森歩き 事務局日誌

森に山に、森林ボランティア活動に、面白い物があれば何でも見に行きます。

岩波科学ライブラリー  スズメ

2019年10月05日 | 書籍紹介

なんとなく 側にいて 大好きじゃないけど 嫌いな人はいないと思う スズメ

  ・・でもひそかに(?)大好きな人が結構おるらし  スズメ

この つかず・はなれず・2千年  というのがいいですねえ

スズメの仲間で ニュウナイスズメとイエスズメも日本にいるらしいけど すくないので会ったことないです

で、まあ主な スズメの話 スズメ大好きなので どのページも楽しく読めました

おまけに掲載されているイラストが とりのなん子氏  楽しいこと請け合い 「とりぱん」にもスズメ出てきますしね

実は 自然観察指導員の講習会で 受講生にスズメを描いてもらう事があります。 みなさん なかなか思い出せなくて苦労されてます

見たことない人はいないはずなのに(おそらく子どものころから何度も見てる)描けない 知られざる隣人?  

スズメが近年 減ってきた 

でこの本のすごいところは スズメの数を推測しているのです。いろんな方法(農作物被害とか)を駆使して やはりこの20年に半減している とのこと

原因は 巣をつくれる場所が少なくなった 原っぱ(雑草の生えている)も少なくなった 田んぼでお米がすぐモミで袋詰めされる(落穂とかないのよ)減反もあるし

まだまだたくさん考えられて奥が深い。それとは別に、米農家さんの言い分もありますし

 半減したってまだまだたくさんいるから いいじゃない とか言われると スズメ好きとしては それは困る 

やはり スズメはたくさんの数で群れてほしい。 田んぼのこぼれたモミを食べに数百羽のスズメを見るのは しあわせなのです。 葦原でやかましくしてるのも好き

普通にいる鳥がいなくなったら 普通でない社会になるのではと 心配してます。

 スズメ好きにはたまらない お宝写真満載の本です。

 

 

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絶滅できない動物たち  M・R・オコナー著

2019年07月23日 | 書籍紹介

まずは 本のタイトルについて   Resurrection Science   復活科学  という訳で

絶滅危惧種をどうするか というような内容の本ではない。  そうかと思って読んでみたんだけどね。

表紙の上のほうに  自然と科学の間で繰り広げられる大いなるジレンマ  とかも書いとるし 違うだろ

まずは 希少なカエルを保護するために莫大な費用が掛かっているのだけど それよりこの国の電力を安定させる方が先じゃね というところから始まる

復活させられるなら 絶滅させても かまわない?

今の科学技術で 遺伝子・卵子・組織のサンプルを保存すれば iPS技術もあるしいつでも 再生できるから 心配しなくてもいいよ~

というようなことは 間違いである。 というまあ もっともな意見で、 再生しても その生き物が生息できる環境(場所)を用意することは無理だし

個体数がそろわなくては 繁殖もできないし まず何のために再生するの?というところから 話はややこしくなってくる。

リョコウバトを復活させるために躍起になっている団体の話が 長々と出てくるが これはオマケで

どうも ネアンデルタール人を復活させてみたい連中がいるらしい。  それからイケナイコトだけど 人もね 不死という美味しい?研究

種は 地球上に現れては消えて また新しい種が現れて消えて  それがヒトのはびこるための手段として大いに利用されているということについての 反省?

サピエンス全史によれば 麦などの穀物や家畜は 人を利用して種を増やしてきた  とも言ってはみる

ただ 進化するという事が 生物にとっていいことなのか 進化した方が生き残れるのかという考え方は ネアンデルタール人の生き方を例にして

考え方を提示してあり まあどっちがどうだという事は 読んだ人が考えて

ただこのままだと(地球への搾取を続けるなら) ヒト以外の生き物の生きる余地はどんどんなくなると 締めくくってある。

話は変わるけど AIで コミュニケーションお助けグッズができたとして(いやあ できるよ、機能障害の補助として)

それから 日常的な対話相手として となると ヒトとヒトが直接話すようなことが将来無くなる? となるとヒトは今よりシアワセになるのか? てか犯罪(戦争)も無くなる?

