Tsuny'sブログ

老人が感じた日常生活を気ままに綴ったあれこれ

また北海道の山岳遭難事故 

2010-08-18 23:23:32 | インポート
防ぎたい山岳事故に関心があります。

昨年の北海道のトムラウシ山での遭難事故以来、報じられる関連事故の経過や結果報告に関心深く注目しています。

ツアー登山に関心が集まり、 山岳ガイドの問題として NHK-TVで複数回の関連番組を視聴しましたが、事故防止対策の急務などの提案としては、中途半端な印象でした。

前後して遭難事故関連報道が度々ありました。

不足している現地情報・経験・装備、不的確な状況判断・無理な日程・荒天時の状況判断ミスなど、以降の登山への警鐘にはなったと思っていました。

ところが、度重なる山岳死亡事故報道に心が痛み、その経過の検証、原因の追及の甘さに気をもんでいます。

日高山脈の山で、登山中の4人パーティーの内3人が、15日夜行方不明と報じられていたのですが「増水した川に流された下流で発見され、死亡を確認した」と新聞に載りました。

新聞やTV報道だけの情報なので、無責任な単なる憶測なのですが、共通している雨天時の事故なので、自然界に起こる予想不可能な気象現象への対応の甘さなのかなーと思います。

このところ続いた日高山系での遭難死亡事故なので、昔々学生時代に難儀した日高山系への登山を思い出しています。
川筋を歩いて2日間に末に、谷間の急流を渡って1泊した夜の雨で、前日渡った谷川の鉄砲水で増水した水量に驚いた記憶があります。この先尾根筋を登るルート選定だったので、その激流徒渉の必要がなかったのですが、ゾーとする思いでした。

日没前の余裕有る時間帯に宿泊場所を確保するのが鉄則であり、雨天時の増水を避ける野営場所決めは、日高山系に限らず危険回避が必須条件と心得ていました。

もしも、これらの安全対策を間違えたなら事故に繋がるケースなのです。

大学のワンダーフォーゲル部が、2日遅れの日程で、川の合流地点の中州に宿泊場所を決めたことと、その時間が日没後の暗くなってかららしいのですが、まずこの2点が事故原因の注目点として推測できます。

日高山系登山ルートの事前情報の十分な把握と分析検討が十分なされたのか?、4人の内日高山系登山の経験者が一人でもいたのか?、・・・・・
「安全対策をとっていたので・・・」と計画や行動に問題なしとの大学側の見解だと報じています。

標高は低いけれど、険しい日高山系を甘く見ないでほしいのと、尊い命を失うことにつながる山岳遭難事故を防ぎたいとの思いから、偏っていて一方的な考えかも知れないだけに、言いっぱなしになることを自覚しつつ・・・・・。

情報が少ないのに、立ち入って先走ってはいけないことを承知の上で綴ってしまいました。

今後のメディア報道に深く注目したいと思っています。