走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

上司の出番をつくる

2007年09月18日 22時15分59秒 | その他
☆☆☆ 粟井公民館

 今日、政策課のF君の依頼で10月に開催される「いじめシンポ」のパネラーとして樋野公民館長にお願いに行くことになりました。
いつもながら、F君のやり方を見ていると、その時々でターゲットにあわせ誰を当てると口説けるかの人選が非常にうまい。
それが例えば、上司であろうが部下であろうがです。

 通常、私たちの業界では、自分の担当でないと判断すると、いろいろと屁理屈を並べ立て断ることが多いのです。
私はというと、非常に単純ですので、頼まれるとイヤと言えないところがあります。(そのせいで部下が迷惑を被ることが多いのですが)
まして、元部下の頼みとあっては断れないし、その人間がその仕事に対して、どれだけ思い入れを持ち、情熱を入れているかがわかると捨ててはおけません。
まして、一時間半とか二時間で終わる仕事(平素から、今直面する仕事が何時間で完結できるかを自分の中で計算してしまう癖があり、そこに優先順位を加味して行動の始期を決めるようにしています。これは、部下に仕事を指示する時にも同様で、その人のスキルに合わせて自分の中でゴールを決めて指示しますから、そこで答が出ない時になぜだったんだろうと考えるようにしています。)なら、すぐに動くことにしました。

 粟井公民館の樋野公民館長はまっすぐな人で、地域活動にしっかりとした考えを持ち、行動をされておられる方です。
でも、今回の依頼は、さすがに容易に受け入れてもらえまいと、道すがら話しながら出かけました。

 案の定、樋野公民館長を口説くのは、大変でした。
 館長の言われる理屈の方が、「なるほど」と心の中で感心することばかりだからです。
 粟井公民館では「ジュニア・リーダー育成事業」を積極的に展開しています。
この事業をわかりやすく説明すると、「わんぱく集まれ、育てようガキ大将」というものです。
子どもたちの中に遊びや勉強会を通して規律社会をつくり、その中で子どもたちなりのルールをつくらせ、つくったら守らせるというユニークな取り組みです。
この実績を踏まえて、市民にその実績をぜひ披露したいというのが白羽の矢をF君が立てた理由です。
 それだけに、館長の出席は欠かせないのであります。
誰かに自分の行動を自慢したがるこのご時世に、シャイな樋野館長は表舞台に立とうと言う気がないのはよくわかります。
粘り強くF君は口説きます。
「樋野館長、ここはぜひ、松山市の子どもたちのためにお願いします。」
私たちも必死でした。

 少しだけですが、樋野館長の心が動いてくれたような気がします。
 最後は、「忙しい課長がわざわざ来てくれたけんなァ。しゃあーないわい。検討してみようワイ。」
ありがとうございます樋野館長。

 私は、付いて行っただけですが、
 落としどころまで計算していたF君、あんたはすごい。




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