盤と人脈を築いて、2代、3代と政治家業になるのが常識になった時代だが、我々の子供の頃には議員になると身を削って仕事をするので、井戸と塀しか残らない「井戸塀議員」になるを聞いたことがある。「井戸塀議員」になって国民と同じレベルの生活をしたのだろう。
 政治家一人一人が「井戸塀議員」になる覚悟で仕事に信念を燃やすなら、その仕事を国民が支えることは当然だが、多数決のためにロボット化した質の低下した議員を税金で多く抱える必要は全くない。

 監視社会の戦時中のドイツでは強いヒットラーに国民が熱中し、我々は戦争に反対することは許されない戦時中の日本を経験した。そして戦時下体制を引く北朝鮮では、一糸乱れぬ行動をする党員の姿があり、党首まで演説の演技がぎこちない。ヒットラーは個性があるので主犯者と名ざしが出来るが、北朝鮮も日本も浄瑠璃の三人の人形遣いのように、誰が責任者か、主役を演じさせているのか分からない。いずれにしても自由な精神を守ってこそ、この世を生きる価値がある。
 政治家は言葉で自分の考えていることを国民に語りかける。犬や猫は言葉をしゃべらないが、人との関係で自分が愛されているかどうか理解する。国民が政治家に愛されているかどうかは、政治家の他者への愛、誠実さで理解できる。

 政治家を選ぶのは国民である。そこで、選ぶときのチェックポイントを挙げておきたい。
 1.その政治家は「井戸塀議員」になる覚悟があるか?
 2.その政治家は言葉と他者に誠実であるか?
 3.あなたはその政治家に生活の一体感を求めるのか?
   従うべき強き支配者としての一体感を求めてはいないか?

 すでに安倍政権は憲法解釈を変えて「安保法」を成立させて、国民支配への道を歩き始めている。ここに「サンデーモーニング」の録画を残しておきたい。

2015/9/20 サンデーモーニング
安保法成立(1)
安保法成立(2)
安保法成立(3)
安保法成立(4)

2015/8/2 サンデーモーニング
安保法案参議院審議(1)
安保法案参議院審議(2)
安保法制~政治の劣化の極み

議会制民主主義
サンデーモーニング "風をよむ" 2015/7/19
戦後70年、夏
サンデーモーニング "風をよむ" 2015/7/26
政治家の”気概”
サンデーモーニング "風をよむ" 2015/8/2
母たちの安保法案
サンデーモーニング "風をよむ" 2015/8/16
夏休みに考える「安保法」
サンデーモーニング "風をよむ" 2015/9/13

安倍首相 憲法9条改正” 言及 サンデーモーニング  2016/2/7

初稿 2016.5.10