自然とデザイン

自然と人との関係なくして生命なく、人と人との関係なくして幸福もない。この自然と人為の関係をデザインとして考えたい。

「知ること」と「生きること」の原点を考える

2017-07-31 14:50:50 | 自然と人為

 人類はどこまで真実を知ることができるか。科学は世界で協力して、宇宙の始まりから終わりまでの真実を知ろうと研究している。その一方で、自分たち(の国)だけは優位に生き残ろうと、武器やロケット、核兵器の開発を良しとする政治の世界もある。
 今、人類は個人の尊厳(日本と西洋における個人については別に考えたい)と集団(組織,国)の横暴の矛盾に満ちた世界に生きている。科学は常識という固定観念を打破してパラダイム転換しながら真実に近付こうとしているが、人類は競争という美名のもとに、勝者(他者の支配者)となる愚かな誘惑を無意識に常識とし、人生という時間を浪費して生きている。競争とは自己に克つことなのに、「命の尊さ」と「助け合いの尊さ」を日常的には自覚しないから、他者に勝ち他者を支配することを名誉だと勘違いする人が多い。

 アマゾンに住む先住民は自然と一体で暮らしているので、「自然」という言葉は持たない。皆一緒に楽しく暮らしているので「幸福」とか「不幸」という言葉も持たないという。
 子供や子孫は彼らの生きた証なので、結婚しないことは彼らにとって信じられないことだし、水力発電のためのダム開発は彼らにとって世界の破壊であり、7代先の子孫のためにも断固反対すると言う。
 メイナク族の村長は子供たちに語る・・・「太陽とともにこの世を創った神 - クアンタンは偉大なる知恵を描いた絵を水の中にしまった。」と。
 そして「その絵は見つかったの?」と聞く子供たちに、「その秘密は心の中にあった。」と説明する。「心の中」とは現代科学は「脳の想像(意識)」だと説明する。彼らが教えてくれる「知ること」、「生きること」の原点は今も変わらないが、彼らの「すべてが一つの世界」から、我々は便利さを求めて利己的となり、競争によりバラバラになってしまった。思えば「幸福」という夢を追い求めるほど、我々は彼らの暮らす世界から遠くに来てしまったもんだ。
 森の哲学者 メイナク族 動画 37分 
        構成・演出 (2)  TBS 2000年 ハイビジョンアウォード選定委員賞受賞作品
  参考: 「すべてが一つの世界」 映画監督 森谷博


 我々は何処から来て何処へ行くのか? 文明は我々を堕落させているが、我々の「偉大なる知恵」である宇宙の研究は目に見えない空間や素粒子を材料とし、数式で推定しながら実験や観察で新しい事実を証明している。宇宙の研究は我々の固定観念を打破してパラダイム転換する人類の素晴らしい知的行為である。真理を求めるる宇宙の研究から、文明の発達により孤立化し利益や支配力を求め利己的となった我々を、堕落から救ってくれる道は見つからないものか。その宇宙の研究によりパラダイム転換している研究者の姿について映像で紹介しよう。彼らの才能は素晴らしいが、彼らの「知ること(固定観念の打破)」と「生きること(真理の探究)」の姿はもっと素晴らしい。
 動画: 宇宙とパラダイム転換 14分, 超新星爆発の例 30分
      超新星1987A発見から30年, 超新星1987Aから超新星残骸まで (動画 20分)
      コズミック フロント☆NEXT「100年の謎 ブラックホールは存在するか?」
      陽子と中性子ニュートリノ(2)


おうし座の超新星爆発(別名:かに星雲)(2) 冬の星座 おうし座
 1054年、夜空に金星と同じくらいの明るい「星」が突然現れ、しかもその後23日間にもわたり昼間でも肉眼で見ることができ、夜間は2年間も見えていたという。

 英文解釈や英作文のように、数式解釈と数式作成の訓練をしたら!?

 私は数学を苦手としてきた。数学のできる人は秀才だと憧れと劣等感を持ってきた。でも論理的に真実を語り真実に近付こうとする人類の英知は、人類で共有するべきだと思う。英語やフランス語のように子供の時から訓練すれば、数式も読み書きできるのではないか。ここに私の独学を兼ねて、数式の解説を紹介しておく。
 参考: 相対性理論,  代表的な二つの公式
      相対論は電磁気学にはすでにヒントが隠されていた。
       マクスウェルの方程式
      相対論と原爆・原発,  原発


