森歩き 事務局日誌

森に山に、森林ボランティア活動に、面白い物があれば何でも見に行きます。

"ふつう”のサルが語るヒトの起源と進化   中川尚史 著

2016年02月29日 | 書籍紹介
おさるの本です。 でサル学でヒトの起源を探るとなると 普通は霊長類 ゴリラとかチンパンジーとかになりますが
著者の中川さんは 普通のサルにこだわったのです。

本の最初はサル学の流れがまとめてありますが
途中から 本題 ”ふつう”のサルの話になります。 中川氏は 普通のさる というところのニホンザルとか
パタスモンキーとかの研究をされて その中から ヒトの起源に迫る という。

サルの社会(サルに限らず) ユニットが オス単数メス複数 か オス単数メス単数 にわけられること
ここいらは ヒトは両方あってややこしいね。

で、オスが単数だと 当然あぶれのオスがでて オスは群れを乗っ取られないように 身体がメスに比べてデカイし力も強い。
ゴリラのオスは大きいです。 でもゴリラってやさし~~というイメージがあります。

オスもメスも一匹づつの社会だと オスもメスもサイズにあまり差が無くて オスはなんと子育てを積極的にしてくれます。
一夫一妻の制度を守る以上は 子育てに参加しなければなりませぬ。

がここで メスが複数のユニットで オスが交代した場合 自分の子孫を残すために群れにいる子どもに(前のオスの子なので)いわゆる子殺し
が行われます。

継子に躾と称して子殺しまでしてしまう 生物が 身近におりますねえ。

一夫多妻がいいのか 一夫一妻がいいのか  (多夫一妻もあります。ただしクモ類) でもこの比べ方は どちらが子孫(遺伝子)を沢山残すかという判断なので
サルとヒトは 違うのかしら とか思いますねえ。 番わなかったり 繁殖しなかったりしますもんねえ。

高崎山のサルをみてると ヒトのいざこざがばからしくなってきます。
 高崎山にもサルのいざこざはもちろんあります。 それを見てると ふん ヒトもふつうのサルも そげんかわらんじゃ と思って 元気が出るのだ。

この本にも元気をもらいました。 

  さて 立って歩くようになったサルは これからどうなるのでしょうねえ。いろいろ行く末考えてしまいましたわっ

陣屋の村 大変

2016年02月28日 | モニ1000
モニ1000の比較調査で 陣屋の村や 県民の森・霊山と見て回っているのですが ちょっとショックな出来事が

陣屋の村に着くと なにやらブルドーザーのような音が奥の方からします。
なんとブルが、、

このように道をならしているのです。 こっこ ここはっ ヤマアカガエルが40塊ぐらい産卵していた場所です。
もう跡形もなんも ありません。
工事の方に尋ねると 某電力会社が 工事のため機械をいれるので道を造っているとのこと
由布市の許可ももらったとのこと 今日は土曜日 なので月曜まで確かめようがありません。
土砂も道脇に盛り上げられています。  

ここ 毎年 ウラシマソウが咲く場所です。今年も咲くでしょうか?
道路沿いに希少な植物もありますので そこはつぶさないようお願いしてきました。
なんかもう がっくり来ています。  ヤマアカさん 轍に産卵してはいけないよと さんざん言ったではないですか
人間の勝手で ずいぶん沢山の命がなくなりました。  私の縄張りの中なので えらいショックな出来事です。

 現行犯で逮捕するぞ

ヒヨちゃんです  

人様の畑で キャベツ食っておるやろ これが動かぬ証拠写真だ

うめえ~~と 言うておる  (ホントかな)
こんなんは 私の畑じゃないからというわけでもないのですが まあ許して の範囲

カエルの卵の件は 命がなくなったもんなあ 謝っても許してくれんだろうなあ でも大変申し訳ありませんでした。


どんぐり君  No,114

2016年02月23日 | 通信4コママンガ
もうすぐ3月というのに 寒いですねえ。 どんぐり君3月号です。

ところでこのどんぐり君の掲載されているのは森林づくりボランティア支援センターの通信ですが
HPの方が もうすぐリニューアルされて どんぐり君がHPでも見れるようになります。
スライド式で数ヶ月前のも見れます。 全部アップしたら 114個にもなるので 5~6個だけね。

