年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

朝鮮長屋

2011年10月27日 | キムチ
予定変更で
築地市場の休市日は平日しか調べられない所の調査となるが予定変更で築地の大谷図書館となる。ここは松竹のビル内にあって演劇関係の史料がある。今回は明治16年から18年頃の演劇界の様子を歌舞伎新報と言う情報誌で社会経済と歌舞伎へ影響があったのかを調べる。この時期は松方デフレの時期で不景気のはずだが文面から影響はなかったように思える。少し後の300号では13000部強発行していたという。
 歌舞伎新報・明治15年11月25日第271号に「開花嫌い」と言う言葉と「朝鮮長屋」と言う言葉があった。前後の文章を読むと江戸時代を懐かしむ人の戸惑いがあって風刺されていたようである。明治15年になっても『ちょん髷』を結っている人を悪戯する場面がある。今では歌舞伎は時代劇となるが明治15年当時は現代劇である。
 朝鮮長屋と言う言葉があって、芝居にも出てくる言葉でどの様な使い方をしているのだろうと調べると浅草近辺にあった非合法の岡場所であったようだ。朝鮮通信使の下級官吏が江戸で住んだ仮住居を移築した所の売春宿らしい。
コメント
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