風をよむ 日野原重明さん 105歳 逝く・・・ 動画12分
 人間は価値観が多様で、数式で将来を語る時代はまだ遠い。しかし、日野原先生のように命を大切にし、自分に厳しく他人にやさしい生き方をした人を見習うことはできよう。先生は「命の尊さ」を子供たちに伝えるために全国で「命の授業」を行われ、「命を大切にする」とは「時間を大切にする」ことだと教えておられた。105歳まで長寿でいられたことは、ご自分の食生活や体力維持を大切にされたからだと思う。「命を大切にすること」、「他者を大切にすること」は「生きること」の原点だ。日野原先生が憲法を大切にされたように、命を大切にする憲法を守ることこそ政治の原点だと思う。 

農業や畜産は資源を管理し、楽しく生きていくことが原点
 農業や畜産が規模拡大によるコストダウンを常識としていることは、人間の生きる原点からズレている。専門バカと言うが、専門とは全体を見ないで部分に正解があると錯覚すること。今に正解があるのではない。いずれ農業も畜産も生きる原点にパラダイム転換する時代が来るであろう。
 参考: 牛が拓いた斉藤晶牧場,  山地酪農 動画19分
      意識と現場感覚~現場の研究が先端になる時代


 今回のブログは、今年(2017年)10月21日(土)に広島県福山市松永町で開催される「畜産システム研究会第31回大会」に一般市民の方にも参加していただきたく、テーマ「自然と地域に繋がる肉牛生産」の目的を理解していただくよう書いたつもりです。ここで紹介しているビデオの上映と解説も当日実施したいと思っています。実施が決定しましたら、このブログでご案内いたします。なお、研究会の内容につきましては「畜産システム研究会開催準備会」でも紹介しています。

初稿 2017.7.31 更新 2017.8.6

想像・可能性から常識・パラダイムと真実を考える

2017-07-21 21:21:35 | 自然と人為

 現象の説明には言葉で考えるフッサールの現象学のような哲学、万国共通の論理的言葉である数学、物理的・化学的・生物学的に現象を説明する科学等があるが、その説明の前に一瞬考える意識が働いている。冷静な意識もあれば怒りに満ちた意識もあるが、意識とは脳の想像作用(参考)だと思えば冷静になれよう。しかも、常識だと思ってあまり考えないで見たり使ったりしている光や電波の世界さえ、その実態は常識を超えた量子力学の世界なのだ。科学は常識を超えた世界で真実を求めて論争を続けている。これまで常識だと思っていた人類の脳神経が組み替えられて、新たなパラダイム転換の時代が来るのであろうか?

 アインシュタインは重力を4次元時空の歪みとして説明した一般相対性理論で有名だが、彼でさえ宇宙は一定不変であるという常識(固定観念)からその式に「宇宙項」を導入して辻褄を合わせようとした。
 その後、ハッブルにより宇宙は膨張していることが明らかにされて、彼は「人生最大の過ち」として「宇宙項」を削除したが、最近、宇宙は加速膨張していることが明らかにされ、加速膨張を説明するために、今再び「宇宙定数」が注目されている。

 数学は現象を説明したり推定はするが、証明することはできない。宇宙の外は空間も時間もない無の世界(2)で、ビッグバンによる空間の急激な膨張、インフレーションにより宇宙は生まれた。我々の存在する宇宙があるということは、一つだけでなく別の宇宙があってもおかしくはない。むしろ複数ある方が自然であろう。インフレーション理論で有名な佐藤勝彦氏は我々の宇宙の外に多数の宇宙があることを数学的に予測し、ビレンキン(2)は我々の宇宙の内側に多数の宇宙が生まれているとしている。ペンローズ(2)はこの宇宙の終わりにビッグバンで新しい宇宙が生まれ、宇宙の始まりと終わりは同じだとする。ペンローズ説には巨大ブラックホールが含まれ、その説明は私には一番身近に感じられるが、数学の世界なので推察するしかないのか、証明できる時が来るのだろうか。
 コズミックフロント☆NEXT「宇宙の果てのミステリー」 「宇宙に満ちる謎」
 ドキュメンタリー 光速 , 電波と光とX線は兄弟, 光子, 時空超越 多元的宇宙の謎,    時間と空間の謎(アインシュタイン), リサ ランドールの 世界 5次元の 宇宙 ワープする宇宙
ダークマターの謎に挑む ~暗黒物質 科学者たちの格闘~
ホーキング博士宇宙の起源論, 超ひも理論の世界, 美しき大宇宙~統一理論への道~

