ウマさんの気ままな行動日記(その2)

ウォーキング、ハイキング、釣り、ドライブ、100名城巡りなどをレポートします。

記憶に残る 筑波山(おたつ岩コース)ハイキング

2022年04月22日 | ウマさんの「健康ウォーキングの会」
2022年4月22日(金)

隔週金曜日、主に地元土浦周辺を歩く「健康ウォーキング同好会」が主催する、
令和4年度(2022年度)第2回、令和4年(2022年)第4回、「筑波山(おたつ岩コース)」
ハイキングに参加した。
この日の筑波山(おたつ岩コース)は、過去に2度(2012年5月11日(金)2017年5月12日(金)
登っているので、今回は5年ぶり3度目となる。

第一集合場所の乙戸沼公園は、すっかり緑に覆われている。

ボタン桜は、既に満開は過ぎてはいるが、まだそこそこ見応えはある。

この日乙戸沼公園に集まったのは、6名。
山登り”になると、とたんに参加者が少なくなるが、やはり少し寂しい。
この日は果たして何名が参加してくれるのだろうか?

10時3分、ほぼ予定通りに出発地の筑波山つつじが丘に到着した。
正面に見えるのは「ガマランド」である。
お化け屋敷「ガマ洞窟」やレトロなミニ遊園地「ガマランド」がある。
ガマ洞窟の入口や登山道の横に巨大なガマの像が見える。
既に10時は過ぎているが、営業しているかどうかは不明。


土浦方面からの参加者は11名で、結局この日の参加者は17名となった。
予想を少し下回ったが、まあ仕方がない人数だろう。


今後のスケジュール等についての周知事項の説明の後、TK会長から挨拶があり、
「久しぶりの岩場登山なので、気を付けて登りましょうっ!」の檄が飛んだ。

続けてNGさんの音頭による準備体操だ。
準備体操(1)

準備体操(2)

準備体操(3)


10時24分、女体山を目指して出発!


おたつ岩コース登山口に建つ水郷筑波国定公園の碑


先頭を行くのはいつもの元気なTK会長(82)だ。
女体山山頂まで1.8Kmの案内標識が。
つつじが丘駅の標高が542mなので、877mの女体山山頂までの標高差は335mということになる。
この数字だけを見ると大したことはないようなのだが・・・


つつじが丘RW駅を後にして女性陣が続く。


ガマ大明神の看板横を通り過ぎる。
お化け屋敷「ガマ洞窟」があるそうで、興味をそそられる看板ではある。
看板の右手にはガマ大明神の赤い鳥居とその奥には巨大なガマの像がある。


ガマ大明神の赤い鳥居前を通り過ぎ、石段の登山道を上る。


緩やかな坂道のように見えるが・・・
『山登りは久しぶりなので、けっこうきついわよねっ』の声に続き、
『もう10年若ければねっ』 自分も正直そう思う。


しかし、TK会長(82)とNKさん(81)は相変わらず元気だ。
NKさんは毎日12,000歩の散歩を欠かさないと言うから、凄い!!


会長の後を追って石段を登って行くと、


東屋が見えて来た。


10時47分、東屋に到着。
東屋は女性陣が占有していた。
『今日は日避けが嬉しいよねっ』
この日は晴れ、予想最高気温は25℃なので、納得。


東屋の周りのヤマツツジはまだ蕾の状態だ。
4月下旬から5月中旬にかけて約3000本のツツジ(ヤマツツジ、クルメツツジ、
トウゴクミツバツツジなど)の花で彩られる、とのこと。


東屋を後にして、次の目的地弁慶茶屋跡を目指す。


振り返ると、つつじが丘が一望だ。
『けっこう上って来たんだねっ』


登山道脇のあちこちでタチツボスミレの花が咲いていた。


アカネスミレの花も・・・


これはフモトスミレの花だ。

ミミガタテンナンショウも見かけることが出来た。
別名マムシグサと呼ばれている。

突然林の景色に変わった。
少しばかり平坦な径を進むと・・・

また岩だらけの上りの径になった。

上りの登山道を進んで行くと・・・

今度は下りの径になった。
アップダウンが激しいので、体力を消耗する。

アップダウンの林の中を進んで行くと・・・

登山道の脇にニリンソウが群生していた。
『ここでもニリンソウが群生しているんだねっ』
『今日は自然探求路まで行かなくても良いんじゃないっ?』の声も。
女性陣の何人かが、弁当の後自然探求路のニリンソウ群生地に行きたいと言っていたような・・・

急坂の径を上ると・・・

11時28分、弁慶茶屋跡に到着した。

『いやぁ けっこう疲れたねぇ』
つつじが丘駅をスタートして、約1時間が経過していた。

弁慶茶屋跡の木々の隙間からの景色
新緑が美しい。

女体山山頂まで0.8Kmと案内されている。

少し遅れ気味の最後尾のGには、先に行って山頂で待ってることを伝えて、
11時36分、女体山山頂を目指すことにした。

11時43分、弁慶七戻りを通過。
弁慶七戻りは、旧くから神々の世界と現世を分かつ場所とされてきた石門。
頭上の岩が今にも落ちそうで恐れおののいた弁慶が「七戻り」したといわれている石だそうだ。

