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9月11日(火) 不完全な商品

 小生は阪神ファンである。貧乏人につき甲子園にはそんなにしょっちゅう行けないし、ケーブルテレビも衛星放送も契約していない。もっぱら地上波のテレビ観戦である。
阪神タイガースの野球を観るならサンテレビが一番いい。試合終了までちゃんと放送してくれる。他の放送局は試合途中でも放送を止める。
1点差で負けていて、ツーアウト満塁バッター金本、カウント2-3ピッチャー岩瀬投げた、と、いう所でも時間が来たら放送を止める。
 野球に興味のない人で、ナイターのあとの番組を楽しみにしている人は、野球中継を時間どおりに打ち切ることは当然で、中継を延長されてお楽しみの番組がなくなり、煮え湯を飲まされた経験をお持ちのムキもおられるだろう。しかし、当方は阪神ファンで中継を打ち切られてたびたび煮え湯を飲まされている。衛星放送でも契約すればいいのだが、貧乏人につきそれもできず、ラジオを聞いたりインターネットで試合経過を見たりしてしのいでいる。
 ところで番組とは放送局にとっては商品なわけ。NHKなら視聴者に直接、民放ならスポンサーに番組を売っている。売り物だから当然、完全な商品を納品しなくてはならない。野球中継も番組であるから放送局にとっては商品。野球の場合、プレイボールからゲームセットまで完全に放送してこそ完全な商品といえるのでは。試合途中で放送を止めるということは、不完全な商品を顧客に売っていることだ。
 NHKの場合われわれ視聴者から直接受信料を取っている。よくもまあ、不完全な商品を売りつけておいてお金を取れるもんだ。民放の場合、スポンサーはよくそんな半端品にお金を出すもんだ。そんな半端品に平気でお金を出す会社の製品はロクなもんではあるまい、と邪推されても文句はいえまい。
 ところで、われわれ関西の阪神ファンはサンテレビのおかげで、渡瀬マキの歌声に乗って甲子園のマウンドにさっそうと上がる藤川球児の勇姿を見られるが、いつも9時前に放送を打ち切ってしまう日本テレビしか観られない関東の巨人ファンは上原を見られるのだろうか。
 


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