 神の数式「第一回 この世は何からできているのか」
 神の数式 完全版 第2回 “重さ”はどこから生まれるのか
 神の数式 完全版 第3回 宇宙はなぜ始まったのか
 神の数式 完全版 第4回 異次元宇宙は存在するか


 www.jps.or.jp/books/gakkaishi/2014/07/69-07trends.pdf
 宇宙の加速膨張:宇宙定数か,ダークエネルギーか - 日本物理学会
 www.youtube.com/watch?v=LANK3tcJEf0
 宇宙白熱教室第1回 宇宙のスケールを体感する~空間・時間・物質~
 www.youtube.com/watch?v=8_9AprKeLfw
 宇宙白熱教室第2回 物理学者の秘密のお仕事~物事を大ざっぱに捉える!~
 www.youtube.com/watch?v=8sDOgLwmfVQ
 宇宙白熱教室第3回 宇宙膨張 驚異の発見~ダークマターへの道のり~
 www.youtube.com/watch?v=DvRdhlpZFGU
 宇宙白熱教室第4回 そしてダークエネルギーの発見~私たちのみじめな最後~

 私の勉強のために資料を集めておいた。何度も目を通し理解を深めたいと思っている。

初稿 2017.7.21 追加更新 2017.7.22

「戦後レジーム」と「長洲レジーム」,常識と真実

2017-07-13 17:48:04 | 自然と人為

 戦後日本の国民主権と平和主義の体制を「戦後レジーム」とし、「戦後レジームからの脱却」を政治家としての初心だと堂々と主張する『憲法違反の男、安倍晋三』が首相となっている。世界の七不思議だ!
 これに対して「長州レジーム」から日本を取り戻す!と明治維新の真実に迫った拓殖大学の関良基准教授がいる。
 参考: 幕末の思想家・赤松小三郎の暗殺に見る「明治礼賛」の虚妄!(2)

 私も坂本龍馬の暗殺の真実が明らかにされないのは、その後の明治政府の中心人物が絡んでいるからであり、戦争への道を歩んだ明治維新を文明開化と称賛するのはおかしいと思っていたが、「赤松小三郎」のことは知らなかった。

 関良基准教授は歴史家ではなく京都大学農学部で学んだ森林政策、環境政策を専門としている理系の学者である。「思想=事実を見る枠組み」であるが、歴史学や経済学等の専門で「常識」とされている事実にはおかしなことが多い。歴史がある方向に向かって進むという史観は、レヴィ=ストロースの『野生の思考』を理解する人はおかしいと言うだろう。農業や畜産で規模拡大によるコストダウンが常識とされる経済学も『人間の生きる原点』を見ようとしていない。

 北朝鮮も国民を大切にしない馬鹿げた国だと思うが、あの国にとっては反対は許されない常識になっている。日本だって『憲法』を改正すると首相が堂々と宣言しても、『殿、ご乱心なさるな!』とマスメディアは忠告しない。そのうち国民を支配したがる不誠実な首相によって、日本も「共謀罪(テロ等準備罪)」で政府に反対できない北朝鮮のような国になってしまうのかもしれない。

【共謀罪】は決してテロ対策の法律ではない
安倍政治は法治国家を“殿様の私物”にする

初稿 2017.7.13 更新 2017.7.17


想像する脳~自然と真実について再度考える

2017-07-09 21:28:28 | 自然と人為

 情報は誰のもの? 出版物等で費用をかけた情報が主体であったときは、その出版経費を回収する為に著作権が認められた時代があったことは理解できる。しかし、テレビの放映はNHKでは受信料、民放ではコマーシャルで回収している。NHKの番組は受信料を払っても見逃したらNHKオンデマンドで有料で見なければならない。しかも、全番組をいつでも見れるようにはなっていない。今の技術であれば、受信料ですべての番組を観れる方式は簡単に作れるが、NHKにその気がないだけだ。著作権が情報統制に使われる時代となっている。さらに著作権に関係なく、本人作成の動画が削除される配信妨害の実例さえもあることを知っておく必要がある。
 参考: 杉並からの情報発信です(7月9日(日)のつぶやき その3)
       戦後日本国民を支配し搾取する基本構造を作ったのは米国支配階級と
       その売国代理人吉田茂と岸信介と売国政党・自民党だ!


