年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

TPP

2011年10月26日 | 築地市場にて
農産物の関税
漬物のような食品も一昔前は海外で塩漬け原料とし日本に輸入していた。ところが日本の政治家や役所・マスコミ・消費者等が不当な原料原産地表示と言うことで騒いだ。最初の加工食品の原料原産地表示は全面的に始まったのは漬物が日本で最初である。他の品目は一部のものしか表示義務が無かった気がする。漬物産地が中国と表記されても消費者の抵抗が消えると安さで中国産の漬物が増えた。この結果漬物関係者の労働人口がかなり減って、以前は5500億円の売り上げが今では3000億円台になったという。
 日本でも韓国でも政治家が漬物に関して、農家を保護しようとする政策をとりがちである。しかし変化の激しい漬物業が政治家の思惑を超える。韓国の政治家やマスコミが韓国農民を保護しようとして中国キムチを不当に攻撃した。しかし、そのとばっちりが日本に輸出している韓国メーカーを直撃し、今でも以前の数字に戻らず、日本の白菜を使用しているキムチが日本で売れている。また韓国芸能人が日本で「キムチ」と日本語風に発音すると批判されているが日本人に伝わらない言葉を発しても日本語で表記しようがない。韓国のキムチも日本で販売するには「キムチ」と表記しなければ表示違反となる。
 農産物は加工する地場産業を保護しなければいづれ世界価格によって消えてゆく。
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