弁慶七戻りを過ぎると大きな岩場が現れた。
大岩に囲まれた狭い所を登って行くと・・・

稲村神社への石段があったが、上り口にはロープが張られ、石段は通行禁止になっていた。

高天原(たかまがはら)へ通じる径
高天原は、「神様の世界」を意味し、天照大神(あまてらすおおみかみ)を祀る稲村神社がある。

稲村神社(2017年5月12日撮影)

11時49分、母の胎内潜り前を通過
筑波山禅定(修験の行)の行場の一つ。
岩を抜けることで、生まれた姿に立ち返ることを意味している。

胎内潜りの先に三角形の空間がある岩があったので、胎内潜りの代わりに潜った。
こちらは少し身体を竦めば楽に潜ることが出来た。

登山道を進む。

11時52分、陰陽石前を通過
高さ10mを越える巨大な石が二つ並んで聳え立ち、陰陽寄り添っているように見えることから
陰陽石と呼ばれている。


標高750mの地点を通過

急斜面を登ると・・・
国割り石があった。
往古諸神が集い、この石の上に線を引き、神々の行くべき地方を割り振ったと云われている、 とある。

11時58分、出船入船前を通過。
説明板によると、元来「熊野の鳥居石」と云われ、船玉神を祀り、石の姿が出船と入船とが
並んでいるように見えることからそう呼ばれた、とある。

続いて裏面大黒岩を通過
大きな袋を背負った大黒様のように見えることから名付けられた。

奇岩群を過ぎると平坦な道になった。
平坦になったことで、一息つくことが出来る。

笹藪の中にカタクリの花が咲いていた。
『まだカタクリが咲いているんだねぇ』

『よく見るといろんな花が咲いているのよねっ』

今度はやや大き目の花びらのカタクリだ。

『あらぁ素敵っ キクザキイチゲが咲いてる~』
彼女の大好きな花なのだとか。

12時7分、北斗岩前を通過
天に聳え立つ岩で、天空に輝く北斗星のように決して動かないことを意味している。

北斗岩の隣にある岩の隙間を通り抜けると・・・

急坂の岩だらけの登山道が現れた。
『この岩も登り難くそうねっ』
『下りも大変そうだよっ』

その先には丸太の階段状の径が続いていた。

急坂の登山道を登って行くと・・・

12時25分、女体山山頂まで0.2Kmの屏風岩に到着した。

屏風岩の案内標識の奥に

安座常神社(あざとこじんじゃ) 素盞鳴尊(すさのおのみこと)と御神体の屏風岩がある。
屏風岩はその名の通り、屏風のように見えることから。

屏風岩で一息入れる。
既に12時30分を回っていた。
この分だと女体山山頂に着く頃には13時を回ってることだろう。

女体山山頂まで残り0.2Kmだ、頑張ろう!!
いきなり岩だらけの急坂が始まった。

女体山山頂を目指して次々と、黙々と上る皆さん。
急坂の岩がこの日の明け方の雨で濡れているので滑り易く危険を感じる。

12時45分、女体山神社の裏に到着した。
兎に角山頂(877m)へ行ってみよう!

12時48分、ようやく女体山山頂(877m)に到着した。

女体山山頂登頂を喜ぶ皆さん。
ほっと一安心の表情だ。

女体山山頂(877m)から見えたつつじが丘駅

山頂から観たパノラマ写真

右手には男体山(871m)と御幸ヶ原がはっきりと観える。

女体山神社にお参りして、

最後尾Gはかなり遅れている様子だったが、『後から追い着くので、気にしないで
先に進んで欲しいと』とのことなので、言葉に甘えて弁当が出来る御幸ヶ原方面へ向かった。

美幸ヶ原を目指す。

13時5分、せきれい茶屋を通過。

続いてせきれい石を通過。
この石の上に鶺鴒(せきれい)という鳥が止まり、イザナギノミコトとイザナミノミコトの二神に
夫婦の道を教えたという言い伝えがある、そうだ。

せきれい石を過ぎてさらに下ってゆくと・・・

カタクリの里に隣接するちょこっとした広場にベンチとテーブルが運よく空いていた。
取り敢えずここの席を確保することにした。
最後尾Gに連絡確認すると山頂に近い所まで来ている、とのこと。(具体的な場所は不明)
『もう直ぐ追い着くので、先に弁当を食べて待ってて欲しい』との連絡が。
申し訳ない気持ちで一杯だったが、そのうちに到着することを期待して、ここで弁当タイムに
することにした。

弁当タイム(1)

弁当タイム(2)

弁当タイム(3)

弁当タイム(4)