 もともと我々は情報の全てを知ることはできないので、全ての真実を知ることもできない。しかも意識は「想像する脳」によって生まれるので、ある意味では文明の発達した現代では我々は仮想現実の世界に生きているが、NHKの情報は国民の教科書のように一方的に提供され、国民の洗脳に近い大きなな影響を与えている。
 その一部の情報である番組を皆様と共有したいとYouTubeに公開したら、ことごとく著作権を理由に削除されてしまった。著作権の名のもとに、NHKという組織は情報を提供する権限を利用して情報統制をしている。その情報統制に政府(2)が絡んでいることもあろう。政治に関する報道や中国や北朝鮮との戦争を連想させる出来事では、NHKのアナウンサーは優秀な組織の一員として北朝鮮の放送のおばさんと同じ役割を演じているように見える。

 そういえば日本の総理・安倍晋三は三代目だが、北朝鮮の三代目独裁者、金正恩とどうしてこうも言動がダブって見えるのだろう。人間皆それぞれ生い立ちも違うし見え方も違い、仕事を与えられた場も違うが、二人の生い立ちと育ち方と仕事の場の見え方が似ているので、言動も似て見えるのだろう。安倍政権の言動は北朝鮮の独裁と相似形であり、憲法を守る自民党議員が立ち上がらないと日本は危ない。しかし、安倍総裁下で2006年に出された『自由民主党五十年史』で表明れているように、憲法改正が自民党の党是になったそうだから、憲法を守る「国民ファースト」の政党を皆で立ち上げないと日本は危ない。政治家は権限を持ち国民は主権を持つ。主権者の国民が改憲運動をする権利が認められるにしても、現行憲法下で国会議員となり権限を与えられ、ことに政権を担う者に許されることでは断じてない。
 なお、政治家は政策に責任を持ち、国民は自然と他者を大切にすることで生きている。全ての真実を知ることができない我々ではあるが、少なくとも自然と他者を大切にすることによって真実に近づくことはできる。政治家は選挙に落ちればただの人、国民の主権を無視して権限を振り回す政治家は選挙で落としてただの人にすれば良いだけだ。それが国民主権の証というものだ。

 人間それぞれ考え方や生き方は違うが、それぞれの生き方を守ってくれているのが憲法だ。日本を守るために国防軍が必要だとするのが自民党の党是だそうで、その考えを持つ人も多いだろうが、戦争は国が国民に殺人を命ずること。犬や猫でも相手の立場になって考えれば分かりあえるのに、悲しいことに言葉と武器を持つ人間は争うことを止めない。アメリカは市民が銃を所持することを独立の当然の権利としている。日本は戦争放棄の憲法があってもアメリカの命令のもとに秘密裏に朝鮮戦争に行かされ、殺人もし死者も出た。人間同士が戦って日本を守ることを想定するよりも、文明で弱くなった自然環境を守り、自然災害から国民や世界を守るのが自衛隊とする方が、はるかに未来志向であろう。過去も現実も無視して未来志向(2)と言う安倍首相の言葉のように実体を誤魔化す「美しい国、日本,(2)」に騙されてはいけない。
 参考: 地位協定で主権を制限された日本に独自の憲法は書けない
        マル激トーク・オン・ディマンド 第848回(2017年7月8日)
      1950.6.25 朝鮮戦争勃発
         8.25 警察予備隊を設置
      1951.9.6 サンフランシスコ講和条約に署名。日米安保条約
      1952.2.28 日米行政協定を締結
      1952.4.28 サンフランシスコ講和条約が発効
      1960.1.19 新安保条約締結(安倍晋三の祖父・岸内閣)
            日米行政協定を日米地位協定として改正
      1970.5.23 日米安保自動延長
      堀田江理「1941 決意なき開戦」を読んで
      日本人とは何者なのか~日本を愛するドナルドキーン


 私のブログはテレビの情報を皆様と共有することに意義があると思っていたが、Youtubeも駄目なら、マイクロソフトが有料で提供しているOneDriveも動かなくなった。これまでのブログを修復する活力はもう残っていないし、情報の提供の方法には限界もあるが、ブログのテーマ「自然とデザイン」についてこれからも可能な限り考え方を整理して伝えていきたい。例えば「明治維新の文明開化」が「歴史の進歩」と教えられてきたが、レヴィ=ストロースの『野生の思考』(動画)は未開人も現代人も環境が違うだけで、考え方や言葉や文明の構造は同じことを明らかにした。人間皆兄弟であるが、国境を引くことにより国が生まれ組織が生まれ、支配者が生まれている。我々は支配者ではなく「国民ファースト」の指導者が必要なのだ。

 社会の原点について考えれば、電気がないと暮らせない我々にとって水力発電は有効な自然のエネルギーの利用方法だが、自然とともに生きているアマゾン熱帯林の先住民にとってダム建設(動画)は生きていく自然の破壊そのものでしかない。しかも、それがこの地球で生きていく生物すべてに影響を与えることを我々は考えることさえできなくなっている。日本の農業をコストや収入でしか見ないで、農業は日本人が生きていく原点であることが見えなくなっているように。

