自然とデザイン

自然と人との関係なくして生命なく、人と人との関係なくして幸福もない。この自然と人為の関係をデザインとして考えたい。

自然(しぜん・じねん)と人為

2014-07-18 15:27:54 | 自然と人為
時代とともに、地域とともに、
自然と人、人と人の関係は変わっていきます。
ことにデカルトの「われ思う、故に我あり」以来、
心と身体、自己と他者を分離して考えるようになり、
「君あり、故に我あり」と利他的に生きることを忘れ、
「我あり、故に君あり」と利己的となり、
自然と人の関係や人と人の関係は希薄になり、
ある場合は暴力的にもなってきているようです。

しかし、「お天道さん(=絶対的他者)に見られている」と、
子供のころは実際に感じていたように、
自他分離の理性より、自他同一の感性を大切にしたいと思います。

真のライバルは信頼関係から生まれる。
 最近知った、西城秀樹をしのぶ野口五郎の言葉が素晴らしい。

自然と人の関係なくして生命なく、
人と人の関係なくして幸福もありません。


あたりまえに見えた田舎の風景が失われていくとき、
人はこれを里山と呼んで大切にしようと思い始めました。
幸福の青い鳥は遠くではなく、私たちの身近にいることに気づき、
真にゆたかな生活とは、
地域の人と文化と資源を大切にすることだと気づくとき、
新しい時代の共創がはじまります。

真の自律した個人には本来、競争する相手はなく、
自らを鍛え、他者と共に歩む持続可能な道をデザインし、
共創共生します。

これまでは、自然と人為の関係を
「里山と牛」の関係を通して考えてきましたが、
人為には「気まぐれ」ではなく、それぞれの「人の思い」という物語
が含まれますので、
「人の思い」の物語を「デザイン」と表現して、
「里山と牛」の関係を「自然とデザイン」の関係に掘り下げて、
気力ある限り考え続けていきたいと思います。

自然とデザイン -自然と人、人と人をつなぐ新しい時代の共創
大谷山里山牧場
デザインから実践へ、そして自然の循環をビジネスへ(最後の部分)

ジル・ボルト・テイラー   奇跡の脳
脳出血から8年で回復した脳科学者が、
その経験から自他同一の至福を語る。

森の哲学者 メイナク族(2013.12.14)
「すべてが一つの世界」 映画監督 森谷博

オリバー・ストーンのもう一つのアメリカ史(2013.8.10)

憲法の価値を実現する(2012.2.24)

私の専門は生きることだ(2012.2.17)


初稿 2014年7月18日 追加 2018.9.22

口蹄疫の感染拡大はワクチンで完全に阻止できます。

2014-07-05 21:47:53 | ワクチン

獣医師の卵さんから次の投稿をいただきました。

初めまして。
いつも興味深く拝見しております。
早速ですが、質問です。
口蹄疫ワクチンの効果は、どのように評価されているのでしょうか?
ご教授よろしくお願いいたします。
獣医師の卵

BSEや口蹄疫対策に対する問題を追及しても、
国は情報を隠ぺい、ねつ造して真実は明らかにされません。

そこで、我が国の畜産の存在意義を含めてあり方について情報発信をしていきたいと思い、
これまでのブログやホームページを1本にまとめて、
「自然とデザイン(里山と牛)」 http://www.satousi.com/index2.html
を初期画面とする更新作業をしています。
このOCNプログも何故か閉鎖されますので、スマホからもMACからも読めるように大改造をしたいと思っています。その作業に熱中していて、投稿に気がつきませんで失礼しました。

日本では備蓄しているワクチンが今発生している口蹄疫ウイルスに効果があるかどうか判らないと説明されてきましたが、世界に設置されているワクチンバンクには世界の口蹄疫の抗原が保存されていますので、発生している口蹄疫ウイルスに最適なワクチンを迅速に生産し供給できることは世界の常識です。しかも殺処分しなくても、ワクチン接種で口蹄疫の感染拡大を完全に阻止できたことを、2010年の韓国の事例は明らかにしてくれました。

口蹄疫のワクチン対策と遺伝子検査
http://blog.goo.ne.jp/usi-tazunete/d/20110908

日本でも英国から緊急輸入したワクチンを接種した結果、感染拡大は阻止できました。殺処分の必要はなかったのです。しかし、その説明は全くされず、むしろ宮崎ではワクチンを接種したら殺処分しなくてはいけないと生産者を納得させるために時間を要し、早期発見の確認とワクチン接種を遅らせただけでなく、ワクチン接種をしたにもかかわらず、口蹄疫の初発農場と感染経路を隠ぺいするために、30万頭の牛、豚を殺処分してしまいました。これは国や県の重大な犯罪ですが、犯罪だからこそ真実は明らかにされず、今後の対策も放置されたままとなるでしょう。そして、口蹄疫の発生から5年経過した来年には証拠資料は破棄されるでしょう。

でも、久しぶりに投稿していただいた「獣医師の卵」さんに元気をいただきました。
権限を持ち、証拠資料を隠ぺい、ねつ造する国や県に対して、
情報開示請求して公開された黒塗りの資料から、
http://www.miyazaki-ombuds2.org/kouteieki_doueiken.php
可能な限り真実を明らかにしていきたいと思います。

2014年7月5日公開,2014年7月11日一部修正更新