で今そのHPをいじってるのですが もう大変なんだわ ま お楽しみに

サイエンス・カフェ 鳥の話

2016年02月20日 | サイエンス・カフェ
今日のサイエンス・カフェは 日本野鳥の会 大分県支部の幸さんに講師に来ていただきました。

主に ブッポソウと サンコウチョウについて 話していただきました。

ブッポウソウ 綺麗ですねえ。 大分県に留鳥としているなんて 知らなかったです。
で、この鳥は 奥さんになって欲しい方に セミやらトンボやらプレゼントし、 メスが受け取れば婚約成立。
プレゼントの内容や 相手によっては 受け取らないこともあるそうです。
  まっ こんなこんまい虫 いらないわよっ アタシも安く見られたモンね フンっ  とかは思わないで
  子育てするのに ちゃんと 十分なご飯を運んでくれるかどうか みきわめて いるんでしょうねえ


飛ぶときに見える この白い模様が特徴だとか きれいですねえ
 バッタやら セミやら トンボやら カタツムリやら  ・・カエルも食べるそうです。

ブッポウソウは オスとメスの見分けがつかないほどよく似ています。 似ている鳥はだいたいイクメンで
抱卵なんかも交代でするそうです。
オスのほうがやたらケバイのは イクメンではないそうです。   未婚のかた 参考になりましたか?

サンコウチョウ

しっぽが長いのは オスだけ、、。 日本にやってきて子育てをするので
日本が故郷だよねえ。 我が職場 高尾山にも来るそうで  あの長々しい しっぽ 欲しいなあ。

どちらも 絶滅危惧種がかかっているのですが 野鳥を保護するのはなかなか難しいようです。
営巣の場所がなくなる ので 巣箱を沢山作っても その巣箱の周りで子育てできるほどの食料が調達できなければ
巣箱も用をなしません。
巣箱の話 バードテーブルの話 鳥見が趣味の人は遠くからお金をかけても鳥見に来るという話
大分にトキを呼ぶ話 外国産のトキやコウノトリの話  話は終わらないまま 時間になってしまいました。
自然保護の立場で 鳥について 考えたいと思いました。

九州協議会in熊本  その2

2016年02月18日 | 自然
協議会では 川遊び もとい 水生昆虫調査 だけではなく 同時にコケ類の観察・採種も行ったのです。
あんまり きれいでカワイイので upしまいか と思ったほど
コケ類についてレクチャーをうけたのですが あまり真面目に聞いていなくて 名前はスルー

この丸い突き出た物が 胞子の入っている 朔(サク) シダでいうソーラス(胞子嚢)です
いやあ もううっとり

これも すてき サクとおぼしき物がついて居ます。

これは 丸くなって ピンセットで引っ張ると 取れました。 コモチシダみたいにこれで増えるのだそうです。

茶巾絞りみたいな サク

こんな風に 上向いて口開けているのもいたり   なかんじあそべる

いやいや ちゃんと勉強もいたしまして

生物多様性の新しい流れについて
これについては 日本自然保護協会から 講師の費用は手出しで 九州に1回 講演に来て下さるそうです。
その場にいた 佐賀県、熊本県のかたと話合いまして  大分か熊本で行うことに決まり にして来ました。
たぶん 10月29日(土曜)予定   みんな 楽しみに待っててね

で、翌日は フットパス  ぶっ飛ばすではなくて 里山歩きを楽しみました。

棚田の美しい風景でした。

  次回の九州協議会は 大分県で開催。  これもお楽しみにねっ