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森歩き 事務局日誌

森に山に、森林ボランティア活動に、面白い物があれば何でも見に行きます。

霊長類図鑑 サルを知ることはヒトを知る事   日本モンキーセンター編

2019年04月12日 | 書籍紹介

おサルの図鑑 出ました!! こんな本が欲しかった

サルの分類って 専門書以外で分かりやすい本(私でもわかる本)ってなくて 図書館でめっけたときは やったね!

たとえば キツネザルたちはどこに分類されているのとか メガネザルはって やっと整理されました(私の頭の中の話)

写真もいいしね~ 83Pのチンパンジーの写真とか 見入りました

進化から 分類 体の作り 生活 能力 知性 詳しくはないけど(ページ数の関係)網羅されとるわあ~

で、日本モンキーセンターについても書いてあって こりゃあ犬山に行かなくては  (猿なのに犬)

とりあえず この本買いね ってことで 〇マゾン ポチしようとしたら なんと無いのよ

中古が 1900円 2018年11月に1600円で出版された本が 1900円!!

新品だと 5600円とか 仕方なく良品中古 2500円で購入。本当に焦りました。

 

おまけの話。 日本モンキーセンターの歴史で 歴代の所長が書いてあったんだけど 四手井綱英センセのお名前が。

四手井センセの本にモンキーセンターの所長になったと書いてあったのを思い出したんだけど 森林のセンセがどういう

いきさつで所長をされたかまでは知らない。でも顔写真までついていて(他の所長さんはついてない)なんででしょうね。


日本人はどのように自然と関わってきたのか  コンラッド・タットマン著

2019年02月06日 | 書籍紹介

日本人でなくても 人類が生まれてこのかた自然とどのようにかかわってきたのか と

言うようなことは これまであまたの本が書かれてきた。 んでもテーマは日本 書いたのはアメリカの方

日本は人類の環境史の 優れた「事例研究」となるからだそうです。

日本人が 日本列島にやってきたころから現在まで実に多くの資料と

その分析によっての 日本人の自然史が書かれていて面白い。そうか 日本のお山はできたてなのか

てか、ひさしぶりに 2段組の本を読みましたわ。文字が小さくて1Pにたくさん字が書かれている。

字がたくさんあると 得した気分になるのですが その代わりたくさん読まなくてはなりませんでした。

狩猟採集から 農耕時代は学校で習った歴史とは違った視点で(よりグローバルな視点で)かかれているので面白かった。

が、江戸末期から明治、近代にいたっては ほぼ歴史の教科書。

そもそもが 自然とどう関わったかについての本なので、その視点は私の中では 驚きでした。

農業が盛んになると森林が減り またその逆もあること。

海岸を工業地帯にして魚が取れなくなったのに 水揚げ量は減っていない。遠洋漁業が発達したから。

それは 日本ではない場所の環境破壊をしていることになる。木材の輸入もしかり

たくさんの公害によって 人だけではなく 自然や生物も大きな被害を受けたこと。

人工林の特に戦後からの移り変わりの様子は よくまとめてあるなあと思いました。

日本人の自殺率やら 一人当たりの住居面積やら いろいろ出されて こんなふうに考えるのだよ と書かれているようだ。

特に食料の自給率の問題は おっしゃる通り。

まあ日本人としては 日本人の自然感についても もう少し言及してくれてもとは思いました。

ねえ 山川草木悉皆成仏って あるじゃない。 


われわれは外来生物を受け入れる必要があるのか  クリス・D・トマス著

2019年01月26日 | 書籍紹介

のっけから身もふたもないタイトルやなあと思ったけど原題は INHERITORS OF THE EARTH 地球の後継者 相続人みたいな

エゲレスの人が書いているので いかにも固有種と生物の種類の少ない国の人の発想だ とかは思ってはいけない

生き物の成り立ちや(種が分かれていくところ)や 移動(人のせいだけではなく)地球の変化(気温など)

から取り上げてあるので 結構面白かったです。 

侵入してきた生物が 在来生物を根こそぎなくしてはいない(人が侵入するのは別として) それよか生物の種類が増えて

生物多様性はUPしている。と書かれると 自然保護主義者(この本に愚かしいことを続けている人々として書かれている)の

私は むむっとしてしまう。

また やたら断言するようなデータが出てきて その根拠、出典はどこよ と思う。まあご本人も出現した新しい種の完全なリストがないと書いているし、、。

細かいことを言うようだが 本文中に カエルとヒキガエルとしてくくってあるのが カエルの中にヒキガエルという種類がいると認識しているのでなんか変。

全体的にいろいろな考え方があるなあ と思いました。

今日の朝日新聞の書評にこの本が取り上げられていて 好意的だったので 私的には不満でした。


動的平衡2  福岡伸一著

2019年01月15日 | 書籍紹介

正月に ゴロゴロして本を読んでます。

ごろごろして読むような本ではありませんが ごろごろが身についております。

けっして 正月太りで ごろごろするしか移動手段がなくなったというわけではありませぬ。

面白いです。実は福岡氏の本は2冊目。 生物と非生物の間 しか読んだことがなかったのだ。

遺伝子の話は面白かった。DNAとRNAの違いとか役目がよくわからなかったのが なるほど だったし 

ダーウィンの進化論のあれこれもそうなんだよね~と思いました。

で、やっぱり量子力学が出てきて よくわからんので読んでなかったので やっぱり分からんくなった。

量子力学で生命の謎を解く を読みますか。

ゼロテクノロジーの思想や技術がすすめば もう少し自然保護も上手くいくのか。

面白いと思う本は 今の自分が知りたい事や興味がある事を書いてある本だという事が今更ながら痛感。

 

梅原猛氏の訃報がありました。 ご冥福をお祈りします。 

分からない事が多くてうなっている時期に 夢中になって読ませて頂きました。たくさん本をありがとうございました。


フタバスズキリュウ もうひとつの物語  佐藤たまき著

2018年12月04日 | 書籍紹介

恐竜好きなら誰でも知っている フタバスズキリュウ 

発見されて今年で50年って知ってた?

で、とっくに 恐竜リストに記載さていると思っていたら 2005年 見つかって38年後に記載されたこと。

記載(名付け親)になったのは まだ若い 発掘当時には生まれていなかった 佐藤氏

記載というのは この首長竜が 他にいないので種として認めて 名前を登録するということ。

他の首長竜も化石しかないところで これが固有種であると証明するのは 考えるだけでも大変 すごーく大変なのは私でもわかる。

佐藤氏の 子どものころから大好きだった恐竜の話やら 当時はほとんどいなかった女性研究者の話やら とても興味深いです。

そして 命名権のある佐藤氏の  フタバサウルス・スズキイ(すんません。カタカナ表記で)という命名の潔さ。

後半には 発見者の鈴木氏(当時は高校生だった)との対談もあり 恐竜界?の事情とやらも垣間見えて面白いです。

恐竜好きは 読まなくちゃね。 実はこの本を図書館で借りる手続きをしていたら

近くにいた 小学2年生ぐらいの男の子がフタバスズキリュウの本を持っていたのです。 いえ~~い

さて北海道で見つかった 例の全身骨格のハドロサウルスの化石 もしかしたらこれも、、らしいのですが 楽しみに待ちましょう。