初稿 2017.7.9 更新 2017.7.10

憲法と三権分立を破壊し国民を支配しようとしている安倍政権

2017-07-03 18:35:02 | 自然と人為

 「自然と人類の一員である我々の幸福と永続性とは」(2017-06-01)のブログに「森友や加計はまわからんるが、さすがに山口敬之の強姦容疑不起訴とかからめてくる正気でいってんのか?」という私には意味不明のコメントをいただいた。本澤二郎氏が「ジャーナリスト同盟」通信で「詩織さん事件と警視庁不祥事」を憤慨されているように、これは強姦事件を官邸が握り潰そうとしている事件だ。交通違反を握りつぶすのが政治家の力だと思う古い政治風土があるにしても、これは女性を蔑視した許せない事件だ。閲覧数が1日50~100件というあまり世間では知られていない私のブログにコメントをいただくとはご苦労様なことだが、「何をやっても安倍政権の支持率が下がらない理由」(2017年6月17日)で語られている自民党のネット対策と関係しているのかもと思ったりする。私の好きな「サンデーモーニング」が、何故「反日」なのか私には意味不明だし、政府を批判する番組を理由もなく「反日」だと言論封殺の動きもあることは恐ろしいことでもあり、これと同質のコメントのような気がする。
参考: サンデーモーニング 2017年6月25日,1:23:12-1:36:46 風をよむ「揺らぐ?三権分立」
     サンデーモーニング 2017年7月2日,1:23:09-1:35:38 風をよむ「権力とメディア」


 小池都知事は都政を牛耳ってきた自民党体制を退治すべき「頭の黒いネズミ」と総称し、アンシャン=レジーム(旧体制・フランス革命前の封建社会)(2)に例えましたが、安倍首相は「戦後レジームからの脱却」と戦前ではなく戦後の新憲法で守られている国民主権や民主教育を脱却すべき体制として否定し、中国や北朝鮮を脅威として煽り、戦争を放棄した自衛隊をアメリカの要求に従って外国で戦う軍隊にする一方で、国内的には国民を抑える公安や警察を強くし、さらに教育勅語で国に従う国民を育て、国民支配を容易にする政治のために憲法を変えようとしています。個人は組織の中で、組織は組織間で強くなろうとするのが世の常です。今、日本の政治は安倍政権により内閣官房の権力が強化され、森友、加計問題や前川事務次官の追い落としや「詩織さん事件と警視庁不祥事」のように政治権力の堂々とした私物化が始まり、大通りを闊歩し始めています。

 「戦後レジームからの脱却」とは国民より国家を大切ににすることの様ですが、国家の名のもとに民族主義を煽り軍部が暴走した記憶をもう忘れたのでしょうか。国家の名のもとに政治の私物化が行われるということは、記憶を忘れたというよりも国民のための政治の自覚さえ無いのでしょう。小池都知事の「都民ファースト」が大勝利したことは、「国民ファースト」の政治が行われていない国政への行き場のない国民の怒りの投票だと思います。都議選大敗 安倍首相「深く反省 初心に立ち返る」そうですが、初心が「戦後レジームからの脱却」では現憲法下での政治家の資格はありません。自民党が立ち直るには安倍内閣総辞職しかないと思います。

参考: 安倍政治の源流 日米安保条約改定安保闘争岸信介
     「共謀罪」、秘密法・安保法の延長線上 改憲へ突き進む安倍政権(2)(3)
     内閣官房長官の権力マル激トーク・オン・ディマンド 第846回(2017年6月24日)
     安倍政権がやりたい放題できるのはなぜかマル激トーク第841回(2017年5月20日)
     前川喜平前文科事務次官 記者会見(2017.6.23)
     官僚は政治に一方的に押し切られてはダメだマル激トーク第842回(2017年5月27日)

     菅長官に食い下がった女性記者、官邸会見の潮目を変える
     東京新聞記者・望月衣塑子『前川氏や詩織さんの思いを直接ぶつけたかった』
     政府インターネットテレビ 2017年6月8日(木)午前(37:33)
      11:21-20:12 22:6-28:50 30:59-32:43 35:21-37:15
     6月8日、菅官房長官に食らいつく望月衣塑子記者。
     内閣官房長官記者会見

     正気か? 安倍首相が加計問題ごまかしのため「獣医学部の全国展開」宣言!
     前川氏の文科省天下り引責辞任劇とは、加計学園問題の第一幕?
     朝日新聞 / 元文科省事務次官・前川喜平さんが退任前に全職員へ宛てたメール
     命をかけてくれた前川文科省前事務次官に続こう!

     加計疑獄で窮地の安倍晋三が、とうとう国民に敵意を剥き出し
     和泉洋人首相補佐官-「加計学園疑獄」の絵を描いた男



初稿 2017.7.3 更新 2017.7.8 情報源追加