筑波山のブナ林を守ろう
筑波山は標高877mの低山にも拘らず、山頂付近にブナ林が広がっています。
この山頂部に島状に存在しているブナ林は、地球温暖化の影響がいち早く現れる
最前線と云われ、衰退が心配されています。
筑波山ではロープ柵により林内への立ち入りを制限したり、モニタリング調査を
継続的に行ったりして、ブナ林を守る活動を行っています。
皆さんもかけがえのない筑波山のブナ林を大切にしましょう。
茨城県生活環境部環境政策課

直ぐ近くにブナの大木が生えていた。
『立派なブナだねっ』

カタクリの里遊歩道入口

カタクリの里遊歩道

13時40分頃、最後尾Gに連絡を入れたが、まだ山頂へは着いていない、とのこと。
どうやら一人が疲れて動けない状態らしい。
そのため、我々は男体山山頂を目指すのはここで止めて、今からRW山頂駅へ引き返し、
RW山頂駅入口で落ち合えることを期待した。

13時56分、笠間市から参加したDD子さんは、一足先に歩いて下山するとのこと。
最若手の彼女(70)はいつもすこぶる元気が良い。

14時10分、出来れば最後尾GとRW山頂駅で合流することを願って、山頂駅へ向かって出発!

14時16分、セキレイ茶屋を過ぎ、ガマ石前を通過

RW山頂駅へ

14時21分、RW山頂駅入口に到着した。
しかし、そこには最後尾Gの姿を見ることは出来なかった。
連絡すると女体山山頂まで0.2Kmの地点で動けなくなっている、とのこと。
急遽募った応援協力隊員7名と山頂まで0.2Kmの地点に向かうとともに、
残りの人はRWで先に下山してもらうことにした。
なお我々のリュックは荷物になるため、RW下山組の人に預けて運んでもらうことにした。

14時59分、山頂まで0.2Kmの地点(屏風岩)に到着。
体重のあるTSさん(79)の状態から、これから0.2Kmの最も険しい岩場を登って山頂に向かうのは
とても無理と判断し、少し時間はかかるが直接下山するのが賢明だろうと判断した。

TSさんを後ろ、あるいは横から支えるため、身体に布を巻き付けているところ。

15時13分、TSさんの後ろから身体に巻き付けた紐を引っ張りながら、下山開始だ。
前には足場の良い岩を確認しながら案内・指導する人が先導するという体制である。

TSさんの前後を取り囲むようにして、慎重に慎重に下山する。

下りもしばらくは険しい岩場が続く。
最初は勝手が分からなくて戸惑った様子も見られたTSさんだが、少しづつ慣れて来たようだ。

北斗岩を潜ると・・・

平坦な径になり、ゆっくりではあるが平常に近い状態で自力で歩けるようになって来た。

急で険しい岩場は後ろ向きになって手と足を使って下りてもらうのが一番だ。

16時5分、弁慶七戻りを潜る。
『あと少しで弁慶茶屋跡ですよっ、頑張って!!』 同行の女性たちのエールが響く。

16時11分、弁慶茶屋跡に到着した。
ここまで来ればもう安心だ。
自然に応援協力隊員7名とTSさんの全員で写真を撮ろうということになり、撮った1枚である。

あとはRWつつじが丘駅を目指すのみである。
坂道はまだまだ続くが、先ほどとは比べ物にならないほど楽なコースとなった。
険しさはさほど感じない。
焦らずにゆっくりゆっくりと下る。

途中若干の上りもあったが、ここを上ればあとは下るのみである。
『よく頑張ったわねっ』 『あともう少しだよっ!』 エールが続く。

16時53分、つつじが丘駅がはっきりと見えて来た。

『気を抜かないでっ 慎重にねっ!』 

コンクリートの坂道になった。
ここまで来ればもう大丈夫だろう。

つつじが丘駅を目指して下る。

つつじが丘駅を目指して下る。

ゴールのつつじが丘駅はもう目の前だ。

先にRWで到着した人が迎えに来てくれて、一緒に下る。
『ほんとにお疲れさんでしたねっ』労いの言葉が嬉しい。

17時29分、皆さんが待つつつじが丘駅にゴール!!
『お帰りなさいっ』 『ほんとに無事で良かったわねっ』
全員が拍手で迎えたのは言うまでもない。

預けていたリュックを手に感慨深げなTSさん。
『皆さん、今日は大変ご心配をお掛けしました。ほんとにありがとうございました』
『今日は大変お疲れさまでしたねっ』

筑波山(おたつ岩コース)ハイキングが無事終了した。
会員の一人が上りの途中で体調不良から動けなくなる、というアクシデントがあり、
一時はどのように対処するか大いに悩んだが、皆さん全員の理解と協力で、何とか無事に
しかも無事故で下山出来たことが嬉しく、これまでで一番強く印象に残った(記憶に残った)
例会となった。


この日の万歩計は、約8,000歩余を計測していたが、実際にはもっと歩いた気がする。

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