人類はどこまで真実を知ることができるか。科学は世界で協力して、宇宙の始まりから終わりまでの真実を知ろうと研究している。その一方で、自分たち(の国)だけは優位に生き残ろうと、武器やロケット、核兵器の開発を良しとする政治の世界もある。
今、人類は個人の尊厳(日本と西洋における個人については別に考えたい)と集団(組織,国)の横暴の矛盾に満ちた世界に生きている。科学は常識という固定観念を打破してパラダイム転換しながら真実に近付こうとしているが、人類は競争という美名のもとに、勝者(他者の支配者)となる愚かな誘惑を無意識に常識とし、人生という時間を浪費して生きている。競争とは自己に克つことなのに、「命の尊さ」と「助け合いの尊さ」を日常的には自覚しないから、他者に勝ち他者を支配することを名誉だと勘違いする人が多い。
アマゾンに住む先住民は自然と一体で暮らしているので、「自然」という言葉は持たない。皆一緒に楽しく暮らしているので「幸福」とか「不幸」という言葉も持たないという。
子供や子孫は彼らの生きた証なので、結婚しないことは彼らにとって信じられないことだし、水力発電のためのダム開発は彼らにとって世界の破壊であり、7代先の子孫のためにも断固反対すると言う。
メイナク族の村長は子供たちに語る・・・「太陽とともにこの世を創った神 - クアンタンは偉大なる知恵を描いた絵を水の中にしまった。」と。
そして「その絵は見つかったの?」と聞く子供たちに、「その秘密は心の中にあった。」と説明する。「心の中」とは現代科学は「脳の想像(意識)」だと説明する。彼らが教えてくれる「知ること」、「生きること」の原点は今も変わらないが、彼らの「すべてが一つの世界」から、我々は便利さを求めて利己的となり、競争によりバラバラになってしまった。思えば「幸福」という夢を追い求めるほど、我々は彼らの暮らす世界から遠くに来てしまったもんだ。
森の哲学者 メイナク族 動画 37分
構成・演出 (2) TBS 2000年 ハイビジョンアウォード選定委員賞受賞作品
参考: 「すべてが一つの世界」 映画監督 森谷博
我々は何処から来て何処へ行くのか? 文明は我々を堕落させているが、我々の「偉大なる知恵」である宇宙の研究は目に見えない空間や素粒子を材料とし、数式で推定しながら実験や観察で新しい事実を証明している。宇宙の研究は我々の固定観念を打破してパラダイム転換する人類の素晴らしい知的行為である。真理を求めるる宇宙の研究から、文明の発達により孤立化し利益や支配力を求め利己的となった我々を、堕落から救ってくれる道は見つからないものか。その宇宙の研究によりパラダイム転換している研究者の姿について映像で紹介しよう。彼らの才能は素晴らしいが、彼らの「知ること(固定観念の打破)」と「生きること(真理の探究)」の姿はもっと素晴らしい。
動画: 宇宙とパラダイム転換 14分, 超新星爆発の例 30分
超新星1987A発見から30年, 超新星1987Aから超新星残骸まで (動画 20分)
コズミック フロント☆NEXT「100年の謎 ブラックホールは存在するか?」
陽子と中性子,ニュートリノ,(2)
おうし座の超新星爆発(別名:かに星雲),(2) 冬の星座 おうし座
1054年、夜空に金星と同じくらいの明るい「星」が突然現れ、しかもその後23日間にもわたり昼間でも肉眼で見ることができ、夜間は2年間も見えていたという。
英文解釈や英作文のように、数式解釈と数式作成の訓練をしたら!?
私は数学を苦手としてきた。数学のできる人は秀才だと憧れと劣等感を持ってきた。でも論理的に真実を語り真実に近付こうとする人類の英知は、人類で共有するべきだと思う。英語やフランス語のように子供の時から訓練すれば、数式も読み書きできるのではないか。ここに私の独学を兼ねて、数式の解説を紹介しておく。
参考: 相対性理論, 代表的な二つの公式
相対論は電磁気学にはすでにヒントが隠されていた。
マクスウェルの方程式
相対論と原爆・原発, 原発
風をよむ 日野原重明さん 105歳 逝く・・・ 動画12分
人間は価値観が多様で、数式で将来を語る時代はまだ遠い。しかし、日野原先生のように命を大切にし、自分に厳しく他人にやさしい生き方をした人を見習うことはできよう。先生は「命の尊さ」を子供たちに伝えるために全国で「命の授業」を行われ、「命を大切にする」とは「時間を大切にする」ことだと教えておられた。105歳まで長寿でいられたことは、ご自分の食生活や体力維持を大切にされたからだと思う。「命を大切にすること」、「他者を大切にすること」は「生きること」の原点だ。日野原先生が憲法を大切にされたように、命を大切にする憲法を守ることこそ政治の原点だと思う。
農業や畜産は資源を管理し、楽しく生きていくことが原点
農業や畜産が規模拡大によるコストダウンを常識としていることは、人間の生きる原点からズレている。専門バカと言うが、専門とは全体を見ないで部分に正解があると錯覚すること。今に正解があるのではない。いずれ農業も畜産も生きる原点にパラダイム転換する時代が来るであろう。
参考: 牛が拓いた斉藤晶牧場, 山地酪農 動画19分
意識と現場感覚~現場の研究が先端になる時代
今回のブログは、今年(2017年)10月21日(土)に広島県福山市松永町で開催される「畜産システム研究会第31回大会」に一般市民の方にも参加していただきたく、テーマ「自然と地域に繋がる肉牛生産」の目的を理解していただくよう書いたつもりです。ここで紹介しているビデオの上映と解説も当日実施したいと思っています。実施が決定しましたら、このブログでご案内いたします。なお、研究会の内容につきましては「畜産システム研究会開催準備会」でも紹介しています。
初稿 2017.7.31 更新 2017.8.6