話が 飛んでしまったけど ヒトという種は 身勝手です。

 

 

 

 

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外来生物大集合!おさわがせ いきもの図鑑  加藤英明 監修

2019年07月01日 | 書籍紹介

ちょっと 楽しい 外来生物についての本です。

 

最近テレビによく出ている 加藤英明センセ監修

このはでめの表紙の折り返しに  でも、ひとこと言いたい と書いてある。

そうでしょうとも、あなたもご苦労なさったのね~ とか言ってしまいそう。

外来生物についてひとまず 前書きでまとめ

一章ごとに 池や水辺  川や湖 島 山や畑  町 と場所べつに分かりやすく解説

ところどころに入る コラムは とてもいいです。

国内で移動している 国内外来生物についても書かれています。

ヌマガエルさんがそんなこと!しているなんて。 九州ではどこにでもいるので 関東にいないとか思ってなくて 

関東に上京していたなんて 知りませんでした。

最近特に思うのだけど 意見交換をするときに お互いが持っている情報があまりにも違いすぎる場合 ぶっちゃけ話にならん

外来生物についてなんか その最たるもの  お互いに自分の情報が正しいと思ってる場合など 最悪であります

なるだけいい方法で 前に進めようとするなら 広く共通の情報が必要だと思う。

そのために この本のような 皆が手に取りやすく お手頃価格950円で 分かりやすい本は いいなあと思う。

そして 「この本は基本的に2019年4月時点の情報で制作しています」と書いてあります。 

掲載してあるマンガもいいっすね  亀のラップ サイコー

でも 残念 イラストがイマイチだったねー    あ~あ 書いちゃった

 

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飼い喰い  

2019年06月19日 | 書籍紹介

「飼い喰い」 この本のタイトルの意味は 字ずら通り  

生き物(この場合はブタ)を飼って 喰らうこと

イラストルポライター イラストも描ける の 内澤旬子氏の著作です。

作者には 世界各地の屠畜現場のルポの著作があり その経験から 自分で飼って

その家畜を喰らいたいということでの ルポです。月間「世界」に連載されていたとのこと。

発想が並みの人ではない。そして自分で飼って可愛くて仕方のない3匹のブタを食べることに迷いもない。

のっけから 畜霊祭の話から。こういう風習があるのは日本だけだそうです。 違和感なかったので 外国ではやらない事に驚いてしまう。

飼うまでのいきさつも怒涛のごとし。 豚を飼える一軒家を探す 家の改築、修繕 豚を譲ってくれる畜産場も必要です

それから 飼うブタの種付け現場の見学 産まれた子豚に 自ら去勢もして 3匹を決める

本の表紙の絵は 内澤氏が描いた 3匹のブタ  名前もついている  夢 秀 伸  本文中のイラストも素敵で面白い

作者が面白いと思ったところを 描いているので 見るほうも面白いのです。種付け用にオスブタから 精子をとるところとか、、

最初は 飼って食べるという事が ちょっとね~とか思っていたのだけど  作者の生きざまとか考え方とか伝わって 違和感なく

ホントにそうだと 考えさせられた。 普段私はペットと家畜はきちんと区別しないといけないなんて言っていたのに ぶっ飛ばされた。

話は変わるけど 今大分の高島でのクリハラリスの問題にもつながって ヒトは自分らが関わってきた生き物にどう落とし前をつけるか

など 考えた。 人それぞれのやり方があるのだろう。

本の中で面白かったのは 作者の母君が 育てたブタを食べるなんてそんなことしないで!とさんざん言っていたのに 父君が試食パーティに出席して

お肉をお土産に持って帰ると すごく美味しかった もっと無いの? に変わったこと。  ほんとに あるある ですねえ。

この作者の本 もっと読んでみよう。

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鹿と日本人  田中淳夫 著

2019年04月30日 | 書籍紹介

森林ジャーナリストの田中氏のシカの本

奈良 春日大社の回りにいるシカの話から始まる 田中氏が奈良に住んでいるから身近な動物として

奈良に行くと 人懐っこいというか ズーズーしいというか 高崎山のおサルのようにシカがいる

歴史や もちろんブラックな話も 人と鹿のせめぎあい 相手が角のある生き物なので人を傷つけたりもする

そのときの責任はどこにあるのか 誰が責任をとるのか そういうことが起きないようにとの対策

奈良の鹿(ナラシカ)の話のようで 日本人が野生動物とどう付き合ってきたのか 考え方や思いや

生活の中で どう折り合いをつけてきたのか  もうずっと昔から鹿による害はあったのよ あたりまえだけど

本を読んでいると 腑に落ちることが多い。 立場上いろいろ鹿の本は読んだのよ。でもどれもツッコミたくなる本が多かった。 

 林業関係や自然保護の立場とはまた違う それこそ 「日本人と鹿」の様子が見えてくる。

どうすればシカ害を防げるか というようなことは書いてないけれど 

オオカミや猟師の数とは関係ないところで鹿の頭数の増減があったというのは 面白かった。

やっぱ ひとりひとりが野生動物とどう付き合っていくのかを考えんとなー と思った。

鹿の森林・農業・希少野生植物に対する被害は尋常ではないです。 自然や生態系にも影響が出てきています。

でもそれを言ったら 一番自然や生態系を攪乱、破壊したのはあんた達 ヒトでしょとか言われそうじゃ

 

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